hongming漫筆

hongming漫筆

PR

Comments

背番号のないエース0829 @ 松谷みよ子】(04/22) 「私のアンネ = フランク」に、上記の内…
hongming @ Re:ブルーレイが再生できない(11/30) 随分遅くなりましたが、やっと試しました…

Keyword Search

▼キーワード検索

2006.02.27
XML
CASSHERN アルティメット・エディション-DVD-〔送料無料キャンペーン中〕  かつてのタツノコ・プロのアニメ「新造人間キャシャーン」の実写版。とはいっても、中身は全く関係がない。
 しいていえば、すくようがないところが共通している。
 なぜこれを作ったのか、といえば、監督の内面で眠っていたキャシャーンが目覚めたため、としかいいようがあるまい。
 人間の演じる部分よりも、CGによって映像に手を加えることに熱中しているように感じられる。
 賛否両論あるだろうが、私はこれをよしとする。
 新しい手法だ。
 話がわかりにくいのは残念だが、映像作家がストーリーではなく映像で勝負した作品なのだ。
 こういうのを見ると、かつて、大林宣彦が登場した時のことを思い出す。「映像でものを考える人間が存在する」と思わせられたものだ。
 また、何かに似ていると感じながら見たのだが、「酔拳」のころの香港映画のようでもある。


 アニメ版のファンの拒絶反応は強かったろう。
 ヘルメットは出てはいたが、頭にかぶることなく消えてしまっている。
 父親との葛藤が強すぎるし、「人間に機械を取り入れるのではなく、機械に人間が入り込む」という設定がまったく使われていない。
 風俗や政治形態が、戦時中の日本のようだった。(「紅三四郎」?)
 戦いのむなしさや差別への怒りというものは描かれてはいるのだが、監督にとっては、そんな思想的なことは素材の一つに過ぎなかったのではないだろうか。
 監督の頭の中のイメージを具現化するのが目的で作られた映画なのだ。

 なお、これが三橋達也の遺作なのだそうだ。

楽天ブログランキング





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006.02.27 16:51:17
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: