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July 27, 2004
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「先生、人権って何?」

今日の指導で生徒(中1女子)に聞かれました。
いきなり何を言うのかと思えば、夏休みの課題で人権ポスターを描かなくてはならないとか。
で、公民の教科書に載っていそうなことをつらつらと説明。
曰く「人が生まれながらに持っている、人として生きるための権利で、誰にも奪うことができないもの」
理解してくれてないことは一目瞭然だが、そりゃそうだ。
今まで道徳の授業でさえ「人権」という言葉に触れたことがなかった人に、いきなり理解せよというほうが可笑しい。

教育委員会、あるいは文部科学省の方針として、人権について啓発しようとしているのはわかる。
では肝心の人権について彼女に納得の行く説明ができる人間がどれほどいるのか。

啓発したければ、まずその内容を教えなくてはいけないはず。
今まで聞いたこともないものについて絵や作文で表現しろといわれても、そりゃ無理でしょ。
ただでさえ難しいトピックである「人権」について、予備知識なしで作文書かせたり、ポスター作らせたりしたってそれは苦行でしかない。
そんなので「人権について考えるきっかけに」なんて奇妙な事この上ない。
これほど説得力のない教育方針もあるもんだなぁ、と妙に感心した指導日でした。

ちなみに、ヘンリーさんなら冒頭の女の子になんて説明する?




以上は友人(♂)から来たメールを転載したものであります(転載許可済)。

友人によると「教育委員会、あるいは文部科学省の方針として、人権について啓発しようとしている」とありますので、早速文部科学省HPで「人権教育方法等の在り方について[第一次とりまとめ](案)」(平成16年)という物を読んでみました。

細かい事はそれを読んで頂ければ分かりますが、「人権教育」として以下の事をあげています。
・人権尊重の精神の涵養を目的とする教育活動

・人権感覚をわかりやすい言葉で表現するなら「自分の大切さとともに他の人の大切さを認めること」
・単に理解するにとどまることなく、それが態度や行動に現れるようになること

具体的には以下の力・技能を見に付けさせることを目標にするんだそうです。
・他人の立場に立ってその人に必要なことやその人の考えや気持ちなどがわかるような想像力や共感的に理解する力
・考えや気持ちを適切かつ豊かに表現し、また、的確に理解することができるような、伝え合いわかり合うためのコミュニケーションの能力及びそのための技能


いやー、人権を理解するって大変ですね!





…と終わってしまっては何がなんだかわかりませんので続けます。

とは言え、既にヘン国の方で「人権」という問題は取り上げているので、ここで「へんりーが思うに、人権って○○○なんだよ」って言うのは、ヘン国運営(?)上できません。

そんな訳で、「これについて僕が思った事」と彼の疑問「ヘンリーさんなら冒頭の女の子になんて説明する?」に応えたいと思います。


<これについて僕が思った事>
文部科学省によると、人権を理解するために「人権感覚」が必要になってくるわけです(よね?)。

ここで「人権が保障されている社会」という事を考えてみましょう。
僕が思うに、これは「人権が忘れられている社会」だと定義できます。
かつて、日本は「平和ボケ」と言われ揶揄されました。これは日本が平和だったため(平和の定義は色々あるにしろ)、平和に気付かなかったのです。つまり、「平和ボケ」とは最高の褒め言葉だったのです。とりあえず対内的にはね。

では、人権が保障されていると気付く為に何が必要なんでしょう?
これはズバリ「人権が保障されていない」ことです。それとの比較があって初めて、人権の有無が確認できます。
これはある仮定を提起します。
「人権が強調される社会=人権が守られていない社会」である、と。

これは皮肉なジレンマです。人権を教わるたびに、人権が保障された社会から遠ざかるのですから。

…が、「人権」が本当に保障されていないのに、保障されていない事を訴える事すらできない国もあるのですから、強調できるだけマシですけどね。


以上は頭の体操だと思って下さい。



<僕ならどう説明するか>
それでは、僕ならどう説明するかについて書いていきます。

人権を説明するのが難しいということは容易に想像できるでしょう。
先ほど書いたように「失って初めてわかる大切さ」が人権の持つ特徴なのですから。
かと言って「じゃあ実際に人権侵害を受けてみようか!よーくわかるよー」ではいけない。

