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少女漫画感想『執事と主は結ばれません 1巻』(角野ユウ先生・白泉社・LaLa)1890年、英国。伯爵令嬢・アメリアの夢は、執事・ノアと結婚し、生涯を添い遂げること。アメリアを「主」として扱うことに徹しているノアに対し、なんとか自分を「恋愛対象の女性」として見て欲しいアメリア。ある日、アメリアの前に婚約者候補の子爵家・ギルバートが現れる。焦りを覚えたアメリアは、ある行動に出て…。電子書籍の試し読み(第1話分)を読み、速攻で「さてと。本屋行って単行本買ってくるかな。」となりました。第1巻には、LaLa掲載のまとまりの良い短期連載3話分と、おまけ漫画が収録されていました。3話連載と言っても、各話40~50P超というボリューム感での掲載だったようなので、かなり読み応えがあります。作品の「ウリ」は、すべて表紙(及びタイトル)に凝縮されており、「見たままの内容」という少女漫画作品です。テーマや設定されているハードルに関して、目新しさは全くないのですが、もう、とにかく『漫画が上手』です。絵柄、コマ割りは、白泉社読者が食いつきやすく構成されており、情報がたいへん頭に収まりやすい。読みやすい。1話毎の展開も、魅せるシーンのメリハリも、少女漫画的に非常に満足度が高く、落ちなく完璧です。モチーフも、少女漫画的に上手く入れ込んであって、「ありきたり」の中に、ちゃんと独自性があります。1巻収録分に関しては、「傷」というモチーフが印象的でした!また、キャラクター(ヒーロー・ヒロイン)の細やかな設定が、価値観・感情づくりという点で、「自然」と感じられるよう、ひねって詰めてあることがよく分かります。↑ココ!!定期購読している花ゆめ本誌に掲載されるルーキー作家様たちの新連載、全然ココを丁寧に詰めようとしてくれないんですもん!!妹に、「このコミック、新しく買ったんだ!」と伝えたところ、「小学館のベツコミに前居た人だよね?」「とにかく『女の子』が可愛く描ける作家さん」と返ってきました。チェック済みだったんかい!!なるほど…小学館のネーム(企画?)千本ノックあがり…しかも、生活感や人物像描写に重点を置くベツコミとな…どおりで、白泉社輩出のルーキー作家様たちにはない、スマートにウケ狙いを織り込める、企画・構成力…と、いろいろと腑に落ちました。この方の、作品の変遷が見てみたいな…!他のコミックスも見てみたいな…!、とネットで検索したところ、驚いたことに、ベツコミの後に、一度ジャンプのWebアプリ版誌?で、少年(青年?)向けラブコメの連載もされていたとのことで…。こちらも、チラ見する限り、雑誌の方向性をよく意識した、非常に妥当な企画で、更に、画面取りやキャラクターの描き分け・強調どころが、少女漫画のそれと、全然変えてありました。…あぁもう全然、作者様の経歴が違ったわ!そりゃ、他の白泉社採用ルーキー作家様たちの、本格連載を遠回しに狙ってるんだか狙ってないんだか分からないような、甘い短期連載や読切企画と、品質や精度が違うはずだわ!非常に納得です。*すみません 花ゆめ漫画をめちゃくちゃディスっちゃってますが…いや、勿論大好きですよ。白泉社少女漫画!私など、花ゆめを15年以上は買い続けてる、生粋の愛読者ですので。型に当てはめない、作家お任せのスタンスだからこその「他にないサラダボウル感」というか。唯一無二の歴代名作たちや暁のヨナだと思ってます。大好きですよ。ただやはり小学館作品と比べると、「何がやりたいのか分かりづらい」というか、商業用企画として、疑問を感じることが多いのは確かなので…。*もちろんこういった、雑誌毎に作風や作り方を変えることが出来る、器用な作家様というのは、他にも数多く居らっしゃるのだと思いますが、一度、本作の画面を見ていただくとよく分かると思うのですが、本当に「白泉社の少女漫画作品」に構成されてるんです。最初、他紙…しかも少年漫画画面を経た作家様だなんて、みじんも思い至らなかったくらい…完璧に「白泉社少女漫画画面」が再現されてます。…凄いな!!!、と思って。そういう目線で読んでみると、なるほど。現在の、複数のLaLa売れっ子作家様たちを、ものすごく研究・分析して、それぞれの要素を器用に取り入れていることが見て取れます。私は、本作を読んで、1話毎の読み応えのある筋立て・プロットづくりは、田中メカ先生、負ベクトルの感情や情報を、可愛くマイルドに画面に収める「つぶれたミニキャラ」は、可歌まと先生、光をもった魅せるトーンワークは、天乃忍先生…っぽいな、と思って読みました。…で、大切なのは、「それだけじゃないとこ」です!妹も言っていたのですが、これ↓がすごい。これほど、「掲載誌」というものの特性に向き合い、それに合わせて企画・作風&画面を構築する中で、きちんと、「自分の描きたいもの」を、作品の根本に据えて来れているところ。妹も真っ先に言っていましたが、本作を読んでひしひしと感じたのは、作者の角野ユウ先生は、おそらくとにかく「カワイイ女の子」が描きたい作家様であるということです。ちゃんとこれが、この作品の魅力になってます。ヒロインのアメリアちゃんが、とにかくカワイイです。というわけで、なんかだらだら語りましたが、単純に、この作品がすごく気に入りました!ってことでした。まだ発表はされていないようですが、今回発売のコミックスに①巻と明記されていますので、おそらく、近いうちにLaLa本誌で、本格連載がスタートする予定なのではないかな…と勝手に思っています。そうだといいなぁ!質の高い、精度の良い、「白泉社少女漫画」、読みたいなぁ!ぶっちゃけ、この先の展開がどうなるか、主役2人の行く末が気になる!とかは全くないですが、お約束な展開が、ものすごく上手に、ヒロインが可愛く描写されていれば、それだけでお腹いっぱいのはずです!続きが読めるのを、楽しみにしてます。by姉
