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1か月ほど前に私は晴れて(?)「おばさま」になりました。兄夫婦に赤ちゃんが産まれたのです。 赤ちゃんはすくすくと成長しているようで、最近は目をぱっちり開けて天井をじっと見つめている時間が増えたのだとか。一体何を考えてるんやろねぇ、と母と話しておりました。ほんま、何考えてるんやろ~。
ところで、先回・先々回と勝手ながらも語学の学習に関してウンチクを垂れました。語学学習でまず大切なのは、文法うんぬんよりコミュニケーション力と発音だ、ということなんですが… カンのよい方は「え? それって赤ちゃんみたいな学び方?」と気づかれたかもしれません。
ここからは私の持論ではなく、実際の学説です。まだ日本にいたときですが、英語教授法といわれる TESOL のコースを受講したことがあります。TESOL とは ″Teaching English to Speakers of Other Languages″ を短くしたもので、英語を母国語としない人に英語を教えるためのテクニックを学ぶコースです。最近では、海外の大学でこのコースを受講する留学生も多いのではないでしょうか。
難しいようですが、理論は簡単です。語学はイスに座ってガリガリ勉強するものではない、自然な形で自然な表現を身につけてこそ習得できるものだという理論に基づき、赤ちゃんが言語を吸収するときのように右脳と左脳をフルに活用した教え方を学ぶものです。

人間の脳が語学を習得する方法としては、赤ちゃんが言語を習得する過程が一番効果的・効率的なのです。そもそも誰もがそうやって母国語を学んできたわけですから、第2言語を学ぶ時も同じ原理が当てはまります。
ガリガリと文法を勉強するやり方は、人間の脳の作りに合わないので、最終的には効果的ではありません。
これは日本で行われている教育の過程と真っ向から対立するかもしれませんが、だからこそ日本人が英語を話せないという事実は納得がいくことなのです。学習法に問題があるわけですから…。
実際にすぐに気づくことですが、ガリガリと机に向かって勉強したきた語学の場合、「生きて」いません。自然な形で語学を勉強していないので、「ネイティブ・センス」が培われていないのです。このネイティブ・センスとは、母国語に対して誰もが持っている感覚のことです。母国語では、誰もが感覚的に正しい文法・語順・語彙を選んでいます。ガリガリ勉強型は、このネイティブ・センスが発達していないので、これまでに遭遇したことがない単語や文章に出くわしたときに応用が利きません。
反対に、第2言語に対するネイティブ・センスがある人は、センス(感覚)で乗り切ります。理論では説明できないとしても、自分の中にあるセンス(感覚)が「こうだ!!」ととっさに反応するのです。正しく養われたネイティブ・センスは正しく働きます。
実際、母国語ほど文法の説明が難しいのではないでしょうか。これは母国語の場合、「ええと、文法的にはこれが正しくて…」などと考えずに話している、つまり感覚的に語学を習得しているからです。第2言語でも、母国語と同じようなセンス(感覚)が働けばシメたものです。
でもネイティブ・センスって言っても…どうやったら身につくの?? ほぼ答えはお分かりかと思いますが、次回はこの話題で行きやしょう。
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