それではここで、「人権教育方法等の在り方について」で書かれていた「見に付けさせるべき力・技能」を見直して下さい。
僕らにとって「当たり前の事」が書いてませんか?(このコラムを読む方なら「当たり前」と思ってくれると思うのですが…)

「自分の大切さとともに他の人の大切さを認めること」なんて、別に「人権感覚」なんて大層なもんじゃなくて、当たり前のことです。
「当たり前の事を当たり前にやる」それで十分なのです。
「人権」なんて仰々しい言葉を使うからややこしくなるんです。
文部科学省も罪な事をしたものです。


質問をくれた友人は国際法を学んでいたため、理論で説明しました。
僕も、急にそんな事を言われた日にゃあ、彼と同じ事をしていた事でしょう。

でも幸い、僕はゆっくり考える事ができたので、「人権=当たり前の事」、「人権を守ること=当たり前のことを当たり前にすること」という答えになりました(学校教育という文脈において)。


で、僕なら具体的にどうするか。

僕が先生なら、「生徒同士で話し合わせる」という事をまずさせます。「こうだよ」と大人の意見を押し付けるのではなく、自由な発想で話し合わせます。
別に「人権」って言葉を使う必要はありません。
「何をされたら嫌な気持ちになるか」など、「してはいけない事」を考えさせたり
「嫌な気持ちにさせられた人を見たらどうするか」など、「とるべき行動」を考えさせたりするので十分です。

そうすれば、児童自身がすべき事が見えてくると思います。
それを汲み取りつつ、(良識ある)大人がフォローすれば良いのです。


長くなってしまったので、まとめます。
「人権」はラベルに過ぎません。学ぶべき本当の事は「何が当たり前を知り、それが当たり前にする」と言う事です。

要するに。
絵は描かせなくても良いと思います!!!(断言)






じゃあダメ…ですよね?
えっと、「人権について考えるきっかけ」と言うのは間違ってないと思いますので(「人権」という言葉の選択はともかく)、これを機に僕が書いた事を考えたり、話し合ったりする機会を設けたらどうでしょう?
別に中学1年生に「ミャンマー軍事政権下での人権侵害」なんて描かせようと思っている訳ではないはず(そりゃそうだ)。
だから、できるだけ身近なテーマで、「よりよい人間関係を作る為には何をしたら良いのかな?」位を考え、描かせる、というのはどうでしょうか?


皆様の感想をお待ちしております( 第6回問題「人権」 の回答もね!)。


続き もあります





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Last updated  November 27, 2004 05:20:24 AM
コメント(7) | コメントを書く


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Re:ヘンリーのヒトリゴト番外編「こどもが尋ねた『人権ってなぁに?』」(07/27)  
んでる  さん
人権を考えるときに、
>「人権」はラベルに過ぎません。学ぶべき本当の事は「何が当たり前を知り、それが当たり前にする」と言う事です。

というのは、(えらそうでごめんね)驕りだと思いますよ。
頭の体操欄であったように、無い物は、意識できない。だから、「当たり前」として片付けてしまうことは、「どうでもいいこと」と理解してもいい、と理解することを容認することだと思います。

公務員的に、「一人の命の価値は、地球より重い」と頭で信じこむより、それは、その価値を自分で認識することをまず、子供のころに教育されなければ、洪水のように押し寄せる現実に、「人権」に関する強い意思を忘れてしまうような気がするのです。
私もリンクいただいていきますね。これからもよろしくお願いします。 (August 8, 2004 08:12:06 AM)

ご指摘感謝します!  
ヘン国  さん
んでるさん
>人権を考えるときに、
>>「人権」はラベルに過ぎません。学ぶべき本当の事は「何が当たり前を知り、それが当たり前にする」と言う事です。

>というのは、(えらそうでごめんね)驕りだと思いますよ。
>頭の体操欄であったように、無い物は、意識できない。だから、「当たり前」として片付けてしまうことは、「どうでもいいこと」と理解してもいい、と理解することを容認することだと思います。

>公務員的に、「一人の命の価値は、地球より重い」と頭で信じこむより、それは、その価値を自分で認識することをまず、子供のころに教育されなければ、洪水のように押し寄せる現実に、「人権」に関する強い意思を忘れてしまうような気がするのです。
>私もリンクいただいていきますね。これからもよろしくお願いします。
-----
リンクありがとうございます!