2021.01.25
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先日「自作アクリルグッズ楽しいですね///」という記事を上げたのですがまぁそれはそれは楽しくて楽しくてその後も色々試行錯誤してたんですよ。最初はアナログ塗りしましたが、やっぱりアクリルにはデジタル着色が合うなぁ~ とかサイズはもっと小さく仕上げるべきだったなぁ~ とか透けさせる色はもっと濃く塗らなきゃだったなぁ~ とか裏表の噛み合ったデータはこう作るべきだったんじゃないか とか色々反省点を踏まえて、再び色々…なんやかんや色々作りましたv*印刷業者さんについては2021年1月現在の仕様となります*じゃん! 昨年末の大晦日に必死で入稿していたのがこちら↓になりますvアクキーにも出来るアクリルスタンドですvyousei印刷さんという、アクリル専門の印刷業者さんに作っていただきました。ちょっとお高め&送料もお高めなんですが、1個から対応して下さっていて発色が綺麗&アクリルの種類やグロス加工など色々盛り込める!という人気の業者さんです。「いくつかデータを作ったら、まとめて頼んでみたい!」とずっと思っていました^^自分で作っておいてなんですが、 その…これはこれでか…可愛く出来たんじゃないかな…!? (←アホ)1.ハクヨナハート先日作った構図を、デジタル塗りにしてブラッシュアップ出来れば…と作り直しました。ラメが入ったきらきらアクリルで、ハートの部分だけ透かしています。ーはい、いきなり裏面のスペル間違えました!!(HAKUではなくHAKだった!!)文字を使うのはこれっきりにしとこう…(デザイナー目指さなくて良かった)2.腹減り集合!腹減り達がギュッと集まっている構図…と考えて、このようになりました。シンア君のもふもふがデカすぎる事はお見逃し下さい…。腹減り達がワチャワチャしてる裏では、スウォン様が孤独に読書してますvyousei印刷さんは「アクリル板に表面から印刷している」という特徴があります。(普通は裏面から印刷されていて、セル画みたいになっています)表面印刷+保護加工+グロス盛り で、とても存在感のあるおもちゃっぽい仕上がりになっている気がします。印刷はとても発色良く…青が強く出る印象かな。結構業者さんによっては赤が強く出たり…やっぱり色々違いがありますね。これはもう色々試してみないと分かりませんね!(沼)3.若葉風3人組ハクヨナスウォンのアクスタも作りたい…と34巻表紙のイメージで描いてみました。耳元がどうしても寂しくて、ヨナ姫の耳飾りだけは付け足しました。こちらは裏面も頑張りました! 実は猫ちゃん2匹居ます!表面に合わせた後ろ姿データの作り方、結構慣れてきた気がします^^本体をうっすら黄色いアクリル板にしてみました。ノスタルジックな雰囲気になってると良いのですが。サイズ感はこんな感じ。80×80mm内のサイズで製作しました^^アクリルグッズの構図を考えていると、自然と「如何に正方形の型に収めるか」を意識するようになりますね。あと、こちら↓もコソッと作っていました!しまむらのコラボグッズ… 風のスウォン様です!!いやスミマセン… だってスウォン様、あまりにもハブられすぎてて可哀想で…ーよしこうなったら私が作って並べてやるぞ! と;; いやホントスミマセン;;こちらはMydooさんにお願いしてみました。ハクヨナ(既製品)と並べてみるとこんな感じ。ううーん もう少し線を太くして瞳のトーンを落とすべきだった…。頑張って特徴を真似したつもりなんですけどね…やっぱり色々と甘い部分が多くて反省ばかりです。ーでも このスウォン様を描こうと必死に既製品の真似してみてデフォルメの奥深さを痛感いたしました。すごく勉強になりました!最期にこちら。(まだあるんかい)上記したYousei印刷さんが丁度デコニワキャンペーンを行っていたので滑り込ませていただきました…!デコニワとは、このようなアクリル板を組み立てて…(今回はシールを貼り付けるタイプのものでした)アクスタなどのBOX型背景に出来るものです!今回は急ぎだったので、スウォン様の背景用に描いていた窓っぽいデータを転用して作りました。いつかもっと凝った背景にも挑戦してみたいな~(沼)窓部分だけ光を通す仕様にしています。ほんの数年前までは「最低でも20個~製作OK!」だったり「入稿にAdobeのイラストレーター(めっちゃ高いプロ用デザインソフト)必須!」だったりして、個人で楽しむためのグッズ製作を業者さんに頼むのはすごくハードルが高かったように思います。それが最近は「1個から製作OK!」「クリップスタジオさえあればOK!」「なんなら それなりの大きさのイメージ画像1枚あればOK!」という体制を整えて下さる業者さんが増えて、こんな事になっているとは…こんなの遊びたい放題じゃないですか…!知人の誕生日プレゼント用~ って気軽にグッズ作りたい放題じゃないですか…!恐ろしい…!!1個からであれば学生さん達でも手が出せる金額ですし、こんなに手軽に「形にする」事を頑張っていればそりゃ今の若い方達はお絵かきスキル高くなるはずだよな~ と思いました。私の私による私のためのヨナグッズ…そのうち…多分またこそこそと作ってると思います^▽^(沼)by妹
