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■フジ水10/救急医療エンターテインメント■新宿野戦病院/第四話(2024.7.24)/「聖まごころの秘密、望まれず生まれた子の苦悩」あらすじ↲深夜、聖まごころ病院に大柄な米国人マイケル(Jeremy Deschner)が侵入し、二階の一室で寝ているヨウコ・ニシ・フリーマン(小池栄子)を襲います。そんなヨウコの危機を、母親の交際相手、シンゴ(趙珉和)のDV(性的虐待)から逃れて来たマユ(伊東蒼)が救います。マユは、高峰享(仲野太賀)が食べようとしていたペヤングの熱湯をマイケルにかけてヨウコを救出。パスポート、保険が偽造のマイケル(本名アサシン)は逮捕されます。ヨウコは米国在留中、売人の薬物アジト(倉庫)に潜入し、その全てをトイレに流し、そして焼却した(五億ドルの損害を与えた)ことで元締めのプッシャ―一味に命を狙われ、日本に逃亡。何故、麻薬組織に喧嘩を売るというそんな無謀な行動をしたかというと、ルームメイト(ヨウコと共に従軍した衛生兵)のアンナ(TORY)が戦場結婚した夫のライアン伍長を戦場で亡くし、そのショックで薬物依存に陥ったのを見兼ねたからでした。で、日本行きを母に相談し、母が「新宿のジャズ喫茶BUGを訪ねよ」とアドバイス。――警察の事情聴取を終えたヨウコと享の前に、イ・オンナことヨウコの母、リツコ・ニシ・フリーマン(余貴美子)が現れます。高峰啓介(柄本明)院長とは、四十年来の知り合いのようですが、経理の白木愛(高畑淳子)はリツコが災いを運んで来たものと察知。↲ソーシャルワーカーのはずき(平岩紙)が児童相談所の児童福祉司、犬居靖子(西慶子)からの連絡を受け、NPO法人「Not Alone」の南舞(橋本愛)を交え、DV被害者マユの母、カヨ(臼田あさ美)とマユの行く末についての面談。歌舞伎町交番勤務の岡本勇太(濱田岳)も同席。カヨはマユを可愛いと思ったことが無く「望まれず生まれた子」なのだと言います。渋谷の「egg」系援助交際で、マユは産まれていました。で、現在の彼(シンゴ)はカヨの勤務先スナックの客で二年前から同棲。↲車内で性交中、女性が痙攣を起こして抜けなくなった男女の緊急搬入が可能かとの救急隊員の問い合わせ。それを拒否する白木。が、その現場にたまたまヨウコが通り掛かり、男のJVD(頸静脈怒張)を見抜きます。心疾患のある男がED薬を飲んでいました。男が「聖まごころ病院」の診察券をヨウコに提示。男の名は沼田吾郎(三上市朗)で、泌尿器性病科の田島琢己(馬場徹)が担当医。田島は沼田の心疾患を知らずにED薬を処方していました。で、「陰茎捕捉」は都市伝説と見られていましたが、沼田の搬送を受け入れることになる「聖まごころ病院」。が、緊急搬送が決まった直後、一応、抜けますが、念の為、男女ともそのまま搬送。沼田は胸と肩の痛みを訴えた後、失神しています。そんな状況下、新宿歌舞伎町の風俗店で刃物を持った男の立て籠り事件が発生し、SITが突入。こちらでは野次馬の一人、心筋梗塞の既往がある小宮山幸代(外海多伽子)76歳が吐血して倒れ、運び込まれます。↲検査の結果、スタンフォードA型の急性大動脈解離と判明した沼田が、「妻に知られたら殺される」と口走ります。が、はずきが沼田の妻、かなえ(中島ひろ子)に連絡し、妻が病院にやって来ます。妻に「あなたは?」と問われた沼田と一緒にいた愛人(長井短)は、「秘書です」と答えますが、「何で? 今日は大阪出張って言ってたのに」と、女を疑う妻。そこに「陰茎捕捉」を聞き付けた啓介院長が来て、その言葉を口にします。それを聞き、夫の沼田が何をしていたのか察知する妻。その後の沼田夫婦の修羅場が予想されます。ともあれ、白木が沼田の三次救急先、新宿西救命救急センターを確保し、ヨウコの応急処理(心嚢開窓術=心臓回りの血抜き)後に搬送。一方、心不全増悪の小宮山幸代は田島が対応し事なきを得ます。↲マユは当面児童養護施設(きらぼし園)から高校に通うことになります。養護施設までマユを送ったはずき、舞、勇太に、「お医者さんになるのは無理でも病院で働きたいと思った。看護師とか」とヨウコに伝言。――その帰途、新宿区立けやき公園前で、自身の裏稼業が「SMの女王Mayであることを亨に話したのか?」と舞が勇太を問い詰めます。「言うとしたらタイミングの問題があるし、言わないという選択肢もある」と勇太。「はっ?」と怒る舞に「だったら、SMクラブで働いていて三年先まで指名が埋まってますって自分で言えば。向こう(亨)は、あんたと付き合っている気でいるんだからね」と勇太。それに対し、「私が何であんなボンチャラと」と亨など眼中にない様子を見せる舞。そんな舞が、109シネマズの株主優待券(マーベルの新作<戦場のメリクリ>)を差し出し、「七時の回ね、その後、七階の叙々苑」と言って、それを勇太に渡します。が、勇太は舞をスッポかし。「ああ腹立つ、国家権力の犬めが」と勇太を罵る舞。公園の子像のオブジェを鞭で打ち据え、勇太に対する怒りを爆発させます。その姿を「Not Alone」スタッフの若井あかね(中井千聖)が目撃し驚きます。↲啓介、はずき、リツコがジャズ喫茶BUGにいます。啓介がはずきに「すまん、まずお前に謝らないといけない」と言います。聖まごころ病院の先代、啓介の父の陽介(梨本謙次郎)は、病院を継いでくれる男の子の孫が欲しかったのに、啓介の本妻のみづき(松金よね子)が身籠ったのは女の子(はずき)でした。そんな時、BUGでリツコと知り合い、こちらも妊娠。「母さんがお前を身籠った時、嬉しくて毎日花園神社に安産祈願した。しかし親父は冷静に、性別を調べなさいと言った。そして、妻の子が女と分かった時、跡取りが欲しかった親父はリツコの妊娠出産を許した。