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「姉さん、しゃべらないで、血が・・・」梨々亜は泣き叫ぶ、しかし瑠璃は少し笑う。「梨々亜・・・・私の事は気にしないでいいから、ジン君とのことは・・・」「姉さん、こんな時にそんな事を・・・」「ジン君、確かにあの人達悪い人だけど・・・・もう昔みたいな事しちゃだめよ・・・・」「瑠璃ちゃん・・・・・」「私はいつものジン君の方が好きだなぁ・・・・」ジンはガントレットをはずしグラヴィティエリアを解く。「瑠璃ちゃん、分かったから、もうしゃべらないで・・・」「ジン君、もうそのガントレットはめちゃダメ、約束よ・・・・」「分かった、約束するから・・・・動いちゃだめ・・・・」瑠璃はジンに抱きつく。「最後に・・・もう一つだけお願い・・・・梨々亜のこと・・・よろし・・・く・・・ね」瑠璃の体から力が抜ける。「姉さん!!姉さん!!」「瑠璃ちゃん!!」梨々亜が瑠璃の体を揺さぶる、しかし瑠璃は目を開けない。その時梨々亜の手が一瞬光った。「え・・・・これって・・・」と、2人の背後からジンに向かって爪が振り下ろされる。「隙が多すぎるぞ血色のガントレット!!」しかし爪は梨々亜によって受け止められた。梨々亜の手には棒状の鉄が握られていた。そして後ろの気配に気づいたジンは「うぉぉぉぉ、グラビィティエリア!!」残った力を振り絞り向こうに置いてきた剣を引き寄せ、龍谷の背中を貫く。「うっ・・・・何故気づいた、完璧な不意打ちのはずだったのに・・・ここは退くか・・・・」深手を負いながら龍谷は理緒を抱えて闇の中へと消えていく。「くそ、待・・・体が動かねぇ・・・」「ジン君!!」「俺はいいから瑠璃ちゃんを頼む・・・・瑠璃ちゃんが一番危ない・・・」そこへホーリーシールドの面々が駆けつける。どうやら戦闘になる前日比谷が本部に連絡していたらしい。「こ、これは一体何が・・・・・」梨々亜があせりながら言う。「説明は後でします。お願いします、みんなの応急処置手伝ってください!!」「わかった!!」一人の男性が瑠璃を見る・・・「言いにくいが・・・・もう彼女は死んでいる・・・・俺は医者の免許を持っている・・・脈もないし呼吸も止まっている・・・・間違いないだろう。」「いや、そんな・・・・姉さんが・・・ねぇ、姉さん寝てるんでしょう?いつもみたいにふざけて、ねぇ・・・起きて・・・・・」周りのものは何もしゃべれない・・・・かける言葉が見つからない。「いやぁぁぁぁああ」梨々亜は気絶した。ジンは目を開ける、どうやらここは病院のようだ。「目が覚めたみたいだね。」医者らしき男が声をかける。ごつごつした顔、しかもグラサンをかけてる。かなり変な人に間違いないだろう。「俺は岩雄(いわお)、顔も岩っぽいからガンテツなんて呼ばれてるが・・・・ここは俺の経営する裏の病院でね、君は知ってると思うが普通の病院じゃ能力者を入れてくれないんだよ。それで俺のところに運ばれたわけだ」「あの・・・・瑠璃ちゃんは・・・」「・・・・・・」岩雄は何も語らない。「そうですか・・・・・」ジンは全てを理解した。「またあいつに・・・・大切なものを奪われたのか・・・俺は・・・また何も出来ずに・・・」ジンから涙が出る。岩雄は何も言わず部屋を出る。ジンの涙がとまる頃時計は午後3時をまわっていた。日にちを見るとどうやら今日は倒れてから3日経っているようだ。「梨々亜ちゃんはどうしてるのかな・・・」そこへドアが開く。「ジン君、起きたのね」「あぁ、もうすっかり元気ぃぃたたたたた」梨々亜が笑いながらお腹をたたく。「あははは、全然大丈夫じゃないですよ、寝ててください。」梨々亜は笑ってはいるものの、いつものような笑顔ではなかった。「ジン君・・・・私、回収を手伝います、その気持ちは今でも変わらない、いえ、もっと強くなりました」「梨々亜ちゃん・・・・」「姉さんが死んだ時、私の中に流れてきたんです、姉さんの能力・・・・」「じゃああの時梨々亜ちゃんが握っていた鉄は瑠璃ちゃんから受け継いだ能力・・・・」「多分、私の力は死んだ人から能力を吸い取るんだと思います、でも・・・まさかそれが姉さんからだなんて・・・」「梨々亜ちゃん・・・・もういいから・・・・」「私は、この力無駄にしたくない、もう誰も死なせない、この力を回収する事に姉さんの力を使いたいんです!!」「俺も誰も死なせたくない、多分梨々亜ちゃんを危険な目にあわせることになってしまう。だから一緒に連れて行きたくはないんだよ・・・」「私だってジン君を危険な目に合わせたくないです。」「うっ・・・・・」(そう言われると返答にこまるな・・・)「分かってくれよ・・・」「分かりません、それにサーチの能力なしでどうやって探す気ですか?」「あ・・・・・」「考えて・・・・なかったんですね。」「(;^∇^)o_彡☆あははははっ」笑いながら冷や汗が垂れる、図星だった。5日後・・・・ジンは完治した。岩雄はボー然としている。「1週間弱で治したのか・・・・ほんとに・・・」ジンの症状、出血多量、肋骨3本骨折、全身筋肉痛、運ばれたときは死ぬかと思われた。しかし、今目の前にいるのは・・・・イスに乗ってくるくるまわっているバカが一人目の前にいた。「それじゃあ治療代、お前ら二人合わせて合計273万5800円だ。」ジンはイスから落ちた。「たけぇよ!!」岩雄が当たり前のように反論する。「ここは裏の病院といったろう、保険証なんざ使えないんだよ、普通より高いのは当たり前だ!!」横から梨々亜が出てくる。「カードで大丈夫ですか?」「出来ればキャッシュがいいんだが・・・・カードでも大丈夫だ。」「ありがとうございます」「俺の感覚って普通じゃないのかな・・・・俺が単に貧乏なのか・・・・」ジンは目の前の現実に落胆する。「さっ、ジン君いこっか」「おう、まずホーリーシールドの本部でも覗いて行くか」「はい」二人はホーリーシールドの本部へ行く。サントレイズ教会は戦闘後と違ってところどころ壊れた部分はあるものの片付いていた。「あれ?ジンさん」「ジン、動いて大丈夫なのか?」出迎えたのは香奈枝と日比谷だった。日比谷は相変わらず生意気口調である。しかし、プロレス技をかける人はもうここにはいない。「あぁ・・・・もう万全!!」そこに恵美がやってくる。「お待ちしてました、怪我は治ったようですね。」「あぁ、しっかりな」「お二人はこれからどうなさるの?」「俺たちは・・・・」「能力回収の旅に出ようと思います。」恵美はさらに質問する。「それで、エレメンタルガーディアン、それにルディア政府は・・・」ジンが答える。「向こうは2人とも相当深手を負っていると思います、一旦体制を立て直すでしょう、その間に世界に散らばっている能力者全員を回収して回るつもりです。」「ルディア政府は恐らくもう動かないと思います、マスターの能力者を戦闘に出したという事はあれで全員だったのではないかと・・・放っておいても問題ないと思います、エレメンタルガーディアンが再び動く前に他の能力者から全て能力を回収しようと思います。」恵美は分かっていたようにうなずく。「なるほどね、それで私たちの能力は・・・」「エレメンタルガーディアンと戦うとき、力を貸してください、その後あなたたちからも能力を回収します。」恵美はうなずく。「分かったわ・・・・」「それじゃあ、俺たちそろそろ・・・・・」「恵美さん、日比谷君、香奈枝ちゃん・・・・ホーリーシールドのみなさん、またね^^」香奈枝は泣きながら別れを言う。「ジンさん、梨々亜さん、待ってますから、必ず戻ってきてくださいね~」恵美はただ二人の身を祈る。「二人に幸運があらん事を・・・・」ジンと梨々亜は次の町へ向かって歩き出す。日比谷が口を出す。「待った、回収作業俺にもてつだわs・・・・」恵美が日比谷の口を抑えていた。「日比谷、邪魔しちゃだめよ」恵美が・・・・いや泣いていたはずの香奈枝さえ日比谷を睨んでいる。「邪魔なんかしねぇよ、俺は回収を手伝いたいんだよ!!」「そういう意味じゃなくてね・・・・言ってもまだ日比谷には分からないか・・・」「梨々亜・・・・・」「はい?」「こっち逆じゃない?」「あ・・・・・」梨々亜は姉からしっかりと受け継いでいた、色々と・・・・。
October 30, 2005
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6人(ジン、瑠璃、梨々亜、香奈枝、日比谷、恵美)は別荘についていた。(何でこんなに・・・・)梨々亜は疲れていた。その上6人分の晩御飯を作るのである、ため息が出る。「はぁ・・・・」「俺も晩飯作るの手伝うよ、コレだけの人数は大変っぽいし」「ぇ、ううん、何人でも平気よ!!」ジン君と一緒に料理・・・・。梨々亜は疲れが吹き飛んでいた・・・・ε=ε=ε=ε=ε=(苦労o- -)o ブーン(それにしてもここも相変わらず無駄にでかい別荘・・・・4人家族が使う大きさじゃないね・・・)台所で2人並んで晩飯を作っている2人。「これぶつ切りで」「ほい」「ネギお願い」「ほい」「れんこん輪切りでお願いします」「ほーい」「これ、味どうですか?」「んー、もう少し塩いれてもいいかな」「はいっ」・・・・・・・・・・「あとは煮込むだけだね」「はい、ありがとうございます、おかげで晩御飯が早く出来ちゃいました」「ジン君」「ん?」「私の能力って一体何なのでしょうか・・・・「恵美さんの言ったとおり特殊な条件下で発動する能力だと俺も思う。香奈枝ちゃんの光とかは自然に出るけども梨々亜ちゃんのは発動に何か条件がついてるんだと思う。多分それだけ大きい能力なんじゃないのかな。」「条件ですか・・・・」「俺もまだ知らない事が多いよ、この能力については・・・ただ、今日始めて気づいたのはブレイクの能力もレベルが上がるということかな。」「はい、そういえばいつもより能力を壊すのに用する時間が短かったですよね」「うん、それもなんだけど、あの宗次って奴のマスターの能力も壊す事が出来た、前までは壊せなかったんだけどね。ブレイクも多分サーチやマスターも何段階かレベルがあるのかもしれない」〆(.. )カリカリッ!!「そろそろ出来たかな、向こうに運んでいこっか」「はい^^」向こうで4人はゲームをやっていた。みんなのゴル○4だった。「カキン、ギュルルルル・・・・カコン、ナイスイーグル」画面では瑠璃の打ったボールがバックスピンのかかったボールが見事カップに入っていた。日比谷、香奈枝はボー然としている。「この2人強い・・・・9Hで11アンダーって一体・・・・」「みんな楽しそうだね、俺も後でやろうかな」「はい、じゃあ私も混ぜてもらおうかな・・・って姉さん!!」梨々亜の目はゲーム機のコンセントに向かっていた。「ん?梨々亜どうしたの?」「いくら雷の能力持ってるからって・・・・自分にコンセント差すのはやめて!!」「大丈夫大丈夫、ちゃんと100ボルトに保ってるし、+と-の向きは把握してるから」「そうじゃなくて・・・・・」(あんな使い方があるのか・・・・今度試してみよう)「そろそろ飯食わない?ちょうど9H終わってキリよさそうだし」「は~い」「恵美さん、強いですね~」「いいえ、瑠璃ちゃんこそ、今度は決着つけましょうね」(恵美さんまでハマってる・・・・・ゲームに年の境界線はないのか)恵美が合図を送る。「瑠璃ちゃん」「はい、分かりました」(やばい、逃げ・・・・)恵美さんも読心術の会得者らしい。ジンだけ少し冷めた夕食を食べる事になった。夕食を食べ終わった頃、もう10時になっていた。「さて、そろそろ寝・・・」途端、嫌な予感がジンを襲う。と同時に瑠璃が声を上げる。「一人来るよ、しかもすごいスピード!!」ジンは2階の窓から飛び降りる。「おう、久しぶりだな、あのときのガキか」「・・・・・」ジンはただ黙ってやってきた男を見つめる。「ジン君!!」家の中にいた全員が庭にかけつけた。「うん?どうやら邪魔がいるな、俺が用があるのは血色のガントレットだけなんだが・・・・」恵美が納得するようにうなずく。「明らかに穏便な雰囲気じゃないですね」「初対面だし自己紹介しましょう、俺はエレメンタルガーディアンの統治者で桐先 龍谷、そこにいる少年と同じエレメンタルブレイカーのだよ。」そこへもう一人現れる。「私を忘れてる~、何でおいてったのよー。」「理緒、なんでお前がここに・・・・」「はじめまして、エレメンタルガーディアンNo.2の天道 理緒です。