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ふみさんの読書メーター
September 13, 2010
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カテゴリ: カテゴリ未分類
前の日記 書評:アマルティア・セン「貧困の克服」


貧困の克服

この本を読んでの何よりの感動ポイント。

センは、生活の質は、所得や効用ではなく、潜在能力という側面から評価する方法を提唱しました。
その「潜在能力」がなにかという点については、個人が自由に考えて決めることであるが、その中には「よい栄養状態であること」「健康であること」「幸せであること」「自分を誇りに思うこと」などもあげられています。

この一節を読んで、「報われた!」と思いました。私がずっとすごしてきた時間は無駄じゃなかったんだと。

大学、大学院の6年間、開発政策をやってました。途上国が経済発展するためにはどんなアクションが必要か~~ってやつです。
こういう研究室にいましたから、アマルティア・センは、必読書なわけで、いちおう一通りは目を通していました。
でも、学生当時は、こんなに感動したことはなかったですよ。



特に、子どもが生まれてからは、、日々のどたばたな生活と家庭のプレッシャーからか日に日にその日ぐらし仕事に埋もれ、いつしかそんな壮大な問題意識は遠くに薄れていきました。


そんなある日、イベント主催などという、プロモーター資質マイナスな自分にははなはだ不釣合いな活動にたまたま関与することになってしまったわけですが、向いてないながらもそれなりに文化祭のりに楽しく、問題意識をすりあわせる作業をやっていく中で、「自己肯定感をアップしよう」というコンセプトに結晶していきました。

参考URL: コミュニケーションベース

このコンセプトをつくっていた当初、学生時代に思い描いていた問題意識をそれほど明確に意識していたわけではありませんでした。どちらかというと、子持ち母としての意識のほうが強かったかと。

当時の問題意識の根底にあるのは、自分を誇りに思えず、思考も活動もシュリンクすることで、どんどん自己喪失が現実化していく、そんな日本の子ども像でした。
自分の子どもには、そんな不のスパイラルにはいってほしくない、むしろ、自分に自信を持ち、胸を張ってほしい。物事を努力して達成感を実感してほしい。そして、他者に貢献していってほしいもの。

そんなビジョンを、現実に落とし込むにはどうしたらいいか?

頭で理論を学ぶだけじゃなく、体で体感しなければ行動には落とせないよね・・・
⇒では、一度にインプットとアウトプットを両方できるようにしよう
⇒企業イベントでよくある、基調講演+分科会形式がぴったりはまるね

2009年の冬から年が明けた2010年春にかけて、子どもたちを寝かしつけた後のファミレスで喧々諤々の大激論をしつつも、コンセプトから実際の実施形式まで、パワーポイントに図式化して作りこんでいったことを覚えています。



でも、この一節を読んだ瞬間、学生当時の問題意識と、今回やったイベントの問題意識が一本の太い線に一気につながったのです。

日本は、別に貧しい国じゃありませんが、センの提唱した「潜在能力」の開発を必要としている人は多いでしょう。
五体満足でも、メンタルを壊していたら、「健康である」とはいえないでしょう。
幸せを実感できない人、多いでしょう。
自分を誇りに思ってる人、大概のセンサスで国際最低基準でしょう。



これを中心的な問題意識において、コミュニケーションベースというのは、1ママの立場でどこまでできるかの実験だったのです。

自分の生活を真に豊かにするためには、どんな状態やどんな行動をとりたいのかを考えてみれば、自分の「潜在能力」がなにかを理解することができます。
センは、この「潜在能力」の拡大こそ、発展の究極的目標であり、同時に自由の拡大を意味する、そして、「より多くの自由は人々が自らを助け、そして世界に影響を与える能力を向上させる」と述べてます。

もし、自らの潜在能力の向上をサポートしてくれる制度が社会に存在しないならば、そのための新しい制度を生み出すよう、政治的、市民的権利を行使して、主体的に行動すべきだとしています。

