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げじねこ

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May 20, 2006
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カテゴリ: 舞台&役者

『タイタス・アンドロニカス』   シアタードラマシティ

   2006年5月19日 (金)13:30開演 13列(通路横)

演出:蜷川 幸雄
作 :W.シェイクスピア 
翻訳:松岡 和子
美術:中越 司
照明:腹だ 保
衣装:小峰リリー


出演:吉田鋼太郎  タイタス・アンドロニカス
   麻実れい   タモーラ
   小栗旬    エアロン
   真中瞳    ラヴィニア
   壌晴彦    マーカス・アンドロニカス
   鶴見慎吾   サターナイナス
                       他


ストーリー:
古代ローマ帝国では、前皇帝の息子サターナイナスとバシエイナスが 継承権をめぐり不穏な空気。
 そんな中、ゴート族との戦いに勝利し凱旋帰国した武将タイタス。
 戦いで多くの息子たちを失ったタイタスは、 その弔いの儀式に捕虜として連れて来たゴート族女王と3人の息子たちの中から長男を選び、助命を懇願する女王タモーラをしりぞけ生贄にする。
 戦功により新皇帝に推挙されたタイタスはしかし、サターナイナスを皇帝にと。
サターナイナスは感謝の印にタイタスの娘ラヴィニアを后に迎えようとするも、彼女はすでにバシエイナスと婚約していた。怒り狂った皇帝にタイタスは一族もろとも追放を命じられる。
 一方タモーラはその美貌で皇帝に一目惚れさせ、まんまと后の座を手に入れる。手練手管で思うがまま皇帝をあやつるタモーラは、タイタスへの追放をやめさせる。しかしそれは壮絶なタイタスの一族への復讐のはじまりだった。
ムーア人の愛人エアロンに息子たちをそそのかさせて、バシエイナスを殺し、タイタスの息子2人を犯人にしたてあげ、更に娘ラヴィニアを強姦したあげく口封じの為舌と両腕を切断。
 息子たちの死刑宣告と変わり果てた娘の姿に絶望の渕のタイタス。残された息子も国外追放。狡猾なエアロンの勧めで助命のため自らの片腕を差し出すも、戻ってきたのは生首2つ。
 ローマにはタイタスの弟マーカスと娘ラヴィニア、そして孫のルーシアスのみ。そんな絶望の中、どうにか真犯人を突き止めたタイタス。
 血で血を洗う報復劇の結末は・・・。

    ※    ※    ※    ※    ※


いやぁ、重い話だったー。
そりゃあれだけの舞台、しかも3時間半弱。
役者も大変だろうけれど、うけとめるこちら側もまた大変だった
全身全霊で受け止めようとしたし、
何より物語が観客をローマ市民に見立てているので
いやおうなく巻き込まれて?しまうのだ。
それと、とにかく役者が客席通路を何度も歩く&走る
登ったり降りたり、一体何度通ったかなぁ?
実はちょうど下手の通路横の席だったんだよね。
なので裾広がりの衣装が何度も私の足に当たるし、
走り去る時は風を巻き起こしていったんだ。


さて、実は開演5分前に劇場到着した私たち。
もったいなかったなーーー(><)。
開演前から役者さんたちが舞台上はもとより、
客席もウロウロ(笑)。
席に着いた途端キョロキョロしてたら、
目が合った役者さんににっこりされ

『いらっしゃいませ』

やーーんうれしいじゃんもう(笑)
もしかしたら私にむかってじゃなかったかもだけれど、
まぁここは都合よく解釈しておこうっと。


そしてマイクから聞き覚えのある声が。
そう、蜷川さんの声が語りかける。

『よーし、じゃぁそろそろ行こうか』


役者たちがそれぞれ持ち場に去る。


舞台上にいるのは右にサターナイナス@鶴見慎吾さん。
左にバシエイナス@横田栄司さん。
その後ろに人間?天使?の子供に乳を飲ませる大きな狼のオブジェ。
ちょうどその狼の顔が真正面だ。
背後の上段の5つの窓?には元老院(だと思う)。
舞台装置・衣装を含めて、すべてがまっ白で目に眩しい。

議論されているのは次期皇帝を誰にすべきか。
虎視眈々とその座を狙う2人の顔がギラギラしているのがわかる。

でもそこで私が思っていたのは、サターナイナスの鶴見さんのこと。
普段見慣れた姿でもなく、ましてや女装でもなく(当たり前・爆)
金髪の鬘とヒゲがものすごく良く似合っていてオットコ前なんだよね~~~♪
いやぁ、5割増ハンサム!よいよい
あまりのハンサムぶり?にどうやら同行の友人は
最初鶴見さんだと気が付いていなかった?みたいで
休憩時に驚いていたのがツボ(笑)。


そして一瞬にして舞台は荒々しく血なまぐさくなる
タイタスたちの凱旋だ!
客席最上段からセンターブロックをはさんだ左右の通路を雄々しく猛々しく降りてゆく。
開演前は衣装を着ていてもやさしげな雰囲気だった彼らが、
いつのまにか荒々しい雰囲気を身に纏っている。
チャリン、ジャランと鎖の音と追い立てる兵士の声。
ふと後ろを振り返るとほっそりした黒いフードを纏った誰かと、
イキガッテるけど、どこかおどおどした3人の男。
そしてひとりふてぶてしくクールな、目立つ黒い肌と赤い衣装のエアロンが!!!
この瞬間から、うれしいんだけれど通り過ぎる間息が出来なくなる私。
あほや。

でも通り過ぎてから隣の友人と思わず顔を見合わせてにっこりだった。
おいしい
おししすぎる
これって・・・この後ももしかしたら???

はい。何度も通ってくれたよ。
もっともほとんどが駆け抜けて行ったので、まさにつむじ風
あの足元まで届く裾長の衣装が一瞬でも私に当たらないかなぁという、
ささやかだけどデカイ野望はしかし、
裾捌きも鮮やかなエアロンだからね、見事砕かれたとさ(泣笑)


さて。
物語が始まってしばらくはエアロンにはセリフはない。
舞台中央ではタイタスが、タモーラが、
そして彼と彼女の息子たちが入り乱れ混乱の層を増しているのに、だ。
中央を見ながらも気になるのは下手の壁に鎖で繋がれたまま、
所在なさげに、けれど醒めた表情でそれらを眺めているエアロン。

たまらんっ!
表情は限りなくクールなのに、
内心の暗い情念を表すかのような黒っぽい赤の衣装が良く似合っている。
半裸の体は黒い鎖模様?が奴隷であることを示しているのかなぁ?
胸板は薄いけれど、引き締まって割れた腹筋がよりいっそう美しくて
魅惑のボディでござんした。

目福目福。

物語に集中するのを妨げる存在だ(おい)
しょうがないよ。
気になって気になって仕方ないんだもの。


けれど、さすがにベテラン役者揃い。
下手を気にしつつもいつのまにか物語りに惹き込まれていく。

恒例の、つづくっ(笑)。






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最終更新日  May 20, 2006 09:59:39 PM
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