ら組三番町大安売屋碧眼の魔術士

2005年10月25日
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カテゴリ: たまには素のまま
元々、私には持病があって、片目が半分見えてなかった。


キャラクターの名前自体、その病気のことを示していたので、
「碧眼」という通り名をいつしか与えられた時、面白いものだと思った。

奇妙な符牒であるかのように、片目を現す「隻眼」と韻を踏む通り名・・・



5年前にこれを患って以来、人生観が一変していた。

たった半日で左目の半分の視野を失っていたから、
この世のものはどんなにも儚いか、身を以って知る羽目になったとも言える。


明日には何もかも失うかもしれないということ。

明日が今日と同じだという保障などまるでないこと。





そんな悟りきった気分に浸っていた私だったが、
その宣告を聞いた瞬間には、失うかもしれないものの大きさに戦慄した。



淡々と大学病院への紹介状を書く医者の前で、私は呆然と座り込んでいた。
平静をいくら装おうとしても、頭の中がぐるぐると回る。


今夜はコエリスの友人が主催するイベントがあったのに・・・

思えばその日を境に、私は「碧眼」と言う役の仮面を、
もうこの日記では被ることが出来なくなっていった。







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最終更新日  2005年10月26日 00時25分28秒
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