Shinanonokuniのブログ

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その2



大砲は島内に無数に残されている。砲の表面にデコボコ状のへこみがあるがこれは日本軍侵攻時と米軍奪還時の爆弾炸裂等の弾片で出来た傷である。戦闘の激しさを物語る物証の一つである。(榴弾砲の写真だとよく判りますね)

一通り島内の要塞建築物を見て歩く。ポイントに行くとバスが停まってガイドの説明があり、「○○分までに車に戻ってください」と最後に言う。語学力に自信のない当方でも最後の集合時間さえ聞き漏らさなければ大丈夫である。

コレヒドール島灯台
↑これは島内最高地点に立つ燈台である。

昼食(2006/06/10)
↑お昼になったので島内のレストランで食事を摂る。ビュッフェスタイルであった。フィリピン料理の定番シニガンとサラダであったがなかなか美味しかった。ご当地ビールのサンミゲルとともにいただく。

マ元帥
↑マッカーサー将軍脱出の地。ここから「I Shall Return!」の言葉を残して魚雷艇(PT BOAT)でマ将軍は豪州へ向けて脱出した。

日本軍高角砲
↑こちらは日本軍が残していった高角砲である。旧海軍の十年式12糎高角砲と思われるが確かでは無い。

日本軍高角砲
↑これも同様に旧日本軍の高角砲である。上の写真もそうであるが展示用にこの場所へ移されたと思われる。

バターン半島を望む
↑天気は良く空は青く海もまた蒼い。戦争があったことも忘れさせるような美しい南国の景色である。遠影の陸地はバターン半島である。この半島も日米両軍がそれぞれに立て籠もって激戦を展開した場所である。

MALINTA トンネル
↑マリンタトンネルと呼ばれる地下壕である。もともとは弾薬庫として造られたらしいが、戦争末期に日本軍がここへ籠城して最後は内部を爆破して自決したそうである。
トンネル内は暗いのでそれを利用して特殊効果の映画を上映していた。フィリピンとコレヒドール島の悲しい歴史が語られていた。

太平洋戦争博物館
↑順番が前後するが戦史博物館が島内にあってそこも見学した。

USS St. Lo (CVE63)
↑沈没に瀕した米航空母艦 USS St. Lo (CVE-63)の肖像画。比島海戦(昭和19年10月)の際に神風特攻機の命中により戦歿した。(Corregidor Islanad Pacific War Memorial所蔵)

島内の歴史的遺産を堪能して帰途に就く。バスで桟橋に戻り再び高速艇に乗る。さすがに帰路は皆静かである。自分も含めて昼寝を楽しむ。
今回のツアー客は現地人と思われる人達が大多数、白人が15%程度、日本人は僕が見た限りでは1名も居なかった。
色々な意味でたいへんに勉強になる一日であった。

<完>


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