英明院は堀田の来るのを待ち焦がれていたようです。
若さまが屋敷の門の外にいると、「 何をしている
」と熊谷民部ら侍達がやってきます。それを見て、若さまはおかしいというような笑いを浮かべると、
若さま「 図体は大きいが
、 お前は鳥目か
」
そう言われた熊谷が「なに」と言ってくると、
若さま「何をしてるって、 門を見ているだけだ
」



















ある料亭の奥座敷で、鈴木采女と唐金屋が私腹を肥やそうとの話をしています。老中堀田は英明院様を抱いているから、城では一番強い立場で、その堀田は鈴木の思いのままだというのです。松造が報告にやって来ます。なんだと聞く鈴木。伊勢屋にちょっかいを出している若侍をちょっと脅かそうとしたのだが、手ごわそうで、といい、娘が目当てでしょう、というと、鈴木は厳しい表情で、そんな男がついているのか、「構わんからその男を消してしまえ。城の見回り番士を片付けた地獄道場にまわせ」と唐金屋に命じます。唐金屋はそれよりもと言って、琉球の太夫の件は話がついていると斬り出し、鈴木采女と唐金屋の取引の約束の中にきちんと入れておくことで話がまとまります。鈴木采女は、ほんとに太夫をものに出来るのなら、酒だけでなく味噌、醤油の御用も扱わせてやると、唐金屋にいいます。その座敷の前庭の草むらに隠れ話を聞いていた伊勢屋のおちかがいました。
続きます
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