サーチの能力者よ。もうすぐ桐先 理緒になる予定で・・・いたっ」「何でお前まで来るんだよ・・・」「こんな面白そうなイベントに私を仲間はずれなんてひどいじゃない~」「言っとくがあの真ん中の少年は俺の相手だからな」「じゃあ私は他の人達を相手するわね、それにしてもあの人達面白いわね~、最上位3種類、特殊が2人、風が一人ね」「な、何で分かるの!?」ジン以外が驚く。ジンは相変わらずずっと睨み続けている。「あら、あなたサーチの能力者なのに知らないのね、サーチはレベルが上がるとその人がどんな能力を持ってるか分かるのよ、まだ私は特殊エレメンタルまでは区別できないけどね」「理緒、おしゃべりはそこまででいいだろう・・・・」「あら、ごめんなさい」「この人達、そんな怖い人達には見えないけど・・・・」「戦ってみれば分かるわよ、そこのジン君って子だけはよーく知ってるみたいだけど・・・」「後ろの5人は理緒にやる、あいつは俺だ」「えぇ、わかったわ」ジンがやっと口を開く。「すいません、ゲンさん・・・・あの時の約束一度だけ破ります。」ジンがガントレットを装着する。「ジン君、それは!!」瑠璃と梨々亜が驚く。「悪い、こいつだけは・・・・放っておくと危険な奴だ。」ガントレットを着けるジンを見て事態の重さをようやく2人は理解する。「ジン君、それは着けちゃだめ・・・」瑠璃の言葉は届いてなかった、すでにジンは飛び出していた。「グラビィティエリア!!」ジンと龍谷は同時に同じ技を出していた。高速で2人の攻撃が交わされる。龍谷は全て紙一重で避けながらグラビィティインパクトで反撃していく。ジンは同じ濃度の重力でグラヴィティインパクトを受けながら他の全てを攻撃に回していた。ほぼ互角だった。「ふむ、俺は格闘も好きだが、どちらかというと引き裂く感触のほうが好きなんだよ、レベル2、メタルウェポン」龍谷は武器を精製する、それは鉄の爪だった。ジンもガントレットを剣を精製し装備する。「ジン君!!」「余所見してる場合!!」瑠璃に後ろから雷を帯びた蹴りが入る。「うっ」間一髪よける。「サーチャーだけあって気づく事ぐらいはできるようね、まだ全然遅いけど」理緒の足にあった電気量は明らかに殺す気だった。「それはいいけど、私達全員を相手する気?」恵美は炎で理緒の周りを囲みそのまま理緒を包んだ。「レベル4ウィンドプロテクター+レベル4アクアシールド!!」理緒は水を自在にあやつっていた。理緒の周りを水の壁が覆う。「水なら!!レベル3ボルティックレーザー」しかし、雷は理緒を囲む水に吸収されてしまう。「いい判断ね、雷。でも水に私が接してなければ全然届かないわよ」「レイ!!」光が理緒へまっすぐ向かう・・・が水によって屈折し、当たらなかった。「あの子・・・・あの光やられると少し厄介ね」理緒は一瞬で香奈枝の後ろに回り「レベル3、アクアキャノン」至近距離でど真ん中に水弾を受けた香奈枝は吹き飛ばされたまま動かない。「香奈枝!!」「だ、大丈夫・・・・だけど動けないかも・・・」「あと4匹かしら」「てめぇ・・・・」日比谷が風を覆う。恵美が冷静な判断をする。「3人とも、気をつけて、向こうはウィンドプロテクターで移動速度を強化してるわよ」「レベル4ボルティックフィールド」瑠璃は雷をまとう。理緒がため息をつく。「何かめんどくさいわね・・・・・レベル5、アクアキューブ、この能力はね、半径1キロ以内ならどこでも水中にする事ができるのよ。おぼれてみる?」理緒が言い終えた瞬間、理緒と恵美と日比谷は水のなかにいた。「そろそろ3人とも消えてもらおうかしら、レベル1、ボルト」水を伝って3人に電撃が伝わる、瑠璃を除いて2人は気絶してしまった。すると周りの水は消えていた。「アクアキューブ解除っと・・・・」「あんただけボルティックフィールドなんて使ってるから気絶しなかったじゃないの、面倒ねぇ・・・」「さすがに私も怒る・・・・」ボルティックフィールドの電気量が上がる。「あらあら、まだレベル上がるのね。そういえばそこの子、一度も能力出さないわね、どうしたのかしら」理緒が梨々亜が一度も能力を出さない事に気づく。「わ、わたしは・・・・・」「あなた特殊よね、なるほどね、まだ自分の能力に気づいてないわけね。」「あなたには関係ないでしょ!!」「あるわよ~、足手まといが戦闘にいるだけでこちらとしては大助かり」「え?」梨々亜にアクアキャノンが迫る。「梨々亜!!」梨々亜に当たるはずの水弾は瑠璃の背中にあたる。「ぐっ・・・・・」ジンが要約、瑠璃達の苦戦に気づいた。「瑠璃ちゃん!!」「お前の敵はこっちだろう。」一瞬の油断がジンの腹部に爪を食い込ませた。「余所見とは余裕だな、血色のガントレット」「がはっ」血を吐いて倒れるジン・・・・「ジン君!!」「理緒、そっちもどうやら大分終わったみたいだな」「えぇ、これで最後よ」「くそ・・・・」ジンは深手を負いながらも立ち上がる。剣を捨て、そして一瞬で理緒の元へ行き顔面にその勢いで蹴りを喰らわす。「がっ・・・」理緒は顔面を強く打たれて倒れた。「理緒!!くっ、メタルレイン+グラヴィティエリア」鉄の矢が重力のスピードを受けて高速で飛んでくる。「ジン君危ない!!」ジンの代わりに瑠璃がその一撃を喰らう。「姉・・・さん・・・・」「瑠璃ちゃん!!」「ごめんね、ちょっとヤバイみたい・・・」瑠璃は冷や汗を流す、背中からは大量の血が出ていた。第8話次の日記へ続きます。15000字で入りきらないよ(つω`)
October 30, 2005
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エレメンタルガーディアンではジンの事の報告がされていた。「重力・・・・鉄・・・・もしや血色の鉄篭手(ガントレット)か!!」「はい、そのようです・・・・」エレメンタルガーディアンの統治者、龍谷は昔の事を思い出す。「ジンか・・・・まさかあの時見逃したガキがここまで大きくなってるとはな、血色の鉄篭手だった上にしかもブローカーだったのか。」「見逃した?というと昔奴と会った事があるのですか?」「あぁ、4年前に一度な、奴に会いに行く」「お一人でですか?」「あぁ、再開に邪魔者はいらん」サントレイズ教会に話は戻る。敵は30人ほどの兵隊と、5人の能力者だった。戦闘に立っているリーダーらしきものが口を開いた。「俺の名は宗次(そうじ)、一ついい事を教えてやる、絶望するようにな。俺はエレメンタルマスターだ。」その言葉に一同が騒然となる。日比谷が舌打ちする。「せまい教会に最上位エレメンターが二人も・・・・」「瑠璃ちゃん、俺らも一応加勢するぞ!!梨々亜ちゃんは地下に、そこなら銃の弾も飛んでこない」「はい」梨々亜は悲しい顔をしながら下へと降りていく。(私はこんなときでも役にたたないの・・・・私の能力って何なの・・・)恵美が指示を出す。「日比谷、香奈枝、私は目の前の敵討伐、他のものは周りの兵士の銃弾を出来るだけ防いでください。」「瑠璃も兵士の方を頼む、俺はあそこの5人やってくるから」「(・o・)ゞ了解!」「相手は能力者ですよ・・・・ジンさんも援護へ・・・」「恵美さん、ジンさんの戦闘能力は俺以上です、加勢してもらった方がいいと思います。」「そうですか・・・・ではお願いします。」日比谷、香奈枝、ジン、恵美は一斉に走り出す。「今だ撃て!!」銃声がせまい教会の中に響く。「レベル3アースブレッド」「レベル4メタルアーマー」仲間の援護により銃弾は防がれる。瑠璃は・・・・・すでに屋上にいた。「ボルティックフィールド!!」雷を体中から放電させながら瑠璃は移動していく。ボルティックフィールドに触れた兵は次々と倒れていった。「あの瑠璃ちゃんとか言う子強いなぁ、惚れそうだ」ホーリーシールドの面々は防いでるだけがやっとの自分たちを見てその違いに感心していた、それにしても発言がオヤジくさい。「わー、便利~、ボルティックフィールドで走りまくれば全員やっつけれそうねー」その時瑠璃の背後から土の弾が迫る。瑠璃は間一髪避けた。「よく避けたわね、後ろに目でもついてるの?」「もう一人いたのね・・・んー、サーチの能力で何となくいるの分かっちゃった。」「なっ、上位エレメント・・・・まずいわね、私一人で相手になるかしら・・・」「いやぁ、それが雷しか使えないし、よく考えたら初戦闘かも」瑠璃・・・・バラすなや・・・・「そ、そう・・・・(変な子・・・)土と雷なら相性はいい・・・・こいつは早めに殺しとかないといけない!!レベル4、アースグレイブ」敵の周りの地面が揺れだす。「レベル3、ボルティックレーザー」「無駄よ」土の壁が瑠璃の電撃を防ぐ。「雷が全部土で防がれちゃう・・・・どうしようかな・・・・」「香奈枝、フラッシュだ!!」「はいっ」香奈枝から強い光が出る。しかし相手の動きは鈍らない。「その能力はもう聞いてらぁ!!アクアショット!!」「きゃあっ」「香奈枝!!」吹き飛ばされた香奈枝を日比谷が止める。「大丈夫か?」「うん」日比谷の体を風が覆う。「レベル4、ウィンドプロテクター・・・」「俺も行くか、グラヴィティエリア・・・」恵美も続く。「私も行きましょう、レベル4ファイアーウォール、レベル4、ウィンドプロテクター」宗次が声を上げる。「ふぅー、みんなレベル4か面白いじゃねえ、そこのお嬢ちゃんもただものじゃねえな、レベル4の融合か、何者だ?」「伊達にエレメンタルマスターじゃありませんからね」(うわ、ナンカかっこいいな、伊達にエレメンタルブレイカーじゃないからなとか言って見てぇなぁ・・・)ジンは戦闘中である事を忘れてセリフのかっこよさにみとれている。「なるほど、お前もマスターなワケか、こりゃ本気でつぶさねえとな。俺も行くぜ!!レベル4メタルアーマー、レベル4ボルティックフィールド」「マスター同士の戦いと行こうぜ!!雑魚はお前らに任せる」「はいっ」4人はそれぞれジン、香奈枝、日比谷の元へ向かう。(雑魚って言われた・・・・・)ジン、香奈枝、日比谷はそれぞれプチッと来ていた。突っ込んだ4人は無情にもグラビティエリアで動きを止められたあと日比谷に風で切り避かれトドメといわんばかりに光を凝縮した香奈枝のレイで焼け落ちた。「くそ、使えねぇ馬鹿どもが・・・」「余所見してる場合ですか?」恵美の炎が風に操られ舞うように飛んでくる、宗次の周りを囲んだ。それを宗次は全身を鉄で覆って防いだ。「今度はこっちから行くぜ、メタルレイン!!」雷を帯びた鉄の矢が無数に飛んでくる。恵美は間一髪避けた・・・・がかすってしまった。「うっ・・・・」「俺のメタルレインはかすっただけでもアウトなんだよ、残念だったな。」日比谷と香奈枝が声をあげる。「恵美さん!!」「とどめだ、メタルレイン!!」無数の鉄の矢が恵美を・・・・いや避けていった。「何?」「俺が相手をしてやるよ」「重力か・・・・厄介だなお前、お前らまとめて感電させてやるよ!!レベル3、ボルティックレーザー特大!!」宗次の手から雷が放電される。「アースブレッド!!」ジンは土の弾でそれを防いだ。「お前、重だけじゃないのか・・・ダブルエレメンタル・・・」「いや、悪い、香奈枝と日比谷の分までは防げなかった、いきなりだったもんで、(〃^∇^)o_彡☆あははははっ電圧上げてたから多分しびれて動けないだけだと思う、そこでゆっくりしててくれ」日比谷が驚く・・・・「ジンさん複合能力者だったのか・・・でも相手は・・・・」恵美も口をはさむ。「ジンさん、あなたたちだけでも逃げてください、あなたたちには関係のないことですし・・・・」「目の前でこんな事なってて逃げれる訳ないじゃんよ・・・・・それに逃がしてくれそうにないし」「ほぉ、よくわかってんじゃねえか」「それに負ける気もねぇ」「俺に勝つ気か?おもしれえ」「レベル4、アースグレイブ」「おめぇまでレベル4の融合かよ・・・今日はラッキーな日だな」「いや、多分人生最悪の日だよ」そこらじゅうから巨大な土の弾があらわれる。それを次々と宗次にぶつける。「ぐっ、くそっ、身動きがとれねえ・・・だが決定打にもならねぇぜ、このメタルアーマーがある限りな」「そうだな、時間の無駄らしい」土の弾の勢いがさっきより遅くなる、数は減ってないがスピードが落ちている。「はっ、もうばてたか、こちらから行くぜ!!」「レベル2、メタルウェポン・・・」「え、3つ目!!」ジンの手には鉄の能力で作られた長剣が握られていた。