つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

全て | 徒然 読書 | アート |
2011年03月04日
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カテゴリ: アート
昨年、サントリー美術館の「清方ノスタルジア」で、清方の魅力を満喫したのだが、今回も清方の「道成寺・鷺娘」「妖魚」「刺青の女」など鬼気迫る作品に圧倒される。この絵をコレクションした福富太郎が最初に清方と出会った「薄雪」の切なさ。見れば見るほど、知れば知るほど、清方の魅力にはまる。

驚いたのは菊池容斎の「塩谷高貞妻出浴之図」である。1842年の作。この時代の伝統的な日本画で、このようなヌードがあったことをはじめて知った。

山川秀峰の「春雨の宵」、小早川清の「唐人お吉」もいい絵だ。

「西の美人画」の中では、島成園の描く「おんな」は、怖い。能面の柄の着物を着た黒髪をとかす。鬼気迫る目つき。

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甲斐庄楠音の「横櫛」は、いつもの楠音らしくない清楚な美人画に見えたのだが、よく見ると目つきが普通ではない。楕円形の瞳がどこを見つめているのか分からず、不気味である。

近代美人画の魅力にますます惹かれていく。





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最終更新日  2011年03月04日 07時37分20秒
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