つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2010年07月13日
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カテゴリ: アート
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「金剛界八十一尊曼荼羅」、とにかく、美しい曼陀羅である。この精密な諸仏の配置。緑と赤、仏と草花のハーモニーが抜群である。とても鎌倉時代のものとは思えぬ美しさが残っていて、まるで、最近のチベットの曼荼羅を見ているかのようであった。

それ以上に驚いたのが、平安時代の大日如来像である。もともと大日如来は他の如来と違って、宝冠や瓔珞などの飾り物をまとっているのだが、それらが色鮮やかに仏の白い身体を飾っている。800年以上前のものとは思えず、つい最近描かれた仏画のようである。

その他、愛染明王像の深紅の身体と羊歯のように渦巻いている火炎の光背の文様に見とれ、赤い日輪の中の獅子の頭に座す大日金輪像にも強く惹かれた。

金の唐草紋のある深紅の袈裟をつけた高麗の阿弥陀如来の仏画も名品が多く出展されていた。

仏画は仏像と異なり傷みやすく、オリジナルの美しさが無くなると興味を失いがちになるのであるが、久しぶりに美しい仏画を多数眺めることができて、感激した展覧会であった。





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最終更新日  2010年07月13日 05時06分41秒
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