男の子だったら認知して家で引き取ろうと言った」と啓介が当時の状況を説明。当時、父、陽介の言葉をそのままリツコに伝えていた啓介。で、子供を陽介に取られたくないリツコは、単身アメリカに渡りました。で、八月にはずきが産まれ、十二月にニューオリンズの緊急病院でヨウコを出産したリツコ。「私の子なんだ、ヨウコは」と、はずきに打ち明ける啓介。「渡米して結婚したDr.フリーマンは肌の色の違う娘を我が子のように可愛がってくれた。で、ヨウコは父のような医者になりたいと言って育った」とリツコ。「病院をヨウコさんに継がせるつもりなの? 別に好いけど私がどんな思いでいるのか、どんな思いで働いて来たかを少しは考えて!」と父を怒鳴り付け、BUGを飛び出すはずき。↲歌舞伎町に来て一ヶ月の緑の髪の少女、カスミ(谷花音)16歳が緊急搬送。激しい腹痛と吐き気。妊娠していて陣痛が始まっています。助産師の資格を持つ看護師長の堀井しのぶ(塚地武雅)と亨が対応。無事に出産後、「相手の男はパパ活してたら特定できねえか」と勇太。「高校入学後はパパ活をしていない。相手は地元の先輩の彼氏。一人で産んで赤ちゃろんポストに入れようと思っていたけど、赤ちゃんの顔を見たら離れたくないって思います」とカスミ。カスミの仲間も駆け付けて、出産を祝福。そこに、怒りに震えるはずきが現れ、「馬鹿かお前らは。望まれずに生まれた子はずっと辛いの、苦しいの!」と罵倒。↲
2024.07.25
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■フジ金9ドラマ/痛快ミステリーコメディ■イップス/第六話(2024.5.17)/「フェアな逆恨み」あらすじ、慧(染谷将太)黒羽ミコ(篠原涼子)↲スタンガンで襲われ拉致された森野徹(バカリズム)が、「八年前、誤認逮捕を黙認した私は卑怯者です。警察は誤認逮捕を認め、現在服役中の異口治(モロ師岡)を直ぐに釈放してください」と動画配信サイトで言わされています。八年前、都内でスナック経営の湯上幸(華耀きらり)が十字架で刺殺された事件は、被害者氏名と殺害法がミコの小説「歪な十字架」(集毎社刊)と一緒でした。この「歪な十字架模倣事件」の犯人とされたのが、森野刑事が逮捕したタクシー運転手、異口治。当初は殺人を否認。森野も異口治の人柄の良さなどを聞き込むに付け、彼が真犯人ではないという見通しで捜査を進めていましたが、数日後、異口治は自白。スナックママ(湯上幸)に横恋慕し、そして振られたことで逆上して殺害したとする異口治の自供のみによる冤罪を森野刑事がサイト動画で訴えています。ミコは、「卑怯者」とミコに言われて深く傷付いていた森野が、自らを卑怯者と言ったことに違和感を覚え、これは拉致されて言わされているものと直感。そんな中で、「異口治を十時間以内(夕刻過ぎの八時まで)に釈放しないと、卑怯者の私は自ら命を絶ちます」と森野の追加動画。森野の相棒刑事の樋口一之(矢本悠馬)、運転手の坂浦猛(渡辺大知)と一緒に、ミコは森野の行方を探します。で、サイト動画の中で、「どんぐりころころ」の夕方五時のチャイムが鳴っているのに気付くミコ。「どんぐりころころ」が流れる地域、栗皮市を特定。↲樋口、坂浦を伴なって栗皮市に入ったミコは、焼きそば屋「しぐれ」でラー油をかけて食べる「栗皮赤焼きそば」を注文。その店内で、異口治が写り込んでいる「栗皮焼きそば祭り」(九年前)の写真を発見。異口治の隣に女性がいます。焼きそば屋の女将、花山(ふせえり)に話を聞くと、この女性の名前は文香で、何年か前に他界しているとのこと。女将に文香の住んでいた家を聞き、学校裏手のそこに三人は向かいます。で、窓ガラスを割って家に侵入。森野の告発動画を撮った部屋があります。が、森野はいません。で、とりあえず坂浦猛が運転する車で都内に戻る三人。そのタイミングで、「私を探し出そうとしても無駄です。早く異口治を釈放してください。そうしないと私は死にます」と森野の三つ目の動画配信。が、この動画配信では文香の家に入った際にミコが割った花瓶が割れておらず、この動画は先に録画されたものと分かります。↲異口治は坂浦猛が殺人者の息子という汚名に苦しまないよう、内縁の妻と子供がいることを警察に隠していた関係で、文香は再審請求もできず、心労が重なり他界していました。そのあたりの事情を推察したミコは文香の家で、子供の成長記録と思われる柱の傷を見付けていました。異口治と文香の子供が、森野を拉致誘拐したものと推察したミコは、樋口刑事に警察のデータベースから文香の子供を調べるよう指示していて、それで、異口治の内縁の妻だった坂浦文香の子供が当時二十二歳(現三十歳)の坂浦猛であることが判明。そのデータが樋口刑事に転送され、それをミコに見せます。ミコが運転手の坂浦猛に停車を命じます。――森野を坂浦猛運転の車のトランク内で発見します。スタンガンで森野を拉致し、告発動画を撮った坂浦猛。「自首しよう、私はあなたを救いたいの」とミコ。が、坂浦猛はトランク内の森野をナイフで刺そうとし、それを樋口刑事が阻止。その時、速やかに捜査一課刑事が現れ、坂浦猛を「警察官逮捕監禁罪」、「警視庁に対する威力業務妨害罪」で逮捕連行。樋口刑事がミコの動きを逐一、捜査一課本部に報告しており、それで緊急逮捕。↲留置所面会室に弁護士の慧を伴なったミコ。「どうして私にドライバーとして近付いたの?」と問うミコに「あの小説さえ無ければ、父は模倣犯などとして疑われなかった。僕の家族は無茶苦茶にされた。その復讐心で近付いた。父は、ミコさんの小説を読んだことはありません」と坂浦猛。↲「この卑怯者」というのは、森野が異口治に言われていた言葉でした。調べを進めるにつれ、彼が真犯人ではないと考えていた折り、「この卑怯者、正義漢面するな。どうせあんたも俺のこと疑ってるんだろ。