2010.07.13
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享年62と聞いて、その早過ぎる死もショックでしたが、
ワタシが「熱海殺人事件」などに熱中してた'70年代中頃って、
つかさんは、まだ20代だったんですね。ぜったい、もっとオッサンだと思ってた。



今の青山通りのブルックス・ブラザーズの処には、'70年代末頃までVAN本社が在って、
その地下には、「VAN99ホール」とゆー小さなホールがありました。
まだ、興行税なるものが徴収された時代で、100円×100人以上の興行に税金がかかるなら、
いっそ、99円×99人でやってやろうとゆー、シャレが効いたホールでした。

催されるプログラムは、基本的に"何でもあり"だったようで、
ジャズやフォーク等の音楽、映画、演劇、落語・・・それとボクシングまでやってました。
ワタシは、ここで「はちみつぱい」や「東京ボードヴィルショー」を観たりしました。

そして、'74年の夏から、つかさんの芝居が立て続けに上演されました。

「初級革命講座 飛竜伝」
「熱海殺人事件」
「ストリッパー物語」
「松ケ浦ゴドー戒」

たしか、「ストリッパー物語」は、これが初演だったんじゃないでしょうか。
新人の根岸季衣がいきなり主役のストリッパーを演じて、
舞台中央のせり出しで彼女が踊ると、超満員の客席に汗が飛び散ったりしました。

つかさんの芝居は、決して分かり易くはないけれど、
「傷つくことだけ上手になって」なんてゆーせりふがポンポン飛び出して、大爆笑を呼びました。

VAN99ホールでは、ちょっとでもお客が入れるよう会場整理係(若手劇団員)がいて、
詰めに詰め込まれた客席は、熱気がムンムンで、
面白い芝居を共有してる一体感に溢れていたように思います。



その後、'78年にVANが倒産してしまい、ホールは閉場となりました。

つかさんの芝居を追いかけて、紀伊国屋ホールなどの公演に行きましたが、
大人っぽい劇場の雰囲気に臆したせいか、あのとき程の面白さが感じられず、
だんだん遠ざかってしまいました。

そんなわけで、つかさんとゆーと、VAN99ホールがセットで思い出されます。
これって、まったく昭和の回想録ですね。ヤバいなあ~(笑)。










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Last updated  2010.07.16 16:46:12
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