つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2020年06月24日
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カテゴリ: アート


先週土曜日の前売券・招待券限定入場期間に出かけてき
ました。開幕を視ずに終わってしまうのかと危惧しまし
たが、期間も延長になりチケットが無駄にならずにほっ
としました。整理券の入場時間は、到着時間の3時間後。
運よく東博の当日期日指定券があったので、東博で時
間をつぶしたのですが、後で西美の常設展を見てればよ
かったのだと気づきました。てっきり時間まで入館でき
ないと思っていたのが大失敗。

ばかりだったので、チラシを確認すると主催が国立西洋
美術館、ロンドンナショナルギャラリー、読売新聞社と
日本テレビ放送網となっていました。「〇〇美術館展」
の典型的なパターン。この本によると典型的な大量動員
詰込み型の展覧会ですが、このコロナ禍で日時指定の入
場方式となったものです。検温と手指消毒を実施後、入
場。密集を避けなければならないので、極端な詰込みは
なかっのですが、それでも1メートルの距離を取るのは
不可能。この先、日時指定制として、収益とのバランス
をどうとっていくのか興味津々です。

もともとのお目当ては、ゴッホの「ひまわり」と、フェ
ルメールの「ヴァージナルの前に座る若い女性」、そし
て新聞の記事になっていたカルロ・クリヴェッリの 
「聖エミディウスを伴う受胎告知」の3点です。

まずは「聖エミディウスを伴う受胎告知」。とにかく厳
密な遠近法で構成された四角四面の世界。そして細部ま
で綿密に描かれた詳細な筆致には驚くばかり。天の裂け
目から壁の穴を通ってマリアまで到達する一筋の黄金の
光。思いっきり遠近法を無視した不思議な光。これはじ
っと眺めていても見飽きません。

オランダ絵画のコーナーでは、フェルメール「ヴァージ
ナルの前に座る若い女性」。フェルメールの前がガラガ
ラという驚くべき一瞬があったのにはびっくり。まぁ
稀少価値があるということでじっくり眺めましたが、も
しフェルメールと知らなければ、その他風俗画の一枚だ
と思って、あっさりと通り過ぎてしまったかと思います。

そして大トリは、ゴッホの「ひまわり」。展示パネルで
知ったのですが、損保ジャパンにあるものと、まったく
同じ構図。こちらの方がオリジナル。ゴーギャンの寝室
を飾るために描かれたという背景を知れば知るほど、心
に迫ってくるものがあります。

そのほか、エル・グレコのドングリマナコのキリストが
描かれている「神殿から商人を追い払うキリスト」。
ターナーの壮大な「ポリュフェモスを嘲るオデュッセウ
ス」などが印象に残りました。











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最終更新日  2020年06月24日 04時28分02秒
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