つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

全て | 徒然 | 読書 | アート |
2009年05月26日
XML
カテゴリ: アート
ジャイアントトらやんの巨大なロボットに迎えられ、
入場する。こういう遊び心に溢れた作品に出合う
のも現代アートの楽しみのひとつ。

1階左手のコーナーに行くと、黒田清輝の海の
油絵が3点。どこが現代アートなのかと思いながら
眺める。小品だが趣き深い海。
そして、吉田博の新版画が5点。隅田川の光景を
同じ版で刷りだけ変えて表したものや、亀戸の
藤と太鼓橋がいい風情。


ないか。海上の小さな島に横たわる裸婦。夢の世界。

奥村土牛や川崎小虎の作品も軽やかだ。中村貞似の
「春」。このようにちょっとヘタウマな感じの不思議な
雰囲気の女性像が好きだ。

春.jpg

なんだか、現代アートには程遠いなぁと思いながら、
心地よい音楽に誘われて、奥のブースに入ると、
鮮やかな色があふれるビデオが上映されている。
一瞬だけ女性の顔が見え、また色彩に分割される。
先ほど、池田亮司の抽象的な音楽と映像を眺めた
ばかりだったので、こちらは、耳と目に心地よい。
高木正勝というアーティストの映像作品だそうだ。


次からのコーナーは、もう現代アートのオンパレ
ード。以前、こちらの展覧会ではまったレインボ
ーカラーの大岩オスカールの作品もある。

2階(実際は3階)には、大好きなサム・フランシスの
作品が帰ってきた。向かいには内海聖史の三千世界。

満たされる。

このビー玉のようなもの(アクリルビーズ)で
埋め尽くされた鹿の剥製が、噂の名和晃平だと知る。
加藤美佳のメロウな油絵も美しい。

おもちゃ箱をひっくり返したような実に楽しい
展覧会。難解な現代アートが誰にでも楽しめる
ように分かりやすく展示されている好企画。

帰りがけに振り返ると、ジャイアントトらやんが
動いていた。さすがに火は吹かなかったけれども。

これで、噂のネオテニー・ジャパンも楽しみになる。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009年06月06日 04時49分15秒
コメント(6) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: