つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2025年08月10日
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カテゴリ: アート


高島野十郎の展覧会をはじめて見たのは、ちょうど今から20
年前の三鷹市美術ギャラリーでの展覧会でした。あの時は、
テレビ東京の「美の巨人たち」ではじめてこの画家を知って、
何が何でも見に行こうと決意したのでした。展示室の一角に
蝋燭の絵画だけを何枚も集めていて、そこでは、暗闇の中に
本当の蠟燭の火が灯っているように感じたことを今でも覚え
ています。



その後、最後は野十郎の展覧会が、近隣であるたびに出かけ
ています。今回は、出品目録を見ると総数171点。過去最大
規模の回顧展ということで、確かにあの広い千葉県立美術館
の空間をゆったりと使った贅沢な展覧会となっていました。
(野十郎に関連した他の画家の作品もありました)
晩年は柏市で過したという野十郎。中央画壇とは一線を画し、
死後に有名になった孤高の画家というとやはり、千葉に関係
する田中一村を思い浮かべます。どちらの画家も、その精密
な描写に度肝を抜かれます。
お月様の絵も、静物画も、自画像も迫力のある絵ばかりで圧
倒されましたが、今回のお気に入りは「カンナとコスモス」
の風景画です。遠景の海と山を背景に咲き誇る花々の力強さ
に心打たれました。



ゴッホにインスパイアされたであろうこの向日葵にも、引き
込まれました。背景のうねうねにしろ、磁場が混乱し、絵の
中に取り込まれそうに感じました。



そうそう、子どもの頃は秋になるとあちこちで見かけたから
すうり、今では、まったく見かけなくなったことに気づきま
した。(8/8)





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最終更新日  2025年08月10日 16時15分07秒
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