「な・・・・土で攻撃しながら鉄で武器を精製、その間重力は使えないからアースブレッドのスピードが落ちた訳か・・・・なるほどな、お前も最上位ってわけか!!」日比谷が叫びだす。「あんた、最上位なら最上位って言ってくれよ!!勝てるかどうかずっと不安だったじゃないか!!」「いやぁ、ついでに言うと瑠璃ちゃんも・・・・」「余所見してる場合かぁ!!」宗次が叫びながらメタルレインを連発する。しかしメタルレインは当たらない。「重だから当たらないんだって・・・・」「ならばレベル3ボルティ・・・・がはっ」重力で高速移動したジンはそのまま勢いで剣を宗次の腹部に刺した。「誰が放電させるか・・・同じ鉄ならその鉄の鎧だって破れる・・・。俺の勝ちだな。」「く・・・そ・・・・こんなところで・・・」「ついでに能力奪っとくよ、俺はエレメンタルブレイカーだ」「確かに最悪な日だな今日は・・・・・」そのまま宗次は倒れた。瑠璃は土の弾をすいすい避けていた。「当たれ!!当たれ!!」「なんとなくだけど土の動きがわかる、サーチの能力のおかげかしら、でも避けてるだけじゃ・・・・・」瑠璃は悩んでいた・・・実はかれこれ15分も避けている。体力に自信はあるが避けてばかりでは始まらない。「瑠璃ちゃん、加勢に来たよ」周りの兵隊はほぼ片付き応援が一人来た、避けてばかりが功を奏したようだ。「レベル3アクアキャノン!!」敵が向こうに気をとられる。避けた隙を瑠璃は見逃さなかった。「レベル3ボルティックレーザー」「ぐっ・・・・ここまでか・・・」敵はしびれたまま動けなくなった、瑠璃のサーチ能力、いや日ごろのプロレスによる体力が得た勝利だった。ジンは宗次達の能力を壊していく。「よし、こいつで最後」5秒ほど手をあてると手は光らなくなった。「あれ?前より半分ぐらい短くない?」「うん、どうやらブレイクの能力にもレベルがあるみたい?」「(ノ゜ω゜)ノ*.オオォォォォォォォーおめでとう~」「ついでに言うと土と鉄、鉄と重力を同時に使えるようになったし、戦闘してる内にいくつかレベル上がってるみたい。」「わ~、すご~い」瑠璃ははしゃいでいる。梨々亜は落ち込んでいる。「こんな大変なときまで私は何も出来ずに・・・」ジンがなぐさめる。「いいんだよ、梨々亜ちゃんは梨々亜ちゃんで、あせる事はないよ。能力はそのうちきっと分かるよ、梨々亜ちゃんにも能力がある事が分かったんだし」「はい^^」瑠璃もうんうんとうなずく。「これで捨て子説はなくなったね、良かった良かった。」「姉さん(゜゜;)」(いや、この性格の違いからしてまだ捨て子説は有力を保ちつつあると俺は見る・・・・)ジンはマッタリ分析していた。そんな中へ恵美と日比谷がやってくる、雷による痺れがとれたようだ。「さきほどはありがとうございました、関係ないあなた達を巻き込んだ上、危ないところを助けてもらってしまって」「まさか道端で知り合ったあんたがエレメンタルブレイカーだったなんて・・・・」「あぁ、それだったら・・・・瑠璃も」「私、サーチの能力者だよー」「どうりであの時能力者が接近してるってわかったんだな・・・」「ブレイカーにサーチャーにマスターに・・・3種類の上位エレメンタルがそろったわけだ・・・・」「うわ、そう考えると何かすごい事だな。」辺りはもう真っ暗だった。「今日はもう遅いですね、ここは戦闘後で荒れ果ててますし・・・地下は傷ついてないようなのでここで一晩泊まっていっては?少し話したい事もありますし」しかし梨々亜は首をふる。「すみません、ここにも別荘があるのでそちらに行こうと思います。」(そういやぁ別荘たくさんあるとか言ってたっけ・・・・末恐ろしい・・・)「じゃあ私もそちらに泊めさせて貰おうかしら」「はい・・・って(゜゜;)エエッ」「今後どうするかとかあなた達に聞きたくてね、出来ればホーリーシールドとして一緒に活動して欲しいのだけれど・・・・」ジンはバタリと倒れた。「う~、その話はまた明日にして、今日は疲れたから休みたい・・・能力使いすぎたよ・・・」梨々亜はクスクスと笑う。「じゃあまず別荘に行ってご飯作りましょうか^^」「もう動けないよ~」倒れたジンを梨々亜が引っ張る・・・・いや引きずる。「梨々亜ちゃん、引きずらないで、痛いよ~」「あ、すいません。」「いや、だからって袋に詰めないで・・・・大丈夫、もう歩ける・・・歩きますから・・・・」(梨々亜ちゃん、瑠璃ちゃんに少し似てきた?)「(〃^∇^)o_彡☆あははははっ」瑠璃はじっと眺めていた、そんな2人の姿はいつも見せる笑顔とは一段と違っている、とても楽しそうだった。第7話終了。
October 30, 2005
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少年は一人道端で凍えをしのんで座っていた。そこに一人の男がやってくる。「おう、坊主、何してるんだ、一人か?」「おじさんも俺のこと嫌い?」「いいや、別に」「僕、能力者だよ」「それがどうした?」少年は少し驚き、「怖くないの?」しかし男は当たり前のように「全然、それに俺も能力者だしな」「おじさんも・・・・」「坊主、一人なら来るか?行くあてないんだろう?」「うん」少年は男についていく。「みんなに紹介してやるよ、変なやつらばっかだがな」「みんな?」「あぁ、行き場のない能力者とかが集まってるんだ、7人ぐらいな」「僕と一緒・・・・」「俺の名前はゲンって言うんだ、坊主の名前は?」「迅、かいどう じん」「戎道?どっかで聞いたことあるような・・・おう、よろしくな坊主」「坊主じゃなくてジン・・・・」「ところで坊主」「・・・・・」あたりが暗くなる。ジンは目が覚めた、まだ6時だった。「最近懐かしい夢をよく見るな・・・・」ジンはふっと笑った。ジンは恐らく昨日の自分が何をしたのか忘れているのだろう。「能力の修行でもするか」台所に行くとすでに梨々亜がいた。「あれ?梨々亜ちゃん、はやいね。」「あ、ジン君おはよう~、姉さんが能力特訓してるから付き合ってあげて。」「ほう、瑠璃ちゃんが。1日起きて2日寝るような印象があったが意外と早起きなんだね」「3日起きれないようにしようか~?」こめかみをピクピクさせながらスマイル90%で瑠璃が後ろにいた。(やべ・・・・・・)*****20分後*****「それじゃあ雷の特訓しようか。」「はーい」「ひたすらおもいっきり雷を放つ、以上」「(゜゜;)エエッ」「地道な努力が一番早いのです。」「そんな~」*****10分後*****「レベル4、ボルティックフィールド!!わーい、できた~」「はや・・・・・」「ジン君のおかげだよ~」「地道な・・・・努力・・・・・いや、なんでもない・・・・」「ジン君・・・・・」「ん?」「私ジン君の事好きよ・・・・」「(゜゜;)エエッ」不意打ちされたジンは真っ赤になりながら呆然と立っている。「ジン君といるときが一番あったかい気持ちになるの」「ぇ、えっと・・・」「いきなりごめんね・・・・でも今のうちに言っておかないと言えなくなるような気がして・・・」「ごめん、俺好きかって聞かれると好きなんだけど、恋愛とかそういう気持ちかどうか分からないんだ。」「うん、そう言うと思った^^」「(゜゜;)エエッ」「だって女の子に異常に免疫ないし」「ぅっ・・・・」いきなりデートといって誘ったり人の布団に入ってきたりで、免疫ない扱いはちょっと・・・・それは免疫あるほうがおかしいと作者は思う「だから返事が来るまで私待つね^^」「ありがとう」梨々亜は一連の会話をこっそり聞いてしまっていた。その時・・・・「きゃぁぁぁぁぁぁ」「うわぁぁぁぁぁぁ」悲鳴がとどろいた。香奈枝と日比谷の部屋からだ。「ん?何かあった?瑠璃、行ってみよう。」「うん」昨日の記憶などないらしい。日比谷と香奈枝が起きる前の時間に戻ろう。香奈枝は目を開けた。「・・・あれ、日比谷君が隣に・・・私抱きついてる~、うわ大胆。えへへ、夢なら覚めないで~」日比谷が起きかける、そこで香奈枝がふと疑問を持つ。「あれ、夢?」夢にしては触感がリアルだった。2人は同時に起きた。「・・・・・・」「・・・・・・」顔を横にむけ香奈枝と目が合う。「きゃぁぁぁぁぁ」「うわぁぁぁぁぁ」日比谷はベットから飛びのいた。「ご、ごめん、俺いつの間に・・・・」そこへ瑠璃、梨々亜、ジンがやってくる。まず瑠璃が「日比谷君・・・・いくら香奈枝ちゃんが好きだからってそんな事しちゃ・・・」ジンも口を開く「さすがに人の家でそういう事は・・・・いや度胸あるなぁ」「姉さん・・・・ジン君・・・・」全てを思い出した2人はもちろん本当のことを白状する気などない。「いや、これは違・・・・覚えがないんだよ!!」「日比谷君、ごめん私まだ心の準備が・・・・」「だから違うって!!あぁぁぁぁぁ」そして朝食、少し微妙な空気が流れる。「香奈枝、ほんとごめん、俺寝ぼけてたみたいで」「ううん、大丈夫だから」といいつつ、香奈枝は真っ赤になる。瑠璃がフォローする。「誰でも寝ぼける事はあるよ~、仕方ないよ~。」「そうそう、それに抱きついたのは香奈枝ちゃんからなんだし」「そうですね・・・・抱きついた私もわr・・・・って何で知ってるんですか?」瑠璃とジンが目を合わせる。(まずった?)(ジン君のばかー、口すべらせちゃって)(どうする?)(日比谷君怒りそうだし香奈枝ちゃん怒ると怖そうだから逃げよっか)(うん)「ごちそうさまっ」2人は同時にそう言い逃げていく。梨々亜が白状したように言う。「昨日ね・・・・姉さんとジン君が悪ノリしてグラヴィティエリアの能力使って日比谷君をベットに移したのよ・・・・疲れて熟睡してるのをいい事にね・・・」「あいつらっ」日比谷は真っ赤になりながら追いかけていく。香奈枝は・・・・・手に高濃度の光をまとっている、触ったら溶けそうだ、マジで殺る気だ。梨々亜はその時自分も一緒にいた事をさりげなく隠していて良かったと思った・・・・。「レイ!!」香奈枝が放つ光の一閃が逃げる2人をとらえる。一瞬で燃え上がった。*****30分後*****火傷を負った二人はとても痛そうだった。真っ赤になっていた日比谷すら可愛そうという目をして2人をみていた。香奈枝はいつもの顔に戻っている。「そ、それで・・・・これからどうする?2人とも」梨々亜が耐え切れず言葉を出す。日比谷が間髪いれずに答えた「あ、あぁ・・・・ホーリーシールドの本部に行こうとおもう・・・・」ジンもしゃべる「ほぉ、この前壊滅したといってたのは本部の話じゃないのか、良かった」「あぁ・・・本部の場所が外部に漏れることはそうない、極秘だからな」香奈枝が顔を伏せながら言う。「今回は・・・・色々話さなくちゃいけないことが・・・・」「それと、あんたらに相談がある、ホーリーシールドに入らないか?」「やだ」ジン即答。「はやいな・・・・」「俺は組織とか入ったり作ったりするの好きじゃないし、それに俺は能力と一般人との共生を考えてるわけじゃない、能力の回収だ。」瑠璃も口を開く。「共生って言えるほど今の能力者の立場は・・・・・」「とりあえず是非会って欲しい、俺たちのマスターに」「マスター?っていうとホーリーシールドの一番偉い人って」「おう、驚くな、最上位エレメント「マスター」の能力者だ、俺はその人に風の力をもらった!!」「(ノ゜ω゜)ノ*.オオォォォォォォォーすご~い」(瑠璃ちゃん・・・・君も最上位エレメントだから・・・・)(姉さんのこれは一種の病気かしら・・・・・いいえ、天然よね・・・)ジンはしばらく考える。(ここは行っても損はないな・・・共生派というし恐らく危険な目にあう事はないだろう・・・)「瑠璃、梨々亜ちゃんはどう思う?」「行く行く~」(瑠璃ちゃんはそう言うと思った・・・・)「あら、今日は骨でも折ろうかしら?」「ぃぇ・・・・梨々亜ちゃんは?」「私も行ってみてもいいと思います、情報を得るためにも必要だと思います。」(さすが梨々亜ちゃん、瑠璃ちゃんとは大違い)ボキッ・・・・(o_ _)o...返事がない、ただのしかばねのようだ「そうと決まればサントレイズの町に行こうか、本部はそこにある」「シレスタとは逆方向だね~」「うぃ、じゃあ行きますか」「姉さん・・・・そっちシレスタ方面・・・・」(シレスタと逆と言いながらシレスタに・・・姉さんを治す薬100万円だろうと買います・・・)「梨々亜?」「ぃぇ、何でも^^;」さて、一行はサントレイズに着く。そしてサントレイズ教会に入っていた。「ここの地下に本部があるんだ、10人ぐらいの組織なんだけどね」祭壇を動かすと地下への階段があらわれた。