珍しく妻が早起きしました。起きがけに実家の芝刈りへ行くと言い出しました。昨夜、私が酔っていい加減な気持ちで口約束をしたのでした。今日は朝から出かけるつもりでした。県北の宇佐市である 第53回選抜高校相撲大会
を見に行く予定でした。困りました。酔っての失言は取り返しがつきません。諦め、仕方なしにボロを来て、草刈り機を軽トラへ積みました。暑くなる前にという妻の言を入れ、朝ごはんを食べずに出発でした。電動芝刈り機で綺麗に仕上げ、グリーンエッジは草刈り機を回して刈り取りました。約1時間。汗びっしょり。義母に味噌汁とおにぎりの朝食をいただきました。
前後しますが、今日見に行く予定だったこの相撲大会には伝統があります。元々宇佐市は相撲の盛んなところです。横綱双葉山の出身地でもあります。今日の大会には三本木農業や五所川原農林、弘前実業、明徳義塾、高知農業、埼玉栄など全国各地から名門校が参加します。地元大分県からも6校出場します。明徳はあの朝青龍の母校です。弘前実業は高見盛や岩木山の出た学校。
高校生選手は身体だけ大きくて顔はまだあどけないです。しかし取り組み前に監督から気合いを入れられると、俄然、戦闘意欲むき出しの表情へ変わります。やる気満々になります。駆け引きなしのガチンコ勝負、まさに男の大会です。土俵の外に投げ飛ばされた選手、背中にべっとり砂をつけ、悔しさのあまり涙をぬぐったりします。巨体、しかもまわし一つだけの姿ですから、高校球児の流すそれとはまた違う趣です。声を出して応援したくなります。とまあこんな具合で、今日は元気をもらうことの出来る一日になる予定でした。ちなみに、宇佐市で開催されるのは高校の大会だけではありません。春には大学選抜大会もあります。日大、日体大、拓殖、近大など名門中の名門が集まります。返す返すも残念。
10時前に帰宅、シャワーを浴びた後、相撲の予定を映画に切り替え、大分向け。妻とデートの一日になりました。シネマ5。映画はキャタピラーではなく「 モダン・ライフ
」フランスの片田舎が舞台のドキュメンタリーでした。山あいで細々と酪農を営む、いや自給自足をする農民の暮らしを撮ったものでした。ありのままというのがよかったです。ストーリーがないので面白く感じないという人もいると思いますが、現代人が失った人生の潤い、人間の原点のようなものを上手く映像化していると思います。ミーハーの妻が、見終わって感想を語りました。いつもとは違い、饒舌でした。遅いイタメシランチを食べましたが、これもケチの多い妻の舌を捉えたようでした。終日、機嫌がよかったです。相撲を断念した甲斐がありました。
大分までの往復、車中はバッハの無伴奏チェロ、マの演奏でした。これとは別に、夕方から夜にかけ、ヨッフムでブルックナーのロマンティック。何度も聴いたことがありますが、定番だけに今日も感動しました。次いでリパッティでシューマンとショパンのコンチェルト1番他。古い録音もまたよしです。
今日の写真は、昨日撮ったデコポンです。上向きに実がついています。親方のミカン畑に生っていました。これも泥棒しようかな。
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