風狂夜話2

風狂夜話2

2007年10月28日
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あるいは「押しくらまんじゅう」や「鬼ごっこ」など。

これらの遊びは実は野外でのおおっぴらな求婚風習の名残だという。

高橋鉄氏はたとえば「ずいずいずっころばし」という歌の中で、「ちゃつぼに

おわれて、とっぴんしゃん」、「ぬけたら、どんどこしょ」、「井戸のまわりで

お茶碗かいたのだぁれ」という箇所ははっきりセックスを表しているという。

「おっとさんが呼んでも、おっかさんが呼んでも、行きっこなしよ」という

歌詞や、歌いながら、手のこぶしを人指し指でつついていく遊び方は、乱交を

感じさせる部分であるとも。



「かごめかごめ」なども同じような意味合いをもっている。

たとえば「古事記」や「日本書記」で

兄神の迫害を逃れて父スサノオのいるヨミの国へきたオオクニヌシは、

スサノオの娘スセリ姫と出会う。スセリ姫は一目で「まぐわい」し、「みあい」

してから家へ駆け込み「いい男がきました」とスサノオに告げる。

ここで二人が野外で会うや、すぐ意気投合し、たちまち契りを結んだという

事実がわかる。

世界各地の遺風によって明らかにされている乱交の風習が日本の古代にも

あった事を裏づける。

文化人類学者のマリノウスキーは、世界各地の調査旅行で多くの名著を書いたが

トロブリアンド島の原住民男女の野外乱交風習を報告している。



自然に一対ができる。また、同族の男女が「かくれんぼ」をし、見つけた者と

見つけられた者が性交する行事もある。

日本でも例外ではない。

「歌垣」や「掛け合い」と称し、男女が集まって歌い踊り、乱交する行事を

万葉歌人が歌に残している。奈良時代からそうなのである。



氏神の社殿に男女参籠して雑魚寝し、てんでに取り組む風習があった。

現代でも各地に野外での乱交の遺風を伝える「盆踊り」「くらやみ祭り」などが

残っているのである。

近頃の「乱交パーティ」などは古代に復帰したい原始的願望に他ならない。

「かくれんぼ」や「かごめかごめ」の怪しい歌はその遺風の名残である。

現代人は明治以来の欧米慣習にさらされ、大変きゅうくつなふるまいを余儀なく

されたが、しばしばその反動がマグマのように噴出してくる。

現今の凶悪な犯罪がそのあらわれとはいえないが、古代のおおらかな風習の残酷な

復讐とみなしえる。

私たちは現代の錯綜するストレスを甘くみてはいけないと思う。

必ず大きな原因があるはずで、科学や医学で推し量れるものではない。








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最終更新日  2007年10月28日 21時44分08秒
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