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109氏、連絡乞うbお預かりしてる旗、お渡ししますので・・・
2006年03月21日
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隔離あたりの表に出てこない奴が、よく「テラキモスwww」と書いていたが、オフ会では、キャラ名で呼び合うのが普通だった。 少人数で会う時もだいたいインゲームでの通り名で声をかける。 ところが、入院中に何度も会社帰りに寄ってくれて以来、その友人は、周りにクロノスの仲間がいないと本名で私を呼ぶようになっていた。 役としてじゃなく、役者個人として対峙されるのは新鮮でもあったけれど、彼自身も楽天日記やインゲームでは、役を全うしている存在だった。 役を演じられなくなって凹んだままの私に、彼は自らの役を棄てて、素のままに心配をしていることを伝えてきた。 あぁ、みんな同じなんだ・・・ 場所には関係なく、自分が定めた役の中で、誰もが色んな苦悩を持っている。彼と話すうちに、そんな当たり前のことにようやく気付かさせられた。 やめちゃえばいいんだ、演技なんか。 隠しに隠したものの中から、見つけてくれる人がいればいい。 結局は露出趣味を伴うマスターベーションと変わらなかったけれど、元々、思いを誰かに伝えたい、誰かに私を判って欲しいと始めた日記だった。 色々なことがあったけれど、もう理由を失っているんだろう。 どんな言葉も、一度表に出したものには責任をとるべきと決めているから、私はここを消そうとは思わない。でも、もう二度と日記は書かない。 そして、インゲームにおいても、もう役は演じない。素のままで、ただまったりと空いた時間を過ごすだろう。 ちょうど友人の企画に呼応して作った「じみだらけ」キャラもいることだし・・・ 明日はどうなるかわからない。 だけど、不特定多数に向けてきた判じ物じみた私の言葉は、今はたったひとりに、まっすぐに向けられている。 誰からもいい人でいようとするより、ずっと気楽で心地いい。 自動ドアと格闘しているヲリの横に寄り添って Green_eyes
2005年10月29日
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もちろん、私はギルドもギルドの仲間たちも放置し、無責任極まりないことに、何も真意を告げていないままだった。 思うところをきちんと話して、けりをつけるために、クロノスに帰っていくべきとは判っていたが、どうにもそれが出来ない。 ところが、出張先で「白熊」につられて会った寝落ち王のマジシャンに誘われ、数ヶ月ぶりにマジ・コロで沸き立つ大陸へと降り立つことになった。 久しぶりに言葉を交わしたギルメンも、ラピ3の旧友たちも、インしなくなる前とまるで変わらずに、暖かい言葉をかけてくれる。 話したくないことがあることも、隠したまま抱えているものも丸呑みして、それでも「おかえりなさい」と言ってくれる仲間が嬉しかった。 そして、何よりも申し訳なくて、居たたまれなかった。 私はMMOと言う、他者との関係性が全ての世界で、八方美人的に生きる自分が嫌で、誰よりも許せなかったんだ。 人に嫌われたくない、いい人でいたい。 きれい事だけで渡っていこうとする。 いい人を演じる欺瞞に疲れちゃったし、もう「嫌なことは嫌」と言いたかった。それを素直に出せないから、逃げていたんだ。 そんな最中だった。 色々なことに辟易としていた夏の終わり。 いつもカラオケや食事に付き合ってくれていた友人のひとりから、妙に気になるメールが届いた。 今にして思えば、それがすべての転機になった。
2005年10月28日
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兎にも角にも、クロノスで「もう見たくない」と思うものが多すぎた。 しかも、それらはほとんどがインゲーム以外の場所で知ったことばかりだった。私の基本姿勢に当てはめれば、それでどんなに凹もうとも日記には書けない。 同時に何もかもぶちまけてしまおうかと思うほどに、憤りや落胆は大きく、そこに「素のままに」日記を書くと言う、自らに課した枷が外れた状態が加わる。 幸いに、というのも変だが、度重なるオフ会参加のおかげで、インゲームや楽天日記という場所以外に、友人とのアクセスルートは担保できていた。 以前、一撃必殺のギルマスが同じことをオフ会で言っていたが、クロノスで出会った友人達と一緒ならどのゲームでも、どんな場所でも良かったのだ。 ごく限られた友人達と飲食を共にしたり、カラオケに出かけたり、ゲームと日記を避けて、リアルの交流で日々を過ごすようになっていった。 同時に旧友が移籍していた他のMMOに初めて手を出してみた。 思いがけずにとんとん拍子で成長し、新しい仲間と出会い、違う名前での、今までとはまったく違う生活が始まっていく。 新しい世界で親しくなった相手もまた、装備の良し悪しとか強さにこだわらない支援役だった。 皮肉なもので、そこでは無名の存在でい続けようとしながらも、新しい友人とそこでイベントを仕切ることになっていく。 どこにいても、やることは同じだし、妙に目立っていく私がいた。 病気で思い切り落ち込んでいた時期を支えてくれた旧友に、いとも簡単に近づくほどに成長は早く、周りからは「廃神」と呼ばれる始末。 そして、何よりも、まったく意識しないままに、旧友が最も嫌っていた対人戦最強の職と技能を選んでいたことにようやく気付く。 新しい世界での潮時は、本当にあっけなく訪れた。
2005年10月27日
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どうにか仮面をつけ、インゲームでの役は演じきれたものの、 それをレポートする日記の中で、私はある失敗を犯す。 そしてそれを理由に浴びせられた罵倒。 死と向き合うかもしれない宣告を受け、動揺している最中に、 死んでしまえという罵りは、思いのほか堪えた。 自分自身の弱さが情けなく、定めたはずのものを踏むことができない。 役者が役に入れなくなったら、もう終わりだった。 覚悟を決める。 いわゆるチラシの裏に書くように、素のままの日記を私は綴り始めた。 ところが、これが両刃の剣だったのだ。 元来、私は恐ろしいまでに感情的でウェットだし、 10代には2年間に渡って引き篭ったほどに脆い。 社会に出てから身につけた硬い言い回しと理の鎧、 それで我が身を守ってきたとも言える。 一度綻びてしまった鎧は、覆い隠す力をもう失っていた。 何かを口にしようとすれば、鎧の間から何かがこぼれ落ちそうになる。 早期発見で癌を克服し、一旦は大陸に戻ったものの、もはや以前と同じ気持ちにはなれない。 諸々の抱えてきたものから離れて、私は癒しだけを探しはじめていた。
2005年10月26日
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元々、私には持病があって、片目が半分見えてなかった。 キャラクターの名前自体、その病気のことを示していたので、「碧眼」という通り名をいつしか与えられた時、面白いものだと思った。 奇妙な符牒であるかのように、片目を現す「隻眼」と韻を踏む通り名・・・ 一晩で完全に失明することもある病なのだが、5年前にこれを患って以来、人生観が一変していた。 たった半日で左目の半分の視野を失っていたから、この世のものはどんなにも儚いか、身を以って知る羽目になったとも言える。 明日には何もかも失うかもしれないということ。 明日が今日と同じだという保障などまるでないこと。 いま、目の前にあるものだけが確かなものだった。 そんな悟りきった気分に浸っていた私だったが、その宣告を聞いた瞬間には、失うかもしれないものの大きさに戦慄した。 ちょうど三回忌を迎えていた親友を失ったのと同じ、癌の疑い。 淡々と大学病院への紹介状を書く医者の前で、私は呆然と座り込んでいた。平静をいくら装おうとしても、頭の中がぐるぐると回る。 今夜はコエリスの友人が主催するイベントがあったのに・・・ 思えばその日を境に、私は「碧眼」と言う役の仮面を、もうこの日記では被ることが出来なくなっていった。
2005年10月25日
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話が随分とそれてしまったが、結果的にこの諍いが私のその後のスタンスを決定づけた。 戦史の中での私と大陸を歩いている私と、そして、リアルで会っている時との明確な言動の区分け。 あるステージで話されたことはそのステージの中だけで終結すること。 日記のことは日記で、チャットのことはチャットで、掲示板のことは掲示板で、オフ会のことはオフ会で。 どこかの一面だけしか知らない人に通じないことを書いてはいけない。 しかし、旧史であるパソコン通信時代、掲示板文化での基本とされていたことが、誰でも接続できるインターネットでは、ブログ文化へと移行し、かなり崩れてきていた。 そんな環境の中だったからこそ、私は後に『言葉の篩』とも称された、二重三重にもかけた判じ物の日記を書くようになっていく。 どのステージで私と見えた人であっても、読み手側の裁量で通じるようになっていればいいとの思いだった。 以前、『魔術士の午後への前奏曲』で日記を始める前のことについては書いたが、始めてからは、戦史を記す上でそんな基本線を置いてきたわけだ。 リアルのことや性別のことはオフ会やチャットで話すことはあっても、日記や掲示板では出さないことを一義においてきていた。 そう・・・ 今年の春先、病を得て素のままの日記を書き始めた時までは・・・
2005年10月23日
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彼の人はもともと私を男だと思っていた。男だと思っていればこそ許してくれていたロール、彼の人に対する言動について、たまたま私が女であることを知っている友人が気の毒に感じたらしい。あんなに惚れ込んでいるのに、つれなくされて可哀想だ・・・友人はロールとして演じているものを真実と思い込み、彼の人にその事実を告げた。そして、そこから「役者」と「役」の取り違え騒動がはじまっていく。結果的に何度かの話し合いを経て、私たちは決別していった。誰が悪いとか、正しいじゃない。ネットという世界での歩き方の違いがさせたことだった。ところが、ロールをフェイクと感じているかのように見えた彼の人が、大陸での生き方を素のままで流していたのではないことに、ある時、私は気づく。彼の人もロールの裏に、私がそうであるように色々な思いを持っていた。もしも、まだこの拙文を見る機会があるのなら、連絡がつくのなら、このことを聞いてみたいと思うことがある。あれは近親憎悪だったんじゃないかね?・・・と
2005年10月09日
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何かと折り合いをつけたいとか、責任や義務をまっとうしようとか、そしてそれができない自分を責めるとか、そうしたものが私を縛り付けてきた。大陸が最後を迎える日までここにいる。この約束は既に去った友に向けたメッセージである以上に、私自身の、ある人に対する意地の裏返しだった。おそらくはこの大陸で、最初の伝説となっていた人物の一人。彼の人と私はかつてトラブルを起こした。その人が一切の痕跡を消して去ったあとも、それがどんな内容なのか明らかにはしてこなかった。端的に言えば、一つにはロールプレイというものに対するスタンスの違いだった。もう一つがネット文化に対するスタンスの違い。そこに生じたズレが感情の行き違いを生み出した。彼の人が引退したのは、私が主因といまでも思っている。他者を追い込んだ以上は、何があろうともその責は背負い続けるべきと考えて来た。それが義務であると、それ以外に己の正当性を示す道はなかった。ものごとはすべからく因果応報。ある日気がつけば、かつての彼の人が得たであろう感情に私も支配されていた。
2005年10月08日
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そして、あたかも最終兵器のようになっていた自身に気付いた。この世界から封じるべき災いの種なのだと。そう考え始めてから、もはやこの世界は楽しいものではなくなっていた。苦痛を得てまでいるものでもないと、他の世界ヘと出掛けてみた。思いがけずに別の世界もまた面白く、眠らない大陸と同様の矛盾や葛藤を擁していた。大陸はすべてじゃない。気持ちがすとんと落ちた。同じ場所に一緒にいたくないと思ったり、背負った物の重さをつらいと思ったりするのは何故なのかを。
2005年10月07日
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気がつけば、ここに戦史を置いてから二年目となっていた。前回の書き物に対していただいたコメントを拝見して、直接誰かに言えないことを自分に置き換えて言うことは、案外と通じないのだと実感した。他者に対しても同様などと言う書き方をしなくても、名指しすればいいことなのかもしれない。けれど、そんな相手達(哀しいことに複数なのだが)と同じ場所にいたくない、それが理由でモチベーションが保てなくなったと相手に明言することすら、嫌だった。もとより、私の脛も傷だらけなのは事実だし、叩いて出てくる埃ときたら核弾頭級だ。
2005年10月07日
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たくさんのメールやコメントをいただいているのに、相変わらずの返信なしで申し訳ない。書き込み不可をつけようかな、とも思ったのだけれど、そうした拒絶姿勢もまた嫌な自分がいる。いただいたメッセージは、どれもとてもありがたく拝読させていただいてます。個々には返信していないけれど、本当にありがとう。役を演じていると公言しながらも、実際のところ中の人の素の性格や考え方、行動様式までは変えられない。直接にインゲームなり、オフ会でなり、話した事がある方は気づくことだ。もちろん、自分自身だけじゃなく他者についても同様のことは言える。そうした中で、特に戦史編纂作家、つまりはブログ書きの肩書きを持つこと。その書き物に見える人柄とのギャップが耐えられない。何かを書けば書くほど、その偽善さや欺瞞にうんざりしてしまう。もちろん、こちらも自分自身だけじゃなく他者についても同様。とある古参の友人と話したことがある。「碧眼さんにしても、俺も、日記書きがギルマスとかやっちゃいかんよ」イベンターという肩書きにしても同様なのだろうと思う。特定の存在としてタゲを集めるのは、別段気にもならない。けれど、不特定多数に発信する場所に居を構えるのであればこそ、最後まで徹底して、特定少数とは付き合わない姿勢がないと、不整合をきたす。棒巨大掲示板の隔離場所には安心して居続けられるのも、自らが不特定多数の一人として居られるからでね。ある意味、自分が後にも先にもたった一度だけ引退を考えた時の感覚を、ずっと引きずり続けているからなのかもしれない。崇めた人の矮小さに気づくと、何もかもが色褪せて見える。その失望感や脱力感を誰よりも知っているだけにね、自分が同じ轍を踏んでいるのが情けないし、他者についてもこれまた同様。見せたくないし、もう見たくないんだ。そうしたものをさ。ポジティブなものを書くのは大事だし、楽しさを伝えるのはもちろん大切。だけどさ、その前に考えたい。ブログなり、大陸なり、カッコよく作り上げた別の自分なんぞより、ちゃんとするべき本来の自分があるんじゃないかと。
2005年08月24日
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鉄は熱いうちに打ての喩えに倣い、早々に後日談。(昨日のまとめ)「おいしいものあげるからついておいで」白熊の誘惑に負けて、ふらふらと寝落ち王に誘拐された自分は、そのままコロッセウム開始時間から数分過ぎた頃、ネットカフェに幽閉された。ペアシートに陣を取り、並んだPCを覗き込み合いつつ、アイテムを交換したりしながら、わずか五人を倒したのみで終了。寝落ち王が当然のようにら組三番町に向かうのに追随して、大陸に降り立つ。ゲート前で内緒の嵐に遭遇しつつ、物見遊山名物の取り囲み攻撃をうける。店内放送では、食べ物に吊られて出てくるならと、同僚たちから「きびだんご送ります」「洋ナシ送ります」と謎の申し出が多数。ごめんよ・・・食べ物に吊られて帰ってくるようなマスターでorzで、今朝、ホテルの朝食バイキングで言われた言葉を列挙。「白熊に行くって、夜中までどこで白熊食べてたんだろうねぇ・・・」 いあ、だからそのあとネカフェにいっただけで・・・「全国何処に行っても迎えが来るけど、一体どーいう関係の友達?」 いあ、ネトゲとかブログとか、下手な小説書いてるサイトの友達・・・「こないだ連れていた男とまた違うじゃん」 いあ、だからただの友達だって・・・またとか言われるのは自業自得ですか・・・「まぁ、大人だからどこで何してこようと何も言わないけどね。」 いあ、だから何もしてねーよっ!コロッセウム行ってただけだってば。そして極めつけの一言。「仕事で来てるんだから、ホストに迎えに来させるのはまずいでしょ?」 あの・・・orz寝落ち王の見かけは確かにそのまんまだったと言う事実に、有効な反論もできないまま、今日も会議場へと向かう。ああ、神様。日ごろの行いが悪すぎるのでしょうか・・・
2005年08月22日
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例の如くに恒例の夏の長期出張中。内心、魔術士のコロッセウムだけは出たいと思っていたのだが、いかんせん慣れないノートパソコンでは限界がある。了見の狭い自分は、魔術士部門に出られないなら、全部スルーと決め込んでいた。今回の出張は南国、かねてから食してみたいと考えていた白熊の本場だ。会議の合間を縫って、飛び込んだ喫茶店でチャレンジをする。甘すぎず、さらりとした味わい。東京のコンビニで買うものとはまったく違う。会議場に戻って、何気なく楽天の戦史を巡回していると、タイムリーなことに白熊の雄姿を掲載している友人がいた。出張先の地に住む、ら組の寝落ち王魔術士だ。連絡を取らないつもりでいたのだが、白熊の縁に引かれて、自分も食べたことを報告するメールを入れてみた。ほどなく、着信。偽者じゃだめだ、本家本元の白熊を食べさせるから、迎えに行くという。いあ・・・そんなつもりはなかったし・・・でも、えっと・・・どうしても、本家本元の白熊食べたかったんですorz会議の後の懇親会会場を出ると、店の前に一台の車が横付けされた。覗き込むと、寝落ち王が手を振っている。会議に参加している数十名の目の前で、寝落ち王の車に乗り込む。もう明日の会議場の噂の主は確定ですか・・・とほひ目午前様だし・・・本家本元の白熊を堪能し、そのままネットカフェへと。そして、久しぶりにクロノスにイン。「誘拐犯GJ」の声が聞こえる中、これもまた運命なのかと思う自分がいた。
2005年08月21日
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誰かが楽しんでいる中で、耐えようもないほどの苦しみを得ている人がいる。 それをひょんなことで目の当たりにしてしまった時、大切な友人に苦しみを与えるものの一端に自分がいることが耐えられなかった。 それがどんなにも傲慢なことであるかは、十二分に承知している。 その時自分は、たった一人とそれ以外のすべてを天秤にかけたのだ。 それでどれだけ痛手を受けても良かった。傲慢な自分の行いが、僅かであっても効果を与えられたのなら。 ところが、結局何一つ変えられなかった。 相変わらずに苦しみ続けている友人を見つけた時、何かがふっと途切れた。 らしくないとか、こうあるべきと思われていることはわかる。しかし、それ自体が虚像であり、幻想でしかない。 書かないこと、書けないこと、書いてこなかったこと、書くべきではないこと、それが臨界点を越えるほどに堆積してしまった。 人の目に触れてこなかった水面下の様々なこと、それが堰を切って飛び出しそうになる自分が嫌だ。 抑えられなくなるくらいなら、それらを忘れられるまで待つしかない。
2005年08月11日
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先ずは冒頭にお詫びの列挙。 コメントや掲示板にレスつけないままであること、 なんとかバトンがいくつか回ったのを無視していること、 日記自体をまるで書いていないこと、 開催すると言ったままのイベントを延期したままであること、 そして何より、まったくインしないままギルドを放置していること。 お詫びすべき事項を挙げていけば、本当にきりがない。 色々な理由が重なってモチベーションが下がっていた中、 留めをさす事実を見てしまった時、馬鹿馬鹿しくなり楽しめなくなった自分がいた。 コミニケーションが全ての場において、それに嫌悪感を持つようになったら救われない。 これを端々に見ることになるくらいなら、大陸を離れるべきなのだろうとすら思った。 ある程度の時間が経てば、恋しくなるのではないかと期待をしていたのだが、 一ヶ月以上空けても、何より好きなコロッセウム開催告知を見ても駄目だ。 大陸を盛り上げるべく、各地ですすめられている企画を見ても、どうにも気が乗らない。 こりゃあ相当に重症だと思う。 もとより、最後の日を大陸で迎えたいという気持ちには変わりがない。 しかし、その時がくるまで、見たくないものを見なければならないのは苦痛でしかない。 一人歩きする虚像に併せて動かなければならないのは、まっぴら、 そう思うようになったのはいつ頃からだったろうか。 アクセスカウンターが増えれば増えるほど、気が重くなっていた。 マスコミニケーションではなく、ミニコミニケーションがよかったのだ。 以前に両手剣の聖騎士が言った言葉を思い出す。 書かないという選択。 なるほどなぁ、と思わず納得させられた。 こんな意味だったのだろうなぁ・・・ 自分という存在が風化する日を、ただ待ちわびることになるのかもしれない。
2005年08月09日
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久しぶりに、人の中にでてみた。 こ組のヒレチュな方々と「クロノスジャンキーのつどい」に出掛けた。 恒例により、誰よりも早いオフレポ。 ところ・・・トロの休日で有名な某日本旅館 趣旨・・・馬鹿でかい鮪の兜焼きを囲んで飲む宿泊オフ 参加者・・・16名。うち13名が日記作家 まとめ・・・ ・ラピス時間適用は集合時間まで寝坊していた一名だけ ・コエリス人は時間に正確だし、オトナだった ・3鯖サイコー ・参加賞としてクロノスうちわが配布される ・40連発中華キャノン花火を股間にはめ、人間打ち上げ台となったヲリ出現 ・宿泊オフになっても10耐は基本仕様 ・みんちーず推薦のピクショナリーつうゲームにみんな熱くなる ・脱衣ヲリは軍神にターゲットロックオンした模様(ぇ ・朝食時刻には半分近くが生きていないだろうと予想
2005年07月31日
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過去に書いたものを見れば想像はつくと思うのだが、私は公務についている。 しかも現実を忘れる時間を持たないと駄目な程、 役所のなかでも、かなりやっかいな職場に籍を置いている。 行政の執行官である自分は、常に法を基に動かなければならない。 法に定められているから出来ないこと、出来ること。 法に定めがないから出来ること、出来ないこと。 そうした判断を踏まえて、自らの名ではなく大臣の名で行政処分を下す。 法が万能であるはずもなく、中には明らかに国家権力のご都合だけの定めもある。 納得の出来ない処分を下さざるを得ない場合、自分は二つの逃げ道を持っている。 一つは、私人の立場から法そのものを変えていく仕掛け人、交渉人として動くこと。 そして、自己の正義観と倫理観にのみ従って、意識して処分をしない不作為という選択。 広義なる法の門番として生きること、これこそが生き甲斐でもある。 ところが、公僕なら当たり前と思って来たこの理念。 どうやら当たり前ではないらしい。 ルーチンワークしかやらない、できない同僚が増えてきた。 民の不利益を誘導して平然とできる神経、私には耐えられない。 法の番人たる自覚が無いなら、アルバイト学生でも入れた方が遥かにマシだ。 税金泥棒はやめちまえ、喉からでかかった言葉を引っ込め、 同僚たちが積み残したままの案件を黙々と片付けていく。 こんな日々の逃げ場としていた場所が、今、精彩を欠いている。 理由は判りきっている。 きっと潔癖過ぎる自分が悪いのだろう。 気にしなければ済むことに違いない。 けれど、日々、数々の言葉を飲み込んでいるように、 楽しむべき場で、何かを飲み込むのもいかがなものかと思う。 自分の心に嘘をついてまでやるべきことなど何もない。 それだけのことだ。
2005年07月15日
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覚悟はしていたし、別れはもうかなり前に済ませていた。 そうした場所には駆けつけない主義だし、大層な言葉をかける趣味もない。 最後の時間をあるべき地で楽しみたいという彼の言葉に、自分はいつもの寝際のように、軽く挨拶を交わしただけだった。 彼の戦友が去っていた時にも感じたことだが、双子の兄の去就にひとつの時代が終わったことを感じさせられる。 ある時代をつくった者は、どうしてこうもその去り際は万別なのだろう。 残された者はじたばたと自分の在り様を考え込むことになる。 実際のところ、もう随分と前から自分のことは決めている。 最後の日までここにいる、と。 だけど、その日まで昔のように過ごせるかと言えば、怪しいものがある。 言葉の棘はひとたび刺さると、いつまでも痛み続ける。 この痛みに耐えられるほどには強くないし、ただ、それを口に出すことができない、気弱な自分がいるだけだ。 それから逃げるように、のんべんだらりと歩くだけなんだろう。
2005年07月10日
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現実逃避の日記なのか、もしくは廃人暮らしの記録であるのか。 地獄のような日々がようやく終わった。 色々なものを犠牲にしてすごしてきた結果はまだ判らないが、とりあえず心身ともに壊れることなく、なんとかなっているから良かった。 ただ、確実に自分の魂が穢れたという観を拭えない。 まったく以って、難儀な稼業だと思う。 自分が日頃から口にしていること、やってきたこと、そうしたものと相反することを、にこやかにやらなければならない。 目的のために、心にもないことをしなければならない。心にもないことをしなければ、本来の目的を達成できる場にはいけない。 究極の二律背反状態に置かれた時、心の平静などどこかにぶっ飛んでいく。 世間や人に迎合することだけに没頭する時間を経ると、心がささくれてくる。とにもかくにも、自分を知る人のない場所で無為に過ごしたくなる。 ところが肝心の逃げ場所であった大陸は、前記の通りに失望中でもあった。 そして、友人や同業組合の仲間たちが大陸にいればこそ、ささくれたままの心を抱いたまま、穢れた魂を晒したくなかった。 人間、とことん余裕がなくなるとそんなものだ。 だが、そんな日々もようやく終わりを告げ、やっといつものように大陸に降り立てる気分になれた。 「ただいま」緊張しつつ声を掛ける。 「ショタマス」から「ジャンマス」に二つ名は変化していたが、挨拶を交わした仲間たちは、いつもと変わらなかった。 見れば、昨年の11月頭以来、消息を絶っていた純真なる愛弟子も復帰していた。 戻って行ける場所がある。待っていてくれる仲間がいる。 それを信じられるから、こんな長期不在も出来るんだろうし、辛い時間も乗り越えられることが出来るんだろう。 とりあえず、リハビリをしながらぼちぼちと行こう。 まぁ、今を楽しむ他にないわけだ。
2005年07月03日
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哀しいことに予測は当たっていた。 これを書いた時点で、ある程度の覚悟はしていた。 いや、どんなに忙しくとも大陸に降り立つという習慣すら失うほど、本当は大きな精神的ダメージを受けていたのだ。 情報分析、そしてそれを基にした交渉や折衝を現実の世界での稼業とする自分。そのスキルをこれほど恨んだことはなかった。 こんなことに気がつかなけりゃ良かった。 自分が受けたダメージの詳細を一気に書き記したものの、それを出せば、大陸を楽しむ他の冒険者に何らかの影響を与えるだろう。 そう考えると、筆が突然止まってしまった。口を開けは、きっとこの哀しみと憤りを出してしまう。 この時点では単なる疑念でしかなかったが、明らかに変質していくものを見ることは辛かった。 多忙や友人の闘病を理由に、大陸や楽天の地から逃げ出す自分がいた。 そして、単なる疑念と思いたかったことは、韓国出張の襲撃時に事実と確認。 変質していくものへの憤りに重ねて、その事実を発表もしないままでいることへの不信感も大きくなっていった。 しかし、公式発表されていないことを書くことは、自分の信義には反することだった。 一歩間違えば、ただの批判でしかない。 そんな情けない真似をするぐらいなら、もう自分は黙り続けるしかなかった。 そして・・・某巨大掲示板の書き込みから見つけてしまったプレス発表。 もはや、決定打だった。 大陸の中で唯一と言っていいだろうが、その人と一対一で、メールと大陸内で、イベント論やポリシーを語りあえた冒険者は自分だけだ。 楽しむこと、楽しませることの違い。 快と不快のバランスを取るために、犠牲にするべきもの、してきたもの。 いかにそのバランス取りに苦心しているか。 もともとその人のインタビューに心惹かれて、大陸に降り立っていた。そのカリスマ性や明快なるポリシーに興味を持った。 どんな問題やトラブルが発生した時も、その人が行くべき所を指差しているから、自分は愚直に、ただひたすら信じ続けることが出来た。 必ずそこへと導いてくれるはずだと・・・ しかし、新【GM】お披露目イベントに感じた失望感と違和感。 「参加者申し込み制」と言う安直な策や内容を見た時、確実にその人はもうそこにいないのだと直感した。 明らかに小手先の安定や維持だけを目論む姿勢が見て取れた。 かつて策した「戦わないユニオン・ウォー」の際に、その人は明確に言っているのだ。 数十人を相手にすればいいユーザーイベントとは違う。数百、数千の相手を納得させ、楽しませるものを目指すのが運営イベントだと。 もう、運営は、新しいPはそうした姿勢を捨ててしまったのだろうか? 例えは極めて古くなるが、ヤン・ウェンリーの跡を継いだユリアン・ミンツが辛いのは当たり前だ。 過去の焼き直しや小手先の回避はいらない。ましてや、初期のユリアン坊やの如く「ヤン提督ならどうする?」も不要だ。 それでも率いていくべき冒険者はいる。 今求められるは、明確な求心力となる新たな方針の提示だ。 目指すべき道を見せてくれ。大陸の冒険者たちに!