「当たり前」として片付けてしまうことは、「どうでもいいこと」と理解してもいい、と理解する事を容認する
「人権」に関する強い意思を忘れてしまう
…たしかに、そうですね!指摘されるまで気付きませんでした。
1時間位考えていたのですが、「確かにそうだよなぁ」と唸るのみでした。
心からご指摘感謝します!

一応弁解しておきますと、僕は「人権のラベル貼り」は「人権」の濫用と誤用を引き起こす恐れがあると思っていたので、こういった話をしました。

僕は国際法の中で人権を学んで「定義の難しさ」の壁にぶちあたりました。
「人権って何なのか?」が具体的な形で、僕には全然理解できません。勿論ぼんやりとは解りますが。
それにも関わらず、新聞・テレビでは「人権」という言葉が溢れ返っています。

(続く) (August 10, 2004 07:13:32 PM)

弁解(1)「人権の捉え方」  
ヘン国  さん
んでるさん
僕にとって衝撃だったのは、「人権」という言葉を使って争論が行なわれていた事です。
自治体が税金を使って「人権的見地」からホームレスを保護する事に対し、
住民側が「じゃあ、我々の人権はどうなるんだ」と自信満々に「人権」を掲げていました。

「人権とさえ言えば何でもまかり通るのか」と考えてしまいました。
「自分の事だけ考えて、『人権』と主張できる」のか、と。

人権を自分の主張を正当化するために使い、相手の事を思いやる心を忘れてしまっては、
「人権のあるべき姿」からは遠ざかるのではないか、と思ったのです。

僕は、「人権は『法』として成立するだけでは十分ではない。その原則を文化や社会一般の部分にならなければならないのである。そうなると、人権を考えるのを「政府」や「国際社会」に任せるのではなく、我々一人ひとりが考えていく必要があるだろうと思う」
と、自らの人権の回答の中で述べたのですが、

「人権だから」「法だから」って言うと、見失うものがあるから、
「当然に行なうべきもの」として、「人権保障の実践」を重ねる事が肝要だと思ったのです。
「人権」という語を使うことなく。

(続く) (August 10, 2004 07:14:59 PM)

弁解(2)「人権の捉え方」   
ヘン国  さん
「人権」は非常に強い力を持った概念だと思います。
僕も、「洪水のように押し寄せる現実に、『人権』に関する強い意思」が必要なものだと思います。
ただ、それに「人権」という言葉を使って神聖化するよりも、もっと身近な感覚で実践できやしないかな、と思って「中学生にはこういうやり方で良いと思うよ」って提言してみました。

何より、僕はまだ「人権とは何か」というものの答えを見つけていません。
自分の心の何処かで見つけられそうではありますが、説明できるものにはまだなりそうにありません。
勿論、中学生には教えられないような複雑なものです。

そして、それは臨機応変に変化するものです。
「臨機応変に対応する」ためにも、「人権」って言葉をあえて使わないやり方はどうかな、と思ったのです。

(了)

まだ僕の中に整理できた考えがないので、うまく説明できずに申し訳ありません。
今回のように、指摘すべき点があれば遠慮なく仰って頂けたら幸いです。
僕自身「まだまだまだまだ勉強不足」だと思っており、こういった指摘が自分の糧になる事を自覚しますのでとても有難いです!

んでるさん、これからも宜しくお願いします!
(August 10, 2004 07:15:49 PM)

人権という言葉  
んでる  さん
>僕は「人権のラベル貼り」は「人権」の濫用と誤用を引き起こす恐れがあると思っていたので、こういった話をしました。

ホームレスと住人の例で、よくわかりました。

>何より、僕はまだ「人権とは何か」というものの答えを見つけていません。
自分の心の何処かで見つけられそうではありますが、説明できるものにはまだなりそうにありません

