梅林庵

梅林庵

2018年11月15日
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平成30年11月15日(木)
 午前5時起床。晴れ。いい天気が続きます。朝の外気温9℃。
 朝ランを小一時間。寝坊し、読書の時間はありませんでした。写真は大溝からの元越山です。明けの明星が光っていました。



 こちらは走る途次にあった大分県の看板です。特定猟具(銃)禁止とあります。平地は危ないからでしょう。GUNの文字がなんとなく不気味です。でも、そのおかげで私、猪や鹿を食べることが出来ます。全て取り扱いの問題です。



 このところ、毎朝、ストーブを焚いています。未明、暗いうちに火を入れました。戻ったとき、モクモクの煙。これがいい感じです。



 仕事は終日デスクワーク。会議やミーティングもありません。来週、大切な会議があります。私、責任者を務めています。関係書類に目を通しました。写真は昼に食べた弁当です。このところ、出張や取材旅行で家を空けていました。外食ばかりでした。妻の手づくりは久しぶりです。梅干しがいい感じでした。



 夕刻、真っ直ぐ帰宅。昨日ホシを五分に戻した嘉風、今日は逆転で貴の岩に敗れました。残念。地元九州場所です。頑張れ。
 今夜は妻不在。二日間空けたので一人酒。独酌はパック酒。燗にして楽しみました。忽ち酔いが回ってバタンキュー。書くことがありません。

今日の類語
「寝坊」
 寝過ごす、寝忘れる、寝ぼける、寝惚ける
 私、酔うと何時も寝ぼけ眼です。

今日の一首
明星が朝の空気を凜とさせ白菜キャベツ露流しけり

今日のラン
6km

今日の酒
燗酒3合

今日の写真は昼に空を行くプロペラ機です。自衛隊かな。


以下は旅行の続きです。
平成30年11圧8日(木)その3
 大徳寺を後にし、バスを乗り継ぎました。地下鉄で蹴上に向かいました。南禅寺の奥にある水路閣を見てみたかったのです。この建造物、ローマの水道橋に似ていませんか。いい感じなんです。明治に建築とのことで洋式です。寺内にあってミスマッチのような感じを受けません。



 この水路橋、琵琶湖から引いた水が流れているんですが、どうやってここまでとの思いがあります。途中に山科の山塊があるし、標高もここ南禅寺のほうが高い筈。ところが違いました。調べました。標高は湖面のほうが高い。加えて蹴上までの8㎞余りのうち4㎞余り、合計4本のトンネルを掘って山の中を流れていました。驚くのはその勾配です。1/2000~1/3000です。1/2000とは手前と2000m先の高低差が1mであることを示します。あって なきがごとくの傾きです。当時の測量技術が偲ばれます。湿り気の多そうな水路閣、しばしたたずみました。おっ、綺麗どころだ。お大尽のような旦那と一緒でした。忽ち観光客に囲まれました。外国人のカメラが集中砲火。写真はサービス精神旺盛の図です。



 それにしてもの南禅寺でした。まさに錦秋。山華開いて錦に似たり、です。



 手前に金地院崇伝の金地院がありました。そこの等伯が襖絵「猿猴捉月図」は午前のトラブルにつき割愛。またの機会とします。同じく五右衛門絶景かなの南禅寺山門もスルー。左に折れ、鹿ケ谷通りに向かいました。道なりは東山高校の校舎脇を、でした。生け垣を隔て、教室の中が見えました。教師の声が聞こえてきました。おっ、勉強しているな 。頑張れよ。調べたらこの高校、知る人ぞ知る池江泰寿の母校です。オルフェーブルの調教師です。ちなみにオルフェは3冠馬、有馬記念も2度制した名馬です。
 さて、野村美術館に差し掛かりました。ここも予定していました。碗の目利きを養うには数をこなさなければ。そう思い、覗く予定でした。しかし、時刻が下がりました。時間をつぶすわけにはいきません。省略。



 そこを過ぎてほどなく永観堂でした。



 見事な紅葉です。薬王院や悲田という言葉のとおり、施しの歴史があります。その分、ほかの寺に比べ一層赤が際立つのでしょう。いや、そう思いたかったです。



 歩を進めました。哲学の道に差し掛かりました。熊野若王子神社の境内に、この奥に新島醸の墓があると書いてありました。そこまでかなり登ることになるらしい。時間がない、面倒だ。割愛。疎水に沿って思索の道をぶらぶら。観光客は思ったより少なかったです。
 おっ、猫だ。そうだろうそうだろう。この道に犬は似合わない。正眼は猫でなくては様になりません。この黒ちゃんもバッハを聴くんだろうか。



 どうですか、この顔。デカンショーの眼差しです。哲学に京都学派というのがありますが、併せ見て、奴らの世界にも京都猫派というのがありそうです。



 おっ、リュートを抱えた青年がいました。楽器の収納ケースを投げ銭皿にしていました。話しかけました。
「バッハを弾くの?」
彼曰く
「もっぱらヴァイスです」
1曲やってもらいました。通りの少ない疎水道、午後の日差しを受けた紅葉に染み入るバロック音楽。しかも生演奏です。しばし我を忘れました。彼は独習と話しました。1回6~7ラーでコンサートを引き受けるとのこと。100円玉を1枚、お礼に。



