梅林庵

Saturday, November 19, 2022

　雨のち曇り　西南西の風平均風速2.7　15.9℃　12.0℃

　午前5時起床。昨晩、夜更かししました。朝、床を離れるのが億劫でした。

　拙宅、土日に予定の無ければ、朝ご飯は午前8時前後。今日もそうでした。それまでの時間、読書。吉村昭「小村寿太郎」新潮文庫です。主人公はポーツマス会議全権大使、外務大臣も務めた人です。日露戦争とその後の日本、国の舵を取りました。彼の為した仕事を描く力作。飛躍しますが、私、大正デモクラシーは彼あってのことであったと思います。立派、偉人です。

　出身は日南・飫肥です。飫肥城の近くに彼の記念館があります。そこを訪ねたことがあります。彼の洋服を展示してあり、とても小柄だった印象を持ちました。それとは全く関係ありませんが、そこの近くに薩摩揚げの実演販売店があり、購入、パクついて美味しかったことを覚えています。その隣には射的(弓)があり、同行の妻が面白がってそれを楽しみました。以上、余談でした。　

　朝餉を終え、午前中、年始の欠礼葉書を拵えました。宛名書きもパソコンでスイスイ。便利になりました。次いで保険金の請求。妻の白内障手術関連。同じ保険会社なのに、この春に受けた私のポリープ切除は対象とならず、でした。私は日帰り手術(入院なしの扱い)、妻のは日帰り入院を伴う手術だからそうでした。

　写真は昼に食べたラーメンです。サッポロ一番味の噌味。袋物のインスタントではこれを一番好きです。

　帰宅してランの格好に着替えました。いつものコースとは違う道を少しだけ走りました。家に戻ったら、妻がため息をつきながらぼんやり。手元に私の持ち帰った通夜の挨拶状がありました。普段目にする定型文のそれとは別、「ご会葬の皆様へ」と題し、6ページにわたるT嬢の文章でした。内容は、33歳にして逝くけれど、自分なりに十分生きた、心残りは家族に凄まじい痛みと苦しみを見せたことだけ、しかし、もうどこも痛くないし苦しくもない、可哀想・不憫と思わないで欲しい、よくしてくれた皆に感謝、願わくば私の家族をよろしく、今日は見送ってくれて有り難う、というような内容でした。最後に「（私の人生）あー、楽しかった」とありました。末尾に今日の日付と彼女の名前がありました。今際の際によくもよくも、ではあります。読後、為ようのない死は仕方ない、彼女の言う如く惻隠の情を持たず、明るく見送る気持ちになろう、そう独りごちました。

　夜のお勤め、当ては偶然にも精進仕様。大根の煮付けでした。妻が米の研ぎ汁で煮た後、いりこだしの汁で味をつけたとのこと。複雑の味がし、美味しかったです。

　流した酒はこれ。先週初め、仕事で上京した折、羽田で買ったものです。レンジで熱燗にし、鰭を放り込んで出来上がり。美味しかったです。

今日の一首

死化粧の若い女（ひと）から手紙あり揺れる心の行きつ戻りつ

今日のラン

3km

今日の酒

熱燗2合　

今日の音楽

ブラームス　交響曲1番　カラヤン　ベルリンフィル