私なんか、専門の勉強をしたことがない専業主婦ですから、もちろん「人権って何?」って聞かれたら返事に詰まります。が、それが人権をラベルにしてしまう原因ではないかと思います。なんとな~くわかっているけど言葉にできないから自分で勝手な定義づけを、立場の違う人がそれぞれする場合、どうしても自分よりの都合のいい定義を作り上げてしまいますよね。それがお互いの利害関係を生み出して、生まれる結果は人権とは反対方向のものになってしまうのでしょう。
私の人権とあなたの人権と彼らの人権のすべてが等価値を持つ絶対的な基準を人間が受け入れなければ達成されないですよね。でも、絶対これは、無理ですね。ってことは、人権の定義づけは、不可能ってことになりそうですね。
個人の間のみならず国の間の関係では、利害の度合いが大きいわけですから、きっと国際法も難しい問題を含んでいるんでしょうねー。

あ、ちょっとずれちゃった。
私の現時点での結論は、人権という言葉の定義をしっかり固めてその言葉を使うことで、達成されるかどうかは期待できなくても、ある程度の被害や弊害を減らせるのではないか、と思うのです。
あれ、これじゃ、はじめの文部省と同じか? (August 10, 2004 11:43:00 PM)

んでるさん  
ヘン国  さん
>ホームレスと住人の例で、よくわかりました。
今日、帰ってきたテストで、「例を示して説得力を持たせるように」とダメ出しを受けたばかりなのですが、「例の提示」って重要ですね(って、内容と違う事を言ってしまってごめんなさい)。

>私なんか、専門の勉強をしたことがない専業主婦ですから、もちろん「人権って何?」って聞かれたら返事に詰まります。が、それが人権をラベルにしてしまう原因ではないかと思います。なんとな~くわかっているけど言葉にできないから自分で勝手な定義づけを、立場の違う人がそれぞれする場合、どうしても自分よりの都合のいい定義を作り上げてしまいますよね。それがお互いの利害関係を生み出して、生まれる結果は人権とは反対方向のものになってしまうのでしょう。

そうなんですよね。僕は「○○が免罪符になっている」って言葉をよく使うんですが、「人権」って免罪符化して、「人権とさえ言えばOK」みたいに思ってる人が、少なからず居るような気がして不安に思ってます。
これは国際社会においての「民主主義」や「平和」って言葉にも言えると思っています。
そして「国際法(国連決議を含む)」もそうなんですよね。
「合法」という名の元で、「法作りに参加できない人、あるいは国が抑圧されていること」って、稀有な例では無いと思っています。 (August 12, 2004 05:09:36 PM)

んでるさん(続)  
ヘン国  さん
>私の人権とあなたの人権と彼らの人権のすべてが等価値を持つ絶対的な基準を人間が受け入れなければ達成されないですよね。でも、絶対これは、無理ですね。ってことは、人権の定義づけは、不可能ってことになりそうですね。

僕もそう思いました。で、結局「『人権感覚に頼る』と言うのがひとつのSolutionになるのではないのか?」となって、「それなら別に人権って言う必要ないんじゃない?」なんて言っていたのです。

>個人の間のみならず国の間の関係では、利害の度合いが大きいわけですから、きっと国際法も難しい問題を含んでいるんでしょうねー。

そうだと思います(最近、国際法から離れてしまっているので、国際法ゼミ生のくせに断言できないんですけど)。
去年、国際法ゼミで「日本における外国人の人権」について少し調べたのですが、
「人権は『全ての人が生まれながらに持っているはずの権利』なのに、『外国人の人権』ってどういう事?外国人は人じゃないの?」っていう指摘があったのを思い出しました。

>あ、ちょっとずれちゃった。

僕もです(笑)。

>私の現時点での結論は、人権という言葉の定義をしっかり固めてその言葉を使うことで、達成されるかどうかは期待できなくても、ある程度の被害や弊害を減らせるのではないか、と思うのです。
あれ、これじゃ、はじめの文部省と同じか?

うーん、そうかもですね。人権の定義を教えるためには、やっぱり教える側が答えを用意してなくちゃ駄目で、でもその答えを誰が「固めるのか」っていうのもまた問題になっちゃいそうで。更に、それが合ってるかどうか、そもそも正解があるのか、などなどと僕の頭ではプスプスいってしまったので、本文のような主張になったという感じです。 (August 12, 2004 05:09:52 PM)

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