迷子の大人たち

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2013.06.25
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カテゴリ: これからの生き方
はい。じゃ、今日はF1交配種から考察してみます。

遺伝子組み換え作物とF1交配種を混同して捉えている方が多いようなので簡単にその関係を改めましょう。

まず、F1交配種とは。雑種第一代とも呼ばれます。つまりAという品種とBという品種を掛け合わせて作られたのがF1交配種です。

あくまでも一番(一代目)なことが大事であって二番じゃ駄目なんです。

と、いうのも雑種の一代目の中にはそれぞれの系統の優良な遺伝形質が受け継がれる、雑種強勢と呼ばれる優良な遺伝子だけを受け継ぐものがあるからです。

人間で言うハーフは、美人、或いはイケメンで頭が良く、更に運動神経も優れているというスーパーハーフを産むということです。

農作物で言えば、良質な実、収量が多い、病虫害抵抗に優れる。というような優れた性質の種ができる訳です。

この雑種強勢の原理を利用したのがF1交配種であり、その交配するのに利用される仕組みが雄性不稔の系統ということになります。

逆に、雄性不稔の系統を使ってF1交配種を作成するという言い方が分かりやすいかも知れません。



植物は自家受粉してしまうものが多いので、AとBの品種を並べて育てると、できる種はAだけの遺伝子を持つもの、Bだけの遺伝子を持つもの、またAとBの遺伝子をもつもの、ができます。

これだと3番目の両方の品種の遺伝子を受け継いだものだけが雑種強勢の種である訳で、それを両方の株でできた種から探すのは無理というものです。

そこで、Aの品種にオシベ=花粉が機能しない雄性不稔の系統を使う訳です。すると、Aの側の花粉は機能しないのでAに実る種は自家受粉の種はあり得ない。

即ちAに実る種は全てAとBの遺伝子を受け継ぐ雑種強勢の種である、ということになります。これで選別不要でF1交配種の種が簡単に手に入る訳です。

そして、この雄性不稔のF1交配種を利用して作るのが遺伝子組み換え作物なのです。

Aの雄性不稔の品種に除草剤耐性の遺伝子を組み込んだBの品種を掛け合わせてやればAに実るタネは全て除草剤耐性遺伝子が組み込まれた種である。


ま、ちょっと難しかったかも知れませんがF1交配種と遺伝子組み換え作物は全く別の問題で、遺伝子組み換え作物=不稔性の種子=現在販売されている種のほとんど全て。

と言えます。不稔性は優れた作物を産むための犠牲的性質であって遺伝子組み換え作物だけに見られる汚点ではないのです。

因みに、このF1交配種を作出するという現代農業の最も優れた技術は農業全般に応用されており、我らがチキンさんたちもほぼ100%がF1交配種です。

残念ながら地鶏と言われて販売されているものもほとんど全てがF1交配種です。もっと言えば人類にとって主食となる穀類(大豆・トウモロコシ・小麦・米)なんかは世界的に見るとほぼF1交配種です。

なんでこんなにF1交配種がはびこっているのか?











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Last updated  2013.07.16 07:51:10
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