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な、なんと明日で2月が終わり! 3月に突入します。あっという間に春ですね…。2月中は色々ありまして、ブログの更新が滞っておりました。スミマセン。
さて、2月25日付のロイターの記事には、ドイツ政府が2020年までに360万人の難民流入を予測しているということが書かれていました。昨年は過去最多の110万人の難民がドイツ入りしました。予測されている360万人という数には、昨年のこの数も含まれています。今後、平均して毎年50万人のペースでドイツに入ってくる、と予想されているそうです。

同じ日に、ドイツ連邦議会が「中東などから押し寄せる難民の流入を抑制するための法案を可決した」という記事もありました。「一部の難民申請者について、2年間は家族を呼び寄せることを禁じるなどの措置が盛り込まれた」ということです。
さらに、「昨年12月31日にドイツ西部のケルンで起きた女性への暴行事件で難民が関与しているとされる問題を受け、犯罪を犯した外国人の国外退去を容易にする法案も可決された」とのこと。フムフム。
確かに今のままのペースでドイツに難民が流入してくることになれば、国民の生活を圧迫することは必至で、メルケル首相も非常に難しい立場に追い込まれているかと思います。アラブは大家族なので、一家全員が同時に欧州へ移動できるケースはまれだと思います。ほとんどが、お父さんと子供一人、あるいは子供たちを置いて夫婦だけで、あるいはお母さんが3人いる子供たちのうち2人だけを連れて…などという風に、家族の一部が先に移動するケース。
大多数のアラブは、ドイツでの生活が落ち着いたら家族を呼び寄せる、という考えでとにもかくにも移動してきます。中には、自分がドイツに着いたら家族に同じ道を通ってドイツ入りするように伝えることもあるけれど、過酷な行程を踏破してきたアラブたちは、できれば家族には同じ道を通らせたくない。特にちいさな子供には無理。あるいはもう資金を使い果たして、家族が移動する分は残っていない。
だから、政府に申請して、家族を合法的に呼び寄せたい…と思っているわけです。でも今回の議会の法案で、2年間は家族を呼び寄せることを禁じる、などの措置が取られるようになると、これは難民たちにとっては大変なことです。こうした詳細は、シリアやイラクにいるアラブたちには分かりませんから、ドイツ入りすれば家族を次に呼び寄せることができる、という希望的観測を抱いて移動するアラブがほとんどでしょう。
ドイツ側としても、臨機応変に法律を変えて行かないと対応できないので、難民に対する扱いはその時々で変わる。だから、前は可能だったことが今は不可能、ということも多々あるわけで…。難民側としては混乱しますが、これは致し方ないこと。
そんなわけで、今後も混乱は続きそうです。難民たちの行く末は…? 短期間にものすごい数のイスラム教徒を抱え込むことになった欧州の行く末は…? 今後、様々な問題が山積しています。
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