梅林庵

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2008年04月23日

春の雨

(2)

カテゴリ：日記

午前6時前起床。朝ランは起きがけになりそうだったので中止。空いた時間を新聞に振り向けた。「かつての知識人は、恵まれた出自への後ろめたさが社会に対する使命感につながった」本日付朝日。

出勤途中、例のムジナの骸は悲惨になっていた。腹腔がぽっかり空いていた。カラスが内臓を食べたのだろう。
終日デスクワーク。午後8時を回って会社を後にした。部下はまだ居残って仕事をする。夕方になって本降りになった雨の中、傘を差して駐車場まで行く途中、少しずつ頭のチャンネルが切り替わっていく。仕事モードからプライベートに。軽トラの座席に座り、エンジンをかけるとCDプレーヤーが回り始め、バッハのBWV830が流れる。枯れてなおかつ感情移入の強いタッチ。グールド。
息子に送金。
友人ＫがセゴビアのＣＤを返してきた。感想を聞くと「イマイチ」とのこと。オススメだっただけに、ちょっと残念。私は音楽を聴くとき、自分の心の内でイメージした心象風景とのマッチングにこだわる。誰しも多かれ少なかれ同じようなことだと思うのだけれどな。たとえば音楽を聴くことによって過去の体験が蘇るというように。でもその思い出が異なるとしたならば、当然、感じ方も違う筈。勝手に思い込んではいけないな。いや、そうだ、そうだな。
帰宅は午後9時。プールもランもなし。遅い夕食はオアカムロの干物とカニ玉、タケノコの煮付け。
一風呂浴びてC.P.Eバッハのソナタ6番をアランの演奏で。深い音。南風の吹き荒れる雨の夜、パイプオルガンをちょっと大きめにして過ごす時間がいい。

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