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そうそう。
左右にTVモニターが多数と書きましたが、そこと舞台中央奥をスクリーン代わりに使った演出も多様してました。
映像としては、戦争場面とかですね。
このときの衣装はクラシカルなものでしたよ。
あと、話の中で説明セリフとかを、映像をつかって誰それはこの人・この顔、などとわかりやすくしてくれていました。
それから驚いたのがモニターにセリフが映ることです。
もちろん全部ではありませんが、要点部分とかをセリフのまま、あとを追うように映し出されていきます。
舞台は日本人には馴染みのないイギリスの王侯貴族社会の会話が主ですから、これも助けになりますね。
でも気にしすぎると肝心の舞台中央の役者への視線がおろそかになってしまうと思います。
話の筋はわかっていたので最初はチラチラみていましたが、途中からは役者に集中しました。
ま、そうはいっても観ていたのが2階席からだったので、適度に視界に入りましたがね。
さて。
先に書いたように冒頭イキナリの長ゼリフの独白です。
どんな口調なのか、声なのか、表情は?
勝手に妄想しておりましたが、そのどれとも違ってました。
どちらかというと、さりげなくするっと話し始めた感じでしょうか。
表情も語り口もクールな印象。
それもそのはず。
内容は口がうまく2枚目な男たちばかりがもてはやされ、醜く身体も不自由な(背中にこぶがあるし、
片足引きずってます)な自分ではあるけれど野心がないわけではない、
いや寧ろ虐げられてきたからこそ心中に積み重ねてきた鬱屈した思いを今こそ呪い、悪党になってやる決意を述べているのですから。
ここがね、確かによく言われているように他のシェイクスピア作品とあきらかに違うところです。
だって、『悪党宣言!』ですよー。
でも、個人的な好みとしても、ウジウジ悩む主人公よりこういった性格のほうが断然好みです(笑)。
なのでこの役が古田さんなのがとにかくうれしいです。
のっけからにやにやです。にゃははです。
でもね、とにかく長ゼリフ。
他もとにかく長ゼリフ。
どこもかしこも、誰も彼もが長ゼリフ。
正直、途中でセリフがつまったり噛んだりするとちょっぴり冷や汗が(苦笑)。
始まってすぐだから仕方ない・・・という言い訳はダメですよね。
キビシイいい方かもですが、同じお金を払うんだから完成形をみたいのです。
でもね、今言ったことと背反していますが、ちょっとくらい噛んだっていいんです(え)。
それよりセリフが役としてきちんと伝わっていればね。
そこが一番肝心だし観たいのです。
なんで初っ端からダメダシしてるんでしょうか私(汗)。
じゃぁ舞台がお気に召さなかったのか?と問われれば首をぶんぶん左右に振って言います。
NO!
むしろ通いたいです。通い倒したいのです(おい)。
完成形ではないのですが、それ以上に役者陣が魅力的だったから。
その魅せ方(演出)もすごく好みでしたから。
何より古田リチャードが魅力的な悪人でしたから(*^^*)。
そして次々に登場する人物。
みなさまの衣装もやはりサイケでございます。
無機質なセットを原色が派手に彩ります。
でもね・・・その衣装がどこかちょっぴりくたびれた風情なんです。
少し薄汚れたところがあるんです。
なんか人生につかれちゃってる?でも強がって見得張ってますーーーなような。
ここらもパンフを読みましたらロンドンのスィンギング'60。日本ならGS。
でもあえてスタイリッシュではなく違和感を持たせてデカダンスにしたい、そうです。
なるほど~~~。
だからでしょうか。
時代設定がものすごく曖昧です。
だって、最初の独白がヴォイスレコーダーで、命令書もモバイルですよ。
市民に向っての演説ではTVカメラが入って中継しているし、戦争では剣もあるけど銃もOKなんです。
映像での戦争は騎馬戦なのに、舞台にはバイクまで登場するんです。
不思議ワールドです。
でもわかりやすいのです←英国の薔薇戦争や百年戦争などの史実はうわべしか知らないので(^^;;)
このへん、物語世界にとっつきやすくしてくれているのを感じます。
物語の筋を追ってのツボなんぞ。
まず最初はなんといってもアンをくどく場面でしょう♪
アン@安田さん、お美しい~~~。
ただひとり最初の喪服は黒のスレンダーなドレス。
黒は女性をより美しくさせる典型ですね。ため息でます。
そして、義父ヘンリー六世と夫エドワードの棺の前で嘆き悲しむアンの前に彼らを殺したリチャードが登場です。
もちろん憎しみと呪いに満ちた言葉の羅列でリチャードを罵ります。
けれどそんな言葉をたくみにかわし、あろうことかそうさせたのはアンの美しさゆえだと。
アンの存在そのものが自分にこのような行為をさせたのだと、だからむしろ共犯者ではないかと。
どれほど憎み蔑む忌むべき相手であろうと(一応地位は王弟だし)逆説的にであっても自分の魅力を讃えられ、崇拝されて、
その言葉の魔力に一瞬魅入られ血迷ってしまうのも仕方ないなぁと私も納得。
愛するものたちのご遺体のあるその場で、不謹慎ともいえる求愛はどこか禁断の匂いもあって、
そこもまたオンナの萌える要素かもです。
っていいますか、オンナはどれだけ褒められるのが好きなのか、と(笑)。
巧みな言葉とあるときはかすめとるように、そして強引に求められるくちづけ。
きゃぁ~~~~
・・・・・(ただいま妄想タイム)・・・・
すみません。
復帰しました(爆)。
ただ、ちょっとだけ、ほんのちょーーっとだけ不満も。
まぁいのうえさんに濃い目のラブシーン演出を求めてはいけないのでしょうが(笑)、
キスシーンも押し倒す場面もあっさりしすぎだったように思いました。
もっとドキドキしたいのに、トキメキ始めた途端かわされてお預けくらったわんこになってしまいました。
・・・単にオマエの好みの問題だろうが、というツッコミはナシで(爆爆)。
それにしてもこれでもかーーの美辞麗句のくどき文句の嵐を古田さんの口からきくことが出来る日がくるとは。
心こもってないけど(笑)。
シェイクスピアさまさまです♪
またもつづく。ごめんなさいいつもこんなで(笑)。
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