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お気に入りの映画が増えました。2009年のカンヌ映画祭で国際批評家連盟賞を受賞したアメリカ映画。「AMREEKA(アムリーカ)」というタイトルです。これはアラビア語で「アメリカ」のこと。監督はパレスチナ系アメリカ人の Cherien Dabis


映画は、パレスチナで暮らすシングルマザーと十代の息子がアメリカの片田舎イリノイに移住し、困難を乗り越えていく様子をコミカルにポジティブに描いたもの。パレスチナの現実、パレスチナ問題に対する人々の無知、無関心さ、文化の違いなどなど・・・様々な問題が埋め込まれていますが、これらすべてにもかかわらず、映画のトーンはポジティブで希望にあふれています。これは監督自身の幼いころの体験を含んでいるとのこと。
この映画はパレスチナ問題に焦点を当てているわけではありません。でも中東とパレスチナ問題は切っても切り離せない問題。私の日常もパレスチナ問題と絶えず関わっています。何せヨルダンの人口の70% 程はパレスチナ系アラブなのですから。
それでフト思ったのは、もし自分が日本にずっと住んでいてこの映画をたまたま観た場合、どの程度自分は理解できるんやろうか? ということ。やっぱり理解するのは難しいかもしれません。でもこの映画はパレスチナ問題に関心のある方もない方にも観ていただきたいお勧めの1本です。パレスチナ問題は抜きにしても、この映画の積極的なトーンに励まされるはず!
中東に住むのはチャレンジでもあるけど、自分にとっては宝のような経験でもあります。この映画を観て、1人1人のアラブをむぎゅっと抱きしめたくなったのは私だけ??
一歩進んで、パレスチナ問題に関心のある方、またアラブの文化に関心のある方は監督のインタビューも是非ご覧になってみてくださいね。 http://vodpod.com/watch/2226009-cherien-dabis-amreeka