ら組三番町大安売屋碧眼の魔術士

2004年04月09日
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現実逃避の日記なのか、もしくは廃人修行の記録であるのか。


その儀式はほの暗い洞窟を思わせる場所ではじまった。


松明の中で、1人、また1人と、思いの全てを語っていた。

口戸惑いながらも立ち止まり、過去を振り返り、



アングラ劇場風のギルセンはこうした語る会に実にマッチするなぁ


哀しいこと、辛いこと、悔しいこと、そして、憤り。
誰しも色々な負の思いを心中に秘めている。


心が壊れてしまうまでひたすら絶え続けるのは辛い。
その思いに押しつぶされないために、いくつかの選択肢を手にすることになる。


先ず、夢破れた冒険者が大陸から去る例を耳にするが、
心に傷をつけようとするものから遠く離れて逃げ出して行こうとする。


そして、こうした負の思いに直面した時、自分や自分の運命を呪い、


心を護るために他者に向かって攻撃的になるか、
心の傷を癒すために厚い瘡蓋の中に閉じ篭ってしまうか。


文字で表示すると・・・重くなって身動き取れません_| ̄|○


けれど、仲間たちとその負の思いを共有できたならば、
意外なことに心はずっと軽くなる。

みんな同じように辛い。
みんないつも足掻きながら生きているのだ。


「こんなこと恥ずかしくて言えない」
「1人で解決すべき問題だ」
「どうせ誰もわかってくれない」

別に自分にだけ厳しくする必要なんかない。

少しづつ情けなさをさらけ出し、互いの心の中を知り、
それを励ましあい、乗り越えるための力を与え合う。

自助グループによるグループセラピー、
集団療法と呼ばれる心の処方箋である。


カイラに貢ぎ続ける見習いの魔道士 氷遣いの魔術士
そして 戦史編纂世界での押し掛け弟子 赤い戦乙女にご執心の聖騎士 の戦史を読むと、
哀しみを言葉として共有化することの重要性が垣間見られると思う。


哀しみが6つ詰まったクラフトは新たなる哀しみを呼んだ


だけど、自分の思いを言葉にして伝えること。
簡単なように見えて、それは何よりも難しい。

ひっそりと戦利品記録をつけ始めた冒険者 が言うように、
思いを伝えることの難しさや伝えきれない苦しさが必ず伴うだろう。


それでも一生懸命に語ろうとする時、
人は思い出したくもなかったはずの出来事を心の奥から掘り起こし、反芻する。

曖昧としていた思いを、言葉の形に変える過程は、
それ自体が自らを客観的に省みることに繋がっていく。


愚痴とはまるで違うのだ。

負の思いを自ら語る『哀しい物語』へと昇華できた時、
人はまた階段をひとつ上ることができる。


あまりにも劇的な、そしてカイラを新たなる伝説にしたグランドフィナーレ


OH!Captain, My captain

靴のままで机の上に立とう。


そして、あなたの言葉であなただけの物語を聞かせて欲しい。


まぁ、今を楽しむ他にないわけだ。






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最終更新日  2004年04月11日 13時06分04秒
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