ら組三番町大安売屋碧眼の魔術士

2005年05月02日
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テーマ: 人間関係(949)
カテゴリ: たまには素のまま

最近どういうわけだか、いまだかつてないほどに書くことが面白いんだ。

入院中に暇で、ひたすら何か書いていた後遺症?とも思ったけど、どうも違う。


なんと言うのかな、生きるか死ぬか、失うか失わないかに翻弄される中で、
色々なことを考えて、何を捨てるか何を残すかが明確になってきた。




実は、クロノスを始めてから完全に放置してしまったけれど、
2年半もやっていた怪しげな物書きとしてのサイトを持ってる。

かつて某有名週刊誌のサイト紹介に「活字中毒者には一押し」と、
花丸付きで載った場所なのに、まぁドブに捨ててるようなもんです。

1万人以上に配信してる有名なメルマガにも書いたりとかしてた。
そっちにも一切書かなくなっちゃったね。原稿料もらえていたのになぁ・・・


まぁ、ぶっちゃけ・・・どちらも自分をすり減らすことに飽きたからやめた。


特に前記のサイトなんか、一日のアクセスが1000を越えた頃から、
読んでくれている人との距離が見えなくなってきて苦痛にすらなった。

受け手が見えてないで出してるものなんか、交流じゃなくて一方通行の発信だもの。

即刻削除してたけど、怪しげなサイトへのリンクを掲示板に書き込まれたりとか、
広告バナー置かせてって矢のような勧誘メールがきたりもうざったかった。


ネットでものを書くって作業は、よく巨大掲示板の隔離場所でも言われてるけれど、
人前でやってる自慰行為みたいなモンです。

ただの日記なら、机の上の日記帳に書けばいいし、
ちらしの裏にでも殴り書きして、部屋の中に張っておけばいい。


だけど書きたい。自分の言葉で何かを表現したい。

かつてないこの欲求は一体どうしてなんだろう。


そこにいる『誰か』に読んで欲しい。
書くことでそこにいる『誰か』と一緒の世界を残しておきたい。

以前よりも、その『誰か』が明確になってきたんだろうと思う。

その『誰か』を探して、私は今まで書いてきたんだってことも、
そして、その『誰か』は私が思っていた以上に少なくはなかったってことにも気づいた。


以前、コエリスのスタイリッシュ・エロディンに言われた、私の日記の篩(ふるい)。
行間を読めない人をふるい落とすってやつ。

それは身を守るための鎧とも言われたねぇ。
これでわかってくれる人だけ側に来て欲しいって、高い高い塀のようなもんかな。

これって来て欲しいと願う『誰か』を、私自身が判らなかったせいなんだろう。


明確になったら不安がなくなって、書いたことに対して戻ってくる反応が、
こんなにも面白いものだったのかと突然に気がついたんだよね。

昔のサイトとかメルマガでも、ファンレターや感想が来たり、
掲示板にたくさんの書き込みをもらった。

だけど、それってすり減らして記したものを受け取ったってだけの通知に見えた。


今は違う。

以前みたいに、書くこと即ちすり減らすじゃないのね。
書くこと即ち、『誰か』から新しいものを受け取れる『再生産』って感じ。


ありがたいなぁ・・・本当に。

そこにいる『誰か』であるあなたに、心からの感謝を。







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最終更新日  2005年05月02日 00時37分40秒
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