2005年06月30日
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さて・・・リクエストにお答えして、某とかげ社クエストのゲット品ご紹介。 デジカメのバッテリー切れていたので、携帯で撮影なので見にくいものの、雰囲気は伝わるかな・・・ <取り急ぎ、出勤前に画像だけ。文章は夜にでも帰宅してから追記します>6/24追記<追記の追記ってわけで、超多忙期間突入なので、しばしお休みモードです。 仕事が落ち着き次第書きますので・・・10日間ほど完全不在です。> このめがね拭き10枚とTシャツ1枚をプレゼントってことで画策してます。どんな風に応募を募ろうか、アイデア募集♪
2005年06月22日
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ここまでやってきて、すごすごと帰るわけにはいかない。日本の公式サイトにあったCWCの授賞式の時の画像だと、某とかげ社はこのビルではなく平屋の建物だったはずだから、前に入っていた社名かもしれない。私のように突然会社に押しかけてくるユーザーへのフェイクという可能性もある。とにかく行ってみよう。部屋番号の場所までたどり着いて、それでもそこに違う会社があったら、その時こそ私の負けだ。私は気持ちを立て直しつつ、胸の鼓動を抑えながらエレベータに乗った。エレベータを降りると向こう側に喫煙コーナーが見えた。日本と同様にここでも分煙一色らしい。せわしなく人が出入りしている。会社名を一つ一つ確かめながら、目指す部屋番号を探していく。あった・・・4××号・・・そこには、ローディング画面で見慣れた、青いとかげのロゴが掲げられていた。やっと、着いたよぉぉぉぉ。しかし、フライヤーを掲げて抗議行動をするにも、喫煙コーナーが隣にあって、某とかげ社以外の人にまで見られてしまいそうで、恥ずかしい。(何をいまさら・・・ しばし思い悩んでいると、ちょうど某とかげ社の中から人が出てきて、喫煙コーナーへと入っていった。よおっし。女は度胸だ!私は喫煙コーナーに入ると、その人に話しかけた。「アンニョンハセヨ イルボンエソ オン クロノスプレーヤー エヨ」その人は驚いて、イルボンエソ?(日本から?)と聞きなおすと、ついて来いと手招きして、指紋センサー付のドアロックを開けた。う、うそぉっ?入れてくれちゃうの????その人の後ろからドキドキしながらついていくと、黄色いシャツを着た男性と話しこんでいる。言葉の端々に「イルボン」「クロノスジャンキー」と言う言葉が聞こえた。ごめん・・・クロノスジャンキーって、私かいっ!!!!!確かに、出張のついでとは言え、はるばる日本から本社まで襲撃なんて、まごう事なき「クロノス廃人」なんだろうが・・・orz黄色いシャツを着た男性にとりあえず用意したフライヤーを示す。彼は笑いながら周りの人に声をかけ、そしてフライヤーに描かれたマジシャンを指差した。「アー ユー マジシャン?」「イエス」もう緊張の極地である。まさか中に入れるとは思わなかった。その上、彼は自分の部屋に入って来いと手招きする。個室・・・? 恐ろしい予感がした。薦められて彼の机の前に座っていると、お茶が出てきて、若いスタッフが入ってきた。電話でしばらく誰かと話していた彼は、受話器を渡して話せと言う。ああああ、日本語が通じる人だぁぁぁ。某とかげ社の通訳人らしい。国際会議に来たついでに、要請行動でプラカードデモのつもりできたこと、会社の前で記念撮影して帰るつもりできたことを話す。私を部屋に招きいれてくれたのはCFO、つまり財政担当の最高責任者だった。日本からわざわざ来てくれるファンがいるなんて、嬉しいと言っているとのこと。しかも、おみやげを用意したから、スタッフの様子でも見て行ってくれと。 冷や汗だらだら、心臓はどきどきデス。心の準備もへったくれもないよ、ママン・・・orzもう、言葉がうまく出ない。話すより見せた方が早いと、持参したノーパソで楽天日記を見せると、ジャドを持ったまま死んでいるSSにみんなの笑いがこぼれた。再び周りの人から「ジャパニーズ・クロノス・ジャンキー」の言葉が漏れる。ごめん・・・しかも、へたれな両手マジなんです。名刺を用意しているのが見えたので、慌てて本業の名刺を取り出す。英字での記載があるのはこっちの名刺だけなのだが、大層な団体名とエグゼクティブと表記された自分の名刺を見てどう思われたことか・・・こんな役職の人が「クロノス・ジャンキー」ですいません。というか、問い合わせとか連絡あったら、帰国後つるし上げられそうだ。自腹で参加している会議で本当によかったと思う。チーフらしい男性に案内されて、クロノス開発チームのブースへと案内される。とにかく開発スタッフはみんな若い。年を聞くとみんな20代前半から半ばだ。ディスプレイの横にアトムがぶら下がっていたり、高橋留美子短編集がおいてあったり、しかも・・・めっちゃみんなかわいかったりするし・・・ショタマス懐柔作戦ですか? これって?(核爆こんなに可愛くて、若い開発チームと知ってしまったら、もう文句言えませんorz(自爆 「新マップをお見せできなくてすいません」「がんばるので」との言葉に、「上位マップでのクエスト作ってください」と片言で返答。あと、「バグ早く無くしてください」とも。チーフにキャラの名前を尋ねられたので答えると、ディスプレイの前に来いと手招きする。見れば、通訳を介して日本の運営チームとメッセで会話している様子。げっ!!!! 通報されましたorz某とかげ社襲撃の罪で垢バンか・・・短いクロノス人生だったなぁ・・・ところが、日本のプロデューサが日本語でお話したいと言う。「いつもユーモアあふれるメッセージありがとうございます。 こうやってユーザーの方を入れることはあり得ないことだけに、 ぜひともクロノス通信に訪問記を投稿してください。」と。あ、完全に素性ばれてるよ・・・反省して、必ず書いて送ります・・・はい。言葉が通じないながらも、某とかげ社の雰囲気を満喫して、私は満足だった。とりあえず、開発チームにフライヤーを手渡し、がんばってくださいと激励。すると、プレゼントと言われて小箱を渡された。中にあったのはクロノスと刻印されたセルキスソードの携帯ストラップ。これもと渡された紙袋には、クロノスのTシャツとユニオンウォーのめがね拭きが多数在中。仕事中の手を休めて対応してくださった某とかげ社のCFO、そして、若くて可愛いクロノス開発チームのケンチャナオな対応に心からの感謝を。苦労を重ねて達成した某とかげ社こと、LIZARD INTERACTIV襲撃クエスト。クエスト達成のご褒美を手に、私はそこを後にした。さて、目的外目的も達成したし、いよいよ本来の仕事をこなしてから今夜にも帰国だ。
2005年06月21日
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国際会議が開かれている会場の大学を抜け出したのが、午後4時過ぎ。地下鉄を二つ乗り継いで、目指す駅に到着した時には、もう帰宅を急ぐサラリーマンとすれ違う時間だった。コンビニの店長さんに聞いた話では、ここからタクシーとのことだ。しかし、地上に出たものの、方角がどちらなのか見当もつかない。銀色のタクシーを止め、メモに記した住所を見せる。「ヨギカジ カー ジュセヨ」連れて行かれた場所は、駅から歩いていける近い場所だった。足元見られたか・・・初乗り料金を払いつつ後悔する私がいた。ソウル中心部から外れた工業地帯だけに、観光客向けの地図にはない地域だ。念のため市内地図を買うべきだったろうか。タクシードライバーが指差したビルの中へと入っていき、ハングルで記されたテナント一覧を見ながら、メモの部屋番号と照らし合わせた。4×× あ・・・あいく・・・?ハングルの表記には「L」はないため、「R」か「I」を用いるはずなのだが、一文字目は母音の「あ」だし、その後に続く二文字目の音もまるで違う。元々コリアは日本と同じ漢字文化圏だ。文法も日本と90%以上は一致する言語だ。表音文字で、漢字を廃して仮名表記してあると思ってくれればわかりやすい。あっ・・・よく見れば、このビルの名前が違う。ベンチャーセンター「2」だ。初乗り料金どころか・・・や ら れ た ぜ orz落胆しつつ、警備のアジョシにベンチャーセンター「1」の場所を尋ねるも、英語も日本語も駄目だよ・・・この人・・・orz身振り手振りで何とか聞き出したところでは、どうも降りた駅の向こうらしい。いよいよ、某とかげ社にはたどり着けるのかと不安になってくる。下手すると着いたら全員帰って、誰もいない状態だ。誰もいなければ、会社の前でA1にプリントアウトしたフライヤーだけ貼り付け、記念撮影だけして帰るしかないだろう。そのためにと、「2」の建物内にあるコンビニでセロテープを買い込む。駅前のビルまでたどり着き、噴水前で話し込んでいた若いサラリーマンに、今度は英語で尋ねてみる。この年代なら英語の方がいいだろう。通じたよぉぉ(感涙地下鉄をあがった所に鉄道の駅があったのだが、「その向こう側に地下から抜けて、右に曲がって500メートル先の左側にベンチャーセンターがある。」と言ってる感じだ。「カムサハムニダ!」お礼を言って再び歩き出す。本当に我ながら無謀な性格だと思う。英語もハングルも片言。読み書きはできるが、聞いたり話したりはできない。これだけで某とかげ社のサイトに記された住所だけで行こうとは・・・しかも、「新マップまだー?」と「バグをなくせー!」と書かれたフライヤー持ってだ。怪しい日本人プレーヤー満開である。若いサラリーマンに教えられた通りに歩き出すと、前方のビルに待ち望んでいた名前が見えた。ワールド・○○○○○○・ベンチャー・センター着いたよ・・・とりあえず。午後5時半過ぎ。大きく上の方に書かれた建物が見えた瞬間、涙がこぼれそうだった。しかし、神様はそう簡単には微笑んでくれない。ベンチャー・センター「2」と同様、そこのテナント一覧に記された社名は某とかげ社のものではなかったのだ。頭を後ろから殴られたような思いだった。
2005年06月20日
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「ニューソウルホテル カー ジュセヨ?」片言のハングルを駆使して一般タクシーを捉まえ、待ち合わせの場所のホテルロビーに出向くと、連れのゼミの教え子らしい学生を2人発見した。程なくして、連れの某女子大教授も登場。本当に人生何とかなるものだ。ソウルには黒塗りの模範タクシーと、銀か白の車体の一般タクシーの二種類があって、前者は日本語や英語も通じて冷房完備だが、後者のほぼ倍の料金になっている。けれど、日本のタクシーと比べ物にならないほど、どちらも安価だ。休戦ラインである板門店から60キロしか離れていないため、防空壕の機能を有する地下鉄網が張り巡らされているものの、移動はタクシーが便利だ。歓迎レセプション会場は大統領府と市長公邸近くの芝生の公園。大きなテレビ画面を左右に派手なステージセットが作られており、野外パーティの会場として白いテーブルクロスをかけた円卓が無数に置かれていた。よく見れば歓迎レセプションの招聘元はソウル市長だった。これだけの料理やワインを振舞うとは、相当に太っ腹な人らしい。何人かの挨拶ののち、歓迎パフォーマンス、そしてエンディングは会場全体でダンス。一応、正装してきて本当に正解だった。黒と赤のシルクのドレスなんぞ、久しぶりだ。時計は午後9時。明日からの会場である大学の場所だけ確認しておくことにした。学生街ならPC房(日本で言うところのネカフェ)も多数ありそうだ。一人プラカードデモを画策していることを話すと、彼女は大声で笑い出した。しかし、会場となっている大学のカラープリンターはオーバーワークで故障中らしい。「あ、でもこの子達が泊まってるホテルの側にキン○ーズがあったわよ」なななななななんだってぇぇぇ! 日本でもおなじみのキ○コーズがあるのかっ!プリントアウトスポットげっつ!ハングルで書き写してきた某とかげ社の住所を連れに英文にしてもらったので、買い物によったコンビニでペヨンジュン風の髪型をした店長さんに地下鉄ルートを尋ねてみた。ミニストップの店長さんはしばらく考え込んでいたが、手渡したメモを持ったままカウンターから出てくると、お客さんたちに聞き始める始末。本当にコリアンというのは、ストレートでそして親切な民族だと実感する。そして、4人目で場所を完全に特定。ワールド・○○○○○○・ベンチャー・センター。江南などの経済新興地域と異なり、昔からの労働階級の街の中にあるらしい。「日本で言えば、京浜工業地帯みたいなとこだね。」と連れの説明。地下鉄のどこで降りて、タクシーに乗ればいいかを確実に把握した。午後11時。学生たちと連れを見送り、そして、キンコー○へ。派手なドレスで正装した日本人が深夜にA1かA0にプリントしてくれと、怪しげな相談に来たのだから、店員さんも驚いたことだろう。HPの大型カラープリンターから刷り出されるそれを見て、そして、そこに記されたハングル文字を見て、彼は笑いをこらえるのに必死になっていた。さぁ、これでいよいよ戦いの準備は整った。私は満ち足りた気持ちでタクシーに飛び乗った。「イーテゥオン ○○○○ホテル カー ジュセヨ!」決行は明日、20日だ。