「かっこいい・・・・・」瑠璃は目をきらきらさせている。「あら、日比谷、香奈枝おかえり、どうしたの?後ろの方たちはどなた?」「あぁ・・・・実は・・・・シレスタに行ってた部隊は・・・」日比谷は全てを語る・・・・「そんな・・・・壊滅って・・・・・」「平和な解決が出来る一つの糸口だったのに・・・・政府も能力者による統治しか考えてなかったのね・・・・」ジンが口を開く「となると、あとは回収の線しかないな・・・・」「そういえばあなた方は?」香奈枝が紹介する。「えっと、この人達は迅さんに瑠璃さんに梨々亜さん、政府の人たちに追われているところを助けて頂きました。」「それは・・・・ありがとうございます、部下がお世話になったみたいで・・・私はホーリーシールドを束ねている恵美(めぐみ)と申します」「するとあなたがマスターの能力者・・・・」梨々亜が飛びつく。「恵美さん、お願いがあります!!私にマスターの能力を使ってくれないでしょうか!!」「あなたは・・・梨々亜さんかしら?何故能力を?私は誰にでもマスターの能力を使ったりはしないのだけれど・・・」梨々亜ははっと気づいて落ち着く・・・・「あ、すいません、その・・・・私は姉さんやジン君達と一緒に回収のお手伝いしたいのに・・・・一人だけ何も出来なくて、どうしても必要なんです!!」「梨々亜ちゃん、気にしていたのか・・・」「だって・・・・」健気な彼女にジンは微笑む。「わかりました、いいでしょう、能力を使いましょう」「ほんとですか!!」「これでも人を見る目はあります、一生懸命で純粋な気持ちが私には見えますよ^^」恵美は梨々亜に手をあてる、手は光りだした。しかし、光があたって数秒、光ははじかれた。「これは・・・・・・梨々亜ちゃんはもう能力に目覚めているはずよ・・・」「え・・・でも私は未だに何の能力も・・・・」「特殊な条件で発動する能力の可能性もあるわね」「特殊・・・・私の能力って一体・・・」梨々亜は自分の手を見つめる。「ジン君、誰か来るよ!!能力者、6人いる!!」日比谷が首をかしげる。「いや、別に何の物音もしな・・・」その時、上のほうで爆音がする。「な、なんだ!?」「上の方よ!!」階段をのぼって表に出る。「おう、ここかぁ、ホーリーシールドの本部ってのは」「くそ、ルディア政府か・・・・」「ほれ、お前の仲間かこれ?返すぜ」全身火傷だらけである、どうやらもう息はない。「中々しゃべらねぇやつでよ、大変だったぜ」カチャ・・・・周りは全て銃を持った兵士が屋上から構えていた。ホーリーシールドの全員が状況を理解する。「すいません、恵美さん、共生派の理念には反しますが・・・」「戦わせてください、お願いします!!」恵美は悲しそうな顔をする。「共生はやはり無理なのかしら・・・・ここはどの道戦わざるを得ないようですね。」第6話終了。
October 30, 2005
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3人は隣町シレスタへ行くためルカ街道を渡っていく。「あれ?」「ん?どうしたの?」「一人こっちに誰か来るよ~、サーチに反応したから能力者かも」「Σ(- -ノ)ノ エェ!?」(さらっと大事な事いうな瑠璃は・・・・)ほどなくして向こうから2人子供がやってきた、12,3歳ぐらいだろうか。よく見ると泣いている。「君、どうしたの?名前は?」「・・・・・・」よく見るとすり傷だらけだった。「何があったの?話してくれないかな?」少年はやっと口を開く、隣の少女はまだ泣いている。「あんたらに言っても意味がない、俺と関わらない方がいい」ひどく冷たい口調だ。「何もないなら何で泣いて・・・・」「だからかまわないでくれ!!急いでるんだ。」(急ぐ・・・・?まさか・・・追われてる?)少年は少女を引っ張る。ジンが口を開く「ひょっとして誰かに追われてるのか?」少年の足がとまった、少女も自然にとまる。「何故わかる?」「なんとなくだ」「確かに追われているが、あんたらまで巻き込みたくはない、それに巻き込んだらあんたらだってタダじゃすまないから」「人生のー先輩にはー敬語をーつかいなさいっ」瑠璃のプロレス技が決まる、しっかり雷の能力もつけて。(最近さらに電力あがってるな・・・・)「つっ、やめっ、お前能力者か!!」「うん、そうだよー」「なら頼みがある、助けてくれ!!」「助けてくださいでしょっ!!」きまったぁぁぁぁ、キャラメルクラッチ「姉さん、気絶したら元も子もないからそろそろやめて・・・」「いけない、つい」(「つい」って・・・・・)「ぅ、くそう、あとで覚えて・・・分かった、分かったから!!そうだ、そうじゃなくて、追われてるんだ、助けてくれ」「追われてるというと、エレメンタルガーディアンか?」「いや、ルディア政府だ・・・・」「そっちか・・・・・」「俺の名前は日比谷、こいつは香奈枝。俺たちは元々共生派「ホーリーシールド」にいたんだが・・・・俺たちを除いてみんな死んだ・・・・」日比谷の話に3人の顔色が変わる。「ホーリーシールドのメンツの一人に昔あったことがある、政府の人間に負けるほど弱くはなかったはずだが・・・」「向こうにも能力者がいたんだよ・・・軍隊だけだと思って油断したら・・・」日比谷が顔を伏せる。「能力者潰しを唱えておいて能力者を戦闘に使うのか・・・・政府はただ能力者潰しをするだけじゃなさそうだな・・・おおかた他国への干渉だろうな、戦争でもする気か・・・」「あぁ、よく分かったな、それで協力しろって言われたんだが断った瞬間攻撃されたんだ・・・銃に囲まれて何とか逃げ延びたのが俺たちなんだ・・・」(そろそろ向こうの草むらが動く頃か・・・あと7秒)「囲まれたにしてはよく逃げれたな」「仲間が盾になって守ってくれたんだ、体で・・・・能力者がいなければまだ勝算はあったのに・・・」(あと3秒・・・・)「そっか・・・・」「だから、俺がこんな戦い終わらせる、平和に、共に生きて暮らすというのがホーリーシールドの指名だから!!」ダダダダダダ・・・・と、そのとき銃声が響く、しかし、銃弾は全て地面にめりこんでいた。「さっきからこそこそと・・・・逃げられたじゃなくて逃がしたって事か・・・」ジンはグラヴィティエリアを発動させていた。「くそっ、さっきのやつら、ここで敵をとってやる!!」日比谷の周りを風が舞い始める。(風・・・・しかもレベル4か・・・)「1、2、3・・・・7人、瑠璃、そっちの二人頼めるかな?」「りょうかいっ」「香奈枝、俺たちはあそこの3人だ!!」少女が始めて口を開いた、涙は止まったようだ。「はいっ」日比谷は風で加速し、手に風の刃をまとう。「くらえっ」2人が一瞬で吹き飛ぶ。(風を刃に変形させた、中々やるなぁ・・・)ジンは心の中で感心した。香奈枝は最後の一人に猛烈な光をあびせた。「フラッシュ!!」「うぐぁっ」敵は思わず目を押さえる「香奈枝、ナイス」日比谷は残りの一人にも一撃を浴びせる。一方瑠璃は・・・・思う存分プロレス技をためしていた・・・・怖い。「俺のほうも終わったよ」「ってあんたそこから動いてないじゃん!!」「だってグラヴィティエリア使えば生身の人間は動かなくても大丈夫だし」「反則だ・・・・・」「いや、風の能力でも同じことができるはずだよ、ウィンドエリアの範囲を広くすれば同じことができるはず、それより香奈枝ちゃんは・・・・特殊能力者かな?」「はい、光の能力です、出来ることといえば相手を失明させるぐらい・・・」「それはそれで怖いな・・・・・」「ところで、あの姉ちゃんはまだやってるのか?相手もうダウンしてるぞ?」「あれは・・・・しばらくやらせてあげてくれ・・・一人プロレスの世界にはいってる・・・・」「姉さん・・・・ぃぇ、あれは姉さんじゃないわ、私に姉さんなんているはずが・・・・ぅぅ・・・・」(梨々亜ちゃん・・・・とうとう現実逃避に入ったか・・・分かるよその気持ち・・・)「とりあえず、助けてくれてありがとな、2:7だと少し分が悪かったかもしれない」「ルディア政府にエレメンタルガーディアンか・・・・両方ともどうにかしないとな・・・」周りを見るとすでに夕方だった。梨々亜がきりだす。「とりあえず今日は、うちに戻りますか?日比谷君、香奈枝ちゃん、行くところないならウチに泊まっていってはどう?」「はい、お願いします。」「あ、あぁ・・・・じゃあ頼む」「おねがいしますでしょっ」いつの間にか背後にまわっていた瑠璃が日比谷に技をかける。(いつの間に・・・・とりあえず日比谷ご愁傷様・・・)力の加減を忘れてしまっていた瑠璃は気絶させてしまった・・・「日比谷くんっ!!」少女は慌てる・・・・「あ、ごめん、つい。大丈夫、気絶してるだけだし・・・・」「よかった・・・・」「[壁]¬ェ¬=)oもっかい技かけたら起きるかな?」「だ、だめですっ、しんじゃいます!!」「あら、冗談よ?よほど彼の事大事なのね」瑠璃はこういう事はするどい、香奈枝は頬を赤くする・・・・(さっきのは彼が大事というよりも本当に殺しかけないという気持ちの方が強かったんじゃないだろうか・・・・)「ジン君も試す?^^」笑顔100%で瑠璃が言う、怖い。おそらく心の内がばれたのだろう。「ぃぇ、結構です、ほんとに、試さなくていいかrぎゃあぁぁぁぁ」「姉さん・・・・2人も気絶させて誰が運ぶの・・・・・」その後梨々亜がお越し5人は一旦瑠璃、梨々亜の豪華別荘へと戻っていった。「うわ、広・・・・」「わぁぁぁ」日比谷は口をあけ、香奈枝は目をきらきらさせる。「部屋はあまっtんぐんぐ・・・・」瑠璃が梨々亜の口をふさぎながら言う。「部屋ごめんねー、一つしかあまってないの、だから2人同じ部屋でいい?」「(゜゜;)エエッ」みんな驚く、そりゃそうだ・・・・「ひ、ひとつしかないなら・・・別に・・・俺は床で寝るから。」「えと、その・・・・一つの部屋でも別に大丈夫です・・・」明らかに二人は動揺してる、当たり前だ、まだ二人とも13歳である。「瑠璃・・・・そんなイジワル言わずに・・・・」言いかけてジンはやめた、瑠璃の目が「新技思いついた」といっていた。「それじゃあ案内するね~^^」(実を言うと、ジンが口を止めたのは本人も面白そうだと思ったからである。)梨々亜が食事の支度を始めた。「みんなどうする?晩御飯?」日比谷は「俺はいい、今日は疲れた。」香奈枝も「私も先に・・・・今日は色々あったので・・・・」二人は部屋にはいっていった・・・「そういやぁそうだよな、飯食う気分じゃないか・・・」「ルディア政府にエレメンタルガーディアン、なんでこんな事にしか能力が使えないのかな・・・」3人は晩御飯を食べ終え、食器を2人(もちろん梨と迅)で片付けた。瑠璃が迅にささやく、ごにょごにょごにょ。「姉さん、一体何をはなして・・・・」「いいから梨々亜も来なさい」「姉さん、ここは日比谷君と香奈枝ちゃんの部屋・・・・」「しーっ」コッソリドアをあける、2人ともすやすや香奈枝はベットで日比谷は床で毛布にくるまって寝ている。「姉さん、何をする気?」「日比谷君をベットにうつすの」「(゜゜;)エエッ、そんなことしたら大変じゃない」「じゃあやめとく?」「え、いや、えーと・・・・」梨々亜もちょっとやってみたいらしい・・・「よし、じゃあこっそりと・・・・」瑠璃が動くのを迅がとめる・・・・「待て、ここはプロに任せろ」プロってぉぃ・・・・・ジンはグラヴィティエリアを発動させる。静かに日比谷の体が浮き、香奈枝の毛布が少し開いてその中に日比谷が入る。寸分違わぬその重力コントロールは完璧だった。「わ、完璧な重力コントロール・・・・」瑠璃が感心する・・・・「能力も使い方しだいなのね・・・・」梨々亜もなんとなく感心する。「ぅ・・・・・ん・・・・・」香奈枝が寝返りをうつ、ちょうど日比谷の上に手がのる・・・「あ・・・・・・」瑠璃が思わずもらす・・・「ちょ・・・姉さん!!ジン君、元に戻して!!」「今動かすと起きちゃわないかな・・・・」「じゃあどうしよう・・・・」「日比谷君が寝ぼけたということにして・・・・」「え・・・まさか・・・・」瑠璃とジンはお互いの部屋へ向かう。「・・・・・・」梨々亜も罪悪感を覚えながら部屋へと戻る・・・・第5話終了。
October 23, 2005
