ら組三番町大安売屋碧眼の魔術士

2005年05月04日
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カテゴリ: ラピスの休日




恋愛モノとして勝手に使ってはみたが、それは単に私自身の願望でしかない。
最初にコメントとして記したように、こうだったらいいな、と言う妄想の世界の産物。
けれど、そう思わせるほどに2人の経緯はドラマチックだった。

映画の「プリティ・ウーマン」や「マイ・フェア・レディ」みたいな、


無垢なる存在を大切な手中の珠として育てていくうちに、
気がついたら育てたはずの側が相手の手中にいる。


オンナノコの甲斐性の極致っしょ、これ?w


ともあれ、設定をお借りすることを笑って許してくれた、広い度量のお二方に感謝を。
勝手に恋仲にしたててしまって、すいませんでした。どうかお許しください。


実際、私が知る限り、クロノスの中にはこれに近いような話がごろごろしている。

それらをとことん取材させてもらって書くことができたら・・・
物書きの立場としては、クロノスってところは本当にネタの宝庫だ。


山のように見聞きしているし、だからこそネットゲームと言うのは魔物だと思う。

だけど、それを表に言葉として出して、物語にした人は少ない。
心の中だけにある不確実な世界とし続けている。

おそらくそれぞれが「書けない理由」を持っているだろう。


前作の 『魔術士の午後への前奏曲』 にしても、私自身の物語の一部でしかないし、
決して書くことのできないサイドストーリーなら山のようにある。

書けないことや書いちゃいけないこともある反面、
物語を書くことで、その世界を残しておきたいって願望もある。

この辺りの心の葛藤ってのを、みんなどうやって昇華してるんでしょうなぁ・・・



今回のタイトルは当然のように映画「ローマの休日 ~Roman Holiday~」からの借用。
オードリー・ヘップバーンの代表作です。これも無垢なるお姫様モノでしたな。

そして、ローマなんだからとタイトルはイタリア語で持ってきてみた。
ちょうど連休中の連載となるから、お休みって意味も含めた、と。


「ラピスの」としたのは、単に私がここにいたからじゃない。
ある意味、やはりラピスは他の世界とは違う価値観の場所なのだと思う。
特に第3サーバーってところはね。

近頃、巷では「裸3の馴れ合いがうざい件について」などと言われているが、
確かにここにはやけに濃い関係とか、互いの領域まで踏み込みあうような関係が多い。

決して傷つきたくない、誰も傷つけたくない。そう思うとき、他人は恐い。

だけど、あえて血まみれになりあいながらも人と関わること、
それを選んだ人たちが多い場所。ある意味、奇跡的な地帯だ。


世間で言うところの勝ち組か負け組かで分ければ、
ラピス第3サーバーは負け組が多いんだろう。

世間の価値基準であるお金とか地位とか、
持ち物とかの競い合いから降りている人が多いのは事実だと思う。


だけど、この「勝ち組」って言葉の出自を知っているとラピ3は明らかな勝ち組だ。

元々は第二次世界大戦で日本が負けた時、
「大東亜戦争は日本が勝利した。負けたと言う報道は世界の陰謀だ。」そう言って、
日本が勝ったと思い込んで生き続けたブラジル日系移民がいた。これが「勝ち組」。

世間一般の判断からすれば、全然勝っていないのに勝ったと思い込んで生きる。
自分自身の判断だけで生きていく、これ即ち、少数派の「勝ち組」。

他の世界から異端視されて当然かと思う。


だけど、誰かと比べてとか、競い合ってって概念が限りなく少ない。
ラピ3には「楽しむことが全て」の雰囲気がある。


そんな場所だから、ここに休暇を過ごしにくる人も多いんじゃないかな。

クロノス最後の日がいつか来た時、
最後まで誰かいるのもラピ3のような気がするこの頃・・・



 もちろん、きっと私もそこにいる。


                          2005.5.4
                                Green_eyes






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最終更新日  2005年05月04日 10時21分13秒
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