2005年06月19日
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世界共通に日曜日。私もいつも通りに昼近くまで寝ていた。ちなみに昨夜の夕食は、ホテル近くの日本にもあるピザ屋のピザ。海外に来てなぜに観光に出掛けたり、おいしいもの食べにいかないのか、と、いぶかしく思われるかもしれないが、出張時はいつもこうだ。国内でも同様。空き時間に付近を散歩する程度しかしない。東京を朝一で出て現地について、空港から目的場所へ直行して仕事、夜には懇親会と言う名の飲み会を経て翌日も仕事して、そのまま空港へ行って東京に戻る。周りには愛人を同伴してるオヤジとか、時期がいいと家族連れで来る奴もいるが、基本的に仕事モードに入っていると、私は本当に堅物である。特に今回は日本での喧騒から逃げ出す意味が大きかった。家に閉じ篭っている手もあったのだが、社会的大義名分てやつは有り難い。とりあえず昨夜は本場のハンジュンマクという名のサウナとあかすりで、体を休めた。これもいつもの出張と大して変わらない。こうした場所を探し出して出掛けることや仕事先を見つけ出していくことだけは、言葉がまったく通じないところでも、本当に見事なほどに嗅覚がいい。あとは連れが到着し、今回の会議の歓迎レセプション開始の19時までに、唯一と言える出張の目的外目的を果たすだけだ。今日は19.4kbpsしか出してくれない接続に悪態をつきつつ、某とかげ社のサイトを見て住所を控え、メッセも立ち上げてみる。ちょうどいた破邪のギルマス殿としばしの歓談。日本語でのんびりと話せるののはやっぱりいい。某とかげ社へのアクセスルートをホテルのフロントで聞いた。次は用意してきたフライヤーをカラープリントすればOK。ホテル内のビジネスセンターへと向かう。まてまてまてまてまてーーー「本日休業」てのはなんなんだorz平日のビジネスタイムのみの営業ですか・・・・明日からはもうずっと帰国直前まで会議の連続なんだってばorzごめん・・・プリントアウトしてくる暇のなかった私を許したまえ。カラープリンターもスーツケースに突っ込んでくるべきだったか。(ヤメナサイとりあえずはPC房とかでも探しにいってみるかと思ったものの、観光客向けのガイドブックに載っているはずもなし・・・小一時間繁華街を歩き回って、屋台でトッポキを食べて、ポップコーンを買って、世界で最初に統一看板を拒否して、自国語で看板を出したとか言うスタバでお茶して帰ってきた。明日からは某大学構内だから、そこで学生でもつかまえてプリントアウトを頼んでみよう。ホテルに帰る途中で最低2回は挑戦する時間がある。とにもかくにもネットが国家統制されているお国だけに、法人としての接続場所でも持たない限り、ただ通過するだけの外国人がここからアクセスするのはかなりきつい。国民番号がローミング以外の直接アクセスには必須なのだ。つまり、アクセスに国民番号という認証キーを必要とすることで、誰がどこを見に行ったかがわかる仕組みになっている。見かけは日本と変わらない、のどかで、そしてエネルギッシュな街の風景。実は、駅や公共の場所で外国人が写真を撮るといまだに逮捕もある。スパイ防止法の適用をうけてしまうのだ。日本では敗戦のおかげで戦争は過去のものだが、ここでは未だに「休戦」で、戒厳令も国家統制法もある戦時下のままだ。大学に一発合格しなかったら、20歳前後の4年間は徴兵されて全員が軍隊行きの鉄則もある。そのくせ、一人プラカードデモとかビールケースをひっくり返した台に乗にっての個人演説とか、自己主張を徒党を組まずに個人で堂々とやってのける風土もある。国家と言うものに対しての義務の遂行と権利の行使の線引きが、ここではとても明確だ。唯一の個人と集団の中での一人の使い分けが、本当にうまい民族だと思う。そんな背景を考えるにつけ、大陸であれ、他のネットゲームであれ、この国でネットと言う空間が栄えていることが不思議でならない。ネトゲに入りびたりとか、エロサイト見てるとか、みんな政府の認証サーバー経由で個人確認されて、国に認証手数料が入る。私のように逃避の場所に使っているものにとっては、逃げ場にならないネットなど意味がない。国家に行動を逐一把握されて、ネットを歩くのはどうにも薄気味悪い。しみじみと海外に出ると、日本の自由さとお気楽加減がありがたいと思う。そろそろ歓迎レセプションに出かけるためにドレスアップでもするかね。どうか、連れとも無事に待ち合わせ場所で会えるように・・・さぁて、明日こそ・・・某とかげ社にいくぞっ!
2005年06月19日
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携帯を海外用に切り替える手続きも無事に終わり、空港内の公衆Lanで設定変更でもしておこうと思ったのが、搭乗時間のちょうど30分前。変更の説明を記したサイトにアクセスしていて、とてつもなく恐ろしいことに気づいた。そ・・・ソウルってパケット通信サポートしてないじゃん。iモードも使えねーのかよっorzFOMAで繋ぐように設定してきた意味がないだろぉぉ! バケット繋ぎ放題のはずじゃなかったのかぁぁぁ!!!出国手続き窓口の混雑を横目にして、後20分の猶予もないことを悟る。私と時間との戦いが始まった。とりあえず、過去の経験から一通りの準備はしてきていた。パケット通信用に用意していた携帯接続用USBケーブルの他、Lanケーブルもあるし、念のためのモデムケーブルもある。虫の知らせだったのだろうか、担保の担保のようなつもりで、通常利用しているプロバイダーの会員証を出掛ける直前にかばんに入れていた。パケット通信でのローミングが叶わなければ、最低でも他の接続環境があるうちにダイヤルアップの環境を整えなければ駄目だ。アクセスポイントの入手と接続ツールの確保が命題だった。祈るような思いで、プロバイダーのサイトを検索する。少なくとも現地の提携アクセスポイントだけでも確保しておけば、なんとかなる。かつて、海外から日本のアクセスポイントに国際電話をかけて接続し、提携先との契約を行い、現地アクセスポイントを探し出した苦い経験が甦る。じりじりと迫ってくる出国手続きの時刻。飛行機の離陸を遅らせたなどという汚名だけは背負いたくない。ソウル市内の通常回線、ISDNの電話番号を有する接続ツールを落とし込むと、私は小脇にノートを抱えたまま出国ゲートへとダッシュした。「ああ・・・タバコ買ってないっ」動く歩道の切れ目で免税店に駆け込み、ワンカートン確保。最終搭乗案内のアナウンスが流れる中、動く歩道を走り続ける私がいた。仁川空港に到着するも、iモードに任せるつもりでいたため何も調べていなかった。ソウルはホームステイしていた12年前以来で、何もかもが変わっている。到着した空港自体が初めて目にした場所だ。しかも、合流する連れの到着は明日という、完全な単独行。頼る相手はいない。連れの到着前に某とかげ社前での一人プラカードデモを行う予定が完全に破綻していた。肝心の某とかげ社の住所はブックマークした情報の中だ。接続環境を整えなくては、それすら見ることができない。とりあえずはガイドブックのアナログ情報にたより、バス路線を調べる。宿泊先ホテルを通るバスのチケットを購入し、ようやくひと心地ついた。着いたホテルは四つ星の中クラス。パケット通信を予定していたから、ネット環境の有無など確認していなかった。もちろん、部屋をどう探そうともLanのジャックがあるはずもない。電話機のケーブルを引き抜いて芯の数を確認してみる。古いホテルだったからこその福音。2芯だ!いけるっ!ダイレクトアクセスの番号を確認し、もう何年ぶりになるのだろうか、久しぶりにダイヤルアップ接続としゃれ込んだ。で・・・24kbps接続でいったい、どーしろと・・・orzクロノスどころじゃ、ないじゃん・・・ネットから落とせばいいやと会議の会場の地図すらもってきてない。明日は本当に連れと合流できるのだろうか・・・
2005年06月18日
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さて・・・地獄のような残業攻勢を掻い潜り、明朝にはソウル出張へと出発の予定。衝動買いしたノーパソのセットアップも万端。クロノスも落としてみたし、ケーブル確保とローミング手続きも抜かりなし。あとは飛行機が落ちないことと、政変とかテロがないことと、そして何より無事に発表が終えられることを祈るのみか・・・発表原稿は一応英文で書いてあるものの、問題は・・・アレだ。私の発音で聞き取れる人がいるかどうかというorzまぁ、こんなことは置いといて、空き時間に挑戦したいことがある。某とかげな会社の前で、韓流一人プラカードデモ。多忙な中でこんなもの用意している時点で、アホかと・・・とりあえず、いってきます。
2005年06月17日
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当たり前の事ながら・・・ 1ヶ月休んでもその間の仕事は無くなったわけじゃなく、 次の1ヶ月で2ヶ月分の仕事をする羽目になるだけだ。 一年で一番忙しい時期に、2倍の仕事量はさすがにきつい。 これに人事調整失敗の後始末やら、メンタル抱えた部下を預かるやら、 近来稀に見るピンチに陥いる始末。 こんな時こそストレス解消は大陸で、のはずが、 先に記したように運営イベントへの失望感がいまだ払拭できない。 そしてなにより、病魔と闘っている兄弟子を思うと、 励ましあっていただけに、願掛けにも似たものも生まれてくる。 どうしたものか。 引き篭り状態だな、まったく・・・
2005年06月03日
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同じ大陸に、同じ師を持つ同胞にして、同じ病を得し君に 君いきたもうなかれ どうか祈りが届くことを・・・・・・
2005年05月27日
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とにもかくにも多忙。 真っ黒になったスケジュール表とにらめっこな日々が完全に復活。SS編集する暇もなけりゃ、第一大陸に降り立つ時間すら怪しい始末だ。 非合法なお遊びがあることを知るも、さてさて、時間が取れるのか・・・ しかし、それ以前にこりゃヤバイんじゃないか、とも思う。 博打だぞ、博打。 タメズ追放となった今、博打は大陸での非合法行為だ。友人がこうしたイケナイ行為に走ったことを止めなくてはいけない立場じゃないか。 大陸公式政府に密告するべきや否や。 思い悩みつつ、原稿締め切りに向かう。
2005年05月13日
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現実逃避の日記なのか、もしくは廃人暮らしの記録であるのか。 そう言えば去年の今頃も地獄のような日々だった。 現実の世界では、一年で一番忙しい時だ。いわゆる決算期、定期総会なんてものの準備もあると。 わずかな時間を割いて、大陸に降り立つだけで精一杯なほど、気がつけば連休以降の土日は全部仕事に突っ込んでいる。 書きたいネタは山のようにある。きっちりSSも撮影済みだ。 お金も装備も経験値も要らない。 何よりもただただ時間が欲しい。 けれど、時間など自らの手で作るものだ。 大陸に降り立つ時間もあるし、こっそりと有している裏ブログを書く時間もある。 正直に言うと、ここに戦史を書くために時間を割くのが後回しになるほど、気持ちを萎えさせることがあった。 何しろネタも、やるべきこともいくらでもあるのだ。 去年も同じことをこの時期にやっていたような気がするのだが、とりあえずやるべきこと、書くべきことの覚え書きを列挙してみる。 1)オクチャ王選手権の正式進行案提起と公式掲示板への告知 5/29の一日だけでさくっといくことにしたが、これは何よりも急務だ。 2)オクチャ王選手権のスタッフ確定とリハーサル とりあえずスタッフ希望は私書箱かイベント掲示板によろしく、と。 3)クルークでも出来るAAオクチャ講座 いざとなったら、モルスさんの講座をぱくって遁走しかないっ。 4)類似品というか、ら組三番町に偽者出現のこと ダークな碧眼とは違い、どうも清廉潔白な魔術士が生まれたらしい。 5)最近ギルド内で流行の鬼ごっこギルハンのこと 窓で単独行を続けながら、羊の皮を被った守護神を捉まえないと、ギルドハントPTには入れないという過酷なルールがいつのまにか・・・ 6)ネタさんの非合法なお遊び、賭場の密告についての顛末 イベント論というか、運営へのイベント協力要請の出し方について。ついでなので、バレンタインの無差別攻撃のことなども暴露しようかと。 7)最近特に感じている、クロノス=出会い系ネトゲ論 勘違いかもしれないけれど、どうもクロノスが縁で結婚した感じの人を発見。この大陸はやけに女性が多いということをどう考察するか。 8)クロノレンジャー活動の本格化 具体的に何をどうやって遊ぶか、ここは考えなくちゃダメだ。あ、そこ。なんでダメかは突っ込まないように・・・ 他にも、9)とある人に因縁つけられたので、嬉々として続報を待つ話、10)他のネトゲにちょっぴり浮気して感じたこと、11)引退や休止を告げる日記に感じたこと、などもあるか。 そして・・・ 12)新【GM】お披露目イベントに感じた失望感 ぶっちゃけた話、今回のイベントが「申し込み制」な点がどうしても納得できない。 ちょうど戦わないユニオンから1年ってことで、当時Pと話したSSを読み返した。Pが熱く語っていた「運営」としてのイベント論と明らかに反する。 運営としての誇りはどこに行った? これは激しくも自分の気持ちを萎えさせた。 我ながら変わり者だと思うのだが、どうも人とは気持ちが萎えるツボがまるで違うらしい。 とりあえずは、失望感まで感じさせたイベントが終わってから、少しづつ書いていこうかと思う。 まぁ、今を楽しむ他にないわけだ。