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「それで、いつから起きてたの?」「姉さん、気絶してる人に話しかけても意味ないよ?」くしゃみをしてしまったが最後ジンは帰らぬ人となった。瑠璃の新技デスクラッチ改(雷付加)を喰らい帰らぬ人に・・・いや、まだ生きてた。「あぁ、君たち、晩御飯ができたよ」さも今来たかのように猛はドアを開けた、犠牲者は一人だけで十分である。「はい、今行きます♪」瑠璃は光速で階段を降りていった。「梨々亜ちゃんも一緒に・・・・」「もう少しだけ様子見てます、さっきの姉さんのプロレス技で容態が以前より悪化したような気もしますので・・・・」「ふむ、分かった。」猛も瑠璃の後をおうように部屋をでていった。「・・・・・・・」「実は起きてますね」ビクッ!「(〃^∇^)o_彡☆あははははっ」「ぉ、初めてみた、梨々亜ちゃんが笑うの」「え?」梨々亜の頬が少し赤い、照れてるようだ。「ごめんね、今日は・・・・」「いいえ、私こそ何も出来なくて・・・・」「エレメンタタルガーディアンにはちょっとあってね・・・・昔ほどではないけども手加減をしなくなってしまう。」「・・・・・・」「もし、俺が手にガントレットをはめる事があれば、止めてくれないかな、一度止まれば今みたいにしばらくは動かないから」「はい、分かりました・・・・(私に止められるかな・・・)」「それじゃあ飯食いにいこっか」「あ、はい^^」夕食はクリームシチューだった。まろやかな味がなんともいえなくうまかった。「今日は泊まって行きなさい、せっかくだから」「何から何まですいません、ありがとうございます。」「ベットはこっちだよ。」案内された部屋にはダブルベットが一つだけだった。「Σ(- -ノ)ノ エェ!?」「いや、大きいベット一つだけって何故ですか!!」「わぁいヽ(ω・ヽ)(ノ・ω)ノ わぁい♪」誰がどのセリフを吐いたかは今までのキャラの性格からご理解頂こう・・・・「おっと、間違えた、これはわしと薫のベットだった、君たちの部屋はこっちだよ」(絶対わざとだ・・・・年頃の娘2人になんてネタを提供するんだ・・・てかその年でダブルベットか!!)さっきジンが寝ていた部屋に布団が3枚しかれていた。「ここだよ」「ありがとうございます」猛は寝室へと向かった。「んじゃあ寝るか」「うん♪」3人はそれぞれ布団にもぐる、それぞれ?「えと、すでにこの布団俺が入ってるんだけど・・・・・」「姉さんΣ(-x-;)、ジンさんの布団入っちゃダメよ!!」「えぇぇぇ~・ω・`」「えぇぇぇ~・ω・`じゃなくて!!」「[壁]¬ェ¬=)o妬いてる?」「姉さん!!」梨々亜は顔を真っ赤にしている。一人免疫のない人間が間で固まっていた。「仕方ないな~」瑠璃は自分の布団に戻った。「Zzz.......」梨々亜とジンは口を揃えて言う「はやっ・・・・・」「じゃあ俺たちも寝るか」「はい」次の日の朝「ありがとうございました。」「いいや、お礼を言うのはわしの方だよ、色々がんばるんだよ」「はいっ、色々?」猛は少し笑いながら「特にジン君は間に挟まれて大変そうだからね」ジンは首をかしげる「間に挟まれて?」瑠璃は分かったような顔をして「なるほど・・・・」とクスクス笑っていた。「それでは、失礼しま~す。」「時々遊びにいらっしゃい、何もないがご飯くらいならご馳走してあげるよ。」「は~い♪」「さて、どこに行きましょう?」「隣町のシレスタまで行こうか」「はーい、じゃあ行ってみよう~♪」瑠璃は走り出す。「姉さんそっち逆・・・・」梨々亜はいつもの姉にため息をついた。(分かるよ、梨々亜ちゃん、その苦労・・・大変だね)第5話後編につづきますっ!!
October 23, 2005
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「で・・・・姉さん、ここがそうなの?」「うん、この家らへんから感じたよ~、能力者の気配」「とりあえず入ってみるか。」3人はリーネタウンのはずれのほうにある小さな家にきている。素朴な小屋ではあるが、掃除はされているせいか、ボロくは見えない。「こんばんわ~」「はい?どなたですか?」一人の女性が出てきた。梨々亜がきりだした。「あの、お話があって参りました、あなたは能力者なのですか?」すると女性は驚き、しかしすぐに警戒した目をして「能力者なんてこの家にはいません、帰ってください。」迅はため息をつき、「俺はエレメンタルブレイカーです、あなたの能力を回収したい、能力がなければ警戒しなくても普通に暮らせるようになるはずです。」「ほんと・・・・・ですか・・・・あなたがエレメンタルブレイカーで・・・」女性は今にも泣きそうである。「ジン君泣かせた¬ェ¬=)o」「泣かせちゃった・・・(ボソ)」「(゜゜;)エエッ、いや、俺何か悪いこといったか!?」女性は目をぬぐいながら「いえ、すいません、嬉しくて・・・・あの、主人はこっちです。」「あなたじゃなくて、ご主人が能力者だったのですね。」「はい、ご案内します、申し送れましたが私の名前は薫(かおる)といいます。」「俺の名前は迅、こっちが瑠璃であっちが梨々亜」薫に案内されて3人は主人の元についた。どうやら主人の私室らしい。「うん?薫、その方たちは誰かな?」「こちらから迅さん、瑠璃さん、梨々亜さんです、迅さんはエレメンタルブレイカーで・・・・」すると主人は目を見張り「なにっ、迅といったかな、君。まさか血色の・・・・」「その名前は捨てました・・・・もう二度とあの鉄篭手(ガントレット)は付けないつもりです。」「血色?ガントレット??」瑠璃は首をかしげる。「あの・・・・何のお話を・・・・お知り合いですか?」主人はため息をもらし・・・「それはわしの口から話すべきではないだろう・・・・そうだ、紹介がおくれた、わしは薫の夫で猛(たける)だ。それにしても、君がブレイカーだったとは・・・・それで、今日はどんな?」「あなたの能力を、壊しにきました、やはりこの能力はない方がいいと思うんです。」「わしもこのエレメンタルは嫌いでな・・・この力は争いしか産まん・・・、わしの能力を壊してくれ、逆にわしの方から頼む」「ありがとうございます、では・・・・」ジンは猛に手をあてる、手が光り、10秒ほどしてその光は消えた・・・。「ほんとに・・・・消えた・・・・・夢に見ていた事だ・・・」「あなた、本当によかったですね、やっと・・・・」猛と薫は涙をこぼしていた。「¬ェ¬=)oジィー・・・また泣かせた~」瑠璃が不意に茶かす。「(゜゜;)エエッ、いや、あれはどう見ても嬉し涙・・・・」「(〃^∇^)o_彡☆あははははっ」その光景をみて、猛は顔をほころぼせる。「それにしても、ジン君、君はとてもうわさの様な人物には見えんな、信じられんよ。」「そういえば、どうして俺の事を?」「それは、わしは昔エレメンタルガーディアンの一員だったからだよ・・・・何をしてるか知って抜け出してきたがね・・・・」「ジン君、お話中悪いけど・・・」瑠璃が真剣な顔になる。「誰かこっちに来てる、3・・・ううん4人、能力者みたい。」「まさか、この場所がばれて・・・・くそ、能力を使ったせいであいつらにも気づかれたか。」「そんなことより今は・・・・待った、いきなり3、4人はちょっとおかしくないか?」「ジン?それどういう・・・・」「多分敵の狙いは猛さんじゃなくて、俺たち・・・・いや・・・多分俺だ。」梨々亜が口を開く。「ここじゃあ猛さんに迷惑が・・・とりあえず表に出ましょう。」表に出た3人、それと同時に4人が周りを囲むように出てきた。「見つけたぜ、ブレイカーさんよぉ。」「おい、お前ら、待て。」一人中年ぐらいの男がそれを止める。「何だよ?独り占めはゆるさねーぜ、せっかく面白い相手に出会えたのに」「いや、その逆だ、俺はこいつに見覚えがある、こいつは・・・・血色のガントレット・・・・」「ってこいつがか?確か血色のガントレットは重と鉄の・・・・ってブレイカーならそれもありえるか、まぁとてもそうは見えんがな」「グラヴィティエリアを出されたら分が悪い、発動する10秒以内に倒せ、横取りとか言ってる場合じゃない!!」迅は一連の会話を聞いたあと舌うちした。「グラビティエリアの事を知っているのか・・・ただ者じゃないな・・・(あと5秒・・・・)」「レベル2、ウィンドショット!!」「メタルレイン!!」左右から風と鉄の弾がくる、それを紙一重でかわした。「そこだ、アクアキャノン!!」後ろから大きな水の弾が飛んでくる、迅は飛んで交わした。「あぶねぇ・・・・(あと2秒・・・・)」しかし、上にさっきの中年がいた。「くらえ、グラヴィティインパクト!!」「やばいっ」空中で迅は身動きができない、迅にグラヴィティインパクトが当たりそうになったその時・・・「ぐわぁ・・・」不意に雷弾が中年の男を直撃した。「私もいるんだけど、忘れられてる?・ω・`」雷弾の招待は瑠璃だった。「瑠璃・・・・いつの間にレベル3まで・・・」「へ?あれ?そういえば何で?」「(〃^∇^)o_彡☆あははははっ、天然かな、素質があるのかも・・・・」迅は戦闘中でもいつもの瑠璃に笑った。「それ、バカにしてる~?」瑠璃は頬をふくらませた。「さてと・・・・レベル4、グラヴィティエリア!!」「くそ・・・・発動されたか・・・」「発動されても俺達4人いるんだぜ?大丈夫だって・・・・」「何も知らないからそういえるんだ・・・・とりあえず、油断するな!!こいつは昔エレメンタルガーディアンを壊滅させそうにまでなった化け物だ。」「・・・・・・・・」迅は無言のまま、しかし顔は明らかに怒りの形相に変わっていく・・・「こんなやつ、俺一人で十分だ!!レベル4アクアエリア!!」大量の水が迅を飲み込む・・・・いや、そこには誰もいなかった。迅はすでに水の能力者使いの後ろにいた。「うわ、ジン君つよ・・・・・」瑠璃の言葉はそこで途切れた・・・・いつものジン出ないことに気づく。「誰のせいで・・・・好きで血色のガントレットなんて名前ついたわけじゃねぇ・・・・お前らがゲンさんを、みんなを、俺の仲間を・・・」水の能力者は振りかえろうとしながら倒れた・・・迅の手に高濃度の重力が集まる、目からは明らかな殺気が放たれていた。中年の男が注意をうながす。「気をつけろよ、あれに触れた瞬間生きて帰れないぞ・・・」「あれが・・・・ジン君・・・・」梨々亜が信じられないという目をしていた。瑠璃もただボー然と見ている。「グラヴィティエリア!!」中年の男がグラヴィティエリアを発動する。「ぐっ、メタルレイン!!」「バカ野郎、そんなことしたら!!」メタルレインは、ジンに放たれたが・・・・向きをかえて鉄の能力者に当たる・・・「がはっ」「あと2人・・・・」「俺もレベル4を発動するか・・・ウィンドウエリア!!」「風と重力なら移動速度もアップできる、奴にも追いつける・・・・これがないとやつとの接近戦はきつい・・・・二人で同時にたたみかけるぞ!!」「わかった、レベル4ウィンドプロテクター!!」左右から同時に重と風の能力者が高速でせまる・・・左から足ばらいが、右から上段回し蹴りが飛ぶ、ジンは足ばらいを足で受け止め、上段をかわす。と同時に重の能力者にグラヴィティインパクトを打った。中年の男は吹き飛ばされ壁に当たり、そして壁が壊れた・・・「今だ、ウィンドショッ・・・・・がはっ」ウィンドショットを打とうとしていた男は地面にへばりついた。「グラビティエリアは一定範囲内の重力をあやつる、相手の動きを止めたり、押しつぶすことも可能だ、そこまでの体力と素質があればだがな・・・・」「くそ・・・・うごけ・・・ねぇ・・・」「2度と来るなと帰ってガーディアンに伝えとけ・・・」そう言うなり、ジンは重力の濃度を落とす「グラヴィティインパクト・・・・」風の能力者は気絶した・・・・ジンは4人の元へ行き・・・手をあてる、能力を回収する。ジンの顔は元に戻っていた。「ジン君・・・・・」「ん?どうしたの?」「ううん、なんでもない。あの中年のおじさん、一番派手に吹き飛んでたけど、大丈夫かな・・・・・」「当たる瞬間、重の力である程度相殺してたから大丈夫だと思う。」「そっか・・・・ってジン君その手!!」猛がジンの側へやってきた。「それが血色のガントレットといわれた理由か・・・・」ジンの手は血でぬれていた。「あぁ・・・重の衝撃に手が耐え切れなくて、時々手が切れるんだ・・・・」「そんな事より早く手当てを!!」梨々亜は救急箱を持ってきていた、対応の早い子だ、手際よく手に包帯を巻いていく。「しかし、何故ガントレット・・・・・」「あぁ、それは衝撃を和らげるために昔、鉄の能力で篭手を作ってまとっていたんだよ。」