俺が殺した」と自白した異口治。――ミコは自分のミステリー小説を真似た殺人事件が起こったというのがトラウマ(イップスの原因)になっています。再び悪人に模倣されたら困るということで高度で凝ったトリックを書けなくなり、それで恋愛に傾くミステリーを書き、そして、そのことをアンチの森野が指摘して酷評。一方の森野刑事は、異口治が言った「俺のこと疑ってるんだろ?」という言葉がイップスのトリガーになっています。ミコと森野のイップスは、この「歪な十字架模倣事件」が元凶です。「十字架事件」の真相が明らかになることで二人はイップスから抜け出し、ミコは再びベストセラー小説家、森野はエリート刑事に復活ということになりそうです。「イップス解消には原因と向き合うことが大事。<十字架事件>の真犯人を見付けることで私たちのイップスは解消する。前に進める」と考えるミコ。↲警察しか知り得ない「十字架事件」における情報ファイルを持っている弁護士の慧を怪しむ樋口刑事。↲
2024.05.18
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■フジ金9ドラマ/痛快ミステリーコメディー■イップス/第九話(2024.6.7)/「ツイてない男の運のツキ」あらすじ↲宮永隆一(萩原利久)は、友人の大城俊(三浦獠太)と起業したものの失敗。その後、相棒だった大城は宮永と離れ、現在、実業家として大成功し、それを動画配信。そんな大城を妬む建設作業員の宮永は、反社と繋がる闇金(海老沼ファイナンス)に二百万円近くの借金。その返済が滞りがちで、佐久間康(ニシダコウキ)による厳しい取り立てに追われています。逃げ出した宮永は世田谷区御蔵ノ町の建設現場で捕まり暴行を受けます。で、宮永は堪らず傍らにあったスパナを振り回し、それが佐久間の頭部をヒット。打ち所が悪かった佐久間は死亡。正当防衛という感じなのですが、宮永は現場を急ぎ離れようと走り、道路に飛び出したところでに車に撥ねられます。目を覚ますと、そこは動画配信チャンネルで話題になっている忍者装束の「マジシャン赤影」こと須藤健吾(本多力)の大邸宅。宮永を撥ねた須藤は警察通報するのではなく、彼を自宅に運んで怪我の手当て。そして、治療費として百万円を差し出し、それで事故は無かったことにして欲しいと懇願。その時、建設現場で殺人事件被害者(佐久間康)の遺体が発見されたとのテレビニュースが流れます。そのタイミングで血染めのスパナを取り落とす宮永。宮永が犯人と気付いた須藤は逃げようとして転倒。大理石のテーブルに頭をぶつけ死亡。こちらも殺意0パーセントなのですが、宮永は急ぎ須藤家を立ち去ろうとします。そこに、「マジシャン赤影」から新作ネタになる話題を聞こうと取材に来た黒羽ミコ(篠原涼子)とそれに同行した非番の森野徹(バカリズム)。二人に顔を見られた宮永は赤影こと須藤になりすまし、須藤の遺体を応接間の天井の屋根裏部屋に滑車で引き上げ隠した後、ミコの取材に応じます。「是非、マジックを見たい」と赤影になりすましている宮永にお願いするミコ。ペンで千円札を貫きますが穴が開いていなかったというマジックを見せる宮永。その際、誰も千円札の持ち合わせが無く、宮永手持ちの「宝くじ」紙片を使います。宮永は赤影のサイト動画を見て勉強しては、二人にマジックを披露しています。で、「体調が思わしくないので、ちょっと休憩を」と宮永が二人の前から姿を消します。――ミコは宮永のマジックが余りにお粗末だったことを疑い、で、彼が佐久間殺しの犯人であり、そして赤影の須藤健吾をも殺害していて、その遺体を邸内に隠していると推察。遺体を探します。宮内が応接室に戻り、二人に退去を求めます。時間稼ぎに、森野が下痢を装いトイレを借ります。そして邸内を探索。その間、ミコはマジックなどの取材を続けます。↲佐久間が殺害された現場から、相棒の樋口一之(矢本悠馬)が森野に状況連絡。容疑者の足取りを追っていた機動捜査隊の酒井純平(味方良介)からは、事件現場付近にブレーキ痕をがあるとの連絡。邸内を探索していた森野は、赤影の車のボンネットに凹みがあることを確認。――「あなたは赤影じゃない、別人ですよね」とミコが宮永に言います。「俺が偽物なら本物は何処に?」と宮永。ミコが応接室の天井の屋根裏部屋に遺体があることを指摘。佐久間が殺害された現場近くの防犯カメラ映像にも、宮永が作業着姿で逃走する姿が映り込んでいました。で、邸内で宮永のその着衣が発見されます。宮永は殺人容疑で逮捕。――ミコが「宝くじ」で二百万円が当たっていることを宮永に伝えます。外れたものと思い込み、マジックで使用した「宝くじ」紙片の当たり番号を良く確認していなかった宮永。当たりに早く気付いていれば、闇金での借金は完済できていたわけで、佐久間康に追われ、そして殺害するなどということも起きなかったことになります。↲収監中の異口治(モロ師岡)に接見するミコの弟、黒羽彗(染谷将太)弁護士。八年前、柿森スナックママ、湯上幸(華耀きらり)殺人事件の犯人として逮捕された元タクシー運転手の異口治。ミコの小説「歪な十字架」に犯行の手口が似ていることから「歪な十字架模倣事件」とも呼ばれている事件の犯人とされ収監中の異口治に、「歪な十字架模倣事件はまだ終わっていません」と黒羽彗が告げています。――樋口一之から森野に「黒羽弁護士の件について」というメール。黒羽弁護士が異口治と接見していたことを報告するメールには「何を話していたかは分かりませんが、接見後、異口はひどく動揺していたようです」と記されています。↲「歪な十字架」の第二の被害者、久保碧と同名の女性のアパートを黒羽彗が訪ね、「歪な十字架という小説は御存じですか?」と聞いています。それをフリージャーナリストの新正誠犯人(野村周平)が車中から望遠カメラで撮影しています。↲
