明日に向って射る..新成人通し矢と国宝・三十三間堂 | 京都ええとこ・ええもん

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2012.01.17

明日に向って射る..新成人通し矢　と　国宝・三十三間堂

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カテゴリ：京の見どころ

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　毎年１月１５日に一番近い日曜日（成人の日でなく、今年は勿論１月１５日）今年成人を迎えた若者たちによる京都新春の風物詩の一つ通し矢、「大的（おおまと）全国大会」が三十三間堂境内西庭で行なわれました

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　平安時代、武士にここで弓術を競わせたと云う古儀にならい始まり伝わっている通し矢
　特に目を引くのが振袖・袴姿の晴れ着で参加の女性射手、その凛々しく華麗な立ち振る舞いは見るものを晴れやかな空気に包んでくれました

　事前の申し込みで2,000人を超す各地の弓道会また各大学の弓道クラブの段を有する若い射手たち、これだけの多くの集まりにかかわらず多く見られる嬌声とかふざけた行動は一切見られず、その蓄えられた静かな情熱に感動を覚えたのは私一人ではなかったと思っています

　女性ばかり写してきましたが、2,000人の参加者半数強は男性です　女性にも増して整然と力強い演技でした、男女にかかわらず60ｍ先にある1ｍ四方の的に向い弓引く一瞬の表情は、日本の未来を射抜こうとする力強く引き締まった顔に見え逞しくさえありました
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　天台宗・*妙法院門跡の境外仏堂　蓮華王院（れんげおういん）・三十三間堂

　平安後期、1164年当時院政をしいていた後白河上皇が、自身の職住兼備の法住寺殿（ほうじゅうじどの）の離宮内に平清盛の協力により創建した、がその後火災により焼失1266年にこの地に再建、室町・桃山時代を通じ手厚く護持改修されて国宝に指定される
　　　　　　　　　　（*妙法院門跡は、堂より東きたへ100ｍ東大路通に面す）
　正面の全景はこちらからしか長大で撮れません

　東大門（ひがしだいもん）の両側に続く200ｍにも及ぶ朱の回廊塀

　（右）入母屋造り本瓦葺の本堂正面　みえるお堂の柱間が三十三ある所から三十三間堂と名付けられています　一つの柱間今の尺貫法で云う二間に相当し南北≒1.82ｍX2X33=120ｍ　東西22ｍ・高さ16ｍの長大なお堂です

　ご本尊は国宝の千手観音坐像　左右の計千体の等身観音立像に囲まれお堂中央に安置される、座高3,3ｍ桧材の寄木造りで漆箔が施され　左右にもつ42手を以って「千手」を表す坐像です　鎌倉時代の大仏師・湛慶（たんけい）の代表する仏像です

　（右）は通し矢の行なわれた射場、西側の広く長い庭です

　千手観音坐像左右の階段状壇上に10段・100列に整然と並んでいる等身大の観音立像1,000体は厳粛で正に圧巻です、頭上に十の顔をつけ八方を見・両脇の40の手で万人に慈悲を差しのべる十一面千手千眼観世音菩薩です
　この千体には前に立ち見る人が必ず会いたい人に似た像に出会えるとも伝えられています

　（右）この観音像列の両脇の風神・雷神像（国宝）　インドの聖典に発する「天を駈けて悪神を祓い懲らしめ善を勧めて風雨を調える神」とされ後の俵屋宗達国宝の屏風絵のモデルとなる像です　
　　　　　　　　　　　　　　　（堂内撮影は禁止で、坐像も含め堂詳報より）
　他に観音二十八部衆像（国宝）も前面に祀られ、鎌倉彫刻の名品が一堂にみられます

　後に豊臣秀吉は権勢を誇った後白河上皇と平清盛にならい、三十三間堂を内に取り込みその北側に大仏殿方広寺（既報）を造営し、南門として（左）南大門（みなみだいもん）と（右）太閤塀と云われる築地塀（ついじべい）を築いた、その遺構です（ともに重文）
いま方広寺跡は、国立博物館・豊国神社・方広寺鐘楼（既報）と本堂となっています

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　三十三間堂真正面　東大門に下がってこれが左右精一杯の構図です

　　　　　　　　(撮影・通し矢は去る１月１５日、三十三間堂は昨初秋です）
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京都市バス　「博物館・三十三間堂前」　下車すぐ

三十三間堂HP　URL--- http://sanjusangendo.jp/

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