PR
サイド自由欄
カテゴリ
カレンダー
http://english.aljazeera.net/watch_now/
中東 全域 が非常事態という印象が強いようで、日本帰国中の私も「日本にいて良かったね~」とか「まさか中東に戻るの?!!」など色々な(ピント外れまくりの)コメントに遭遇します。先回のブログでもアップしましたが、中東と一口にいっても国によって状況は大きく異なります。そろそろ日本も「中東」とひとくくりにせずに、中東に存在するそれぞれの国を冷静に見つめる視点を培う時ではないかと思います。
以前にいただいたお問い合わせメールの中で、非常に示唆に富む言葉をいただきました。「文明は中東から始まり、歴史は巡り巡って、再び中東に華が咲こうとしている」というニュアンスのコメントです。勝手にお言葉をお借りして申し訳ありませんが、この言葉が私の気持ちをピタリと言い当てていましたので、あえてここでもご紹介させていただきました。
中東に咲こうとしている「華」をすでに見越して、韓国・中国などはものすごい勢いで中東に進出しています。 歴史の波にもまれて争いの絶えなかった中東ですが、限りない可能性を秘めており、今後世界で中東が果たす役割はさらに大きくなることでしょう。
日本はすでに出遅れた感があります。エジプトのデモを「中東全域が非常事態」と言わんばかりに報道しているようでは、この先何も期待できません。まずメディアがアラブに対するネガティブなイメージを取り除くような報道をする必要があるのではないでしょうか? まず「アラブ=恐い」というイメージを取り払ってほしいですね。アラブも人間です。しかも人情味あふれるごくごく普通のおじさま・おばさま・若者たちなのです。
私はなぜかアラブに対して「恐い」という感情を抱いたことは一度もありません(まぁ恐くなかったので単独でヨルダンに渡ったわけですが…)。むしろ昔から男性女性を問わず、「誤解されている人」が好きで、どちらかといえば誰からも好かれる人より、人から誤解されている人のほうに惹かれるほうでした。アラブは「誤解されている人」の最たるものではないかと思います。
中東生活では、泣かされたり泣かしたり(??)、怒ったり怒らしたり(??)と色々ありましたが(いえ、これからもあるでしょうが)、アラブには非常に温かい感情を抱いています。
まだまだマイナスのイメージが付きまとう中東、それでも足を運んでくださるお客様が途切れずにおられるのは嬉しいことです。皆様も百聞は一見に如かず!! とりわけ中東に関しては、ご自身でアラブの魅力を味わっていただきたいと思います。
ちょっとクスッと笑える(?)アラブのお話 (… 2025.10.14
寄稿です:「トレッキング大国としてのヨル… 2025.05.01
シリアの歴史の大転換点 ‐ アサド政権倒れ… 2024.12.09