結局、一人ひとりが「完全燃焼」すれば、個人としての幸せも得られるし、ひいては社会に世界に自由と繁栄をもたらす働きもできるようになるのです。
そのためにどんな制度が構造が準備されれば、個人のアクションが実現されるのか。
学生時代に東ヨーロッパや、アフリカで見た、物資を援助することが必ずしも持続可能な開発につながらない現状を見ながらも薄ぼんやりと考えていた夢が、めぐりめぐって今になって、当初は想像していなかった形で、現実化されていました。

実は、9/5のイベント当日は、あまり満足感も達成感もありませんでした。というか、自分としては、むしろ反省点まみれで、どちらかというと激しくがっくりしていました。

というのも、集客で直前までかなり苦戦してたのですが、そうなることはコンセプトやキーワードを打ち出した段階で正直ある程度見えていたからです。見えていたにもかかわらず、きちんとした戦略を策定せずに見切り発車し修正ができなくなってしまった。
そのために、集客にリソース大量導入が必要に⇒結果、品質向上のための活動が十分にできなかったのではないか?と恐れていたのが、部分的には現実になってしまっていたからです。

私は受付担当だったので、講演会の内容もロビーで聞き取ることができたのですが、ぶっちゃけると、講演内容についても、講師の先生と同じような感想を持ちました。講師云々というつもりはまったくなくて、むしろ主催としての責任・・・もっと講師とコミュニケーションして、新しい試みであってもさらに良くすることができたんじゃないかと大反省していたのです。
とはいえ、ネット上では好意的な意見が多かったようなので、それをわざわざ打ち消すのは、まじ意味わからないので発言は控えておりました。

目的も内容も間違いないと思いつつ、それをきちんと打ち出す戦略が不在だったことで、ずっと主催チームを心配させつづけてたのもわかっていました。これは、もう明確に初動での戦略ミスです。

分科会のワークショップは好評だったようですが、そちらはまったく顔を出してないので、全然様子がわからず。だいたい、ワークショップのほうはまったく関与してなかったので、できがよかったとしてそれはすべて講師とワークショップ担当メンバーの手柄なわけで。


そもそも、イベント1ヶ月前に、一身上の都合で(重ねて言いますが、けんかしたわけじゃないよ!!)実行委員から身を引いていたので、運営の是非に口を出す資格もないわけで。実行委員が満足してるのに、私が反省ー!とか叫ぶの、まじ意味わからないし・・


というわけで、自分が中心になってた段階での致命的なミスが品質管理にまで悪影響を及ぼす様を目の当たりにして、もう自分の中では絶望的に落ち込むシチュエーションで、でも、後半運営方面でうまくカバーしたものだから、結果的にはそこそこうまいところに着地できたという。

結果、自分のがっかりをどこにもシェアする相手がいないという最高に鬱なシチュエーションでここ1週間ほど過ごしておりました。


こういうブルーな1週間だったわけですが、実は、自分の考えた問題意識は学部時代から通算すれば12年ひそやかにずっと生き続けていたし、かなり違った形になったとはいえ(学生時代の対象はアラブ非産油国の経済成長、コミュニケーションベースは現代日本の子どもと家族の自尊心向上)、それを解決するために権利と能力を発揮して主体的な行動に結実していたことに気づいて、電車の中で激しく感動し、また救われたと思いました。

個別にみれば、マーケティングのセンスはゼロだったし、もっと品質にこだわるべきだったし、その他細かく見ていけばきりがないほど突っ込みどころ満載だったけど、大局的には、たしかに、20代前半の自分がうすぼんやりとイメージしていた夢を着実に具現化している。
大丈夫。まだ自分、死ななくてもいいんだ(笑)と。




あと、やはり、自分のキーワードは、「問題解決に完全燃焼」らしい。
ストレングスファインダーで「回復思考」「目標志向」「達成感」がそろいぶみなのはやはり伊達ではなかった。
これも、個人的な「潜在能力」の定義づけに役立つかもしれないです。





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Last updated  September 14, 2010 01:27:13 AM
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