2021.01.22
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コロナ禍の中、躊躇もありましたが、せめて1回だけは…!と思い、行ってきました。映画『銀魂 THE FINAL』(2021年、ワーナーブラザース、宮脇千鶴監督)最終決戦。激突、ターミナル!!!予告編→ こちら。2019年夏に、原作がアプリ配信で完結を迎え、そのラストを、ほぼ忠実に、且つ、触りに行けると感じるほど、立体的でダイナミックに映像化した、群像大活劇・アクションムービーでした。凄かったです。予告編の映像を見たときから、この勢いで映像化なんかしたら、とんでもないことになるだろう、と覚悟していましたが、なんかどえらいとんでもなかったです。素人目にも、明らかに背景美術の緻密さ、キャラクター個々の立体感(影等)が、TVアニメよりギアを切り替えたレベルのものであることが分かるようなクオリティで、本編中、ずーーーっとずっとずっと、ぬるぬるわらわらと、モブを含め、多人数のキャラクターたちがどったんばったんのアクションを繰り広げており、ただただボーゼンとそれを見つめていました。アニメーションというものに詳しくはないのですが、まぁ、「絵は、普通は動かないものだ」ということくらいは、分かります。「あのアクションシーン、作画凄かったね!!」…とかいうレベルじゃないんです。ずーーーっと、派手なアクションシーンだから。銀魂、原作はコミックス全77巻。TVアニメシリーズは360話超。TVシリーズと、今回の映画の間のシーンについては、「セミファイナル」として、配信サイトで全2話を配信するとのことで…本当に、原作の頭から最後の最後の完結まで、どこを切り取っても、のけぞるくらいの立体感・ハイクオリティで映像化された…ということになります。原作銀魂に関しても、編集部がアプリ配信という形式を用意してまで空知先生の納得のいくかたちで、心行くまでしっかりと描き切ることができましたし、また、アニメ銀魂に関しても、1年…1年半近く?…実際にはもちろんその前からもっと…だと思いますが、空知先生の原作筋に全幅の信頼を置いて、製作チームが持てる力のすべてを費やし、それを映像化しきれた…ということで、とにかくもう、「なんて幸せな作品なんだ」、「なんて幸せなキャラクターたちなんだ」と思います。パンフレットをざっと見ても、スタッフ様、キャスト様、アーティスト様たちがこぞって、「幸せだ」「感謝だ」とおっしゃってて、それはちゃんと、鑑賞した映画本編から…また、ここに至るまでの編集部やアニメ製作陣営、各関係会社の動きのすべてから、ひしひしと感じることができるところでした。関わった方たちが、作品を愛して愛して、みんな幸せになれた…いち読者・いち視聴者・いちファンとして、私も、心に1点の曇りなく、「愛される幸せな、この作品のファンで本当に良かったなぁ!!幸せだなぁ!!!」と思えています。今はただただ、これしか言葉が出て来ません。本編については、また心に感情が収まったらぽつぽつと書いていけたらいいな…と思っていますが、そうだな。1つだけ。初期の頃の当ブログに、何度も書いていましたが、銀魂の、数多の超魅力的なキャラクター達…皆それぞれに大好きなのですが、とにかく私は、取り立てて、お妙さんというキャラクターが大好きです。私が、この作品を読み始めた頃(TVアニメ化前でした…)、近い年齢のキャラクターだったことが大きいと思います。もし今、銀魂を読み始めたら、また違ったキャラクターの視点から入っていたかもしれませんが、当時はまだ学生でしたので、社会というものに対する漠然とした不安もある中で、お妙さんの目線から、銀さんと出逢って、また、万事屋がどんどん家族のようになっていくのをずっと見ていた、…そんな感覚かなぁ、と思います。この視点からですと、銀さんも含め攘夷組は、言ってしまうと時代の大変革期に、大きく影響を受けて、大きくつまづいた、年上の世代…です。彼らのような失敗や挫折・崩壊は、もし自身の身の上に起こったらと考えるととても怖いんですけど、でも、着崩した着物をだらだらさせながら、木刀を腰にさげ、スクーターに乗る…「時代錯誤」と「変化への適応」の両方を体現し、「自分は自分だ」と突っ張りながらも、時代と出会いを愛しながら生きる銀さんは、本当に魅力的だと思いますし、大げさではなく、「時代と付き合いながら生きていくための指標」というか、社会・時代というものに対する、不安や否定的な感情への答えのような存在でした。あとはやっぱり、「万事屋」が…社会の変革期に親に死なれ、頼れる人が居ない中、時代に取り残されてしまっていた新八くん(&お妙さんの志村姉弟)と、居場所がなく、宇宙をさ迷って来た天人・神楽ちゃんと、どこか人と深く関わることを避けていた銀さん…という、(+定春!)時代・社会の変化があったからこそ、出会えたこの関係性が、「家族」というか、唯一無二の「万事屋」として、「帰るべき場所」としてあるのが、尊いなぁ、と思います。劇場版前作・「完結篇」のテーマともガッツリ被る部分なんですが、今回、2年間さ迷っていた銀さんが「万事屋に戻って来た」シーン。そこを、ちゃんとお妙さんが見てくれていて、本当に嬉しかったです。真選組について、本劇場版でメインとして描かれていた攘夷組について…まだまだ言い足りませんが、とりあえずこの辺で。『銀魂 THE FINAL』…とにかく、「『幸せ』でした!!!!」コロナ拡大の中、なかなか「本当に本当に、愛しかない渾身作だから!!絶対に劇場に観に行って!!」と言えない、もどかしい状況ですが、急がず…行けそうなタイミングがある方から、予防対策をしっかりした上で、是非。by姉
2021.01.17
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付録のエコバックが豪華で嬉しかったです!ヨナ姫が一番とぼけた顔してるのがツボでしたv本誌感想参ります~。 暁のヨナ 202話「毒のある客」*以下単行本35巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください!*・「生き生きしてます」byハク様 「ぶんぶんしないで」byヨナ姫ハクヨナちゃんシーンの続きから始まった!!(↑どうせさらっと場面転換してるだろ…と期待してませんでした)~いやはやラブラブですな!!なんかすごくナチュラルに何回もキスしてるというか…慣れてきたのかな…これはもう「恋仲」と断言して良いのでは?良いのでは!!…しかしハク様のテンションが異様に高いですね。「檻壊せる」発言もなんか…(だよねハク様なら壊せるよね知ってた)「生き生きしてます」「大丈夫です」「心配無用」とにかく元気アピールをしまくってました。ヨナ姫が逆に心配になっちゃってますよちょっとちょっと!妹「ハク様、ヨナ姫を安心させようと必死だね☆ 久しぶりに会えたから、嬉しくて浮かれてる感じなのかな☆★!?」姉「…スウォンの病気が思ってたより重そうで、 ショック受けてるからこそのハイテンションなんじゃない?」くっ… 姉解釈の説得力がありすぎる…!!・「姫さんそろそろ戻った方がいい ケイシュクもヒューリも見張ってる 俺の事は気にせず言って下さい」byハク様ケイシュクさん、わざわざ自分たちが外に出てハクヨナちゃんを二人きりにして話をさせてくれた、と。めちゃくちゃ優しいじゃん!!ここの所株暴上がりですよ(ラブ展開への協力姿勢的な意味で)!!!ーというかミンスさん後ろに居たんですか!!!???いやでも手当の道具を取りに行ってたはずだから…多分ちゅー現場は目撃してないはず…はず?…まぁいいかミンスさんだし。ハクヨナファーストキス現場にも居合わせてたミンスさんだし。スウォン様を幼少期から知り、イルパパの側近として働きヨナ姫の片想い&ハク様の「あの2人には幸せになってほしいと思ってる」を見守り…そして今現在、スウォン様の病気とラブラブなハクヨナと向き合っているミンスさん。周囲の変化に左右されることなくひたすら職務を全うしようとする姿勢はいっそ清々しいですね…!・「実際 スウォンの事を一生許さないと泣き出しそうな声で叫んでいたハクが 今スウォンをどうしたいのか 私にもわからない…」byヨナ姫ヨナ姫は本当にぶれないな!格好いいなぁ! と思いました。まぁここに関しては、ハク様自身が一番分かってなさそうなのでヨナ姫に分かるはずないかと…。でも31巻の「どんな理由があろうと 俺は一生許す事は出来ない…!」のハク様の言い方は、自分に言い聞かせてるようにも見えましたよ。私には。・「今更母上の事をこれ以上言う気はないしあなたに私の言葉は響かないかもしれないけれど ハクの命を奪わないで もう憎みたくないの」byヨナ姫ハク様に対してはこれ以上何も言えなくなったので、ヨナ姫はヒューリさんに釘を刺しておくことにしました! カシ様の件を引き合いに出す→お願いする言い回しが素晴らしいです。流石ヨナ姫様です。ヒューリさんは相変わらず無表情…ですが、これ響いてる気がしますよコレ!!妹「これは… ヒューリさんがハク様を庇って殉職(?)するフラグが立ったね!!」姉「ヒューリさんにそこまで求める!!??」・「陛下 現在雷獣は城の牢に一時幽閉されております その理由について少々ご報告が…」byケイシュク参謀スウォン様、おそらく一番バレたくなかった相手に病状がバレた事を知るの巻。この二人は本当にさぁー!!! …はぁ。・「さあヨナ姫様 こちらへ ここで這い蹲ってランタンに土下座なさって 這い蹲ったら許します」by戒帝国の使者・メイニャン場面は変わってランタン氏の壮大な葬儀の場へ。ヨナ姫が(たとえ一瞬でも)ランタン氏を偲ぶ描写があって良かったですv(私はヨナ姫を何だと思っているのか)そして…何か…まさかの新キャラが出てきた。草凪先生らしからぬ女性キャラ(ツンツン嫌われ系美人)出てきた!!このタイミングでぶっ込まれるという事は、何かしら明確な役割があるキャラだと思います。メイニャン様の戒帝国での立場は不明ですが、使節団に入って高華国に来ているのでそれなりの地位なのではないかな。なんかものすごい勢いでヨナ姫にマウント取ろうとしてるし…;;肩にぷっきゅーみたいなリス(??)を乗せて、ビジュアルも白髪ストレートロング&つり目でヨナ姫と並ぶと「狐vs狸」見たいな 対になるデザインになっている気がします。・四龍登場!「ケイシュク兄ちゃんに神官の代理頼まれたから」by黄龍ゼノ四龍の登場の仕方がいちいち格好良かったですvハク様より四龍たちの方が「ヨナ姫の名誉・プライド」に敏感なのが面白いなぁ、と思います。我らが緋龍王(生まれ変わり)だからね!シンア君に至っては、お面かぶってるのに「顔の審査でもあるのか」と言われているのは笑いましたwそしてケイシュク…ハク様に頼まれたからってこんなにすぐにヨナ姫を皆と会わせてあげるなんて…やっぱり優しい!!(ケイシュクの好感度暴上がり中)・「主…四龍はヨナ姫のものなのかしら 雷獣というのはどの方?雷獣は誰のもの?」byメイニャン様新キャラのメイニャン様、早々にがっつり核心をついてきます!~イイヨイイヨ!その調子でガンガン責めていって下され!!(←ゲスい読者)ここで一番重要なのは、彼女が「四龍」よりも「雷獣」に興味を持ってる所でしょうか。話の流れ的に、メイニャン様は四龍の事はあまり知らず「高華国には雷獣が居る」とだけ聞いていた、という事ですよね 多分。ハク様(雷獣)が戒帝国でその名を知られている…とすればまぁ真っ先に思いつくのは、クエルボ戦での活躍ですよね。戒に戻ったクエルボが、かなり大々的に「俺は雷獣にやられた!!」と吹聴した…とか。メイニャン様自身がクエルボ一族と親交があったのかもしれないですね。うむ。最期に。・メイニャン様の役割についてさて。ものすごく「少女漫画の横恋慕ライバル美女」みたいなキャラが登場しました。普通少女漫画では、こういったキャラクターはヒロインにプレッシャーをかける存在としての役割がありますよね。ーが、…まぁ、暁のヨナなので。いや上記↑のような面はもちろんあって、ヨナ姫のリアクションも気になる所ではあるんですよ うん。戒帝国(敵国)の女性なので、今後の戦展開においても重要な立ち回りをしてくれるんじゃないかな、とも思いますし うん。ただ私たちがメイニャン様に期待してしまうのは、なにより「高華国外の人間から見た雷獣さん」像にフラットな目線で切り込んでくれるんじゃないかなーという点です。彼女は今「高華国の雷獣」=「高華国の英雄」だと、四龍と並んで讃え称される存在だと思ってるはずなんです。当の雷獣さんは何処に居るかといえば、牢屋ですよ。殺されかけてますよ。「なんで?何か悪いことでもしたの?してない?なのになんでこんな扱い受けてるの? こんな国の為に闘うことないよ うちの国においでよ!」 ーと…まぁ普通に国外から今の雷獣さんを見たら、言いたくなると思うんですよ。ものすごく普通に。この点↑は、姉が先日「暁のヨナ 第201話「翳り」感想(姉編)+高華国と腹減り一行の体制とハク様について」という記事でつらつらと語っていました。メイニャン様は、まさしくこの部分を指摘して顕在化してくれるキャラなんじゃないかな~。うう~ん でもあさっての方向に展開していくのも暁のヨナだからなwどうなるかな?次回は2月5日!楽しみです♪by妹
2021.01.11
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暁のヨナ 34巻読了の叫び(姉編)33巻中盤から始まった、スウォン母・ヨンヒ様の手記(過去)編、完結です。1巻の出だしから、親世代が血みどろであったことは真っ先に提示されていました。時系列的には、10年前・ジュナム前王逝去→次男・イル王即位→王妃(カシ)死亡(賊が殺害?)→王兄・ユホン将軍死亡(事故?イル王が殺害?)ということで、まぁ、なんかあったのだろう、と。普通に考えれば、王座をめぐるあれこれで、なんかあったのだろう、と想像がつくところでしたが、それらのエピソードが、しっかり描かれましたね。ちゃんと、描いてはありました。ただ、ちゃんと説明してない!!!!33~34巻にかけてやっていたことは、例えて言うなれば、こんな感じ↓だと思ってます。どんぐりを拾いに、森に入って、どんぐりの木の下で、持って行ったビー玉を巻いて、ビー玉だけ拾って帰ってきた。…みたいな筋立てになってました。読者的には、なるほど、どんな森なのかも見ることができたし、どんぐりがたくさん落ちてることもちゃんと確認できた…でも結局、当初の目的だったどんぐり自体は拾って来なかったけども?!ってなってる感じですね。これぞ、『暁のヨナ』だな、と思ってます。流石に、「草凪先生、ドS過ぎるだろ…。」と思わんでもないですが、なんか今更かなって…。ちゃんと、描いてはありました。むしろ、設定のすべてから、それしか描いてなかったというか…ありました!!!絶対に「あるはずの感情」が!!!過去編…むしろ、「それ」しか描かれてなかった!!!説明されてなかっただけで!!!*以下、作品初期からの読者として、どうしても言いたいことがあって書いてます。全編通して、マイナスベクトル方面のめんどくさい感想列記です。妹の感想ともかぶってます。勝手に決めつけて叫んでるだけです。閲覧はご注意ください。*●過去編について非常に、ややこしい描かれ方をしていたな、と認識しています。本来は…というか、連載開始時に想定していた話筋は、もっとシンプルなものだったのだろうと思っています。本来描くはずだった大筋自体は、(おそらく)変えてません。ただ、やりたいことの為、要素を追加をしてまとめてる。だから、すごくややこしく見えました。草凪みずほ先生は、「動機の神」です。キャラクターの「動機」を生み出すために、周囲の人物配置から、キャラクター個々の設定から、作品内のすべてを構築してくる作家様だと思っています。この作家様が、キャラクターの動機に直接関わってくるような、重要キャラクターたちの過去編をいじって来るというのは、おそらく通常の作品の作り方では考えられない…一番やらないことだと思っています。連載初期からの愛読者としましても、「えっっ??よりによって、ここをいじるの!??」と驚く気持ちが大きかったです。『暁のヨナ』の作品規模が、これほど大きくならなければ、まずやらなかったことだと思います。これに関しては、正直なところ、私としては非常に残念な思いがあります。初期から振ってきた要素を、きちんとダイナミック且つエゴイスティックに拾い上げて欲しかった…美しくまとめ上げて欲しかった。ただ、これほど・・・草凪先生が、作品の作り方の(おそらく)タブーの領域にまで踏み込んでまでも、あえて、作品初期初期からの要素をいじって来たということは、そこまでしても、やりたいことがあったのだろう、と思っています。やりたかったこととしては、・過去編を詰める段階での心情づくりという面も、もちろんあるとは思いますが、基本的には、1、一部読者層の期待する要素を話筋に絡める配慮2、今後の本編で向かいたい方向への、バランス再編成の2点だろうな、と思っています。1、一部読者層の期待する要素を話筋に絡める配慮まず、今回の過去編の描き方で大きく変更して来ていた点としては、●ヨナ姫の母親・カシ様が、神殿の巫女で、ヨナ姫と四龍の関係を、予言していた というものがあります。作品初期からの描かれ方として、まず、イル王に、「ヨナ姫が四龍を集める」ことを期待している、信じているというニュアンスは、全くありませんでした。イル王は、一人娘のヨナ姫に対し、城からは一切出さず、「蝶よ花よ」の限りを尽くした箱入りっぷりだったわけで、実務はやらせたくない、実政には出来る限り関わらせたくない、というニュアンスでした。端的に言うと、初期設定では、描写を見る限り、「イル王は、ヨナ姫が緋龍王の生まれ変わりだとは、思っていませんでした」。まずもって、「ヨナ姫が緋龍王の生まれ変わりだった」という事実に関しては、この物語上において、全く重要事項ではないと思っています。いや、重要事項ではあるとは思いますが、「動機」構築においては、まず考える必要はないものだと認識しています。ヨナ姫にとっては、「(よく分からないけど)四龍が従ってくれる」という設定なだけで、ヨナ姫は目的のために、それを「ありがたく利用」してはいますが、背負ってはいません。「緋龍王伝説」の為に動く気は、全くありません。スウォンさんも、ヨナ姫も、まず気にしてない。これに関しては、おそらくですが、「この部分が作品の核である」ことを期待する読者層が一定数存在しており、その読者層への配慮なのだろうな、と受け取っています。今巻では、前王・ジュナム王に対し、イル王子・カシ様が自身たちの子どもが緋龍王の生まれ変わりであることをプレゼンしたようなニュアンスが含まれていました。それを受け、ジュナム王が次男・イルを次期国王に指名した…と受け取れなくない描き方になっていました。「ヨナ姫が生まれてきたから、ジュナム王は次男・イル皇子を次期国王に指名した」という解釈ですね。↑おそらく、これを期待している読者層が相当数居て、その読者層への配慮だと思っています。ジュナム王が、次期国王にイル王を指名した理由ですが、ヨナ姫が緋龍王だなんだという要素は、特に必要はありません。もともと作品初期から、単純明快なものがしっかりと設定されています。「ユホン皇子が高華国王職に向いていないから」です。イル王も、「王に向いていない」と周囲にさんざん言われ、本人も「私は王に向いていない」と明言していますが、もし私がジュナム王の立場に居たとしても、この場面ではイル皇子を次期後継者に指名します。採用情報に記載するような単語を使って説明すると、ユホン皇子には、「高華国王」職における必須条件が抜けており、イル皇子には、「高華国王」職における歓迎条件が抜けている。歓迎条件の方は、ユホン皇子を将軍職に配置することで補完可能ですが、必須条件の方は、明確に国王に求められる資質の為、抜け落ちていると潰しがききません。よって、この状態での選択としてのベストは、間違いなくこの「イル皇子→次期王、ユホン皇子→空の将軍」という配置であると思っています。