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昨日、友達に誘われて″朝食″を食べにホテルへ出かけてまいりました。朝食といっても、朝に食べる食事ではなく日没後に食べる夕食のことです。なんのこっちゃ、と思われる方へ少しご説明。
中東世界は今、ラマダンの真っ最中。ラマダンとは断食(だんじき)月のことです。断食といっても、絶飲絶食で一ヵ月過ごすわけではありません。日が昇る前に朝食を済ませ、日が沈んでからお食事をするのです。太陽がさんさんと輝く日中だけ飲み食いしません(建前は)。
そういうわけで、ラマダン月の夕食のことを″朝食″(イフタール)と呼ぶわけです。食べるのが夕方でも、その日初めて口にするお食事なわけですから、″朝食″と呼んでもおかしくないというわけ。
この時期、たいがいのホテルはラマダン用のスペシャル・ミール・コースを準備していて、断食している人も断食していない人も、また、ムスリムであろうとクリスチャンであろうと日没後にこうしたスペシャル・ミールを楽しむのが一般的。ラマダンとはもはや「断食月」というより、家族の「団らん月」といったところか。サウジやカタールなどいわゆる湾岸エリアのことはよく分かりませんが、少なくともヨルダンでは本来の目的を逸して商業的な意味を帯びているような気がします・・・。
さて、初めて私も″イフタール体験″。今回招待してもらったホテルは Imperial Hotel です。アンマンにある4スターホテルですが、とっても素敵なホテルです。夕方7時ごろに祈りの呼びかけアザーンがモスクから流れてきたら「食べてもいいよ」という合図。さあ、豪華なお食事タイムの始まり! このホテルではビュッフェスタイルで食べ放題でした。ラマダンは断食月。でもこの時期こそアラブが最も太る時期なのです。
ホテルの中庭。手前はプールです。


アラブの歌を生で聞くこともできました。
ちょっと″しょぼい″ステージですが…
歌い手は男性が一人。上手でしたよ。
お食事はとっても! とっても! 美味でした。
Imperial のシェフはかなり腕がいい?
そんなわけで、断食していない私たちもラマダンの恩恵に預かります。この時期に観光に来られる方は、ホテルの″イフタール″をぜひお試しくださいませ。夕方7時ごろからお食事が始まりますが、7時を過ぎても大丈夫。昨日は9時くらいからも沢山の人が来ていました。
5スターホテルはちょっと値段が高いかもしれませんが、4スターホテルのイフタールは比較的お手ごろな値段だと思います。実は出してもらったので正確な値段は分かりませんが・・・。でもこの時期だけのスペシャル・ミールです。3スターホテルでイフタールのコースを準備しているか分かりませんが、お目当てのホテルがありましたらちょいと立ち寄って、イフタールが食べれるかぜひ確かめてみてくださいね。
シリア・ヨルダンの観光は http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx まで。
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