紫式部ゆかりの地.....廬山寺（ろざんじ）..蓮台野...えんま堂

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2012.01.28

紫式部ゆかりの地.....廬山寺（ろざんじ）..蓮台野...えんま堂

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カテゴリ：京の見どころ

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　廬山寺（ろざんじ）は天台系園浄宗の大本山で正式には、廬山天台講寺（ろざんてんだいこうじ）

　938年比叡山延暦寺の中興の祖・元三大師良源（慈恵大師とも云う）が京都の西北船岡山南麓に開いた興願金剛院に始まる、1573年正親町（おおぎまち）天皇の勅命により豊臣秀吉が寺町再建の一環として当時藤原兼輔（紫式部の曽祖父）の邸宅であったこの地に移転させた、その後焼失も1797年光格天皇により仙洞御所の一部を移築・改築され今日に至ります
　いまも船岡山南には当時のお寺の存在を残す廬山寺通りの地名も残っています

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　　「山門」には源氏物語執筆地　紫式部邸宅址の表記がされています
　昭和40年考古学者・角田文衛博士により考証され、正式に邸宅跡遺跡として認証される

　2月3日には京都の冬の行事、「鬼おどり」と言われる三匹（三毒）の鬼を退治し、新しい節を迎えるという法会行事・節分会が行なわれます

　「本堂」前庭　年を刻む松の枝が右より一本の幹から曲がり四方に太く伸びています
　正面奥が紫式部顕彰碑　　（右）そのアップ写真です　中央に紫式部の名が読めます

　　　　歌　　めぐりあいて見しやそれともわかぬ間に
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　雲がくれにし夜半の月かな
　右は息女・大弐三位賢子（かたこ）のお歌が刻まれています

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　「源氏庭」　平安朝の「感性」を庭園に表現したものとされ、白砂と苔の庭で白と緑のｺﾝﾄﾗｽﾄが際立ちきれいな庭です
　大海と陸地の模様を顕し、苔が絵巻物のように見えると表現されています

　100万文字におよぶ大作「源氏物語」の舞台となった静かで気品溢れる庭です

　この庭、桔梗の庭とも呼ばれています　6月から9月おわりまで紫の桔梗が静かに花開きます、源氏物語に出てくる朝顔の花は、いまの桔梗のことと謂われています

　（右）新村出博士の揮毫による「紫式部邸宅址」の顕彰碑

　973年父・藤原為時の子として生まれ幼少よりこの邸宅で育った紫式部、病弱だった夫宣孝との短い結婚生活を送り、一人娘の賢子を育て1006年より「源氏物語」の執筆に入り1009年、3年をかけて書き上げる、その後「紫式部日記」「式部集」を執筆1031年没するまでこの地で過ごす

　本堂に置かれる平安朝の煌びやかな雰囲気ある御所車の衝立です
　（右）土佐光起筆「紫式部」　（寺資料より写し）

　源氏物語絵巻一部　（国宝・複製　実物は国立博物館所蔵）
　（右）貝に描かれた源氏絵　夕顔と空蝉（うつせみ）　　　（双方とも寺資料より）

　古来より蓮台野と呼ばれたところで堀川通北大路下る西側にある紫式部の墓所です
　（左）入り口に碑が立つのみでお寺など存在しません　探さなければ通り過ぎてしまいます　

　（右）奥のゆったりした墓所　静かに祀られています
　右側にある小野篁卿（おののたかむら）（古今和歌集の歌人）の墓と並び二人のみの墓地です、

　千本えんま堂（正式名・引接寺"いんじょうじ"）ご本尊・閻魔（えんま）法王でご先祖のお精霊さんの行き着く所（天国・地獄）を差配する大王とされています　このえんま堂開基が小野篁で閻魔大王の教えを補佐したと伝えられています

　（右）えんま堂一番奥に建てられている高さ6ｍの十重石塔・紫式部の供養塔（重文）と式部像です

　紫式部と小野篁は同じ世代に生きていません、のちの世に彷徨う紫式部(973年生)の霊の成仏を願い、その行く末を小野篁卿(853年すでに没)に託したとされる説が有力で、この地に供養塔を建て、墓所を蓮台野の地に一諸に祀ったとあります
　小野篁、後の小野小町・小野道風の祖父にあたります

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（写真は昨11月と今1月両用です）
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京都市バス　「府立医大病院前」下車　西へ徒歩5分

廬山寺HP　URL--- http://www7a.biglobe.ne.jp/rozanji/

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