つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

全て | 徒然 読書 | アート |
2010年09月06日
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カテゴリ: アート
冷泉為恭.jpg



下半分の自然の美しさと上半分の阿弥陀の慈愛に満ちた姿が、上手くコラージュされて、絶妙なバランス感覚にあふれている。「ピュアランドへようこそ」とまさに浄土への誘いというのにふさわしい絵画である。

冷泉為恭は、幕末の大和絵師。復古調の絵を描く彼は、長州藩の志士に暗殺された。安政の大獄に加担した酒井家に出入りしたため、狙われたとのこと。この絵も追手を逃れて潜伏している折に描いたそうだ。

幕末は一介の絵師まで、命を狙われる恐ろしい時代。目をつけられてしまったという不幸もあるが、有名税というにはあまりにも酷である。そんなことを思いながら、阿弥陀仏を眺める。この絵師はピュアランドへ辿り着くことができたのであろうか。





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最終更新日  2010年09月11日 05時44分44秒
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