2024.06.07
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■持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~/第二話(2022.4.26)/あらすじ父娘ダブル婚活がスタートした沢田林太郎(松重豊)と杏花(上野樹里)。結婚相談所(andU)に入会です。この相談所が婚パを開催していて、そのスタッフである東村晴太(田中圭)と再会。そして、andUでは、晴太の息子の虹朗(鈴木楽)が通う民間英語学童保育ウィズキッズの指導員、不破颯(磯村勇斗)に出逢います。彼は、十八年ぶりに再会した幼馴染みです。その後、杏花は、お見合いAIが選ぶ相手と会うことになります。AIマッチング(マッチング率83%)では、語学堪能(ダムの大学研究者で、英語、フランス語、スペイン語を話せる男)でハイスペックな瀬川幸也(じろう/シソンヌ)とお見合いすることになります。で、その後日、黄色の薔薇二輪を持って杏花に近付く瀬川が、ラーメン屋(香月)に向かう杏花と颯を目撃して、これを尾行。瀬川は、ある勘違いをして、薔薇の花を投げ捨てます。翌日、瀬川がandUに乗り込み、クレームを付けます。「ここで紹介された女性(杏花)が、若い男性と手を繋ぎ、ホテルに行きました。……騙したんですね。サクラ(グル)になって入会金を巻き上げているんですね」と喰って掛かります。たまたま居合わせた杏花は、あれはホテルに入ったのではなく、ただ、ラーメン屋に向かう際の近道だったと弁明。瀬川に謝罪。帰宅後、「本気の一杯が泣けるほど美味しかった」というのを理由に、晴太には、andUの退会を申し入れていましたが、改めて林太郎から、退会理由を詰問された杏花。杏花は「好きな人がいるの!」と言い、夜間のヨガレッスンに出掛けようとするところを林太郎が制止。杏花の腕を抑えた時、林太郎の腰に激痛。――林太郎がぎっくり腰で訪れたひなた整形外科クリニック。そこで、院長の日向明里(井川遥)と再会。結婚観について語り合います。クレーム男の瀬川がお詫びの印の手土産を持ってandUに謝罪に訪れます。手土産は、杏花の大好物のみたらし団子です。それを晴太が杏花に届けます。その時の晴太との会話中、杏花のヨガレッスンを受けるなど積極的にアプローチを開始していた楓から、食事(お好み焼き)を誘う電話。杏花はそれに応じます。しばらく前に、晴太にメール。彼は、「安奈/今度の休み、お泊りOK?」と問われていました。――ヨガ教室帰りのバスの中から、街中に佇む晴太見掛け、急遽バスを飛び降りた杏花。晴太の元に走り寄ろうとすると、彼に接近する若い女性がいます。晴太が彼女の手荷物を持ち、二人が夜の街を歩き出します。杏花が、呆然とそれを見送ります。
2022.04.26
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■テレ朝木9■ハヤブサ消防団/第六話(2023.8.24)/「放火犯の正体」あらすじ↲かつて信者12名を殺害したアビゲイル騎士団の教祖、幹部と関わりのあった立木彩(川口春奈)の過去を受け入れる三馬太郎(中村倫也)。とりあえず、苦戦していた「小説れもん」での連載小説(「都会で泣く郭公(かっこう)」最終回)の評判は良好であり、それを担当編集者の中山田洋(山本耕史)に報告される太郎。↲太陽光発電企業「ルミナスソーラー」の真鍋明光(古川雄大)が集落の家に出入りしています。江西佑空(麿赤兒)住職の随明寺に多額の寄進をし、「ルミナスソーラー」から土地売却話を持ち掛けられている五軒(蒲生健司、山本和代、村西耕作、加藤庄介、櫻井公平)のひとつ、村西耕作( 峰秀一)の家です。――実は、ハヤブサ消防団部長の山原賢作(生瀬勝久)は、数年前から真鍋を怪しみ彼の監視を続けていました。で、賢作と太郎は真鍋が連続放火に関わっているのではないかと消防団メンバーに伝えます。消防団員は手分けして高額寄進をしている五軒の聞き込みを開始。二件は既に売却を決定しています。一方、中山田の独自調査により、大手企業から独立して三年前に創業した「ルミナスソーラー」の代表(社長)が枝島考多なる人物と判明。因みに、真鍋の入社は一年前。ということは、真鍋は社員ではなかった数年前からハヤブサ地区に出没していたことになります。で、その事業拡大を聞いた太郎は、「ルミナスソーラー」が必ずしも陽当たりの良い場所のみを買っているわけでないことについて疑問視。そんな中山田とのリモート通話中、太郎の桜屋敷の庭に炎が上がります。怪しい人物が走り去り、それを追う太郎。軽トラが走り去って行きます。↲とりあえず、土地売却に応じておらず、それで一番狙われていると思われる村西耕作の家を消防団が見張ります。賢作、宮原郁夫(橋本じゅん)、徳田省吾(岡部たかし)、森野洋輔(梶原善)、藤本勘介(満島真之介)、太郎が村西家の周囲に潜みます。――「ルミナスソーラー」の真鍋が着火装置を手にやって来ます。そのまま村西家に入ります。住居不法侵入です。消防団は警察通報しますが、永野誠一(おかやまはじめ)署長と、本田康男(古澤蓮)警官がやって来ると、真鍋は村西に頼まれ、温泉旅行で留守の間、自宅で飼っている兎の餌やりと灯明当番の代行をやっていたと言い、温泉旅行中の村西もそれに間違いないと電話で証言。いずれにせよ、真鍋が「不審者が村西家の周囲にいる」と警察通報していて、それで消防団からの通報を待つことなく、村西家に警官が駆け付けていました。永野署長は真鍋について、これまでの三件の火災発生時にアリバイがあるとも言って、消防団が真鍋を放火犯と決めつけている非礼を咎めます。↲真鍋を犯罪者呼ばわりしたことを謝罪するハヤブサ消防団。