PR
カレンダー
コメント新着
鳳来国の港では、何も知らぬ土門の婚約者美古都と、友人の蔵人が帰国した船を、かの人を待ちわびている。
5年ぶりでも、絶対わかります!と断言しつつ恥らう姿が恥らいつつも華やいだ表情になるのがかわいらしくも美しくて。
けれどその笑顔も帰国した浮名・空麿の残酷な報告で凍りつくんだよね。
信じられない!と絶句するふたりにねちっこい視線の浮名と、衛兵上がりを愚弄する空麿がありがちなパターンだけれど、いかにも悪党でよいの←そっちかよ
10年後の監獄島。
新米看守ガランが地下牢で飯配りしようとすると、片目の老看守が注意する。「こいつだけは気をつけないと目玉を喰われるぞ」
びびるガランに真っ白でもじゃもじゃに伸び放題のヒゲと髪、もちろんボロを纏った男が奥からやってきてわめく。
「10年だとぉ・・・」
けれどその声は・・・うわぁぁぁびっくりしましたよ(@@)。
姿もだけれど、その声が全く別人で、しかも一声で常軌を逸してしまっているとわかるんだもん。
こんな声も出すんだー。出せちゃうんだー。
表情ももちろんイッチャッテますよ。ド迫力です。ガランじゃなくてもびびりますって!?
あのさわやか笑顔と、美古都に思いを馳せ、未来を信じるまっすぐな瞳はもうどこにもなく、あるのはギョロリとでかく目をむいた妖しげな光をたたえ薄気味悪く笑う男。
なのにその土門よりヤバイ囚人がもうひとりいるというので、もうビクついて老看守の後ろにひっついて去っていって。
けれど、二人が去った途端ガラリと態度が変わる土門。
さっきまでの奇声はどこへやら、冷静な中にもこの10年消えることのなかった復讐への決意を胸に狂ったふりをしていたのだ。
壁の向こうの誰かに話しかけて、隠し持っていたサジで石をどけ、隠してあった穴に潜り込み先を掘り進める。
なぜか声が届いた牢と牢の間で会話することで抜け道を教えてもらい、1年かけてサジで掘り抜いたのだ。
その穴が地下道についにたどり着くも、その先は行き止まりでやっと見えたと思った希望を閉ざされ怒ったり嘆いたり。
と、「そこで正解だよ」とこの場にはどう考えても場違いなやさしげなさわやかな声(キャー♪)
壁のムコウから現れたのは両手両足を鎖で壁に繋がれ顔には仮面をかぶせられた男(ウキャー♪)
「俺を騙すやつは絶対許さない!」息巻く土門に、これでいいのだと、脱走の手助けをするからとこともなげに言う。
自ら果拿の国王を暗殺した凄腕の殺し屋と名乗り、助けてくれたら脱走に協力できるよ、と。
でねー。
仮面を外してもらったらそこにはにこやかに微笑む男。
言葉と裏腹なギャップは自らも納得しているようで「殺し屋に見えないかい?」(うんうん)←客席で本当に軽く頷いてしまった(爆)
「さわやかな笑顔の殺し屋なんて」に「よくいわれる」(そーでしょそーでしょ)
このへんのやりとりがもう期待通りでにへらへら(笑)。
異変に気がついた兵士がやって来る前と手枷足枷から解き放たれた男に、不意打ちをかけるがなんなくかわされ逆に押さえつけられる。
自らの運試しをしたという土門に男は逆に興味を持ったようで、現れた兵士を軽くいなして武器を奪うと土門に渡し、自ら運を切り開けという。
半ばヤケクソにも見えるがその迫力はハンパなく、技よりも勝る執念・怨念で隊長を倒す。
土門は確かに必死で、そして動きは軽やかじゃないんだよね。全く洗練されてないの。ただもうガムシャラ。
対照的に男は、「殺し方を見せてあげるね」とにっこりしながらひとりひとり方法を変え説明しながら倒していく。
無駄な動きはひとつとしてなく、軽やかに動き息のひとつも乱していない。
ココ。
ココでいかにその凄まじいまでの実力を観てるこちらに納得させることができるかどうかで物語の説得力が変わってきちゃうもんね。
うん。正直予想以上に堺さんが動けていてうれしくときめいたわー(*^^*)。
殺伐とした場面のはずが、浮かべている笑みと生来持つ不思議な癒し声のおかげでせっぱつまって見えないし(笑)。
名前を問われて、一瞬の空白。そして土門が手にしていたサジに目をやり「そうだな・・・サジとでも呼んでくれ」
そうだったのかー!
