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カテゴリ: 陽明学


(中江)藤樹先生は、博学の聞こえなけれ共〔ども〕、聖学興起の端をひらけるは、何ぞや。

 云う。万里の海は一夫に飲ましむることあたわず、
三尺の泉は三軍の渇〔かつ〕をやむるにたれるといえるものなり。




 一 朋友問う。人皆〔ひとみな〕外聞を専〔もっぱ〕らとす。君子もその心ありや。

 云う。あり。君子の外聞は義理をか(欠)かざる是〔これ〕なり。
小人の外聞は義理をかく事を恥とせず。ただ外〔と〕ざまの様子よきを好めり。
これ童女の外聞なり。
たとえば、貧賤の中に親戚あるを外聞あ(悪)ししと思いてかえりみざるは、
我が身本より高家〔こうけ〕にていや(賤)しからぬとの外聞なるべし。
君子よりこれを見れば、仁なく義なし。外聞あしきことなり。
富貴の家をば鬼〔おに〕常ににら(睨)むといえるも、
加様のたのもしげなき事にて、人のうらみを得〔う〕ればなり。
先祖の積善の余慶にて富貴なることなり。
親類はみな先祖の子孫なり。貧賤の者を先ずすくうべし。
取りあぐることならざる者なれば、常に念此〔ねんごろ〕に音信〔おとずれ〕るべし。
貧賤の者は少しの助けにて大いに益を得て悦〔よろこ〕ぶものなり。人感じ鬼神助く。
君子は外聞を思う人にあらざれども、外聞是よりよきはなし。





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Last updated  2021年01月30日 00時07分38秒


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