その別れ際、真鍋が「<郭公(かっこう)は都会で笑う>の新刊発売を楽しみにしています」と太郎に言ったことで、太郎は、真鍋と通じている者が消防団の中にいると確信。というのも、「小説れもん」(九月号)での連載タイトルは「都会で鳴く郭公」であり、それを纏めて新刊発売されるに際し、「郭公は都会で笑う」と改題。近々、都内書店でのサイン会に出掛けることを「さんかく」(居酒屋)で消防団の五人に語っていた太郎は、改題された書名を真鍋が知っていたことで消防団員を疑います。改題した書名を知っているのは消防団の五人だけですから、消防団の中に放火犯がいることになります。消防団員の誰かが真鍋の指示を受けて放火していると太郎は推理。↲立木彩の町おこしドラマ(探偵ハヤブサの事件簿)撮了。「さんかく」にて、牡丹鍋で乾杯。そこに住職の江西佑空が来ます。佑空が「都会でサラリーマンをやっていたが、三十年ほど前、請われてハヤブサ地区の寺に入った。隋明寺を継いで欲しいと言われ、それに応じた」という自身の経歴を語ります。消防団の面々と別れたその帰り道、来月の皆既日食を一緒に見る約束をする太郎と彩。「三馬さんと私の何気ない毎日は、これからずっと続きますか?」と言う彩に、「僕はそう願っています。ただ、その平和を脅かす人物が消防団の中にいます。……放火犯が誰なのか、分かりました」と、太郎。↲
2023.08.24
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■フジ(8カンテレ)月10■トクメイ! 警視庁特別会計係/第三話(2023.10.30)/「一日警察署長イベントで経費削減」あらすじ↲藤堂さゆり(松本まりか)と中西翔(徳重聡)は、中塚文雄(鶴見辰吾)副署長が持っている現金五百万円が気になり、夜の公園まで中塚を尾行。中塚が「脅迫者X」に脅されているものと考える湯川班一同は、中塚の身辺捜査を密かに開始。中西翔、月村久(前田拳太郎)が副署長室に忍び込み、机の引き出しから、札束を掲げる中塚と若い女性のツーショット写真を発見。中西が、「この子、どこかで見たような気がする」と呟きます。↲「一日警察署長イベント」開催の運び。万町出身の若手俳優の氷河涼(佐藤峻輔)を「一日署長」に呼ぶことになります。で、その打ち合わせに一円(橋本環奈)が出席。すると、氷河のマネージャー(生島勇輝)が稼働時間の短縮を希望。他に拳銃の試射を要求。更に二十万円のギャラにも折り合いが付きません。一日稼働は、最低でも百五十万円と言われます。それを円が上手く言いくるめて二十万円のギャラで話が成立。が、イベント三日前に問題が発生。二丁目のクラブで傷害事件があり、藤堂さゆりらが現場に急行し、ホステスを殴った傷害犯を確保。サングラスを外すと、それは一日署長になる予定の氷河涼です。イベント中止の危機です。その時、湯川哲郎(沢村一樹)が代わりの一日署長を必ず見付けてイベントをやると宣言し、その役目を円と須賀安吾(佐藤二朗)警務課長に押し付けます。↲円が移動販売車のグレープ屋「C×C」でバイトしている阿久津美和(前野えま)から、「湯川さんは、毎年、犯罪で親を失なった子供たちをイベントに招待してくれるんです。イベントでは、同じ境遇の子と会えて励まし合えます。一人じゃないんだと思えます。……実は、三歳の時、私の両親は強盗に襲われたんです。その時の担当刑事が湯川さんでした。ここのアルバイトを紹介してくれたのも湯川さんです」と教えられます。親を亡くした子をイベントに呼び楽しませようというのが湯川の思いであり、湯川は毎年のイベント開催を心待ちにしていました。↲前後して、パンクロックの地下アイドル、マリリンのライブ終了後、女性職員の理恵(佐々木史帆)がスタンガンを持った男に襲われ、売上金三十万円を強奪されます。ライブ会場近くの防犯カメラの映像から、奪ったと思われる札を勘定している被疑者、糸間修二郎(横須賀一巧)が浮上。湯川哲郎(沢村一樹)が、糸間の足取りを追うことを部下に指示。が、糸間は既に滞在先ホテルをチェックアウト。糸間の自宅は沖縄です。湯川は沖縄県警に連絡しますが要領を得ません。夜になって連絡があり、糸間は沖縄には戻ってはいないとのこと。湯川は経費を遣わず有休を取って、沖縄への出張捜査の手筈。その出発の時、円が、糸間のSNS発信から、糸間がマリリンの大ファンであり、ライブには欠かさず参加していることを湯川に伝えます。で、「マリリンに一日警察署長をお願いし、そこに糸間が現れるのを待ちましょう」と提案。しかし、中塚副署長にマリリンの一日署長の了解を求めると、「この子は絶対にダメ」と拒絶。その時、湯川が中塚副署長の背中を見て、マリリンのライブ会場にいた不審者(三十万円を奪ったと思われていた男)が中塚であったことに気付きます。もとより、マリリンが中塚の娘、麻里(内海誠子)であると見破っていた円。中塚は娘のライブ活動自体を認めておらず、更に、娘を囮に使うことに反対。が、そこにマリリンが現れ、「私、やっても好いよ」と言います。マリリンは常に会場に現れる糸間を知っていて、彼をストーカーっぽい男と評します。↲イベント当日。「ヨロズ君」のぬいぐるみを着た糸間が万町署内に潜入し、控室で一休みしているマリリンに接近。それに気付いた円が湯川に電話連絡。湯川が止めるのも聞かず、円が糸間の確保に向かいます。と、糸間がスタンガンで円を攻撃。円は通販で買った絶縁シャツを着ていて、スタンガンが効きません。その間、駆け付けた藤堂さゆりがライブ会場強盗事件の犯人、糸間を取り抑えます。↲今月(10月)の経費は、-7%削減を達成。↲中塚とツーショットの女性は、よく見ると娘のマリリン(麻里)でした。それで中西には見覚えがあったことになります。が、大竹浩介(JP)が、この写真の首から下が別人の合成写真であると指摘。中西、藤堂、大竹、月村久が中塚副所長のいる部屋に出向き、「この前持っていた五百万円は、脅迫者Xとの取引の金なのか?」と質問。「言えない」と中塚副所長。その場面を「フクショチョウ1」カメラのモニター(パソコン)で見ている円。で、「ケイジ3」カメラを覗き込んだ湯川が、パソコン画面越しの円に向かい、「おい! 見てんだろ一円」と怒鳴っています。隠しカメラの存在がバレて、円は動揺。↲
