梅林庵

平成24年8月21日(火)　午前5時起床。終日雨模様でした。朝食は野菜ジュース。毎日こんなものを飲んでいます。ゴーヤ、嫌ではありません。

　午前中、取引先の方と商談、余談に興味深い話が出ました。花火大会のことです。曰く「近年、花火の打ち上げはパソコンで管理されている、以前は手作業で玉の入った筒に火を入れていた、最近はコンピュータで点火システムを制御する、何千発もあり人手も掛かることから当然といえば当然、ただ打ち上げ時間を直前に変更した場合プログラムの変更を余儀なくされる」。なるほど。
　会社がひけ、駐車場へ向かう途中、アブラゼミがコンクリートの電柱にとまってジージー鳴いていました。今にも泣き出しそうな雨空。なんだか悲しい感じです。秋近し。朝は朝で拙宅座敷外の網戸にクマゼミがとまっていたな。セミもこの時期はやるせないんだろうな。
　夕方運動公園へ。誰もいない中、トラックを走りました。ラン8km。うち300mのインターバルを5本。雨の中、ひとりぼっちの練習は気分が乗りません。もちょっと走りたかったのですが、ゴロゴロさんが鳴りだしたことを理由に撤収。
　帰宅して盾野川純米大吟醸を流しました。切れはありますが、まわしが締まりすぎているの感。山形にしてはエッジが効きすぎている。
　一杯ひっかけ、いい気色になって、雑誌「考える人」2008年夏号を手に取りました。「辻邦生1968～69年パリの日記」に目が留まりました。僅か8ページの内容です。うち６ぺーじほどのスペースは写真です。モンマルトルで認めた日記帳の一部が掲載されています。普通のリングノートです。縦に開いて、罫線に沿い縦書きに綴っています。万年筆の字です。青インクはサファイアブルー、いやロイヤルブルーかな。いい感じです。「背教者ユリアヌス」を読みたくなりました。



　私は日々、キーボードとボールペンの仕儀です。紙と万年筆の世界に暮らしたいです。今は葉書を書くこと以外に使いません。あれこれ考えていて、そのまま横になってしまいました。
　今日の写真はトラです。古畳のまん中にゴロリです。ここにタンノイがあります。曰く、早くバッハを聴かせてよ。