ジョムティエンビーチのラビットリゾートのマネージャーに
「ミスよっしぃがホテルに忘れた携帯電話をバスでエカマイに送るので、エカマイのバスターミナルでピックアップするんだぜ、わかったな」
と言われたよっしぃ。
本当に受け取れるのか半信半疑のままバウチャーと同じ「S」マークのチケットカウンター(パタヤ行きの特急バス)のおねーちゃんにバウチャーを見せつつ「どこで待つの?」と聞いてみた。
すると、おねーちゃんは満面の笑みで「後ろよ」と、自分の背後をさした。
へ?
指先をたどり、カウンターの裏に回ってみると・・・?
・・・。
冷房なんてもちろんない、 むしあつーい、くらーい廊下に無造作に置かれたデスク。そして気休めに椅子も置いてある。
え?ここ?ここで待つの?ここに居て耐えられるのは 「荷物とごみ」 くらいなんじゃないかという劣悪な環境。
それと他にも同じようなデスクが各ブースあって不安なんだけどー!
あ、でもこの「S」マークのドアがあるよ!ということは「S」マークのドア前にいればいいんじゃね?・・・と、バウチャーとドアを見比べていたら
バターン!!!!
いきなりものすんごい勢いで ドアが開いた!!!
ひゃーーー。
いきなりの出来事でひっくり返るのをなんとかこらえたよっしぃ。出てきたのは、あたしより少し背が低く、長いストレートの髪をひっつめた
なんともやさぐれた雰囲気のおばちゃん。
どうも動きやリアクションを見ていると、男みたい。いや
女おぢさん??おばおぢさん?おぢおばさん?
確実に。オナベだと思う。
あのー・・・と、その紙をおもむろに見せると「しゃっ!」とあたしの手からバウチャーをひったくり(手が切れるかと思った)、めんどくさげにバインダーにまとめた紙をめくりはじめた。
あんれま、きちんとバウチャーの番号が控えてある。
「ヤンマイマ~(まだきてねえよ)!」
敬語も使ってくれないとは、虫けら以下の酷い扱い。・・・そ、そでげすか。
でも一つだけわかった。
ホテルの人が言っていた「バスで送る」というのは、決して見ず知らずの運ちゃんや車掌さんに「ごめんねー、これ、エカマイで待ってる日本人に渡して!」というものではなく
バイク便ならぬ、バス便なのだ。
さすが、鉄道より時間が正確なタイのバス。きっと他の停留所も細かく網羅しているに違いない。
へー。こんなシステムあったんだ!
なんかちょっと安心したあたしは、エカマイバス停をふらふらしたり、バスを待つ家族連れと戯れてみた。で、こいつ、エカマイバスターミナルの主・・・。
な、なんだわん。ほっといてわん。
そんなことをしていたら、さきほどのやさぐれた「おばおぢさん」とモタサイのおぢさんが「あー、なんか日本人が荷物待ってんのよ。」「ほんとにぃー?」という感じで話しつつ、写真を撮るあたしに、にこにこしてくれた。
さらに「おばおぢさん」は
「あんた、そこのターミナルの椅子で座ってなさい。荷物が着たら教えてあげるから!」
と大声で言ってくれた。
おおお!さっきの暑苦しく汚い荷物置き場で待つことを考えたら・・・
エアコンはないけど
大きな扇風機で昔のTMレボリューションみたいなことだってできちゃう バスターミナル内の待合は、天国であるよ。
おぢおばさん、 無愛想だと思ったけど、本当は優しい人 なんだね。
しかし、ここは渋滞王国タイランド。1時間は待つ覚悟をしつつ、旅人を見守っていると
あっ!・・・「おぢおばさん」が大きく腕を振ってリアクションしている!
「荷物来た!」
わーお。想像以上に早かった!ホテルの人に言われた18:30~19:00に、というちょうど真ん中、18:45分に無事キャッチ!
おぢおばさんが、ちゃあんと番号を確認して、ラビットリゾートのシールが貼られて、きれいに梱包してある箱を渡してくれた。
「おばちゃんありがとー!」というと、おぢおばさんは、にやっ、とこれも
男らしい微笑を浮かべ、照れくさそうに去っていった。
か、かっこいい(涙)。
やったー!電話が届いたよー!しかもこの荷物のお金、ホテルが負担してくれたの(涙)。ありがたいわー。
いやー、タイってこういう荷物の受け渡しシステムがあるんですなー。勉強になりますた。
他の窓口にも、荷物受付があったっていうことは、 例えばSマークの高速バスの特急だと高くて、各駅停車だともっと安かったりして?
とにかく、ホテルの方の親切な対応と、おぢおばさんの粋な計らいで快適に荷物を受け取ることができた。
はー・・・心配した所で、こうなってみると・・・なんとかなるもんだなあ(脱力)・・・。
この荷物を受け取ったことでがぜん元気が戻ってきたよっしぃ。いい旅のしめくくりになりましたとさ。
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