つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2009年05月25日
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カテゴリ: アート
ラウル・デュフィ展.jpg


万博に出展された「電気の精」が放映された。
今回の展覧会には、晩年に作成したこの作品の
350点のリトグラフのうちの一点が、出展されて
いるので楽しみに出かけた。

今回の展覧会では初期のルノワール風の絵から、
フォービズム、キュビズムを経て、独特の軽やかな
線と透明感のある鮮やかな色彩を獲得するまでの
軌跡がよく分かった。


でも表すことができないかといろいろ考えたそう
である。

お気に入りは、油彩の「ドーヴィルのレガッタ」。
規則正しく並ぶヨット。太いタッチの水面のさま
ざまなブルーが心地よい。

ヴィーナスの誕生.jpg

「ボッティチェリによるヴィーナスの誕生」も、
神々の持つ青と赤のマントの鮮やかさが印象に
残る。

やはり、デュフィと言えば、音楽会を描いた絵。
軽やかなタッチの線で描かれた演奏家や楽器から、
本当に温かみのある音楽が聞こえてきそうな気が


「バッハへのオマージュ」というミューズが空を
飛ぶ素敵な絵があったが、ちょうど音楽の絵を
背景に石亀協子という美人ヴァイオリニストの
ミニコンサートが開かれた。ヴァイオリンは、
どうしてこんなに深みのある多様な音が出るの


演奏後は、デュフィの絵の中の聴衆も温かい拍手を
送っているようだった。

最後は、「電気の精」。おかざき世界子ども美術
博物館が所蔵しているリトグラフ。工場、造船所、
発電所、歴史上の学者、神々、自然の光景など、
科学と自然との調和を純粋に喜ぶ作品。デュフィが
監修して刷ったのだが、この年にデュフィが亡く
なっていることを思うと感慨深かった。





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最終更新日  2009年05月25日 06時24分44秒
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