このあたりの、思い切った設定変更に関しては、既に、第1巻で提示されていたエピソード・ニュアンスと、はっきりとつながらなくなっています。かなりのリスクを負い、無茶をして行った設定変更だと思います。「一定の読者層への配慮」は当然あるとは思いますが、それだけでは、ここまで思い切った変更という選択はしないと思います。今巻の過去編では、上記設定変更に加え、もう1点、非常に重要なニュアンス変更を加えて来ていると思っています。2、今後の本編で向かいたい方向への、バランス再編成もう1点、加えている重要なニュアンス変更だと思っているのは、「イル王の非」というニュアンスです。もともと、連載初期のイル王というキャラクターには、「信仰深い」というニュアンスは全く織り込まれていませんでした。25巻…かな?真国編の途中で、突然このキャラクターの「悪い顔」というか、「信仰深く、排他的な顔」というものが描写され始めました。このニュアンスに関しては、個人的には、今後の為に、「イル王の非」という面を強調したい意図だと受け取っています。もともとのイル王は、非常に「現実的なキャラクター」だと思っています。平和主義の信念と、現実的な思考回路こそが、このキャラクターのアイデンティティだとすら思っていました。完全にキャラ崩壊です。こんなキャラじゃなかった…!!これは、作品のために、イル王に犠牲になってもらった結果だと思っています。これほどのリスクを負ってまで、このニュアンスを強調した理由は、おそらく「スウォン様の為」…なのだろうと受け取っています。元のあらすじのままだと、スウォン様の非が大き過ぎるんですよ。いや違うか。スウォン様には「非」があるけど、イル王に「非」がなかった。だからわざわざ、「イル王にも悪い面があったんだよ」と思って欲しいような描写を無理やり入れて、更には、イル王が「スウォン様に殺されることを知っていた(カシ様の予言)」とか、もろめっちゃ不自然なこと言い出して…。私は、元のままの筋立てでもよかったと思ってるんです。初期からの草凪みずほ作品を読んでいれば、草凪先生のキャラクターの動機というのは、ほぼほぼ超エゴイスティックなものばかりなのは当然であり、いや、「エゴイスティック」という形容も生ぬるい、行き過ぎた身勝手な「Agape」こそがその真髄であり、草凪先生の生み出すキャラクターの、他にないアイデンティティ・魅力・パワーを生み出している源泉だと思っています。スウォンさん自身は、自身の起こす行動に関して、当然、すべて自責で行うつもりでしたし、それならそれで、私は良かったと思ってるんです。大丈夫だよ、このキャラクターはちゃんと、一人で責任とれたよ! と。それこそが、草凪キャラクターの生命力だよ!と。ただこれも、拡大した読者層の目線を配慮した結果なんだろうな…と。おそらく、元の筋立てのままで突っ切ろうとした際に、スウォン様を救ってあげることに関して、一定数の読者からの拒絶反応が予想されたのではないかと思います。「因果応報」を正だとする考える方は、世界的に見ても一般的なんじゃないかな、と。元の大筋上、イル王には「譲れないもの」はありましたが、それが彼自身の「非」だったかというと、そこまでは言い切れないものだったと想像しています。私たちのような、花とゆめイズムが染みついた、少女漫画至上主義読者だけの規模の作品であれば、元のままの筋立てで問題なかったと思うんです。どれほどの不条理でも、描かれているのが「愛」であれば、納得できるように調教されてますので。私は、元のままの筋立ての上で、スウォン様が救われても、全然納得して読みます。ただ、やりたかったことは分かる。「暁のヨナ」を読んでいる読者は、少女漫画脳の読者だけではなく、現状ではそうでない読者の方が、圧倒的に数が多いのだろう、と思います。海外の方が大勢居らっしゃることも承知しています。やりたかったことは分かる。これほどの規模の作品になった以上、作品を追いかけてくれる読者への配慮として、そこに気を使ったんだな…と。理解はしています。…ただ、残念だった!!!元の筋立て&バランスで、描き切って欲しかった!!!そっちの方が、キャラクターにパワーがあった!!!少女漫画作品として、キレイだった!!!伏線回収が、芸術品のように美しくできた!!!!残念だった!!!!!●ヨンヒ様第1巻より、名前が示唆されていた超重要キャラクターだと思っています。ずっと登場を心待ちにしていましたが、本当にしっかり、素晴らしい描写がなされていたと思います。想像をはるかに上回る作り込みで、どのセリフや行動にも説得力がありました。今回、彼女視点で過去編が語られましたが、そのすべては『真実』だったのだと思っています。ユホン様の言うように、「信頼できる女」だと思っています。●ユホン様彼に関しては、以前196話の個別感想でも書いているのですが、描写が素晴らしかったです。私は、このキャラクターがとにかく好きです。様々な設定変更により、元のあらすじとは違う条件の中でも、一切キャラクター軸をぶらさず、自身を貫いたキャラクターだったな、と思います。極端な設定変更が多すぎた(ように思われた)今回の過去編、初期からの読者としては、ハートブレイクしまくりながらの鑑賞でした。