2005年05月12日
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現実逃避の日記なのか、もしくは廃人暮らしの記録であるのか。 ひとたび何か新しい遊び方を考え始めると、留まるところを知らないらしい。 大陸の中でも、色々とご意見やご要望を頂戴した。 思わず笑ったのが、映画「ウォーターボーイズ」のシンクロの如く、ギルドフラッグに凝り、装備をそろえての団体ダンス競技会が見たい、という声。 各地で真剣な練習に取り込む冒険者の姿を想像して、吹き出してしまった。 それ自体は【オクチャ王選手権】の趣旨からは外れるが、団体戦部門の開催を見送って、ギルド対抗パフォーマンス合戦としてやる手に気づく。 対人戦の無いギルド戦として夏休みの企画で別途立ち上げればいい。 部門を増やしたり、内容を複雑にしていくと運営・進行がきつくなる。 ここは当初の予定通り、むしろシンプルなものにすることにした。欲をかくとひどい目にあうだけだ。 開催時間設定は、先ずは先に進行を想定してからにしよう。 まず、AAの伝道師からの説明により新たに加えるべきと考えた「物語」。これはオクチャアニメ部門と一本化しようと思う。 これは、競技参加者の確保を第一として考えてのことだ。 オクチャをすばやく切り替えるスキルがまだない人でも、AAはまだ初心者と言う人でも、セリフやコンテの巧さで上位進出が可能となる。 パラパラまんがの場合と物語の場合と、審査基準をそれぞれ分岐させ、どちらかが偏って不利にならないように設定すればいい。 オクチャアニメ(複数オクチャ)部門と一発芸(単品オクチャ)部門。そして、2部門それぞれが個人でもグループでも参加可能とする、と。 一発芸(単品)部門の進行はこんな感じだろう。 ○参加申し込み順に組み合わせ、トーナメント対戦とする。 ○一組づつ会場(サンツスミコ)で多少離れて立ち、合図で同時にオクチャを出す。 ○観客は、自分がいいと思った作品の前に走って並ぶ。 この走っている間、解説から作品へのコメント。 ○司会が観客の移動具合を見て、ジャッジ。両方に軽くインタビュー。 ○勝ち抜いた場合のために、数作品用意するか同じ作品を出し続けるかは自由。 ○とりあえず、シードはなしと考えて参加上限は16人(グループ)とすれば、 15回対戦となり、決勝まで行った人は4回参戦することになる。 ○エントリーが端数となった場合は、何かの条件を出し、合致した人をシードとする。 ○参加者は事前に公式かここでエントリー。上限に達しなければ、飛び入りもOK。 ○インタビュー時間も含めて、1対戦5分として75分。 挨拶や前説、シード確定時間を考慮して前段に10分で、合計85分。 次に、アニメオクチャ(複数)部門 ○参加申し込み順に作品を発表し、審査員5名が技術点と芸術点を表示。 ○審査基準(後日確定)により、0.5単位の減点法で10点満点とし、 技術点と芸術点それぞれを採点する。 ○集計担当はエクセルシートに入力し、3名の合計/3を各得点として表示。 (最高点・最低点は集計に入れない) ○現時点のトップ得点(技術点+芸術点)を看板担当は表示。 ○審査員の得点が出るまでの間に、解説担当から作品についてコメント。 ○得点が出てから、司会はインタビュー。この間に次の発表者準備。 ○発表、審査、解説、インタビューまで含めて1人(グループ)当たり7分。 とりあえず、エントリー上限は8名として、合計で56分。 そして、最後の2部門優勝者への賞金渡しで10分。本選会は全体でちょうど2時間半となる。 20時から開催として最大延長で23時終了。 時間に余裕を見て実際の進行を考えてみたが、当初の計画の「予選・本選」としているのは、エントリー上限を設定しない場合だ。 エントリー上限を設けることで、29日だけで一気に行うか、28日に一度作品を見せてもらい、観客の仮投票予選でエントリー数まで絞り込むか。 さぁて・・・どちらがいいだろうか。 まぁ、今を楽しむ他にないわけだ。
2005年05月11日
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現実逃避の日記なのか、もしくは廃人暮らしの記録であるのか。 大きな旗を背負ったんだから、ここはもう行くしかない。 久しぶりにちょっと真剣に修行をする気になった。 追い抜きを避けて待ってくれている愛弟子の戦乙女には申し訳ないのだが、もちろん、派手な旗を背負っている魔術士としてじゃない。 懐かしくも外連味に溢れる旗を背負ったばかりの、まだ6歳の聖騎士の方だ。 クロノレッドにならなくてどうする、とばかりに城から走り出した。 ちょうど私書箱に読者さんから放り込まれていた危険物寄贈品の主題歌がある。 鼻歌交じりに育てることにしよう。デビ○マンのメロディーに載せると、なかなかいい感じだ。 つ|楽天戦隊クロノレンジャーの歌| ====================================== あれは誰だ 誰だ 誰だあれはクロノ クロノレンジャー馴れ合い者の名を受けてすべてを捨てて ネタに走る戦士クロノライオンは 鯖落とすクロノプリズンは 金ダライクロノクラフォは リアルで凶器クロノ先生は 役立たずネタ師の力身につけたヨゴレのヒーロー クロノレンジャー はじめて知った ボケる味そのよろこびに めざめた戦士クロノ特攻は 一撃死クロノ登りは 墜落死クロノテンラクは 転落死クロノチャットは 111223ネタ師の力身につけたヨゴレのヒーロー クロノレンジャー ====================================== しかし、しばらく歌いながら1人で狩ってはみたものの、やはり聖騎士の初期の修行ってものは自虐的な香りが漂う。 見れば、補給に戻った城のゲート脇に、いつも話し込んでいる一団がいる。先週末の同盟戦争でおじゃました体操好きな聖騎士とその仲間たちだ。 時刻は午前0時半。 寝落ちしてしまうまでの支援を乞いて、彼らを口説かない手はない。 にこやかに招き入れてくれたネタな聖騎士は、鏡盾の使い手だった。敵からの攻撃を跳ね返す、実に他力本願な戦闘スタイルである。 あの波紋総帥が提唱する「漢のスキル」満載だ。 狩場に戻って、初めてのミラー狩りを体験した。 先生っ! ミラー、ハァハァなんですが!!!! ケタース神殿で、ただヒールを打ち続けているだけでのんびりと立っているだけで、魔物たちは次々と倒れていく。 装備を変える暇もないまま、骸骨たちと戯れて15歳を迎える。 これなら行ける・・・ ケタース神殿の奥、灼熱の溶岩が流るる地獄へと向かい、そして、最深部の煉獄へと踏み込む。 煉獄の魔物1人で多いときは10%前後の経験値を寄越してくる。 1人目の愛人は正統派の支援だった。 しかし、この可笑しさを体験してしまうと、もう体が忘れられない。こいつは鏡の聖騎士に育てるしかないだろう。 ネタな鏡盾の聖騎士に育てられた2人目の愛人は、わずか2時間半の間に、15も年を重ねて21歳となっていた。 気がつけば装備を変えることもなく、ハードレザーの鎧のままで・・・ 廃人・・・また、誰かにそう呼ばれそうなのが恐い。 まぁ、今を楽しむ他にないわけだ。
2005年05月10日
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現実逃避の日記なのか、もしくは廃人暮らしの記録であるのか。 コエリス神は、なかなか粋なことをするものだ。 連休最後の初心者講習会へ出かけると、見覚えのある名の魔術士がやってきた。 こんな偶然があっていいのだろうか? 昨日紹介したAAの伝道師である。 講習会が始まるまで、じっくりと話し込むことが出来、オクチャアニメ講座のネタを色々と伝授していただけた。 直接に話せる機会を、まさか昨日の今日で早速に得られるとは思わなかった。 5月3日の初心者講習会で彼の配布していたオクチャアニメを初めて見て、そして、その場で今回のイベントをしようと決め、7日に戦史で発表した。 1週間足らずの間に、色々なことが当然のような顔をして繋がっていく。 久しぶりの大型イベントで、病後のイベンター復活宣言を兼ねるつもりだったが、ここまで偶然の出会いが続いてくると、大いなる存在の導きとしか思えなくなる。 長くオクチャAAの普及に力を注いできた彼に、オークションチャットやAAに対する思い入れや単語登録にまつわる逸話などを聞く。 一つのことを極めるべく精進してきた冒険者は、やはり言葉の重みが違う。何を聞いても、なるほどと感嘆することばかりだった。 そして不思議なことに、初対面だったのだがまるで旧知の友人のような気がした。 この大陸にはまだ出会えていない稀有な存在が、他にもたくさんいるのだと思う。 オークションチャット・アスキー・アートには、AAの伝道師によれば3つの定義があるという。 先ず、そのインパクトで受けをとる一発芸作品である「一発ネタ」。 次に、昨日の日記で掲載したパラパラ漫画形式の「アニメーション」。 そして、今日のgifアニメで模範作品として掲載した「文章の入る物語」。 一つ目と二つ目は今回のイベントの競技種目としていたが、三つ目に関してはまったく考えていなかった。 AAとは、ただ面白さや技巧を競うだけのものではない。 何コマかの物語として、紙芝居のように捉えていけば、涙を誘う感動の物語だって表現できる、優れた手段であったことに気づかされた。 これは団体戦の追加とあわせて、競技部門全体を再考する必要があるようだ。 で、昨日は妙に来訪者が多い夜だった。 AAの伝道師が、ら組に遠征に来てくれていたので、我が社に迎え入れる。土曜の夜に漢を見せてくれた攻撃側の盟主も遊びに来てくれて話し込む。 午前0時の縁起を担いだ完全体合成への挑戦、二つにも立ち会った。残念な結果になったけれど、次の挑戦のために立ち上がれる友で良かったと思う。 応援に賑わうサンツ・スミコの街で、【オクチャ王選手権】に、「某巨大掲示板ネタはかまわないか?」との質問も受けた。 もちろん極端なR指定ものでなければ構わないが、既出のネタはインパクトに欠けるだけに、評価の分かれるところだろう。 そして、もうそろそろ落ちようかと思う頃、古い友人から声をかけられる。 ら組三番町古参のイベントギルド【冒険者支援委員会】を、友人の不在中に預かることになった。我が社以上に重い旗だ。 三角の旗のついたのを背負うのは、これで8本目。倉庫番のつもりが、今やどれも同業組合長ばかりだ。 しかし、イベンターとなる原点ともいえる、あの懐かしい旗をまさか背負うとは・・・ これも何かに導かれてのことなのだろうか。 つくづくとコエリス神は悪戯好きなのかもしれない。 まぁ、今を楽しむ他にないわけだ。
2005年05月09日
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同じ王冠を戴く者が2人 奇しくも違う世界で同じ状況に陥った時、同じことをしていた その熱い想いと 高潔なる心と 倒れても立ち上がろうとする強さと 老獪なる十八金の王冠を戴く私は、彼らを羨望してしまう 混ぜてきた諸々のもの 表面を覆ってきた諸々のもの 強く、傷つかずに済む代わりに失ってしまったもの それが柔らかで、どんなに傷つきやすいものであっても 彼らの戴く王冠は誰よりも輝いている ラピス、そしてエクシリス2人の挑戦者に栄光あれ
2005年05月08日
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現実逃避の日記なのか、もしくは廃人暮らしの記録であるのか。 予想していた以上に、反響があったのが嬉しかった。 目指せ賞金100M!【オクチャ王選手権】と言うことで、自分には珍しく、イベント準備の過程を戦史に記して行こうと思っている。 先ずは早速、大変有力な情報をふさをとめさんよりいただいた。 こ組一番町に住むAAの伝道師の棲家、「小ネタの部屋」に見事な素材集と道具箱があった。 お陰さまでSSを撮影しそこなうと言う、戦史編纂作家にあるまじき失態を、自作オクチャアニメでフォローすることが出来た。 実際はもっと滑らかなのだが、こんな感じだったろうか。 驚くべきことに、これをインゲームでやってのける人たちがいるのだ。湯葉氏ではないが、良く指が攣らないものだと思う。 さっそくAAの伝道師には、当日の解説と模範演技をお願いし、彼が作成した秀逸な道具箱の再配布についても、快諾をいただくことができた。 クロノス式AAエディター(ZIP形式-228KB)をダウンロード♪ この道具箱を用いると、誰にでも簡単に「AAオクチャ」が作れる上に、プレビュー機能や単語登録機能まで入っている。試してみて、本当に唸らされた。 これがあれば、初めての人にもオリジナリティ溢れるものが作れる。 イベントまでに開講しようと考えている「アニメオクチャ講座」は、この道具を使って話を進めていこうと考えている。 昨日のコメントでは他に、gifアニメの時間設定のコツや団体戦の提起、自らにとってオークションチャットとはどんなものかを語る声もいただいた。 老後の楽しみ代わりに、試合途中で適宜報道担当がSS撮影をし、オクチャアニメ部門作品をgifアニメ化、一発芸部門と共に展示したいと思っている。 何しろ、なまじスタッフとなってしまうと、ゆっくり作品を見る時間はない。記録としての意味もあるが、スタッフの楽しみも担保してこそだ。 負担軽減の為、gifアニメ製作スタッフの複数確保が欠かせないだろう。身近に技術担当を見つけて、思わずニヤリとしてしまった。 団体戦も面白そうだし、こちらのルールや進行案策定と賞金の手配も必要か・・・ オクチャについての意見は、公式に告知を貼り込む際のリードとして、説明文に是非とも使わせていただきたいと思う。 また、総合司会役についても、神宿る手の画伯が担当する予定となった。 さっそく「R指定の内容が出てきた場合はどうする?」「審査基準は?」など、企画の中で抑えていくべき問題点が飛び込んできた。 審査基準については、一発芸トーナメントは観客の投票と司会の裁定だが、オクチャアニメ部門は、この場で技術点と芸術点の基準を作りたいと思っている。 基準が明確な方が、審査員もそれに従って客観的な評価を下せるし、何より、参加者も観客も納得できるだろう。 18禁の内容については、この基準に大幅減点として盛り込めばいいし、何より、それを上手に裁けない司会ではないので安心もしている。 さっそく集まったご意見やアイデアを企画の中に盛り込む予定だ。 今までイベント企画から運営の舞台裏は、表に出しては来なかった。 ネタばれしては困る内容の場合でなくとも、【大バーゲン】の同僚たちや、ゲストスタッフとの間だけのものとしていた。 しかし、今回はあえて舞台裏を見せつつ、オクチャアニメ講座も含めて、準備から当日まで繋がった、長期間の「参加型」イベントにしたいと思う。 ただ観客としてだけではなく、参加者としての、スタッフとしての、意見や要望が飛び込んでくるのを、心待ちにしている自分がいる。 実はね、イベント企画はここが一番楽しいところなのさ・・・ まぁ、今を楽しむ他にないわけだ。
2005年05月08日
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現実逃避の日記なのか、もしくは廃人暮らしの記録であるのか。 その神業を目の前で見た瞬間、言葉を失った。 弱杉に加えて、引きの弱さまでも露呈している湯葉氏が、先月、GM日記でこんなことを言っていた。 「ほう。ネオンねぇ・・・」 (心の声)波紋総帥の後で書くのが辛いのは判る・・・だけどちったぁ、内容を捻れよっ! ところが実際にその遊びをやっている人が、初心者講習会にいた。チャットの過去発言保持枠を使い切った8コマ送りだったのだろうか、映画マトリックスでぶっ飛ぶシーンのパラパラまんが。 あまりに感動して、自分にはあるまじきことにPF12キー連打すら忘れてしまった。 アスキーアートの中で、こうしたコマ送り長編というジャンルがあるのは知っていた。時折り、大陸の街中でも点滅するオクチャを出している人も見たことはある。 しかし、大陸のオークションチャットで、15文字×3行という制限を利用して、ここまで完成度の高いものが作れるとは・・・ 一緒に初心者講習会を見物していた友人と共に、講習会途中であるのも忘れて再演をリクエストしてしまった。 演じていた同郷の戦士に賛辞の言葉を送り、話し込む。果たしてそれは、一番町に住む聖騎士の別の姿であった。 「凄いだなんて、友人のパクリですよ。もっと巧い人いますよ。」 彼の言葉に、自分の心の中でみるみると欲望が湧き上がってきた。 これをもっと見たい。どんな凄い職人芸があるのか、一堂に会して競わせてみたい。 欲望の具現化のために、頭はフル回転となっていく。 タイトルはあれしかないだろう。某TVチャ○ピオンをもじって【オクチャ王選手権】と。 競技会形式にして、その評価は審査員と参加者が下せばいいだろう。 賞品は過日の同盟戦争でカンパを受けた戦費の残りが100Mはあるし、宝くじ共同購入トトカルチョ配当金も加わるから、200Mは用意可能だ。 優勝賞金100Mでいくか・・・ しかし、8コマフルアニメーションだけでは、ハードルが高すぎる。 一発芸部門として、一表示だけでいかに爆笑させるか、そこも追及してみよう。オクチャアニメ部門も、2コマ以上であれば良しとしてみよう。 オクチャアニメの審査はフィギュア・スケートのように、複数の審査員が、技術点(technical point)と芸術点(Artistic point)をオクチャで出す。 こちらの審査員を最低でも5名はそろえたい。 その最高値と最低値を切り捨ててから、平均値を出すと・・・司会の読み上げ方でいかようにも盛り上げられるが、集計担当が2名は必要か。 一発芸部門はトーナメント方式で、同時に2点を表示してもらい、参加者のみなさんにいいと思った作品の側へ走ってもらって、ざっくりと勝敗決定。 ここでの裁定を行えるだけの、度量のあるキャラの立った司会者も必要だ。 ある程度の開催時間と出展作の質をキープする意味でも、予選会と決戦会で2日間ってところだろうか。 土曜日は同盟戦争があるから、予選会は早めの時間に開催。そして決戦会はやっぱりゴールデンタイムに設定が順当か。 自分の都合に合わせて、5月28日~29日としてみる。翌週以降には海外出張や大きな会議が続いている。ここしかない。 審査まで含めた一人当たりの想定持ち時間も考えてみる。5分か・・・ エントリーは必要だろうが、飛び入り枠も必須。報道記録担当と終了後に全作品gifアニメ製作分担スタッフも不可欠、と。 先ずは企画書の固めと穴埋め、スタッフの確保、宣伝活動の開始だ。相当な数の協力者が必要になってくる。 誰にでも参加できるものにするためには、何よりもオクチャアニメの作り方講座も開講しなくちゃいけないだろう。 もう、次々とアイデアが浮かんでくる。 先ず欲望ありきじゃないか・・・あまりにもわかりやすい自分がいた。 まぁ、今を楽しむ他にないわけだ。
2005年05月07日
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現実逃避の日記なのか、もしくは廃人暮らしの記録であるのか。 それはどこにでもある。 かつて、抱腹絶倒な戦史を書く戦史編纂作家と話し込んだ際、同じことを考えて、同じことをしていることに気がついた。 自分もその人も必ず匿名で、この大陸を題材とする全ての戦史を読んでいる。 楽天に戦史編纂の編纂の場を持つものは、自らの編集場に入ったままだと、同じ楽天の戦史を回る際、そこに足跡を残すことになる。 あえてその足跡をつけないように退出して歩くのは、ここに誘導しないためもあるが、一活字中毒者として多様な価値観を楽しみたいという大きな理由がある。 そんな巡回の中で、新たな編纂作家を見出すのはとても楽しいし、この所では、卓越した新進作家を何人も発見した。 いいなぁ、そう思った戦史は先ずはブラウザのお気に入りにいれる。そこに入るのは、特に最近では「え組」の人が増えているだろうか。 自分の場合は、そしてしばらくの間それをじっと物陰から閲覧し続け、1分でも早く新作を読みたいと思う欲求が強くなると、楽天の日記リンクに移動。 そこらでようやく素性を明かしてみたりもする。 冒頭にあげた友人の作家とお気に入りになる基準などを話していたら、やはりこの辺りもかなり近いものがあった。 実に消去法で考えていく。 何よりも、ただだらだと日々あったことを書くだけのものは選外。 その日にどんな出来事があって、どんな部分をどう切り取っているか。それをどう感じ、読む人にどう伝えようか考えているかを見てしまう。 独自の表現スタイルや文体、決まりごとをどう作ろうとしているか。 どれだけ伝えたいことを主題として際立たせ、自らの個性を立てているか。 その辺りを中心に読み込んでしまう。 そして、大切なのが「ネタ」をつかむ目の有無だ。 よく「書くネタがない」「何もなかった」と書く人がいるが、それは論外中の論外。それを書くぐらいなら、日記書きなどしない方がいいとさえ思う。 それは自ら作るものであり、自ら見出すものに他ならない。 ネタがないとか、何もなかったと書くことは、何かを作り出す力も何かを見出す力もない無能だと自ら言っているに等しい。 何気ない日常の中であったことを拾い上げ、じっくりと眺めてみる。角度を変えてみたり、透かしてみたりと見方を変えれば、自ずと変わっていくものだ。 別にネタは空から降ってくるわけじゃない。はっとした一瞬をどれだけ上手に切り取り、掘り下げていけるかで生まれてくる。 例えに出すには恐縮なのだが、先日開かれたこ組のネタ企画のイベントにしても、「マイレージプレゼント」に関心を持って拾い上げ、掘り下げた結果がネタになった。 何かがあった。どう使えるだろう、どう楽しめるだろう。考え込んでこそ、何かが生まれてくる。 そして新たに生まれたものにこそ読み手は惹かれる。 見つけた何かを伝えたい、自分の言葉で書き記したい、そんな個性ある思いが溢れるものに惹かれるのと同じだ。 ただ日常のことをつらつらと書き記してあったとしても、それと同じ体験なら誰だってしているものだ。 読み手としては、戦史を通してその人だけの思いを追体験し、共感や共有の時間を新たに見出すのが楽しいのだと思う。 連休中の初心者講習会に何度か参加したが、戦史編纂作家が多く見物に来ていた。 ネタを拾いに来ているわけじゃない。自らがネタとなって、自らネタを振りまいているのに思わず苦笑した。 ネタを探求するうちに、存在自体がネタと化していくらしい。 まぁ、今を楽しむ他にないわけだ。
2005年05月06日
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クロノス若いツバメ決定戦 兼 碧眼快気祝いオフ前半戦のまとめ ・確定参加人数 19名(うち東京オフ初参加者5名、男子11名・女子8名) ・内わけ マジシャン8名、バルキリー6名、ウォリア3名、パラディン2名 (マジがこんだけいても、たった3名のヲリには敵わないという哀しい事実・・・) ・やっぱり「ラピ3」時間は健在で、集合時刻の17時は誰もいない。 (と、誰もが信じていて、最初から数人が周辺でお茶したり、買い物していた) ・危険物ボンテージテープが持ち込まれたが、それが何かを知っている人が多数いて、 第一それを持っている人がいるという大変困った事実が発覚。 ・首からかける名札が配布され、職名とキャラ名を記入。 (マジイラネ、マゾパラ、糞バル、肉が標準記入仕様となっていたらしい) ・参加者のドレスコードである「赤装備一点着用」状況の確認結果 赤いブラジャー、赤いパンツ、赤いベルト、赤いハンカチ、赤い勝負服、 ストーンズの赤べろTシャツ、赤いリボン、赤いトランク、 赤ポット(缶入りコカコーラ)、終電逃がしたら行く赤いネカフェ会員証(×)、 ピンクのネイル(×)、赤いたばこラーク(×)、 赤い線の入った靴下(×)、ドレスコード伝えるの忘れた奴が悪いっ(×) ×印となった参加者は、油性インクの赤い「よくできました」印を身体にスタンプ。 ・快気祝いとして赤パラ赤いバラが碧眼に贈られた。(ありがと♪) ・遠方からの参加のS2_A○○氏のおみやげが配布された。(ありがと♪) ・ラピス三凶のヲリ(鴨○氏、源之○氏、デー○2氏)が結集したため、 会場は極めてデンジャラスな状況に陥る。 ・生首を持参した人がいた。 ・頼むから、君たち・・・ビールピッチャーでそのまま飲むのはやめなさいorz ・悔しくなった大阪残留組がヲリ2、マジ1のミニオフを急遽召集の未確認情報入電。 ・よい子組は24時で帰路へ。そして、恒例により暴走組は朝まで継続の模様。 そして、帰宅した審査委員長の独断により、クロノス若いツバメ決定戦審査結果発表 まず第3位 ○習い○トメさん 選定理由 空いたコップやお皿の片付け、こぼしたものの片付けを率先して実行 ついで第2位 源之○さん 選定理由 いぢられキャラとしてどのような被虐にも耐える忍耐力と脱ぎっぷりの良さ そして栄光の第1位 S2_A○○さん 選定理由 ジャニ系の歌って踊れるマジシャンとして、女性陣に眼福な存在 見目麗しさに加えて、周りを楽しませてくれた3名には、豪華賞品が贈られる予定。 ・以後、24時以降も参加した者のレポートを待て!
