梅林庵

平成30年4月1日(日)

　午前4時起床。晴れ。一時、陰りました。花曇りだな、そう独りごちての午前は読書。春まつりのパレードに参加て「発達障害に理解を」というパンフレットを配るという妻を見送り、昼過ぎまで本を読んだり「刑事モース」を見たり。写真が読んだ本です。先日、貰い受けた段ボールの中に混ざっていました。リーダーズダイジェスト社刊行の本に「チップス先生さようなら」が含まれていました。後で妻に聞いたのですが、この小説、原作は英語教材としてよく使われたとのこと。タイトルは知っていましたが、読んだことはありませんでした。老教師の懐述がほのぼの。何とも味わいのある内容でした。こういう老いもいいなと思いました。この本、装丁も古風です。

　次の写真は手持ちぶさた、足下に伸びるトラです。サンデー毎日。

　ん？バッハを聴きたい？マランツに灯を入れました。しかしトラの求めをスルー。デッドストックを開封してみることにしました。HISTORYレーベル、GREAT VOICES OF THE OPERA第3巻40枚組。中の1枚にイル・トロヴァトーレのアリアを見つけました。桜の散る昼下がり、結構な音量で聴くオペラは至福です。

　珈琲を淹れました。昨日、オーディオの師匠にタラノメを献上したのですが、そのお釣りに珈琲豆をもらいました。ブラジル。おそらくランブルのものでしょう。香りが素晴らしかったです。山で手に入れたタダのものなのに、お返しが佐伯に過ぎたる喫茶店の逸品。海老で鯛を釣るとはこのことです。せこい杣夫です。

　甘いものが欲しくなりました。日田羊羹を切りました。芯詰まり、虎屋のそれに勝るとも劣らずでした。こちらも頂き物。先日、Kusuhito氏が薪取りにやって来た折、土産にくれたものです。親方が整えてくれた樫を彼に横流ししました。そのお礼がこの和菓子です。珈琲豆といい羊羹といい、人の褌で相撲を取るが如くの杣夫です。

　正午を過ぎると体が疼きます。ムズムズ。よし、薪割りをしよう。昨日持ち帰ったものを始末。パカンパカン。切ったばかりのものは樫であっても割れやすい。2時間、没頭しました。割ったもの梅林下に。四列目も積み上がってきました。こうして眺めると、来年の冬のことを想像できて心地よいです。

　あっ、蟻だ。少し腐れの入ったのを割ると、この態でした。ズボンや手袋に付いたら大変です。肌を這われ、噛まれると痛いしいつまでも痒い。

　午後3時、斧を置きました。居間に上がり、DAZNでカープの試合を見ました。エルドレッドがホームランを打って今日の試合も決まり。ドラゴンズに3タテ。いい気分でした。走ろうか。着替えました。と、その時でした。妻が帰ってきました。

「あなた、菜園に牛糞を撒いてトラクター、お願いね」

彼女の言葉は絶対です。もういっぺん野良着に着替えました。2時間、頑張りました。日が落ちてシャワー。プシュッ。好い一日でした。エイプリルフールでしたが嘘をつきませんでした。

今日の一句

薪の中蟻の集いて春巡る

今日のラン

なし

今日の酒

サッポロ黒ラベル1缶　赤白ワイン各100ml　菊水ふなぐち1缶

今日の写真はオムニバス。スナップエンドウの花が咲き始めました。これ、酒の当てに最高なんです。

菖蒲が一輪二輪。初夏の先取りです。

散り始めの桜。吹き寄せられた花片です。好い色合いです。