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カテゴリ: ★★★★☆な本

江戸時代に組織された瞽女集団の最後の一人、人間国宝・小林ハル。三味線ひとつで各地を渡り歩き、唄を披露して報酬を得た盲目の旅芸人である。1900年に生まれ、生後間もなく失明した彼女は、6歳で瞽女に弟子入りし、厳しい修業に耐え、不屈の精神で瞽女唄の第一人者となった―。光なき世界で極めた芸と20世紀の生き証人ともいえる生涯を綿密な取材をもとに描くノンフィクション。


<感想> ★★★★☆

本書は、小林ハルという スゲェ婆さま を取材したノンフィクションです。

作者は女性に関するエッセイ本を数多く手がける元NHKアナウンサーの下

重暁子さん。


さて、 「風が吹けば桶屋が儲かる」 という言葉があります。

風が吹く→砂が舞い上がる→その砂が目に入り眼病になり失明する人が増

失明する人が増えると三味線が売れる →三味線を作るために猫の皮

が必要になり猫がいなくなる→猫がいなくなると天敵のいなくなったネズミが

増える→ネズミが増えると桶を齧られる→桶屋が儲かる。 

経済の波及効果を端的に言わしめているわけですが、なぜ 失明する人が増え

ると三味線が売れるのか?
とお思いの方もいらっしゃると思います。 中世以

降の日本では、全盲の人たちが自立する手立てとして按摩や三味線の弾き語

りを選ぶ事が多く、特に女性は後者になるパターンが多かったようです。


三味線を片手に、諸国を旅しながら生計を立てていた女性達を瞽女(ごぜ)と

呼びます。 江戸時代に組織化された瞽女ですが明治以降、特に第二次世界

大戦後は急速に衰退していきます。 最後まで残っていたのが新潟の長岡瞽

女と高田瞽女で、その中でも最後の瞽女と言われるのが本書で取り上げられ

小林ハル です。 


瞽女といえば水上勉の『はなれ瞽女おりん』をイメージされる方も多いと思いま

すが、本書では瞽女という言葉の裏に隠された悲哀や感傷を排除して、壮絶

な人生をストイックに生きていく小林ハルの姿を淡々と描いています。 のちに

人間国宝となる小林ハルですがそれはあくまで結果にすぎません。 



それが本書の最大のテーマです。 


1900年(明治33年)に生を享けた小林ハルは明治、大正、昭和、平成と4つ

の時代を生き抜き2005年(平成17年)にこの世を去っています。 

法名は無量院春芳慈聲大姉。 享年105歳。









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最終更新日  2008.03.26 01:54:43
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