2005年05月05日
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その2人を影からこっそり見ていて、いつも「ああいいなぁ」と思っていた。 恋愛モノとして勝手に使ってはみたが、それは単に私自身の願望でしかない。最初にコメントとして記したように、こうだったらいいな、と言う妄想の世界の産物。けれど、そう思わせるほどに2人の経緯はドラマチックだった。 映画の「プリティ・ウーマン」や「マイ・フェア・レディ」みたいな、こっちは悲恋だけど、源氏物語の第5帖「若紫」から始まる経緯みたいな。 無垢なる存在を大切な手中の珠として育てていくうちに、気がついたら育てたはずの側が相手の手中にいる。 オンナノコの甲斐性の極致っしょ、これ?w ともあれ、設定をお借りすることを笑って許してくれた、広い度量のお二方に感謝を。勝手に恋仲にしたててしまって、すいませんでした。どうかお許しください。 実際、私が知る限り、クロノスの中にはこれに近いような話がごろごろしている。 それらをとことん取材させてもらって書くことができたら・・・物書きの立場としては、クロノスってところは本当にネタの宝庫だ。 恋愛にしても、抗争にしても、人生を変えるような出会いにしても、山のように見聞きしているし、だからこそネットゲームと言うのは魔物だと思う。 だけど、それを表に言葉として出して、物語にした人は少ない。心の中だけにある不確実な世界とし続けている。 おそらくそれぞれが「書けない理由」を持っているだろう。 前作の『魔術士の午後への前奏曲』にしても、私自身の物語の一部でしかないし、決して書くことのできないサイドストーリーなら山のようにある。 書けないことや書いちゃいけないこともある反面、物語を書くことで、その世界を残しておきたいって願望もある。 この辺りの心の葛藤ってのを、みんなどうやって昇華してるんでしょうなぁ・・・ 今回のタイトルは当然のように映画「ローマの休日 ~Roman Holiday~」からの借用。オードリー・ヘップバーンの代表作です。これも無垢なるお姫様モノでしたな。 そして、ローマなんだからとタイトルはイタリア語で持ってきてみた。ちょうど連休中の連載となるから、お休みって意味も含めた、と。 「ラピスの」としたのは、単に私がここにいたからじゃない。ある意味、やはりラピスは他の世界とは違う価値観の場所なのだと思う。特に第3サーバーってところはね。 近頃、巷では「裸3の馴れ合いがうざい件について」などと言われているが、確かにここにはやけに濃い関係とか、互いの領域まで踏み込みあうような関係が多い。 決して傷つきたくない、誰も傷つけたくない。そう思うとき、他人は恐い。 だけど、あえて血まみれになりあいながらも人と関わること、それを選んだ人たちが多い場所。ある意味、奇跡的な地帯だ。 世間で言うところの勝ち組か負け組かで分ければ、ラピス第3サーバーは負け組が多いんだろう。 世間の価値基準であるお金とか地位とか、持ち物とかの競い合いから降りている人が多いのは事実だと思う。 だけど、この「勝ち組」って言葉の出自を知っているとラピ3は明らかな勝ち組だ。 元々は第二次世界大戦で日本が負けた時、「大東亜戦争は日本が勝利した。負けたと言う報道は世界の陰謀だ。」そう言って、日本が勝ったと思い込んで生き続けたブラジル日系移民がいた。これが「勝ち組」。 世間一般の判断からすれば、全然勝っていないのに勝ったと思い込んで生きる。自分自身の判断だけで生きていく、これ即ち、少数派の「勝ち組」。 他の世界から異端視されて当然かと思う。 だけど、誰かと比べてとか、競い合ってって概念が限りなく少ない。ラピ3には「楽しむことが全て」の雰囲気がある。 そんな場所だから、ここに休暇を過ごしにくる人も多いんじゃないかな。 クロノス最後の日がいつか来た時、最後まで誰かいるのもラピ3のような気がするこの頃・・・ もちろん、きっと私もそこにいる。 2005.5.4 Green_eyes
2005年05月04日
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彼女にそれを差し出された師匠のシャルベーシャは躊躇った。 もちろんその気持ちは何よりも嬉しかった。けれど、ラピスの地で彼女とゆったりと過ごすことが、むしろどれだけ彼にとって癒される時間となっていたか。その恩を返したいと思っているのは、むしろ自分の側だった。本来の世界での役割を全うする為、彼女の側にいられない時間が多いことが負い目にすらなっていた。 ためらう彼を正面に見ながら、弟子の凰赫は心からの感謝をこめてにっこりと笑うと、もう一度ルゥを手渡した。 「私をこの世界へと導いてくれた、師匠にこそこれを持って欲しいんです!」 もう彼女のどんな言葉にも抗えるはずもない。 「ありがとう、凰赫。」 彼女がこの大陸にいる限り、このラピスの地を訪れ、この剣で彼女を守っていこう。彼は覚悟を決めてそれを受け取った。 あれから2ヶ月近くが経った。 気がつけば、ついに彼女は師匠を抜きさっていた。 凰赫がルゥに続けて戦乙女のための物言う成長武器、カーラを拾い、その育成に楽しさを見出して狩り場を行くうちの、あっと言う間の出来事だった。友人も増え、師匠以外とパーティを組んで歩き回る時間も増えていた。特にシャルベーシャ自身が本来住む場所で節目の階級を迎える時期にあった。そちらにかける時間がどうしても多くなる。それぞれの世界で過ごす時間の長短を考えれば、止むを得ない結果だった。 出来るだけ彼女との差を広げないようにと、師匠の意地をもって頑張った時期もあった。しかし、気がつけばどちらが上とか下とか、そうした感覚すらいつしか彼からは消えていた。もう位置づけなど関係ない。ただ彼女といることだけで十分に思えた。 凰赫が彼の階級を抜いたことで一度は切れてしまった師弟の縁。間に立ってくれた仮の師匠たちの協力で、今日再び、師弟関係を結ぶことになった2人がいた。 かつての師匠は弟子に、かつての弟子は師匠にと。 ここ、ラピスで過ごす時間が穏やかな休日のように思えてくる。武人としての肩書きも殺伐とした戦いも、何もかも忘れて、暖かな陽だまりのような彼女の側で癒されていく彼がいた。 私が彼女を守るはずだったのにな・・・ まぶしいほどに光り輝く戦乙女、凰赫が元気良く飛び出していく。その後姿を追いかけながら、彼の地では有翼の獅子なる聖騎士と称されるシャルベーシャは思わず苦笑していた。 本当は・・・愛する彼女に、私こそが守られてきたのかもしれない。 そこには彼女以外は誰も知らない、穏やかな笑顔があった。 L'apprezzamento sincero è trasmesso a due adventurers. Festa in Lapis - Fine -
2005年05月04日
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というわけで、連休なんでSS処理はお休み中。 ここんとこ、色んなものを書くのが面白いので、素のまんまでクロノス日記なんてのもやってみる。 エクシリスのとある戦乙女の分身が、取り引きのためにラピスにやってきた。 ぶっちゃけ、私と同じように某巨大掲示板の隔離場所で悪名高い奴。 往来で話し込んでいたら、大バーゲンにいれて欲しいと言われた。 ちょうど出奔している友人やらサブに移籍した人もいて枠はある。基本的にうちは先代の頃から「出入り自由」ってのが基本なんだよね。 さっそく加入手続き、と。 即座に2名ばかりから内緒が飛んできた。 「彼を入れないほうがいいですよ、隔離住人です。」 思わず苦笑しながら返答。 「いや、私も隔離住人にして、コエリスのTeam_2chのギルマスでもあるんだけど」 相手がぶっ飛ぶ。知らなかったのかい? ああ、ちなみに・・・私は主義としてコテハンでは書かないから。 過去に一度だけ必要があってコテハンで書いた時があるけれど、そんな時は◆G_eyes(以下内緒のトリップ付。 賑やかで口の悪い奴ってのは、十二分に承知してる。 同時に仁義だけはきっちり守る漢だってことも。 「ゴミだけはきっちりひらえよぉ。ゴミ放置してたら即時除名すっからな。」 注意事項だけは告げておく。ギルマスの権限は絶対なのだな。 どうも彼はラピスのUW見物用キャラを育てるつもりらしい。 いや・・・うちの旗背負ってたら、むしろ狙われるって、アンタ・・・
2005年05月03日
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「お安くないね。いつのまにラピスでこんな可愛いお嬢さんを育てていたんだ?」 「何言ってるんだ。初心者講習会で知り合った、弟子だよ。」 シャルベーシャの申し入れを、ギルドマスターである軟弱な魔術士の碧眼はからかいながらも快諾し、同時に彼自身のサブギルドへの移籍も取り計らってくれた。こちらであれば、サブではあるが、近い階級の冒険者も多く在籍している。彼は同じギルドに彼女の名前が並んだことを見て、ようやく安堵した。 「まぁ、2人の時は邪魔しないようにするさ。私もそんなに野暮じゃないって。 で、凰赫さん。困った時はいつでも同じ旗を背負った人に声かけるんだよ。」 目立つ旗としてラピスの地である程度は名の知れたギルドだけに、ここにいれば一緒に遊ぶことの出来る冒険者も多いだろう。自分のいない時間、大切な彼女が少しでも楽しく過ごして欲しいと彼は願った。変に気を回す魔術士に悪態をつきながら、彼は同じ旗を背負うことになった弟子と共に、また狩り場へと歩き出した。 幸いにもそのギルドには、彼が住む世界で時折り見かける冒険者の、ラピスでの別の姿も在籍していた。後に彼女をよろしく頼むと、彼は声をかけて歩いている。もっとも声をかけられた側は相当に驚愕しただろう。雲の上にいるような遠い存在の人が、突然に見ず知らずの相手に遠いラピスの地でのことで頭を下げに訪れたのだから。 落ち着いて過ごせる場所を得た凰赫だったが、そう簡単に親しく話せる相手が増えるわけもない。けれど、背負った旗を見て声をかけてくれる人もいた。深夜になるとふらりとギルドを訪れる冒険者もあり、彼らが新しい友人を紹介していくうち、言葉を交わす知人が少しづつ増えていった。 そして、伝説の防具も纏えるようになったある日、それは彼女の元に舞い降りてきた。 「凰赫さん、お師匠がもういないなら支援しますぜ。 俺を探して見つけ出してくださいよ。」 気さくに声をかけてきた同じギルドの聖騎士をカイヌゥスで見つけ出して、パーティを組んだ。すると、クルークの洞窟に移動して狩っていた彼女の目の前に、倒れゆく魔物が小さな剣を放り投げて寄越した。ものを言い成長する武器、聖騎士だけが持つことが出来るルゥ。後に『成長ドロッパー』と呼ばれる彼女が、最初に見たそれを瞬間だった。 「どうしよう・・・!」 喜びより困惑が先に立った。同行していた聖騎士はそれが本職ではないし、戦乙女である彼女にも無用のものだ。けれど自分の目の前にコエリス神がこれを落としたことの意味を考えると、ただ売り払ってお金を分ければいいものとは思えなかった。このルゥを持って楽しんでくれる身近な人に渡したいと心から思った。 彼女は同行していた聖騎士と、長い間話し込んだ。師匠であるシャルベーシャと出会ったからこそ、今も自分はこの大陸にいる。おそらく彼の地での師匠は、これ以上の武器を手にしているだろう。けれど、ラピスの地で一緒に過ごす師匠にこそ、自分が初めて得たこの剣を持って欲しいと思った。 そんな彼女の思いを理解し、同行した聖騎士は笑顔で答えた。 「凰赫さんのお師匠に差し上げましょうや。 そして、もしも引き取り手がない時には、2人でカイヌの橋の上に乗って、 ルゥを放り投げて、消えていくのを見守る会にしましょ。ね。」
2005年05月03日