2023.10.31
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■フジ金9ドラマ/痛快ミステリーコメディ■イップス/第七話(2024.5.24)/「真っ白な殺意」あらすじ↲黒羽ミコ(篠原涼子)は、冤罪で獄中の死刑囚、異口治(モロ師岡)の内縁の妻(文香)の子、坂浦猛(渡辺大知)による監禁以来、休養を命じられている森野徹(バカリズム)を気晴らしに誘い出します。マネージャー初田豊(勝村政信)の運転で、森野がストレス発散できる場所として、「物ぶっ壊し体験」のアミューズメント施設に向かいます。そこに順番待ちの元フィギュアスケーター、ワールドフィギュアを日本人として初めて二連覇し、「氷上のジャンヌダルク」の異名を持つ皇真白(村上佳菜子)。真白は引退後、将来を嘱望されているフィギュアスケーター、倉科吹雪(青山凌大)をコーチ指導。吹雪の大ファンのミコは真白に声を掛けます。で、真白と連絡先交換。数日後、ミコに真白からの連絡。吹雪もミコの小説の大ファンで会いたいと言っているとのこと。それに喜んだミコは、真白が多くの選手を指導しているスケートリンクに向かいます。そのリンク練習(月乃のリハーサル撮影)を見学後、別館のトレーニングルームに向かうミコと真白。そこに、真白に代わる新たな吹雪のコーチ、奥森美音(清水くるみ)の絞殺死体。その傍らに吹雪が立ち竦んでいます。吹雪は重要参考人として、警察に連行。ミコは第一発見者(目撃者)として樋口一之(矢本悠馬)刑事から話を聞かれます。――色仕掛け(恋愛関係)で美音に吹雪のコーチを横取りされていた真白は、美音の雑なコーチングで吹雪が壊れてしまうことを危惧し、美音の絞殺を計画実行。まず、「貸していたDVDを返して」と吹雪にメール。美音との待ち合わせでトレーニングルームに向かっていた吹雪はDVDを取りに一旦、家に戻り、美音との約束時間(14時)にやや遅れます。そうしておいて、真白は月乃の演技(5分間のアイスショーリハーサル)を撮影。その間、別館のトレーニングルームに走り、そこで吹雪を待つ美音を吹雪のベルトで絞殺。↲ミコは独特のカンで真白を疑います。――館内が暗転した中での月乃のリハーサル時間は5分。マコは別館のトレーニングルームに走り、戻るというのを自ら実験。所要時間は6分以上。それでは真白のアリバイ成立です。繰り返し走るマコを見た森野も挑戦。最短ルートを走ることで、4分52秒。アリバイが崩れますが、真白の犯行を示す決定的な証拠がありません。↲警察に連行された吹雪の取り調べで、彼はマコの小説を読んでいませんし、マコの名前さえ知りませんでした。それなのに、真白がマコに、「吹雪もミコの大ファンで会いたいと言っている」と言ったことが不自然になります。明らかにマコを利用してのアリバイ作りに見えます。つまり、事前に美音の死を知っていて、それでマコと吹雪が会話することは無いという前提でないと、「吹雪がマコの小説のファン」という嘘はつけません。――「14時、トレーニングルームで」という美音からのメールを見ていた真白。真白はコーチとして各選手の演技を各選手のスマホ(タブレット)で動画撮影する関係で、各選手のパスワードを知っていました。それで美音からの吹雪へのメールを覗き見ることが可能でした。何時、何処に美音がいるのかを知っていた真白。↲美音の掌に小さな傷。絞殺時、真白のネックレスを掴み引き千切った際の傷跡だろうと推察するミコ。そのネックレスは、もともと吹雪が真白にコーチを依頼し、その後、吹雪がプレゼントしたものでした。で、その千切れたネックレスは、真白自らのリンク整備で、氷の裂け目に隠し製氷されていました。それを森野が掘り起こして発見。――「吹雪に罪を着せたのは何故?」と問うミコに、「吹雪は私の作った作品。他のコーチの手て駄作になる吹雪を見たくなかった」と真白。↲拘留中の坂浦を訪ね「(お父さんの)誤認逮捕は本当に申し訳ない。私は真犯人を探したい。ご協力いただけませんか?」と頼む森野に「(ミコの弟の)黒羽慧(染谷将太)弁護士が怪しい。あの人、何かを隠しています」と坂浦。慧については、警察しか知り得ない「十字架事件」における情報ファイルを持っている弁護士ということで、森野の相棒刑事、樋口一之(矢本悠馬)も疑っています。↲
2024.05.24
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■TBS金曜ドラマ■クロサギ/第九話/最終回(2022.12.23)/「全てが終わる。じゃあな黒崎」あらすじ↲蒲生紗千子(秋山菜津子)の新党設立資金(全百億円、残り五十億円)の提供を急ぎたい「ひまわり銀行」執行役員、宝条兼人(佐々木蔵之介)の不正情報が入ったデータを黒崎高志郎(平野紫耀)に引き渡そうという矢先に自宅マンションの高層階から突き落とされ、病院に救急搬送される金融庁の日下瑞樹(山田キヌヲ)。彼女は五階から落とされたものの奇跡的に生還します。それに前後して、吉川氷柱(黒島結菜)が路上で拉致され、その↲救出に向かう黒崎。バイクに乗せて氷柱を奪還。↲宝条側近の成沢正和(渡辺邦斗)に、黒崎の指示を得ている「Stone Parteners」日本支社長、山岸祐希(錦織大輔)が、不動産プラス有価証券(国債)の担保が五十億円融資の条件と提示。