多岐さんのブログ
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(エーゲ海の島々・・・Google mapより) 駆けだしの頃、スカンディナビア航空の南周りルートをコペンハーゲンから乗ると、私たち以外にお客様が乗っておらず、「今日は貸切ですね、銘々、4人の席を占有して成田まで行きましょう」などと言って喜んだことがあった。しかし、その至福の時間は3時間ほど、経由地のアテネから新婚カップルが山のように押しかけてきて、こちらの夢を破られたことがしばしばありました。とある大手旅行社がギリシャ政府観光局と一緒に仕掛けたハネムーンツアーの御一行様でした。1979年にヒットしたジュディー・オングさんの「魅せられて」の名曲に乗せられたハネムーナーの目的地はエーゲ海のミコノス島とサントリーニ島の2島めぐりにアテネを入れた8日間の旅。ツアーによっては、サントリーニ島で挙式のプランなどもあり、ハネムーン旅行の羨ましさより、その集客数が羨ましく・・・と、言ったら負け惜しみか・・・とにかく、こちらは、熱々のカップルを文字通りアテネから成田まで「見せられて」の時代で、ハネムーンツアーブームはギリシャ観光の白眉だった。 さて、そのミコノス島とサントリーニ島は昼間はともかく、朝夕の景色の素晴らしさは新婚さんだけのもではもちろん無く、全ての人達を酔わせて、人生を忘れさせる魔力があった。ミコノス島は隣のデロス島のくだりで少し触れましたが、エーゲ海の真ん中のキクラデス諸島の真ん中に位置し、遺跡はないが、青い海と紺碧の空に白亜の町のコントラストと名物の六基の風車の景色の朝な夕なの美しさにただただ酔っていたくなる。 (二枚ともミコノス島・・・Wikipedeaより)サントリーニ島は火山島が残した火口の縁の絶壁の上に町が造られ、ボート乗り場からロバの背に揺られて急坂を登って町に入って行く定番コースをたどる・・・そんな情緒に興味がない人はテレフェリックというゴンドラに乗る手もある。この島にはミノア文明跡のアクロティリ遺跡や古代ギリシャの中心だったティラの遺跡がある。 (2枚ともサントリーニ島・・・Wikipedeaより)両島とも空港が有るので、アテネからのアクセスもいいので、簡単にエーゲ海のハイライトを巡ることができる。また、エーゲ海クルーズではこの二つの島を含めた一週間クルーズは沢山有るので選択にそれほど困らない。ハネムーンで是非とは言いません。一度是非訪れてみて欲しい島です。
2022.01.17
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