梅林庵

Tuesday, March 2, 2021

　雨のち晴れ　18.2℃　6.4℃

  午前中降ったり止んだりでした。午後は雲が切れて太陽が覗きました。

  午前4時起床。終日、北西が吹きました。夜明けの頃、気温は17℃前後でした。午前、午後と時刻が進むにつれ温度が下がりました。10℃前後で推移。強風のこともあって寒の戻りを感じました。

　夕刻、1時間の散歩をして風呂。鍋が出てきたので、冷酒を嘗めました。バタンキュー。

　以下無用のことながら

　昨日、徴兵令のことを書きました。この令は1873年（明治6年）に発布されました。発布間もない頃は志願制。兵となったのは旧士族中心でした。この時期の徴兵状況、ウィキによると

「国民皆兵を理念とはしたが、体格が基準に達しない者や病気の者などは除かれ、また制度の当初、『一家の主人たる者』や『家のあとを継ぐ者』、『嗣子並に承祖の孫』（承継者）、『代人料を支払った者』（当初は270円、1879年に400円へ引き上げ）、『官省府県の役人、兵学寮生徒、官立学校生徒』、『養家に住む養子」は徴兵免除とされた。このため、徴兵逃れに養子になる等の徴兵忌避者が続出し、徴兵免除の解説書まで出版されたりもした。この結果、二十歳以上の男子の3%～4%くらいしか徴兵できなかった（もともと政府の財政難により、成人男子全員を徴兵することは到底無理ではあった）。」

　書いてあるとおり、当時、徴兵は「徴す」色合いの薄かったかと。

　余談です。戦争に行きたくない、死にたくない人とは別、行かせたくない、死なせたくないという人たちもありました。ウィキによると「政治的有力者の子弟」がそうです。

「実際、戦前の日本では徴兵検査合格後の入営者の比率は、上流階級ほど低かった。」

とも。何時の時代も同じです。

　も一つ余談を。北海道にあっては、1887年（明治20年）まで、徴兵が未適用でした。つまり、北海道に戸籍があれば徴兵されなかったのです。ここで夏目漱石の登場です。彼は25歳の時、自分の籍を北海道に移しました。後に物議を醸すこととなった兵役逃れです。その後の彼の心中について、色々な考察があります。しかし、実際のところは定かでないようです。予断を持ってはいけません。ただ、ヒントになるのは半藤一利「漱石先生ぞな、もし」でしょう。別にも一つ。次のような話を聞いたことがあります。丸谷才一氏の論です。徴兵忌避の漱石は、「こころ」の登場人物「K」を日露戦争で戦死した兵士に、「先生」を殉死した乃木希典にそれぞれ重ねて描いたのだと。「こころ」は贖罪の作品だと。

　うーむ、なかなかの推論です。

今日の一句

裏山に猟犬の吠え猟終わる

今日のラン

なし

今日の酒

アイリッシュ2ショット　冷酒2合

今日の音楽

なし