「なるほどな・・・・ん?だとすると何故血色に・・・・」「それは・・・・・・怒りに任せて加減してなくて・・・・」(敵の返り血ということか・・・・それにしても、重をあんなに高密度にここまで自由自在にあやつるとは・・・・天才というやつか・・・恐れられる訳だ・・・)「昔の事は後悔でいっぱいです、何人殺したか分からない・・・・あの人が止めてくれなければずっとそうしてたかもしれない・・・だから、俺はもう人を殺さないと誓ったんです。」「しかし、さっきガーディアンと戦う時は・・・・(今にも殺しそうな雰囲気じゃったが・・・・)」そう言いかけて猛は口をつぐんだ。「すいません、久々に動いたのでそろそろ限界で・・・・」ジンはそのまま気を失った。「ジン君!!」「大丈夫、気を失っているだけのようじゃ・・・・それにしても、この子は過去に色々あるらしいのう・・・・お嬢さん方何か知っているのかな?」「いえ・・・・「血色のガントレット」という名前も始めて聞きました・・・・」「そういえば私達、ジン君の事は何も知らない・・・・・」梨々亜と瑠璃は互いに沈黙した。「ジン君といったか、わしはこの子が理由もなく人を殺す子には見えん・・・・昔、何かあったんだと思う・・・・お嬢ちゃんたちで支えてやってくれんか?」二人は声を揃えて言う。「はい・・・・・・」「今日はうちで泊まっていくかい?」「ぃぇ、近くに家があるので・・・・」「しかし、ジン君は倒れたまんまだし、おぶっていくのも大変じゃろう・・・」「すいません、じゃあ一晩泊めさせてください・・・」「お腹もすいたじゃろう・・・薫、晩御飯を」「はい、今支度します。」薫は台所へ向かった。そして、ジンは寝室へと運ばれた・・・・瑠璃と梨々亜が看病をする。「ねぇ・・・・梨々亜・・・・」「何?姉さん・・・」「ジン君のこと、好き?」「え?いやっ、いきなり何をっ!?」梨々亜の顔がほてる。「私は好き・・・・」「姉さん・・・・・」「でも、好きになっただけで、ジン君の事何も知らなかった・・・・ジン君の側にいたのに、いざガーディアンが攻めてくると何もできなかった・・・・私は・・・・」瑠璃の目から涙があふれる。「それを言ったら私だって・・・私なんか本当に何もできなくて・・・・」梨々亜もつられて泣く・・・ただ、その部屋にはすすり泣く声だけが響く・・・・・(今目を開けていいのだろうか・・・・)(ふむ、いつドアを開けようか・・・・)2人、起きた人間と晩御飯が出来たことを知らせに来た人間はただタイミングをうかがっていた・・・・・
October 19, 2005
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リーネタウンには市場が出ていた。「ジン君、こっちこっち、こっち行こうよ~♪」いつの間にか瑠璃は腕を組んでいた。「いや、腕組むの・・・・ちょっとはずかしいというか、えと・・・・うん、そっちね」なされるがまま、本当に免疫のない男である・・・・「おや、瑠璃ちゃん、いつ来てたんだい?大きくなったね~、隣は彼氏?」「さっき町についたんです、彼は戎道 迅君って言うんですよ~」「腕組んじゃって、熱々ねぇ~。」「ちょ・・・・別に俺達は・・・・・」「ありがとうございます~♪」瑠璃が積極的すぎる気もするが・・・・「お父さんお母さんと梨々亜ちゃんは元気?トマト5つ、みんなで食べてね、もちろん彼氏君も一緒に♪」「はい、元気ですよ、トマトありがとうございます^^」彼女はトマトを受け取る時、少しだけ顔を曇らせたのを、迅は見逃さなかった。「ただいま~、梨々亜~今帰ったよ~♪」「おかえ・・・・姉さんΣ(-x-;)いつの間に腕組んで歩くような関係に」「いや、これは違・・・・」「買い物中ずっと組んでたよ~♪」(姉さんみたいに天然になりたい・・・・)「それで、材料買ってきてくれた?」「うん、もちろん^^」「うん、トマトとネギと鶏肉と・・・・・姉さん・・・・」「ん?」「週刊少年ジャンプと少年サンデーは頼んでないけど・・・・・」「ごめん、つい間違えちゃった♪」(確信犯だ・・・・・絶対わざとだ・・・・)「それじゃあ料理始めますね。」「んじゃあ俺も手伝おうか?」「あ、ありがとうございます、じゃあまずネギを切って鶏肉をぶつ切りに」「私も何かする~♪」「姉さんはジャンプとサンデー読んでて、それが一番ありがたいお手伝いだから^^」「は~い♪」(しっかりした妹だ・・・・・姉を完璧に理解している)トントントントントン・・・・・綺麗なリズムが鳴り響く「ジン君うまいですね」「ぃゃぃゃ、それほどでも」「あ、塩お願いします。」「はいよ」「こしょうお願いします。」「ほい」「3分はかってください」「あぃよ」瑠璃はジャンプを見るフリをしながらずっとその様子を見ていた。テーブルには豪華なものが並んだ。「・・・・・・酒まであるぞ」*****20分後*****「ジン君、付き合って~」「(゜゜;)エエッ」「姉さんお酒飲んでる・・・・・しかもラム酒・・・・」「瑠璃ちゃん・・・・・・」「はなさないっ」「Σ(- -ノ)ノ お姉ちゃん」「ジン君・・・・・付き合ってくれる?」「え・・・ぃゃ・・・・その・・・・」「お姉ちゃん、ジン君困ってるし、そろそろはなしてあげて・・・・」「Zzz........」「お姉ちゃん・・・・・・」「瑠璃ちゃん・・・・寝てしまったか・・・・・いや、びっくりしたよ、あはははは」梨々亜はふと、ほっとした顔をもらした。「瑠璃ちゃん寝かせてくるね」「えっ、あ、はいっ」瑠璃を部屋のベットまで連れて行く。中々はなれない瑠璃には重の力を使わざるをえなかった。「こんなところでグラヴィティインパクトを使うとは・・・・」「うぅ・・・・・・」食卓に戻ると梨々亜が泣いていた。「ちょ・・・・梨々亜ちゃんどうしたの?」手にはグラスが、側には空になったラム酒のボトルがある・・・・(飲んだな・・・・・)「ジンさん、何でお父さんとお母さんが殺されなくちゃいけないの、何で・・・・能力者というだけで・・・・」「梨々亜ちゃん・・・・・」「好きで能力者になったわけじゃないのに・・・・何も悪いことなんてしてないのに・・・・」そう言いながら抱きつく・・・・・(酔って抱きつく所は姉の血が流れているのか・・・・それにしても辛かったんだな、やっぱり・・・・)「すぅーすぅー・・・・・」「そしてそのまま寝る所も一緒か・・・・」窓から朝日が差し込む。「あれ、朝・・・・・あっ・・・・」寝ぼけながら昨日のことを思い出す・・・・姉さんをジン君が寝かせにいって、私がお酒飲んじゃって・・・・確か愚痴こぼしてて・・・・あ・・・・「ん?おはよう梨々亜ちゃん」「えっ、あっ、えと、おはようございます、その・・・・昨日のことは・・・・」「あ、覚えてたんだ、いいよ昨日のことは気にしなくて^^」「いえ、本当にすいません。」「もうすぐ昼かな、今作るから今日はゆっくりしててね」「いえ、私も手伝います、あら?」テーブルの上は片付いていた、昨日のパーティーの片付けは既に終えてしまったらしい。「いいよ、今日は俺がするから、パーティーのお礼もあるしね^^」「もっかいパーティーの続きしよ~・・・・・」寝ぼけた事を言いながら瑠璃が起きてきた。「おはよう姉さん」「おはよう~♪おぉ、ジン君が作ってくれるの!?」「うん、今日は座っててね~」*****10分後*****2人は絶句していた・・・・・「おいしい・・・・・・」料理が出来るというチャームポイントを持っていかれた梨々亜は感嘆と同時に落胆していた。「ジン君、何でこんなに料理得意なの?」「いや、ちょっとバイトで料亭とかホテルのパティシエとか色々やってただけだけど」「料亭・・・・ホテル・・・・パティシエ・・・・・」「それじゃ、それ食べたら能力回収行ってみようか。」「はいっ♪」「はい」「そういえばね、リーネタウンにも一人能力者いたよー」二人は同時に声あげる「(゜゜;)エエッ」第3話終了。
October 16, 2005
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姉のプロレス技はまだ続いていた。「姉さん、お願い・・・・・プロレス技かけたまま寝ちゃうのやめて・・・・寝てる割には力はいっててほんと抜けないから・・・・目覚まして・・・」しかし姉はしっかり寝ている、そしてなお梨々亜の苦痛は続く・・・(梨々亜ちゃん、苦労してるなぁ・・・・天然の姉を持つとこうなるのか・・・)「ふぇ・・・ジン君、今すんごい失礼な事かんがえてなかった~?」「ぉ、目覚めたか(相変わらず鋭いな・・・・寝ながら読心か・・・)、おはよう~」「それはいいから、早く技といて、早く!!」「あ、梨々亜、ごめんごめん~」技をといた瞬間、梨々亜はのびてしまった・・・・・・そのとき、いきなりガラスの割れる音がした。「パリンッ」「え?向こうの部屋?窓が割れたの?ちょっと見てくるね」梨々亜が向こうの部屋へ行った。「一人じゃ危険だろ、俺も行くよ。」そして部屋には瑠璃一人・・・・、「・・・・・・私はどうでもいいの、私は一人でも安全ってことですか?確かに最上級エレメントだし、この前なんか雷の能力使えるようになったけど、もうちょっと心配してくれても・・・・・って聞いてない・・・」次プロレス技かけるときは雷の能力も加えようと思った瑠璃だった・・・。「これ、石?なんで・・・・え?」窓の外ではあちらこちらから睨むような目で見る人たちがいる。「梨々亜ちゃん、能力者を嫌う人が多いってこの前言ったよね?多分あの騒ぎで俺と瑠璃ちゃんが能力を使うところを見られたんだよ・・・」「そんな・・・・・・」「残念だけどもうここでは住めそうにないね・・・・。」「そうですか・・・・・」「他の町の宿屋でも行く?俺ずっと放浪生活だったから色々宿は知ってるんだが」「それなら、プライベートの別荘へ行きましょう、リーネタウンの海岸沿い辺りです。そこはリーネタウンから少し離れているし、静かだから暮らすにはちょうどいいと思います。」「一体何個別荘もってるんだ・・・・・(-ω-;)」「5個ですよ( ‥) ?」「ベンチで寝た事のある俺は一体・・・・・(つω`)」「お姉ちゃん~」「何~?」少しふくれた顔をしながら姉が登場した。梨々亜はさっきの話を瑠璃に話した。「そう・・・・・じゃあもうココには住めないのね・・・・。リーネタウンに行きましょうか・・・・」「じゃあさっそく荷物をまとめよっか、手伝うよ」・・・・・20分後・・・・・「やめて、姉さん、私を袋に詰め込まないで、私は荷物!?」「あら、ごめんなさい、てっきり荷物と思って」(姉さん・・・・・絶対わざとだ・・・・・)・・・・・さらに20分後・・・・・「荷物まとまりました。」「それじゃあ出発するか・・・・」「レッツゴ~♪」「姉さん・・・・そっち逆・・・・・」(ほんとに大変な姉を持つと苦労するな・・・・)「ジン君、何か言った?」「ぃゃ?何も^^」しかし、そんな陽気な会話はあまり続かなかった・・・・「みんな睨んでるね・・・・・」「怖い・・・・」周りの住人は恐れと憎しみを込めて3人を睨んでいた・・・・。その視線は町を出るまで続いた・・・・「歩きながら、暇つぶしに能力の話もう少ししとこうか。」「はい、お願いします。」「え~、もう覚えきれないよ~。」(多分お母さんがまじめな人でお父さんが天然バカだったんだな・・・)「ジン君、今何考えてた?¬ェ¬=)oジィー・・・」「ぃゃ~、何も?(その割にはえらく鋭いんだよな・・・ただのバカじゃない・・・)」「ただのバカとか考えてたでしょう!!」「うん・・・・いや、そんなことないよ(^^;」「考えてたんだ・・・・・仕方ない、試してみるか・・・・」「ちょ・・・・俺にもやるのk・・・・プロレス技は・・・・やめ・・・・・雷の能力までつけな・・・・・ぎゃあぁぁぁぁぁ」*****道端で10分休憩*****「それじゃあ話を戻して能力の説明をしようか・・・・」「はい」「は~い」「まずエレメンターの数、最上級、特殊も含めて今のところ70人ほどと言われている。普通のエレメンター50人、ダブルエレメンターが10人ぐらい、最上級は固定6人、特殊は分からない、特殊が見つかったという情報は全然入ってないから・・・・」「エレメンタルマスターがいるから、現在進行形で今も増えているんですね・・・・」「そういうこと、ただ100人に一人ぐらいにしか能力は付与できないから、今から能力を回収していけば十分間に合う、それじゃあどの能力がどれくらい珍しいか、まず一番多いのはただのエレメンタル、次にダブルエレメンター、特殊と最上級エレメンターは同じぐらいといわれている。