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二人の世界の中間地点である闘技場で逢瀬を続けるうち、凰赫の階級も上がってきた。 次第にシャルベーシャは、失敗したな、と思い始めていた。 青い名前の冒険者であれば目こぼしもあるだろうが、彼の知り合いと言うことが知られてくれば、闘技場という場所の性格上、いつ何時彼女が巻き込まれて無秩序な刺客に狙われるかもしれない。 そして、彼がここへ来ることの出来ない時間に彼女が一人ぼっちで過ごしていることも気になって仕方なかった。もっと早い時期に彼女にラピスでの人生を捨てさせて、自分の住む世界へと誘えばよかっただろうか。階級の開きは大きいが、同じ世界にいれば話し相手になれないことはない。 「育てなおすのは大変だし、私は1人でも大丈夫ですよ。」 それとなく彼の住む世界への移住をほのめかすと、彼女は笑って答えた。けれど、仲間たちを得てこそ楽しいのが大陸での生活だ。自分と過ごすことが逆に彼女に孤独な時間を増やし、楽しみを狭めていないかと、彼は不安にもなってくる。 ふと、彼の心の中にラピスに住む軟弱な魔術士の顔が浮かんだ。昨年『パラディンの氾濫』と言うふざけたイベントを企画し、それに誘ってくれた変わり者だ。当日は都合で出かけることが出来なかったが、その後に参加する約束を守れなかったお詫びにと、緋色の装備までラピスで聖騎士を育て、派手な旗を背負うギルドにも加入している。 あいつの元でなら、彼女にもっと友達が出来るんじゃないだろうか・・・ しかし、彼女と過ごす場所を刺客を避けて闘技場からラピスへと変えていたものの、肝心の派手な旗のギルドには新たな仲間を迎え入れる枠は無い。そして一緒に歩けるような階級のメンバーも少ない。結局、ラピスでの仮初めの姿で彼女と師弟関係を結び、自らの住む世界から通ってくる日々が続くことになった。 そんな中で、派手な旗のギルドにサブギルドが立ち上げられたとの報せが入った。シャルベーシャは彼女を街に呼び戻すと、ギルドマスターに声をかけた。 「新人さんがいるんだけど、サブギルドの方に入れてもらえないかな?」
2005年05月02日
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最近どういうわけだか、いまだかつてないほどに書くことが面白いんだ。 入院中に暇で、ひたすら何か書いていた後遺症?とも思ったけど、どうも違う。 なんと言うのかな、生きるか死ぬか、失うか失わないかに翻弄される中で、色々なことを考えて、何を捨てるか何を残すかが明確になってきた。 その残すものの中に「書くこと」ってやつがあったんだな。 実は、クロノスを始めてから完全に放置してしまったけれど、2年半もやっていた怪しげな物書きとしてのサイトを持ってる。 かつて某有名週刊誌のサイト紹介に「活字中毒者には一押し」と、花丸付きで載った場所なのに、まぁドブに捨ててるようなもんです。 1万人以上に配信してる有名なメルマガにも書いたりとかしてた。そっちにも一切書かなくなっちゃったね。原稿料もらえていたのになぁ・・・ まぁ、ぶっちゃけ・・・どちらも自分をすり減らすことに飽きたからやめた。 特に前記のサイトなんか、一日のアクセスが1000を越えた頃から、読んでくれている人との距離が見えなくなってきて苦痛にすらなった。 受け手が見えてないで出してるものなんか、交流じゃなくて一方通行の発信だもの。 即刻削除してたけど、怪しげなサイトへのリンクを掲示板に書き込まれたりとか、広告バナー置かせてって矢のような勧誘メールがきたりもうざったかった。 ネットでものを書くって作業は、よく巨大掲示板の隔離場所でも言われてるけれど、人前でやってる自慰行為みたいなモンです。 ただの日記なら、机の上の日記帳に書けばいいし、ちらしの裏にでも殴り書きして、部屋の中に張っておけばいい。 だけど書きたい。自分の言葉で何かを表現したい。 かつてないこの欲求は一体どうしてなんだろう。 そこにいる『誰か』に読んで欲しい。書くことでそこにいる『誰か』と一緒の世界を残しておきたい。 以前よりも、その『誰か』が明確になってきたんだろうと思う。 その『誰か』を探して、私は今まで書いてきたんだってことも、そして、その『誰か』は私が思っていた以上に少なくはなかったってことにも気づいた。 以前、コエリスのスタイリッシュ・エロディンに言われた、私の日記の篩(ふるい)。行間を読めない人をふるい落とすってやつ。 それは身を守るための鎧とも言われたねぇ。これでわかってくれる人だけ側に来て欲しいって、高い高い塀のようなもんかな。 これって来て欲しいと願う『誰か』を、私自身が判らなかったせいなんだろう。 明確になったら不安がなくなって、書いたことに対して戻ってくる反応が、こんなにも面白いものだったのかと突然に気がついたんだよね。 昔のサイトとかメルマガでも、ファンレターや感想が来たり、掲示板にたくさんの書き込みをもらった。 だけど、それってすり減らして記したものを受け取ったってだけの通知に見えた。 今は違う。 以前みたいに、書くこと即ちすり減らすじゃないのね。書くこと即ち、『誰か』から新しいものを受け取れる『再生産』って感じ。 ありがたいなぁ・・・本当に。 そこにいる『誰か』であるあなたに、心からの感謝を。
2005年05月02日
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昨日は珍しくも家族で外出した話など。(一応、私にも家族がいたりする) 我が家は個人主義な家庭なもので、個々に生きている。「動物のお医者さん」ってマンガのハムテルの家みたいなものです。 そんな個人主義の面子でありながら、こんなことしてる人の、知る人ぞ知るこんな個展に行こうとしたら、全員がついて来たわけです。 会場の水道橋までは車で15分足らず。 そして、20分ほど並んで見てきました。 もうね・・・ ボトムズ スコープドッグ・ブルーティッシュカスタム 1/1スケール じ~んっ!!!(感涙 大人のお馬鹿な遊びの極致です。 こういう阿呆なことに熱中出来なくて、アンタどうするよと。 どっぷりとイイモノ見せてもらいました的幸福に浸ってます。
2005年05月01日
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凰赫は、彼がその存在を知られた冒険者であることをまったく知らなかった。 彼女が不安にかられ、もうこの場から逃げ出したいと思った時、住む世界が違うのにもかかわらず名乗りを上げてくれたほどの人だ。決して悪い人じゃないことは判る。けれどその素性を知っていたら、その後の彼女の行動はまったく別のものになっていただろう。 シャルベーシャは戦乙女の育て方にも詳しく、彼女は彼の説明を何度も頷きながら聞いた。それまでの拙い育成を否定することは決してなく、どんな戦乙女になりたいかを尋ねながら、それに相応しい育て方を、わかりやすい言葉を選んで話してくれた。 「それじゃあ、支援スキルをかけるから、街の外に出てごらん。」 彼と共に歩く狩り場は、それまでとまったく違う場所になった。もう少しぐらいでは死んだりしない。そして、彼の話はとても誠実で、紳士的で、同時にユーモアを欠かさないものだった。まだ狩りをすることだけで精一杯の凰赫はそれほど言葉を返すことは出来なかったが、彼と話しながら歩くのはとても楽しい時間だった。 「そろそろ仲間たちがやってくる時間だから、私は帰るよ。毎晩、違う世界にいるけれど、困ったことがあったら、いつでも声をかけて。」 「はい。ありがとうございました。」 彼女は彼の名前と彼の住む世界の名前をしっかりと書きとめ、そして、2人はそれぞれの世界へと帰っていった。 翌日、それまでと同じように1人で狩り場を歩いてみたものの、突然に寂しさが募ってくることに彼女は驚いた。誰かと話しながら歩くということとは、こんなに違うものだったのだろうか。 もう一度会いたい・・・ 彼女はしばらく悩んでから、彼のいる世界に出かけ、思いきって話しかけてみることにした。まだ誰も知り合いのいない大陸で、たった一人入れた名前が友人の名簿の中で光っている。小さく深呼吸をして、彼女は彼に声をかけた。 「こんばんわ。昨日はありがとうございました。」 「やぁ、こんばんわ。もう仲間たちが落ちるから、アリーナでまた支援しようか。」 「え・・・いいのですか?」 「もちろん。すぐに行くよ。」 ただ一度だけ案内してもらっただけで図々しくはないか、そう気にしながら声をかけた彼女の不安は、彼の明るい返事で簡単に吹き飛ばされた。闘技場の街で待っていると、言葉どおりに数分で彼はやってきた。 経験値が入りにくくなるし、誰かに完全に依存して1人で狩り場を歩けなくなるのもいけないからと、シャルベーシャは街に残ったまま彼女の支援をすることにした。彼が闘技場を歩けばその名前を見て一歩下がる冒険者は多かったし、腕に覚えのある者は容赦なく切りかかって来る生活だ。自分と一緒にいることで、彼女に不要な軋轢を背負わせる必要はないとも思った。 一方で彼自身にとっても、とりとめもない会話を彼女と交わしながら街でのんびりと過ごす時間は妙に心地よかった。いつもの仲間たちと多少下卑た冗談を交えつつ、全員を守るために細心の注意を払って上位の狩り場を行くのとは、また違う開放感と新鮮さがある。 狩り場に出るのはいつも同じ仲間とばかりだし、いつもの世界では近寄りがたいと思われているのか、彼に気さくに声をかけてくる冒険者は少ない。ただの聖騎士として、1人の名も無き冒険者として過ごせる時間は、不思議なほどに安らぐ時間だった。 以来、凰赫は大陸に降り立つと必ずシャルベーシャの世界に寄って声をかけ、そして彼もまた時間を作っては闘技場で待つ彼女の元へと向かうようになっていった。
2005年05月01日
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その世界で彼のことを知らない人はいなかった。 仲間と定めた者たちを淡々と守り続ける守護神として、そして的確なる戦略を示す者として、彼は知られていた。高みにいる彼のことを誰もがその畏怖し、また妬みともとれる匿名での中傷も多く得ていた。けれどそうしたものなど意にも介せず、彼はいつも毅然として狩り場へと向かっていく。 その日、有翼の獅子なる聖騎士、シャルベーシャがいつものように大陸に降り立つと、仲間たちが誰もいない。光る名前は彼一人だけだった。 「さすがに土曜の夕方は仕方がないか・・・」 彼は苦笑しながらも、いつもよりもずっと下の狩り場へと足を運んでいった。ふと気づくと、大陸政府の神々からの啓示が示された。初めてこの大陸へと足を踏み入れた冒険者に対する説明会があるようだ。1人の気軽さもあって、シャルベーシャは3つの世界の冒険者たちが唯一共に集える闘技場へと見物に出かけることにした。 「おひ・・・シャルベーシャだ・・・」 「初心者説明会にあの人が来るなんて珍しいな。」 その姿を見て小声で噂し合う人々がいたが、彼はいつものように気にも止めなかった。見れば政府のお役人が色々な質問に答えつつ、それぞれの世界からやってきた指導者たちの同業組合へと新人を案内していく。お役人が返答に困るような質問が出れば助け舟を出しつつ、城の武器屋脇に立って、彼はゆったりと見物を続けていた。 「どなたか、ラピスからお越しの方はいませんか?」 ラピスでの指導役を求めて、お役人が声をあげている。横にはまだ年若い戦乙女の姿があった。シャルベーシャ自身、いつも彼が住む世界でまだ青い名前の冒険者を見かければ、出来るだけ声をかけるようにしていた。しかし、ラピスに住む戦乙女では下手に指導役を買って出るわけにも行かない。 「ラピスのBSギルドの方はいませんかぁ・・・困ったなぁ。」 お役人の困惑した声に、戦乙女は不安そうな表情になっていく。まだ知り合いもいないだろう。ここで誰かと出会えなければ、彼女はこの大陸の楽しさも知らないまま、去っていってしまうかもしれない。彼は意を決して一歩前に出ると、よく通る声で名乗り出た。 「ラピスの住人じゃないが、私でよければ案内役を務めましょう。」 彼は彼女とパーティを組むと、戦乙女としての戦い方や装備のことなど、聞かれるままに答えていく。過去に一度この大陸を訪れたことがあったが、久しぶりに戻ってきたと言う彼女は、ほとんどの記憶を既に失っていた。 それが、シャルベーシャとまぶしいほどに光り輝く戦乙女、凰赫の出会いだった。
2005年04月30日
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色々と思うことあって、今日はどうにも仮面をつける気にはなれない。 正か邪かと問えば、それは限りなく邪。 快か不快かと問えば、それは限りなく不快。 心の中の天秤に載せたそれを眺めつつ、ちょっとため息をついてみる。 無邪気さゆえの行いと知りながら、それを許すことの出来ない己の狭量。 許す。 代わりにそう言い切ってくれる存在にべったりと甘えてしまう。 さてさて。連休だってのに、今から仕事。 いってきますか。修羅の道へと。 飛び石のあとにはきっといいことがある・・・と信じて。
2005年04月29日
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