門外漢のねごとたわごとひとりごと

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2024.11.28
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カテゴリ: 読書関連
『瀬戸内寂聴訳源氏物語全十巻』、読み始めた時は年内には読み切ってしまうのが目標だった。

確かに途中では、手こずって読み進むスピードがすごく落ちたこともあって「”年内読了” は難しいかもしれない」と思ったこともありました。

ところが最終章とも思われる『宇治十帖』とも言われている七巻目後半から、俄然スピードアップが図れてきた。すなわちそれは慣れてきたということも有りますが、何よりも『宇治十帖』がとても面白いからにほかなりません。物語に引き込まれてゆくのです。

『源氏物語』は主人公の光源氏が生涯を閉じる『雲隠』の帖で完結でいいと思うのですが、そこから数年のブランクを経て、新たに書き始められた物語(つまり続編?があって最終章?へ)が『宇治十帖』です。

この最終章『宇治十帖』の作者は「紫式部ではなく別人の手になる」との説も一方ではあるくらいです。しかしこれはやはり紫式部の筆だと信じたいところです。
この『宇治十帖』展開は、時代をそっくり現代に置き換えても面白いドラマになりうる。

こんな物語が千年もむかしの平安時代に創られていたとは、そして紫式部の人物観察眼の鋭さとその適格さ、そして物語構成の完成度を思い知らされている。

ただ、『源氏物語』最終章のこの『宇治十帖』の終わり方が、なんとも唐突な感じが否めない。
つまり ”完結した感が無い” のです。言い方を変えれば、「まだまだ書き進めてゆくことはできたはず」と思われるのです。


全巻を通して理解できているのかというと、とてもそんな事は無く未消化と言わざるをえませんが、機会を作って再度この全十巻を読み直してみる必要はあるかもしれません。





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Last updated  2024.11.28 00:10:12
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