それを宝条に報告。宝条はそれを了承。違法であるのを承知で国債を担保に差し出します。宝条は蒲生代議士の秘書、浦川学(細田善彦)に会い、近況報告。↲そんな時、民政党、宮地明憲衆議院議員が離党し、新党結成をマスコミに表明。蒲生の新党に派閥ごと合流する約束が破られます。三億円で話を付けたはずの蒲生のスキャンダルは黒崎によって宮地陣営にリークされていました。その際、「まだまだ蒲生のスキャンダルはあるよ」と伝えられていて、それでそのスキャンダルに巻き込まれるのを回避した宮地議員。しかし、そんなことで政権を諦めていない蒲生と宝条。蒲生が「あなたに何ができるのか考えて……」と言って、秘書の浦川に、黒崎を亡き者にするよう暗に指示。後追いでのスキャンダル流出を阻止しようとしています。↲黒崎に甘味処「かつら」の店主、桂木敏夫(三浦友和)から「海外に飛べば助かるぞ」との連絡。「かつら」店員、早瀬かの子(中村ゆり)も、「宝条を喰うまで生き延びなさい」と言って、蒲生、宝条サイドが放つ殺し屋から黒崎を守ります。桃山哲次(宇野祥平)、神志名将(井之脇海)らは、黒崎の逮捕状を取り、黒崎の身の安全を確保しようとしています。吉川氷柱(黒島結菜)のアパート前には白石陽一(山本耕史)がいて、彼女をガードしています。↲「Stone Parteners」日本支社が黒崎の出先機関と見破った宝条は、新たな融資先のファンド会社に接触。宝条は、国債担保で三十億円、不動産担保二十億円という形で、別のファンド会社と契約。しかし、これも実は黒崎が買収済みのファンド会社です。黒崎の仕掛けで、宝条の違法行為がひまわり銀行幹部に知れます。宝条はひまわり銀行から「特別背任横領罪」で告訴されます。国から預かっている国債を担保に金を借り入れようという不正行為が暴かれます。宝条は離婚届を妻に渡した後、逮捕されます。↲それに前後して、白昼、サンタコスプレの浦川秘書に黒崎が二度刺され、病院に搬送されます。その時、宝条は甥の政和大学法学部助教、鷹宮輝(時任勇気)を使い、黒崎の着ていたコートを回収するよう指示。氷柱もコート回収を病院搬送時の黒崎に言われていて、黒崎を運んだ救急車内に残されているコートの在処に向かいます。そこには鷹宮が先行していて押し問答になりますが、駆け付けた白石がフォローし、コートのポケットに納まっている金融庁の日下から預かっているデータ等を確保。鷹宮に「一緒にデータ内容を確認しませんか?」と言います。また、コートの中には貸金庫の鍵もあり、そこから宝条の悪事の数々の証拠(国債を担保に融資を求めた証拠など)が出て来ます。桃山と神志名は蒲生議員の贈収賄容疑摘発も目指しますが、証拠が揃っているにも関わらず、権力により揉み消されます。↲――生きる希望を亡くしていた黒崎に居場所(クロサギという仕事)と生きる目的を与えていた桂木が黒崎の病室を訪れます。病室には、氷柱が先着していましたが、席を外します。「ここからはお前の人生だ。自由に生きろ。俺を殺したければ追って来い」と言われる黒崎。その直後、黒崎は白石の助けを借り、痛む体のまま病院を脱出。そのまま氷柱の実家に向かいます。父の辰樹(船越英一郎)、母のみどり(相築あきこ)、弟の敦(田中奏生)と一緒に、唐揚げ、煮っころがしを御馳走になります。デザートは、おはぎです。そこに、父に呼ばれた氷柱も加わります。その後、「俺がクロサギから足を洗った時、そういう過去を受け止めてくれる人がいたら、一緒に生きて行きたい。そんな未来があるとしたら、俺が一緒に生きたいと願うのは吉川氷柱……」と考えている黒崎を、成田空港に車で送る氷柱。暫く海外に身を隠す黒崎。↲六年後。検事になっている氷柱。そして、東京中央署知能犯係を経て警視庁国家公安委員会に異動し、記者会見に応じているキャリア組の神志名将がいます。――横断歩道で、氷柱と擦れ違う黒崎。双方、目を合わすこともなく、何も起きません。氷柱や神志名らの法の力で世の中を律することが可能になった時、クロサギは要らなくなるものと確信し、黒崎は微笑みます。↲
2022.12.24
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■テレ朝水9刑事ドラマ■刑事7人 シーズン7/第九話/最終回(2023.8.9)/「真実」あらすじ↲暴露チャンネル(ポリス浄化ぁ)が、既に死刑執行されている鶴見達男(柳憂怜)による十年前の「東関東連続強殺事件」の最後の三件目、山岡夫婦殺害(放火)事件については冤罪なのだという衝撃的な動画を発信。その頃、天樹悠(東山紀之)は、利根川開発先代社長、利根川巌(山田明郷)の次男、寛二(阿部進之介)とは別に、もう一人の容疑者の存在を監察医の堂本俊太郎(北大路欣也)に教えられます。寛二がやまお食堂を去った後、山岡紀夫(山口大地)、夏美(篠原真衣)夫婦を鈍器で撲殺し、火を放った真犯人がいます。その放火により、当時、食堂二階の一室を住まいにしていて失明した望月(結婚後、浜崎姓)和沙(山崎紘菜)を、今日まで見守って来た人物がもう一人います。それに天樹が気付きます。↲首席監察官、正木哲也(山田純大)の意向に逆らって「東関東連続強殺事件」を追うことで、新専従捜査班係長の片桐正敏(吉田鋼太郎)は、部下の行く末を危惧。そんな片桐の心配を他所に、海老沢芳樹(田辺誠一)、坂下路敏(小瀧望)、野々村拓海(白洲迅)、青山新(塚本高史)らは、「東関東連続強殺事件」の真相を求めて懸命に動きます。↲山岡夫婦が殺害され当日の朝、汗かきの紀夫に和沙がリストバンドをプレゼント。そして、その夜の出火時に、火に包まれた紀夫の手を引いた弾みで、和沙はそのリストバンドを毟り取る形になっていました。で、リストバンドは秘かに思いを寄せていた紀夫の形見として和沙がずっと保管していました。