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レバノンで無事に修業を終え、ようやく落ち着き始めた私の生活…。詳しくは「レバノンの修行僧」をご覧くださいませ( http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201009030000/ )。
さて、例の「貧困層」のナバアとは一体どういう所なのか、と関心を持っておられる方もいることでしょう。そこで今日はナバアの風景をご紹介。ここは前にも書いたように、ベイルートの中でも労働者層が固まって住んでいる地区で、レバノン人よりもシリア人・クルド人・アルメニア人などいわゆる外国人が多く住んでいます。少し前には撃ち合いもあったようで…通常は特に身の危険を感じることはないのですが、住むにはお勧めできない地区です。
レバノンに来て最初の生活がこのナバア。「レバノンってどう?」とレバノン人は口をそろえて聞きます。「レバノンって素敵!!」という答えをもちろん期待しているわけですが、このナバアは戦前戦後の混乱した日本を彷彿(ほうふつ)とさせるゴミゴミした超庶民的なエリア。ここを「素敵」とは到底言えません。


↑ アパートの4階のバルコニーから写した風景。お分かりのように隣のアパートが非常に隣接しており、隣人の生活の一部始終を観察できます。ナバアに限らず、ベイルートでは家々がかなり隣接しているので、近所の人の生活が手に取るように分かります。つまりプライバシーのない世界…。
ナバアの道路。

写真では見ていただきにくいかと思いますが、家々の間を電線だか何だか知りませんがケーブルが複雑にごちゃごちゃと鳥の巣のように張り巡らされています。これもベイルートの特徴。インターネットも何でもすべて特注(?)のケーブルでつないでしまう。私の現在のアパートは6階ですが、それはそれはそれは長~~~いケーブルが野を超え山を越え(つまり幾つかのアパートを伝って)6階まで引かれています。どのアパートの部屋からもケーブルが無作為に四方八方に張り巡らされています。
電気の配給が切れると、暑い夏は窓を開け放つしかありません。どの家も窓を開け放し、しかも不思議なことにカーテンをつけている家はわずか。人々は窓際やバルコニーで時を過ごしますので、どの家庭も丸見え。近所の人同士は窓越しに会話し、窓越しに手を振り、人から見られるのが普通。人間観察が趣味になりそうでヤバイですが、反対に言うとこちらの生活の一部始終も観察されているわけです。
そんなプライバシーのない生活もヨルダンとは全く違った世界。ナバアで3週間ほど過ごした後、アパートが見つかった私は別の地区へ移動することになりました。現在は6階(最上階)に住んでいるので、他の人の視線をそれほど感じることがなくなり、私としてはプライバシーが守られているという安心感があります。
新しいアパートについては、また追い追いアップしていきたいと思います。
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