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1998.02.25
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 宮本常一が、自分の育った故郷(瀬戸内の島)の暮らしを語りながら、子供の教育について述べている。
 「家郷の訓」は戦争中に出されたものだが、今と同じ問題を感じているのが興味深い。
「中には、子供に仕事をさせない親もあった。子供の内から荷など負うと顔をしかめるから人相が悪くなると考えた人もあった。やや生活にゆとりのあるような家にみられた現象であったが、その結果、後年親たちが顔をしかめねばならぬ場合が多かった。」(79ページ)
「近頃はこうして集まって遊ぶ風はきわめてすくなくなったという。子供達は学校での成績を争うようになってから、家のあがり口に鞄(かばん)を投げ出しておいて遊びに行く者はほとんどいなくなった。それよりは少しでもよい成績を得たいと、帰ってくれば静かに本を読む子が殖えた。」(147ページ)
「われわれの子供の折りまでは、理にかなわぬこと、村の生活にそむくことをすれば、独り自分の親のみならず村人のだれでも子供をたしなめかつ叱責して怪しまなかった。親もまたこれを当然とした。しかるにいつか他家の子を叱れば、その親がかえって怒るようにまで変ってきた。子供を叱ることの許されているのは学校の先生と巡査と親だけになってきた。」(196ページ)
 最後のは、今とは少し違う。今は、親は子を叱らないし、学校の先生が叱るとかえって学校にねじ込む親がいる。巡査もまた子供を叱ることはない。





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Last updated  2005.04.01 20:30:13
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