そんな中、ユホン様が強い意志で元の筋立てを力強く踏みしめてくれており、もはや過去編の光…救世主(メシア)かと、オアシスかと思って読んでおりました。強いキャラクターでした。非常に安心感がありました。●大神官今回の過去編の話筋において、これまた複雑な描かれ方をしたのが、神殿・神官たちの描写だったと思っています。連載当初の設定においては、おそらくですが…ユホン様が神官弾圧を行った原因としては、「神官たちが、ユホン・ヨンヒ夫妻の結婚に反対したから」もしくは、「神官たちが、ヨンヒ様たち緋龍王の子孫一族を攻撃したから」だったのではないか、と思っています。単行本3巻のユンくんの解説によると、ヨンヒ様たちの一族(緋龍王の直系子孫)を、王座から引きずりおろし、城から廃したのは、神官たちであったことが見て取れます。神官たちが、王族にマウントを取る立ち位置として確立したのも、このタイミングだったのではないでしょうか。本来玉座に居るべき「緋龍王の末裔たち」の存在は、神官制度に対し「自身たちの存在意義への矛盾を突き付けてくるもの」だったのではないか、と考えています。こちらの方が、連載初期から振ってきた要素に対し、話回しとして断然スムーズだと思います。カシ様を神殿の巫女・「予言キャラ」に再構築し、ユホン×イルの対立図式に、非「神の力」×「神の力」 の要素を盛り込む過程で、弾圧時の神官様を明確に「本物」にする必要性があり、こういった話筋になったのかな…と解釈しています。●カシ様なんか変な女だったな…超デンパキャラだったな…元々は、特に神官関係者でもなんでもなかったんじゃないかと思っていますが、謎の予言を複数残して逝きました。基本的に、彼女の残した「予言」に関しては、連載初期から設定されていたものではないので、各キャラクターの「動機」に関係するものとは考えていません。関係するように、滑り込ませてはありますが、その「根幹」にはなりえないものだと考えています。作り方的に。謎設定を背負い、終始悲劇を背負う、難しい立ち位置での登場でしたが、自分に自信がなく、甘え下手・コミュニケーション下手である点は、ヨナ姫の母親だという説得力が非常にありました。ハク様には、ヨナ姫にどんどん「愛してる」アピールをして、基本的には甘えたいだけの生物であるヨナ姫を、安心させてあげて欲しいです。(最近その重要性に気づいて、かなり頑張ってやり始めてるけど。)●イル王上述参照。くどいので…最後に一言だけ。イルパパは…イルパパはっ…こんな変なキャラじゃなかった!理解はしています。ただ、やはり初期からの読者としては…どうしてもどうしても残念で仕方がない感情があります。過去編の伏線回収は、振ってきた要素に対して、もっともっとスマートで、美しかったはずなのにっ…!!イル王に、これほどの犠牲を払わせた…ちぐはぐなキャラクター像を押し付けてしまった代償として、また、作品としてのスマートさ、美しさを手放した代償として、スウォン様のことは、絶対に絶対に幸せにしてあげて欲しいです!!!ここまで、私自身の個人的な決めつけの見解のもと、「残念だった」といった、マイナスの心境も書き記してきてしまいましたが、今巻・34巻のコミック中、草凪先生が下記のようなメッセージを記されており、非常に心に残りました。「自分の選択が、皆さまに楽しんでもらえる事を願いつつ」わざわざ、この書き方をしているということは、草凪先生は、今の「暁のヨナ」という作品の規模を踏まえたうえで、様々な読み方をしている読者各々の期待に対し、譲歩する部分をどこにすべきなのか、何年にも渡って、様々な選択肢を模索し、熟考に熟考を重ねたうえで、「決断」して、31巻以降の緋龍城編に突入していることが窺えます。草凪先生は、当然ながら、私たちのような読み方をしている読者から、今巻の展開に対して、この記事上のような反応があることも分かっているはずです。それも当然想定したうえで、あえてこのように描き出してる。今巻を読む限り、「イル王像」には明らかな設定変更を加えて来ていました。ただ、おそらくですが、この先は、おおよそ初期からの大筋通りに描き切ることも、同時に選択しているのだろうと今のところは感じています。「スウォン様像に関しては、読者の期待や意見に譲歩せず、描き出すつもりなんだろうな」と。これまでにも何度もこの書き方をして来ていますが、「暁のヨナ」…この作品は、まだ、その「正体」を読者にちゃんと説明していません。草凪先生が、何を選択し、この作品をどう位置付けていくのか…そういった目線からも、この妖怪のような作品の生き様を今後とも追いかけていきたいと思います。by姉
2021.01.02
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2021年明けましておめでとうございます。今年も相変わらずヨナヨナしていると思いますので何卒よろしくお願いいたします。…去年も全く同じ挨拶してましたね。実は去年思い切って液タブ(XP-PEN製)を購入していまして、デジタルで加工しやすいイラストデータ作りも精度を上げていけたら良いな、と思ってます^^by妹
2021.01.01
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