実はワタクシ、その名前の由来を知らなかったのでここでほほぉーと。
そしてあっさり復讐に手を貸そうと、邪魔者は始末してやろうと約束する。
んでね、ココで土門はよくやく自らの容貌、つまりは10年の間に髪もヒゲも真っ白になって変わり果てたことに初めてつき愕然とするんだ。
だけどさ・・・私内心でツッコミしたさ・・・そのロンゲで気がつかないはずねーだろう!!!(爆)
や。でも地下牢で光はおろか、灯りさえまともに届かないほぼ闇世界だったのかな?ならわかんなくもないか←どっちだよ
脱走ついでにと、同じく牢に捉えられていたペナン@聖子さんも助ける。
このペナンがまた期待を裏切らぬかわゆい怪しさ満点でねぇ。
そりゃどこの国の言葉じゃい?っていう意味不明な叫びを、これまたびっくり(@@)意外にも理解し、やっぱり意味不明な音声で会話する二人。
何気にイキイキした表情になってる土門のちょっと得意げなお顔がよいのだ(笑)。
そしてもちろんどさくさにまぎれてお礼の『チュー』しようとするペナンもね(爆)。
実はペナンはハマン王朝姫で、実は姫の救出にやってきたガランと、仲間のロクロクもいっしょに、
妙になつかれついで&復讐のカギにもなるからといっしょに脱出することにした。
この短時間の間に見せた土門のしたたかさに、うれしそうに後を追うサジの満足げな表情が意味深だわ(そこがまたスキなんだけれど)
1年後。
鳳来国の道活@じゅんさんのお屋敷。
デターーー!!!やだもうーーー期待を裏切らないそのいでたち&メイクがやっぱりじゅんさんだわぁ(はぁと)。
なんであんなにもボク悪党でぇ~す♪なお姿が似合うんでしょ(*^^*)。
あのヘアスタイル・メイクに全く負けないどころか、魅力的に見えるところはサスガよねぇ。
しかもどうやら今回は小心者ぢゃないようで。強欲っぷりがいっそ気持ちよいわ。
そして今回の観劇のお目当ての一人、方白(実は刀衣)@太一くん♪
初っ端は女形としての舞を魅せてくれて、おばちゃん目福~(*^^*)。
あの美しさですものねぇ。はぅ。道活が目をつけるのも当たり前よね。
しかも口をきけない設定ってのがいい!おかげで道活からのがれられてよかったね。
その宴席にはちゃっかり蛮教の大神官となった空麿とその父親の物欲@逆木さん。
逆木さんもねー、この空気の読めない男やらせたらさすがにうまいよね。
めいっぱい褒めてるつもりなのね。そして神経逆なでされまくりの道活の表情&扱いに困ってる空麿が面白いったら。
右大臣になった浮名はその名にふさわしく?女官たちといちゃつきながら登場。
この女に弱い、ちょっと軽そうなところがいかにもいいとこのデキの悪いボンの典型でまたまたいいわぁ。
さぁ。
そしてお待ちかねのコーナーですよ♪
道活と、彼を愛するみんなでコール&レスポンスーーーー!!!
もうね、どんなシチュエーションでやるのかまでは知らなかったけど、とにかくいつやるか?楽しみにしてたの。
そっかぁここかぁ♪んふふふふふ。
「ワシについてくればみんな幸せにしてやるぞぉ!大王なんぼのもんじゃーーーい!」
すかさず浮名「拍手ーーー!」で煽るのうまいったら(笑)。
そしておもむろに客席に向かって、コール&レスポンスの指導に入るじゅんさん。
「今日茶屋町はひとつになりますーー!」もちろん客席大喜び
「なんぼの」とワシが言ったら「もんじゃーーい」と返してね←客席さらに大喜び
数度繰り返し、ダメ出しが入るんだなコレが。
「何度かやるうちにクチパクしてる人いるでしょう!?ダメよ!!」←ちゃんと叫んでるよ私は♪
「声が小さいと終わりませんから」
「いい?今度は2階3階席の人たちだけで練習します」
「なんぼのーーー!」~「もんじゃーーい!!」
「ダメ。今は1階席の人たちは黙っててね。2階3階席の人たち。できるまでやるよー。」←私はちゃんと黙っていたよ(いばるほどのことでもない)
そして最後は全員で「なんぼのーーー!」~「もんじゃーーーい♪」
ゴキゲンな道活の笑顔がらぶり~この上なかったっす。うひ。
しかし、空麿から蛮心教のことを聞かされるも、この時点では歯牙にもかけない浮名。
早くキレイなおねーちゃんたちの元へ行きたくて仕方ないのねー。
と、そのキレイなおねーちゃんたちをドツキながら現れたごっつう関西弁のど迫力な厚化粧のねーさんは・・・浮名の嫁の鹿女@村木のねーさんではないですか!
明々白々な浮気未遂の現場をごまかすのに必死な浮名の変わり身の早さがまたたまらんね(笑)。
舅・道活のとりなしで去っていく鹿女だけれど、驚愕の事実が発覚!?
なんと最初は道活の後妻に入るはずが、挙式当日花嫁を見て息子に差し出したという(大笑)。
このあたりのやりとりのテンポのよさがまた楽しいんだよね~。
ってか、持参金目当てで後にはひけなかったんだろうけれど、ちゃんと嫁にした浮名、それなりにいいやつじゃん?
しかもちゃらんぽらんに見えても、密偵の存在に気がつき短刀で怪我を負わせるなんて、実は侮れないやつとか?
密偵の丹色@カナさん、相変わらず美しくて色っぽいねぇ。
屋敷の外に逃げるも、手負いのため衛兵らに囲まれる。
そこへ現れたのは方白。しかもしゃべった!?しかもしかも男!??
まとっていた着物に槍がささったように見えたのも束の間、そこには一人の兵士。
まるで舞うかのような太刀捌きで次々と衛兵たちを倒す見事な腕前。
そう。そうなのよ~「コレも」観たかったのねぇ♪♪♪
友が熱が出そう?なくらい惚れこんでしまったのだけれど、納得の美しさ。
や。私はオチませんでしたが、でもまた観たくなる魅力がいっぱいだね~(*^^*)。
牛若丸のように?蝶が舞い蜂が刺すがごとく華麗な殺陣。
んーーー殺陣指導楽しかったでしょうね←そっちかい
本人も立ち回り大好きだっていうから、やりがいもあるでしょうし。
何より今までの新感線の立ち回りではなかったタイプの殺陣で新鮮。また観たいなぁ。
森山未來くんも軽やかかつスピーディでステキだったけれど、全く違うものね。
いつかこの二人の対決を新感線で観たいものです!
話が脱線しちゃったね(^^;)。
戻して、と。
調部の父・惜春@千葉さん。
ハデな登場の仕方ではないのに、妙に糸引くというか、心にひっかかるナニカを感じさせる男なんだな。
刀衣に道活屋敷での動向を探らせた報告を聞き、大王を頼み下がらせるのだけれど、たったそれだけで声も荒げず穏やかなのにやっぱりタダモノではない感たっぷり。
こーゆうのも好き~←この舞台は大好物多すぎ(爆)
『ZIPANG PUNK~五右衛門ロック』 キャス… July 14, 2012
ロッキーホラーショーのサントラCD発売&B… January 12, 2012
『髑髏城の七人』 東京10/9前楽 (その2… November 2, 2011