ダブルエレメンターは能力を同時に使えるけどどちらの能力もかなり極めないと使えないみたいだ。最上級エレメンターは全部の能力を持ってるから、もちろんエレメンターを同時に使うことはできるよ、使いこなせればだけど」「へぇ~、最上級エレメンターってすごいんですねぇ♪」「いや、瑠璃ちゃんも最上級エレメンターだから・・・・・」「あ、そうでした♪」(自覚なかったのか・・・・・さすが天然系・・・)瑠璃の体を雷の力が覆う・・・・・*****10分休憩*****「エレメントは7種類あるのは説明したよね?炎>水>土>雷=鉄>重力というように炎の能力者が一番多くて重力が一番少ないんだ。」〆(.. )カリカリッ!!梨々亜はメモをしている。(=゜∇゜)ボー。瑠璃はボーッとしている。(世界不思議発見・・・・・・ここまで違う姉妹ってのもいるんだな・・・・)*****15分休憩*****「ジン君、大丈夫ですか?」「さっきのは本当に殺されそうだった・・・・」「下手なこと考えると姉さんに殺されますよ?あまり心に出さないようにしてくださいね」「梨々亜~?何か言った?」「ぃぇ、何も^^;」「そういえば迅って名前がカタカナになってるね」「それは多分作者がジンを漢字に変換する時奥のほうにあるからめんどくさいからついついひらがなに」「それじゃあもう少し能力について説明しようか、能力にはレベルがあるって言ったよね?」「はい」「そだったっけ?」(・・・・・・・・)「まずレベル1で体の一部にその能力をまとうことが出来る。レベル2になるとそれを変形させることができる。レベル3になって放つことができて、レベル4で一定範囲内に自由に能力を出すことができる。レベル5はそれぞれだよ。美沙とかいう女が使ったメタルレインというのは、レベル2と3の複合技、大量の鉄弾を放つレベル3と弾の先端をとがらせて変形させるレベル2を合わせた技」「覚えきれないよ・ω・`・・・じゃあ私のこれは雷のレベル1ね・・・・・」と言いながら雷を手にまとい、梨々亜に当てる・・・・(ぇ「やめ、姉さん、私で実験するのは・・・・おねが・・・・やめてぇぇぇぇ」「レベル3になると雷も放てるようになるけど、少し違うのは弾じゃなくて放電するようなところかな、そこら辺、能力によって微妙な違いはあるよ」「ジン君の重の能力はどうなってるんですか?」「俺はレベル1が手に重力をまとう技、レベル2が重力の形をある程度変えられる、レベル3で重力の弾を放てて、レベル4で周りの重力を自在にあやつれるようになる。レベル4は自分の体も重力であやつれるから、早く移動したいときに便利かな、空も飛べるし、ほら・・・・」瑠璃は目を輝かせた。「うわ、楽しそう~♪」「この重い荷物もこの能力で軽くさせれば、ほら・・・・」「あ、軽くなった・・・・・あ・・・・もしかして今まで自分だけ荷物軽くして・・・・・」「へぇー、ジン君一人だけ荷物軽くしてたんだ~♪」「やべ・・・・・・プロレス技は・・・・頼む・・からやめ・・・・(ほんとは体力だいぶ使うから普段は使わないんだけどね・・・・)」*****10分休憩*****「ここですよ~」「またまた立派な別荘で・・・・・・」プライベートビーチまでついたその家はとても豪華だった・・・・・「荷物、置いてきましょうか。」「うん、そうしよう~♪」「じゃあ俺はリーネタウンの宿に置いて来るよ」「あ、あの、とてもお世話になったし・・・・その・・・・お父さんとお母さんの部屋空いてるし・・・・」梨々亜は少し顔を赤くしている。「一緒に暮らそうよジン君♪」「姉さんΣΣ(・ω・;)もう少し言葉を選んで!!平然と何を!?」(わざとだろうか・・・いや、天然で言ってるんだろうな、瑠璃ちゃんは、ってか女の子2人と1つ屋根の下で、そ、それは嬉しいけどいけないような・・・)「大丈夫大丈夫、そんな事気にしないから、いつまでも泊まってって♪、それに5万7000円じゃ1週間も宿屋に泊まれないでしょ^^」(今の全部読まれてたか・・・・てか、何で俺の財布の中身しってんだ!!)「それじゃあ、お言葉に甘えて・・・・・」「じゃあ新しい住人にお祝いパーティしよ~♪」「姉さん・・・・・・」「お、おおげさな・・・・・」「さっき冷蔵庫みてきたけど、中にはあまり食材入ってなかったから、姉さん買ってきてくれる?私は下準備してるから」「じゃあ俺も一緒に行くよ、たくさん入りそうだし」「デートデート♪」「えっ・・・・・」ジンは顔が赤くなる、こういうのには免疫のない男だ・・・・「じゃあ行ってきま~す♪」「いってらっしゃい」リーネタウンに向かう2人を、梨々亜は半分悲しそうな顔をして見送った。続編に続く(笑)
October 16, 2005
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「始めまして、私の名は美沙、鉄使いよ」「俺の名は大和、土使いだ、よろしく」「よろしくの後で悪いけど、死んでもらうわね」ゆっくり近づいていく二人に瑠璃が怒りを向ける。「どうして・・・・なんでお母さんとお父さんをっ!!」瑠璃の手に電気の渦が舞う。「まて、危ない!!」少年の叫びを聞かず少女は突っ込む「この子、雷の能力者・・・でも相性が悪かったわね」「レベル3、アースブレッド!!」大きな土の弾が瑠璃を襲う。「きゃあっ」瑠璃は梨々亜の元まで土の弾に吹き飛ばされた。「それじゃあ私がトドメさすわね、レベル3、メタルレイン」鉄の刃がいくつも出てきて瑠璃と梨々亜を襲う、しかしそれを受けたのはジンの背中だった。「がはっ・・・・・おい、お前ら・・・・俺を忘れてねえか?」背中に鉄の刃を受けながら迅は言った。「今の・・・・急所の部分だけ私のメタルレインがはじかれた・・・、あなたも鉄使いなの?」美沙の考えを大和が否定する。「いや、あいつあそこからここまで来るスピードが尋常じゃなかった・・・・こいつは・・・お前重と鉄のダブルエレメンターか?」「半分正解半分間違いだ・・・・、確かに俺はさっき重と鉄を使ったがダブルエレメンターじゃない、まだ同時に使えないしね・・・・俺はブレイクの能力者だ」「最上級エレメンター、まさかお前が・・・」「お前、俺たちの仲間にならねぇか!!一緒に能力者が支配する世界を作ろうぜ、お前がいればさらに俺たちは強くなる!!」「お断りだ・・・・・あいにく殺し屋集団と侵略ごっこする気はなくてね。そろそろいくぞ、本気でな・・・・」迅は背中に血を流しながら立ち上がり振り返った。その目は先ほどとは違い殺気立っている。「重力の力レベル4、グラビティエリア」途端、迅は一瞬で大和に近づく「グラビティインパクト!!」大和の体は吹き飛び、街灯に当たる。街灯はへし折れてしまった。「これが、重力の力・・・・珍しいだけあって強いってわけね・・・しかもエレメンタルブレイカー、相手が悪いここは逃げるしかないわね・・・・戻って龍牙様に報告しなきゃ・・・」美沙はそういい残し路地裏へと消えていった・・・・「無事・・・・で・・・・よかった・・・・・」そういい残し彼は倒れた。「迅さん・・・・・迅さん!!」小さい少年、それに20ぐらいと思われる人間がいる。「迅、おい迅、コーヒー入れて来いよ~」「いーやーだー、誰が持ってくるか」「なんだこのガキ、年上は敬わなきゃいけないんだぞ、このっ・・・このっ」「痛い・・・・は痛いから・・・・やめ、いてててててて」「ははははははは」痛いと言いながら迅は笑っていた。「また子供いじめですか?ゲンさん可愛そうですよ、いや、ゲンさんのすさんだ頭が可愛そうです。」「誰がハゲだ!?」「私は中身の事をいったのですが、外も確かにすさんでますね」「こんにゃろ、お前も俺のアースブレッドの洗礼を受けたいみたいだな」「いや、当てた瞬間燃やすよ?」「ほう、はたして燃やせるかな?」「やってみます?」「ならやるか、レベル3、アースブレッド!!」「レベル3、火炎弾!!」土の弾と火の弾が交錯する。そこに男女が7人部屋に入ってくる。18歳ぐらいの少年もいれば40歳ぐらいのおばさんもいる。30後半と思われる男性が、ため息をつきながら言った。「誰か、あのバカ2人を止めろ・・・・・」「はいはい・・・・・じゃあ私がいくね、メタルレイン!!」「は?」「え?」大量の鉄の玉をくらってゲンともう一人は倒れてしまった。いや、もう一人いた、迅も倒れていた。「あ、やば、ごめんね迅く~ん」返事がない、ただの屍のようだ・・・・・「加減をしらんのか、まったく・・・・・・」そして辺りが暗くなった・・・・彼は目を覚ました。「あ、気がついたんですね~」「おはようございます」先に起きていた二人が気づいた。「今朝食を持ってきます」そう言って梨々亜は台所へ向かった。(二人とも、強いな・・・・顔に悲しみを出さないようにしてる・・・)「迅さん怪我大丈夫ですか?2日も寝てたんですよ?血は止まったみたいだけど倒れてからすごい熱だったし・・・・」「もう大丈夫みたいだよ^^ すっかり元気、まだ傷口痛いけどね(笑)」と、梨々亜が帰ってきた。「お待たせ」梨々亜が運んできた料理は一見、質素だがとてもおいしかった。「つけものが・・・・ご飯が・・・味噌汁がうま・・・おかわり!!」「あはははっ、ジンさん・・・・文になってませんよ」と言いながら瑠璃が笑う。「私と梨々亜が腕によりをかけて作りましたから!!」「姉さんは材料冷蔵庫から出しただけだけど・・・・・(ボソ」「梨々亜・・・それは言わない約束じゃ・・・・」(/TДT)/あうぅ・・・・顔文字にするとこんな感じだろう・・・・「何で材料だけ ( ‥)?」「それは、私忙しくて・・・・あはははは ^^;」「包丁曲げるし(ボソ・・・・・まな板切るし(ボソ・・・・・服は燃やすしカーテン燃やすし(ボソ・・・・・作ったら料理こぼs・・・・いやっ、やめてっ、分かったから、私が悪かったから、プロレス技かけるのやめ・・・・いやぁぁぁぁぁ」(・・・・・・怒らせると怖いな・・・・それに料理はやらせない方がよさそうだ・・・・)少年は瑠璃が個性的であることをこのとき理解した。「おかわり・・・・持ってきますね・・・・」姉の技からようやく抜け出した梨々亜はご飯をつぎにいった。「そういえば、ここはどこ?家事で焼けたよね、家」「あ、ここはもう一つの家です」「もう一つ!?」「はい、あっちは別荘でこっちは普通の家です。」「別荘・・・・・それにしては近いね・・・・窓からあの家見えるけど・・・」「それはー、ここから見る景色綺麗だし、でもあそこからの景色も綺麗だからどっちにしようって悩んでたら、両方買っちゃおうってことになって」「・・・・・・・(-ω-;)」(どうやら瑠璃ちゃんの親も瑠璃ちゃんに負けない個性的らしい・・・・変な子の親はもっと変とはよく言ったものだ・・・・)「迅さん今失礼な事考えてませんでした?(¬д¬。) 」「か、考えてないよ、(;^∇^)o_彡☆あははははっ」(この子、読心術の使い手か!?鋭いな・・・)「お待たせしました、迅さん」「お、ありがとう、そうだ、それと俺の事は迅でいいよ」「はーい、じゃあ私の事は瑠璃って呼んでね」「私は梨々亜で」「うん、瑠璃ちゃん、梨々亜ちゃん、よろしくね」「ところで、お話があります。」「ん?」「迅さ・・・迅君の能力はたしか能力を消せる・・・・のでしたよね。」「そして私は能力者の場所が分かる。」「エレメンタルの力でたくさんの人苦しんでるのは知ってます。こうしてる間にもエレメンタルマスターって人が能力者を増やしてるかもしれない。姉さんと話して決めました。私達はこの能力を回収しようと思います。」「迅さんがいればきっとエレメンタルのない世界が、不安のない世界が作れると思うんです!!力を貸していただけないでしょうか、お願いします!!」迅は少し驚き、しかし感心した顔で、「瑠璃ちゃん、梨々亜ちゃんもそう思うか・・・・俺も同じ意見だ。中にはエレメンタル能力者と一般人が協力し合おうという共生派や、能力を使って支配しようとする奴ら、組織名「エレメンタル ガーディアン」この前来たようなやつらね。