 鹿ケ谷に分かれる手前で外国人の新婚にシャッターを頼まれました。二人とも和風の格好をしていました。国を訪ねたらハワイからとのこと。絵になります。



 南禅寺から銀閣寺へのこの道、半ばあたりに鹿ケ谷の入り口があります。表示はありません。その先、疎水に架かる橋を渡って山奥に進むと俊寛僧都忠誠之碑があります。僧都の鹿谷山荘のあった場所です。平氏打倒の謀議がなされました。そこに佇みたい。旅目的の一つでした。しかし、肝心の入り口を見つけること能わず。先の熊野若王子神社、社務所の女性に訊ねたのですが不明。注意して歩きましたが、どうしてもだめでした。見つけることが出来ずじまい。残念でした。
 先を急ぎました。おっ、その名も哲学カフェ。いい感じの雰囲気でした。中に入ってみたかったのですが、この先に目当ての茶店があり、スルー。



 次の写真は着物を着た若い女性たちです。いい感じ、少女漫画の世界です。



 しかしその世界、おやじは疎い。それよりも疎水に泳ぐ魚が気になりました。ホシスズキかな。もしそうだったら外来種だけれど。写真のないのが残念です。その代わりに鯉を。腹が大きい。産卵期は春から夏にかけてだけれど、抱卵しているのだろうか。まさか。



 銀閣寺参道入り口で左折しました。直ぐのところに橋本関雪記念館があります。そこに突っ込みました。



 関雪は大正・昭 和期の日本画壇にあって中心となる文人画家です。猿を描くこと幾枚。関雪と言えば猿です。「秋桜老猿」がありました。先の金地院にて等伯の猿を見てくればよかった。後悔しました。ここには「琵琶行」や「木蘭」も。特に後者木蘭の傾げた首、憂いが瞳、薄紫に近い唇、素魚のような指・・・。うっとり。痺れました。館内は撮影アウト。代わりに庭の池、石塔などを。1枚目は灯篭。古いもののようです。



 画室の二階から眺めた庭。ここも紅葉たけなわ。写真にはありませんが、向こうに大文字が見えました。



 このような幾重もの塔がそこここに。いずれも鎌倉あるいは室町のものと拝察。別に欲しくはありませんが、それの持つ時空を超えた祈りが内在しているような。惹かれます。しかし、 ここの蒐集は過ぎたるの感も。多すぎて鑑賞も食傷となります。



 関雪に腹いっぱいとなりました。日が傾きました。そのまま今出川通りを西にてくてく。百万遍の交差点を抜けて鴨川に突き当たりました。目指す場所は叡山電鉄始発駅。



 その前に柳月堂という名曲喫茶があるのです。パン屋の2階です。中はこんな感じです。鑑賞ルームは私語を禁じています。飲み物とは別に500円払います。



 シューリヒト、パリ音楽院管の第九が流れていました。名演奏。次いでシゲティのバッハ無伴奏。ここに90分ほど滞在。今日の余韻に浸りました。出がけ、オーディオの一部を撮影させてもらいました。どれもこれも垂涎物。



さてと、日が暮れました。河原町が待っています。京阪電車に乗っ て祇園四条へ。駅を出たら、おっ、立ち飲みがあるぞ。「ミサキ」という店でした。即断。突っ込みました。



次の写真はメニュー二題です。



手書きがよろしい。



 開店したばかりとのこと。岡山・倉敷出身の女子大生3人がアルバイト。板場を店主が仕切る店。彼女たち、遊び感覚でカウンターの内外を行き来。小さな店でした。お客さんを話し相手と勘違い。楽しんでいました。私にもあれこれ話しかけてくれました。つい酒が進みました。えへへ。写真は今日の当て。漬物が美味しかった。



今日はこれで打ち止め。ゲストハウスに泥酔帰宅は禁じ手。ほろ酔い、途中、コンビニでワインの瓶を買って帰着。ちょうど、韓国の青年がいたので捕まえました。さしつさされつ 。明日は東京に回るという彼をベッドに見送り、なお、食堂のテーブルでちびり。関雪記念館で求めた絵葉書に旅の空を認めました。バタンキュー。








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Last updated  2018年11月15日 19時31分25秒
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一人親方杣夫 @ Re[1]:作業ズボンの生地も濡れたら皮膚を擦る(06/25) New! シミ君さんへ おはようございます。 は…
一人親方杣夫 @ Re[1]:作業ズボンの生地も濡れたら皮膚を擦る(06/25) New! nkucchanさんへ おはようございます。 …
一人親方杣夫 @ Re[1]:作業ズボンの生地も濡れたら皮膚を擦る(06/25) New! 禁玉減酒さんへ おはようございます。 …
シミ君 @ Re:作業ズボンの生地も濡れたら皮膚を擦る(06/25) おはようございます。 マムシはトンビの…
nkucchan @ Re:作業ズボンの生地も濡れたら皮膚を擦る(06/25) たいした傷では無いからどちらでもいいん…
禁玉減酒 @ Re:作業ズボンの生地も濡れたら皮膚を擦る(06/25) おはようございます。 MAMAさん、親…
一人親方杣夫 @ Re[1]:2日纏めて(梅の木の始末、蝮の死骸)(06/24) nkucchanさんへ おはようございます。 …
一人親方杣夫 @ Re[1]:2日纏めて(梅の木の始末、蝮の死骸)(06/24) 亮おじさんさんへ おはようございます。 …
一人親方杣夫 @ Re[1]:2日纏めて(梅の木の始末、蝮の死骸)(06/24) 作業員さんへ ひさしぶりですね~。 元気…
一人親方杣夫 @ Re[1]:2日纏めて(梅の木の始末、蝮の死骸)(06/24) シミ君さんへ おはようございます。 その…

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