♪ 凄い凄い丈夫(ますらお)ここに極まりぬトランスジャパンアルプスレース
100キロマラソンも100キロウォークも参加したことなど無いし、想像を絶する世界だと思っていたが、これ程凄いレースを観るとそれらが大したことないレースに思えて来る。それほど難儀で過酷なレースだ。
どのスポーツもそうだけれど、最後は精神力との闘い。心に敗けたものが敗者となる。それにしてもこのレースの人間ドラマは凄かった。
疲労と睡眠不足で何度もリタイアの危機を乗り越えた人、足の怪我に耐えながら挑戦を続ける人、足の豆を潰し小指の爪を剥がして痛みに耐えながらも決して諦めない女性、前回のリタイアをリベンジすべく仕事を辞めて参加している人、最後の検問に時間切れとなるも完走を果たした最高齢参加者などなど、観ていて感動の一言しか浮かばない。
「人間って凄いなあ!」と何度も何度も呟いていた。
「トランスジャパンアルプスレース」日本海側の富山湾から日本アルプスの北アルプス・中央アルプス・南アルプスを縦断して太平洋側の駿河湾までの約415キロメートルを一週間(+予備日1日)で、交通機関を一切使わずに自分の足で走る・歩くことで競う競技。
山小屋での宿泊禁止でキャンプ指定地でのテント泊を行うなどの特別な大会ルールがあり、参加にも厳しい条件が付けられている。
距離415km、累積標高差26662mの平均傾斜は6.4%であり、国際的なトレイルレースのもっとも過酷な部類、Category ALに相当するもので、1年おきに行われる。
海外で最も過酷なウルトラマラソン・トレイルレースのひとつといわれる、ウェスタンステイツ・エンデュランスラン(160kmを24時間以内、登りで5500m)と比べてもその2.6倍の距離を走るという過酷なもの。
これを真夏に行うのだからなお恐ろしい。二度ほど訪れるおよそ80kmのロードでは、暑さとの闘いも加わる。20キロも歩けばヘロヘロの身からすれば、ただただ恐れ入るばかり。
ロクに休息も取らず、夜は三角の足も延ばせない小さなテントで仮眠し、寝る時間を惜しんで真っ暗な山を登り下りし続ける。睡魔と疲労と危険のトライアングル。
・コース概要
〔8/7(日) 0:00〕日本海/富山県魚津市・早月川河口(スタート)-馬場島-北アルプス(剱岳-薬師岳-槍ヶ岳山荘-上高地)-上高地-薮原駅-旧木曽駒高原スキー場-中央アルプス (木曽駒ケ岳-空木岳)-駒ヶ根高原-市野瀬-南アルプス (仙丈ヶ岳-塩見岳-赤石岳-聖岳)-畑薙第一ダム-井川オートキャンプ場-井川ダム-富士見峠-静岡駅-〔8/14(日) 24:00〕太平洋/静岡県静岡市・大浜海岸(ゴール)
エイド・サポートを受けてのチャレンジではなく、自らの力で走破する限りなく自己完結したスタイルのレース。山岳、気象、装備、危機管理、体調管理など様々な面において、非常に高いレベルの知識と経験を要求される。トレイルランニングではなく、べースは登山そのもの。
平均的なハイカーのペースで約33日かかる距離を、5日から8日で走破するというのだから恐れ入る。
2016年の参加者は29名で、その内の25名が完走。
優勝したのは望月将悟で、四連覇を果たす。4日間23時間52分という気コ記録更新の大会記録を達成するという快挙。
最後の踏破者は、7日17時間23分だった。
第一回大会 2002年 参加4名 完走1名 この日が全ての始まりだった。
第二回大会 2004年 参加9名 完走6名
第三回大会 2006年 参加6名 完走2名 優勝者が翌年、別の大会に参加中に心臓まひで急逝。
第四回大会 2008年 参加20名 完走15名
第五回大会 2010年 参加23名 完走15名 優勝:望月将悟(大会記録を塗り替える5日間5時間22分で完走)
第六回大会 2012年 参加28名 完走18名 優勝:望月将悟
第七回大会 2014年 参加30名 完走15名 優勝:望月将悟
第八回大会 2016年 参加29名 完走25名 優勝:望月将悟(4日間23時間52分 ついに5日間の壁を破る)
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
☆ 短歌集 「ミソヒトモジ症候群」 円居短歌会第四歌集2012年12月発行
● 「手軽で簡単絞り染め」
■ いい天気だが・・・政治は・・ 2017.10.08
■ 安楽死という選択肢 2017.10.06
PR
カレンダー
キーワードサーチ
サイド自由欄
コメント新着