それとエレメンタルはあってはならないと考えるものもいる、それがルディア政府、能力者を見かけたらすぐに殺すようにとメディアで訴えかけている、能力者は殺すことしか考えてないとか色々付け加えてね・・・その影響でか能力者を嫌う人達が多くなった・・・・」「だから、お父さんもお母さんも力に目覚めても見せちゃいけないって言ってたのね・・・・何のことか分からなかったけど、そういうことだったの・・・」「能力者だからって悪い人ばかりじゃないのにね・・・」2人は目の前の自分の現実に不安を覚える・・・「実際、能力をそういうことに使う奴らもいる、エレメントガーディアンはその力を使ってどんどん町を制圧している、殺された者も多いさらに奴らの中にはエレメンタルマスターがいるから、町を制圧しながらどんどん能力の適合者を探して仲間を増やしている、能力者というだけで嫌う者が出てくるのも仕方ない・・・・」さらに決意を固めた顔をした梨々亜が言う。「じゃあ、なおさらこの能力は全部回収しないと・・・・」「まだ目覚めたものは100人に満たない、サーチの能力を持つ瑠璃ちゃんがいれば全て回収できるかもしれない」「でも、私のサーチは能力を使用中じゃないと気づかないみたいなの・・・」「サーチの能力にもレベルはある、レベルが上がれば能力を使用中でなくても分かるかもしれない」「俺のブレイクもマスターやサーチの能力、それに特殊エレメンタル系の能力は壊せないみたいなんだ、レベルが上がればできるかもしれないけど・・・・」「そういえばレベルを上げるにはどうすれば( ‥) ?」「それは正確には分からないんだ・・・・上がる要素の一つとして、使用回数、もう一つ、本当に必要になった時にレベルが上がったりするらしい・・・」瑠璃は少し残念そうな顔をしながら「そっか・・・・・・」とつぶやいた。「私は・・・・何の役にも立てないのかな・・・・・サーチなんて能力者を探すこともできないし、ブレイクっていう能力を壊すことも出来ない・・・」「梨々亜ちゃんにも、能力は何かあるはず、おそらく目覚めていないだけ、エレメンタルマスターがいなくても能力に目覚めることはできるはずだよ、前説明した通り、血が繋がっているなら使えるはずだよ、本当に必要だと本人が感じた時能力が現れるみたいだよ、俺の時もそうだった。」「お役に立てる能力だといいけれど・・・・、それにおねえちゃんとずっと一緒にいるのに私だけ発動してないのはなんで・・・・」梨々亜はまだ不安な顔をする。その顔を見て、瑠璃は少し悩み・・・・ひらめいたように「まさか・・・・梨々亜って捨て子だったりして」「(゜゜;)エエッ(迅)」「ま、まさか私お父さんとお母さんの子じゃないの・・・・そんな・・・・」梨々亜は泣き出してしまった。「あ、いや、梨々亜ちゃん、それ冗談だと思うから本気にしないで、多分瑠璃ちゃんの軽いようで重い冗談だから・・・・」「梨々亜、ごめん、私が悪かったわ、場を和ます冗談だったのよ、ごめんなさい。」「はい、知ってます。ノリでここは泣いとかなきゃと思って(・・)」泣いていたはずの梨々亜は真顔だった・・・・。「ちょ・・・・姉さん・・・・・元はといえばきつい冗談を言った姉さんが・・・・やめて、お願いだから私でプロレス技をためすのはやめて、おねが・・・・・いやぁぁぁぁぁぁぁ」(梨々亜ちゃんって大人しいし、一人だけまともというか、本当に血つながってなかったりして・・・・)技をかけられている梨々亜を見ながらそんな事を思う迅だった・・・・・。そのとき、美沙は組織「エレメンタルガーディアン」に戻っていた。「龍牙様、ご報告が」「おう、美沙か、他の二人はどうした?」「能力者の反撃によってやられました。」「何?そんなにあの親子は強かったのか?調べでは能力を隠しながら生活していて、ほとんど戦闘能力はないに近いを聞いていたが」「いえ、あの親子はすぐに片付いたのですが、途中他の能力者の邪魔が入りまして、それもブレイクの能力者でした、娘と思われる二人も逃してしまいました。」「何、エレメンタルブレイカーが!こんなところで出会うとはな・・・・ふむ、俺達の仲間になりそうか?」「いえ、きっぱり断られました。」「そうか、なら殺すしかあるまい、エレメンタルブレイカー用に刺客を送るか・・・・お前だけじゃ手に余る相手だろう、報告ご苦労、下がっていいぞ、面白くなってきたな、ふふふ・・・・ははははははははは。」第2話終了。
October 15, 2005
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【elemental breaker】登場人物主人公:戎道 迅(かいどう じん)他 相模 瑠璃(さがみ るり)、相模 梨々亜(さがみ りりあ) 炎使いの男、美沙(ミサ、鉄使い)、大和(ヤマト、土使い) 他、話が進むとどんどん増えていきます。場所は天河神社、4月30日21:00分、突如光があたりを包んでいく。光が静まった頃、あたりには異変が起きていた。それから5年が経った・・・・・静かな夜、暗い夜道に雨が降っていた・・・。「はぁ・・・はぁ・・・・はぁ・・・・・」「梨々亜、大丈夫!!」瑠璃と梨々亜は必死に逃げていた。「ふはははは、見つけたぞ」凍るような笑みを浮かばせながらその男は殺気を出して追いかけてくる。「きゃあっ」途端、梨々亜は足をすべらせてしまった。「梨々亜、立って、追いつかれちゃう!!」「やっと追いついた」男は右手に赤い炎をまとう。「ふはははは、コレで終わりだ、焼えつきろぉぉぉぉ」二人は目を閉じた、刹那!!「がはっ」男は吹き飛んだ。「大丈夫か!?」そこに現れたのは17、8ぐらいの少年だった。「え?あ、えと・・・・・」ありがとうと言いたかったが気が動転して言えなかった。「お前エレメンタル使いだな、何者だ、!!」「俺か、俺は・・・・・」「その力は、重力、重の能力者か・・・・」(こいつ、自分で聞いといて俺の言葉さえぎりやがった・・・・)「そういうお前は火の能力者か・・・」「その力は中々持つものが少ない、どうだ、俺たちの仲間にならないか!!」「こんな可愛い女の子2人をいじめるような奴らの仲間になんかなるかっての」「そうか・・・なら我らの目的には邪魔だ、消えてもらう」男は手にまとっていた炎を少年に向かって放った。「レベル2、ファイアボール!!」しかし、少年は何発もの炎を紙一重で避けて近づき・・・「レベル1、グラヴィティインパクト!!」男は血を吐きながら1、2メートル飛んでいった。そして少年は近づくと彼に手を当てた。「ぐ・・・ぅ・・・・死ぬのか・・・・」「これぐらいじゃ死なないよ、手加減したし。能力者は運動能力も普通の人間より格段にUPしてるんだから、でももうその力は使えなくなるけどね」少年の手が男に触れる、そして光る・・・・10秒ほどするとその光は消えた。「使えなくなる?・・・貴様・・・・まさか・・・」「あぁ、お察しの通りだよ。」「くそ、よりによってエレメンタルブレイカーーに・・・・」そして男はそのまま気絶してしまった・・・。「さてと、大丈夫かな、君たち?」少年はさっきとは別人のようなのんびりした顔になった。ルリは少し戸惑いながら、はっとして思い出したように「そうだ、お母さんとお父さんも助けて!!あっちにいるはず」「分かった、案内してくれる?」「はいっ!!」家に着いたとき、残っていたのは焼け崩れた家、雨のせいか鎮火していた。その真ん中には二人の男女が倒れていた。「お父さん!!お母さん!!いやぁぁぁぁぁぁ!!」ルリとリリアはそれぞれ倒れた二人に声をかける。「・・・・・・・」少年はただ少女たちを見ているしかなかった・・・。数時間後・・・気づくと雨はやんでいた。やっと目の前の現実を理解した二人は、父と母の遺体を静かな庭へ埋めた。「どうも・・・・さっきはありがとうございました・・・・。あなたがいなかったら私たちは・・・・・」「いや、君たちのお父さんもお母さんも守れなかった・・・もう少し早く気づいていれば・・・・」「私の名前は相模 瑠璃(17歳)と言います、こっちは梨々亜(15歳)。」「俺は戎道 迅(17歳)っていうんだ、よろしく。」「梨々亜です、よろしく・・・・・あの、何で私たちは・・・・このエレメンタルって力は一体何なのですか!!どうしてお父さんとお母さんがこんな目に・・・・」「どこから話そうか・・・4月30日を覚えてる?途端に光ったあの日・・・・あの日を境にエレメンタルという名の能力を持った者たちが出現するようになった。」「はい、あの私もお父さんもお母さんも能力者らしくて・・・・私は何故かどこに能力者がいるか分かるんです・・・」少年は驚きながら、そして彼女を見つめ・・・・「その力はサーチといって、エレメンタルの能力の中でも最上位、最上位エレメンター6人しかいないらしい、最近発見された遺跡から発掘された過去の文献の情報なんだけど詳しく説明をするとね・・・」最上位エレメンターはブレイク(能力を奪う能力)、マスター(他人に能力を与える能力)、サーチ(能力者の場所を知る能力)の3種類いるんだ。それぞれ2人づつで計6人、選ばれた者にしか与えられない能力だそうだ。それと、最上位エレメンターは特殊を除く全ての力が使える。最上位と呼ばれているのはそういう理由。次にエレメンター、これは普通の能力者で、能力は7種類ある。まず火、そして土、風、重、雷、水、鉄だ。能力にはレベルがあって、レベル5まである。その能力を極めるとさらにもう一段階あるみたいな事も書いてあった。それと、中には能力を二つ使えるやつもいるそうだ、ダブルエレメンターなんて呼ばれてるけど、二つといってもどれでもってわけじゃなく相性があったやつじゃないとダメらしい。たとえば火と水を同時に使うことはできないみたいだ。最後に特殊エレメンター、これは名前だけ出てきたが・・・・能力については何も書かれていなかった・・・・上のどれにも当てはまらない能力者がいるらしい・・・「能力者は100人に1人といわれている。遺伝するから、もしお父さんかお母さんが能力者なら瑠璃ちゃんも梨々亜ちゃんも能力を使えるはずだよ。」「私も・・・・・エレメンタルを使える・・・・こんな力さえなければ・・・・お母さんは・・・・お父さんは・・・・・うっ・・・うっ・・・・・」「あ、ごめん・・・・・、今日はもう休んだほうがいいよ・・・・こんな事があった後じゃ寝れないと思うけど・・・・」「あの・・・じゃあジンさんもここで泊まって行って下さい、せめてものお礼を・・・」不意に男と女の声が響く。「あら?あいつったら失敗したのね、遅いと思って戻ってみたら」「ガキ2人始末も出来ないのかあいつは・・・・」第一話終了。
October 15, 2005
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こんにちわ、「いつも東へ」です(*- -)(*_ _)下手くそ(というより一度も書いてみたことなどないのですが)小説を書いてみようと思います。小説の題名は「elemental breaker(ブローカー)」です。(主に)戦闘あって、少し恋愛ありみたいなそんな小説(コバルト文庫の内容少しシリアスにしたもの?)を書いてみようと思います。色々修正とか書いた後に加えちゃったりしますが、読みやすく面白い小説を作っていきたいです。少し紹介すると・・・天河神社である日、不思議な光が世界を包む。隣の国まで届くほど大きな光はすぐに消えたが、その日を境に不思議な力を操る人々が現れるようになった。後にエレメンタルと呼ばれるその能力で大きな争いが次々と起こっていく・・・・。5年後、これを止めるべく一人の少年が立ち上がる!!今までの切り版100→見てませんでしたorz、200→ダッシュ村・にわとり好きさん、222→ダッシュ村・にわとり好きさん、300番目はsoutaxさん、333、little-greenpeasさん、400→現代インドネシアさん、444→すいません、カウンターがいつの間にか流れてましたorz500→***.bbtec.net さん、555→いつも東へさんorz600→りんりん竹ちゃんさん666→menesiaさん700→シュメイナスさん 777→信長2659さん 800→64.95.*.* さん888→*.gol.ne.jpさん 900→ダッシュ村と鶏さん 999→ton413kさん 1000→ ダッシュ村と鶏さん
October 15, 2005
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