が、それをゴミ箱に捨てる和沙。それを天樹が取り出します。↲利根川開発の現社長、利根川宗一(渡辺大)の弟で、海外逃亡を図る寛二を、海老沢と路敏が潜伏家屋で確保。――あの日、土地買収の交渉でやまお食堂に出掛けた寛二。その時、交渉がこじれた寛二は、紀夫を拳で殴打したもののそのまま退却。で、兄の宗一に事の次第を電話。宗一が事態を収束しようと、やまお食堂で弟の暴力行為を土下座謝罪。が、それを受け入れず、夏美が警察通報しようとしたところで、彼女を金槌で撲殺した宗一。その後、紀夫も撲殺して放火。で、弟の寛二がやったこととして、父の巌社長に経緯報告。その上で「お前は会社を辞めろ。この件は親父に頼んで何とかして貰う」と寛二に告げていた宗一。で、巌社長が警察に働きかけ事件を隠蔽。巌社長が隠蔽に向けて働きかけた警察官が、現在の正木哲也(山田純大)首席監察官でした。――巌社長は東都大出身者で構成される蔦池会メンバーであって、その集合写真を片桐が正木に提示。それは正木の父親が経営している「グリルマサキ」で撮られた集合写真です。正木の父親は蔦池会の会員ではありませんが、「グリルマサキ」は巌社長が行きつけの店であり、そこに出資もしています。一般職試験合格の準キャリアだった正木が主席監察官にまで上り詰めたのは、利根川開発の後ろ盾があったからでした。↲で、実際に隠蔽工作に動いた前線の下松譲(宮川一朗太)刑事は、当時、正木の監察下にありました。「随分派手にやりましたね」、「見逃してくださいよ」、「では、その代わりに、ちょっとお願いが……」という会話後、正木は巌社長に頼まれた息子の殺人事件を隠蔽する為に、下松を使い鶴見を陥れます。正木は下松を使い「三人を殺しているのだから、どうせ死刑は免れない。あとは残された母親のことが心配でしょう」と言わせます。下松刑事を使さて鶴見に取引きを持ち掛けていた正木。下松が正木に頼まれて、鶴見を山岡夫婦殺害(放火)事件の犯人にでっち上げていました。それで、下松の母は亡くなるまで、利根川開発関連の高級看護施設にいました。↲鶴見の死刑執行後、汚れ仕事をやらせていたフリーライターの宝来正道(西川瑞)が宗一を訪ねて来て、金を要求。で、宗一がこれを絞殺。宝来の遺体に付着していた絨毯の毛が、シガーバーの絨毯の繊維と同じと判明。井手孝也の殺害も宗一。̪シガーバーから井手孝也のストラップのビーズ玉が発見されます。それでも、宗一は、やまお食堂を訪れた証拠が無いと言い張りますが、和沙が持っていたリストバンドから宗一の汗の痕跡が浮かび上がり、それが、宗一が紀夫に接触していた証拠になります。↲寛二が「弟の俺を犯人に仕立て上げようとしたのか?」と宗一に詰め寄りますが、「お前を弟だと思ったことは無い。あの男(巌)を父親だと思ったこともない。俺はお前をこの後、殺すつもりだった」と宗一が言い放ちます。↲正木首席監察官に会う片桐。「取引をしよう。それ相応の待遇を約束する。私にはコネクションがある」と言う正木に、「今のポジションが気に入っている。……これ以上、恥を晒すんじゃねえぞ!」と片桐。↲焼津大地(泉澤祐希)監察官に会う天樹と野々村。焼津が、やまお食堂で世話になっていたもう一人の少年でした。この焼津が山岡夫婦の復讐の為に警察官となり、そして、収監中の鶴見に接近し、彼の日記を入手していました。そして、その情報(日記内容)を和沙の夫の浜崎修斗(堀井新太)と井手孝也(田中樹)に伝え、更に、「ポリス浄化ぁ」としても暗躍していました。で、浜崎修斗は下松譲元刑事を殺害して収監中。井手孝也は既に殺害されています。――和沙を見守っていたもう一人の人物が、同時期にやまお食堂で浜崎修斗、井手孝也、和沙とともに世話になっていた焼津でした。焼津は、「俺だけが無傷で好いわけがない。命の恩人の山岡夫妻の命を奪った者が平気な顔で生きながらえている。そいつらを殺したい。それが最後の仕事」と言います。が、復讐に囚われ殺人を犯そうとしている焼津を止める為、井手孝也は真相解明の戦いをしていたのだと天樹が諭します。孝也が繋いでくれた命を大切に生きよと説諭します。↲天樹が刑事を辞職。姿を消します。農業を始めています。2023.8.8の日付で、「ひとまず、あの男に会ってみよう」と書き記しています。鍬を手にする天樹の背後にスーツ姿の男が接近します。↲地下駐車場を歩く天樹。「あの、落ちましたよ」と天樹が白封筒を拾い上げ、「ありがとうございます」と言う榊マリコ(沢口靖子)に、それを手渡します。↲
2023.08.10
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■テレ朝金曜ナイトドラマ■リエゾン――こどものこころ診療所/第三話(2023.2.3)/「治療が生き辛さを変えて」あらすじ↲「さやま・こどもクリニック」院長の佐山卓(山崎育三郎)は、遠野志保(松本穂香)に六歳児、柿崎希(沢田優乃)の予診を託します。希(のぞみ)は一方的に目の前の相手に話し続ける傾向があります。後日、志保は、ASD自閉スペクトラム症という診断結果を母の貴子(黒川智花)に伝えます。その流れで支援学級に触れると、娘は通常学級に入れるつもりだからとその後の診断を拒否。その時、佐山が療育(発達支援)を提案。志保は、言語聴覚士の堀凛(志田未来)による希の療育に立ち会います。凛は、ボールの受け渡し感覚で話をすることを希に教えます。ボールを受け取ったら自分が話すターンになるというルールです。で、ボールを持って一人で公園に向かい、見ず知らずの小学生たちをその会話遊びを誘います。が、「邪魔だ!」と言われて突き飛ばされます。そのこと(イジメ)に深く傷付く希。貴子がボールを使う「療育」の中断を求め、凛も続行を諦めて、それを了承。が、佐山に「療育」の継続を説得された凛が帰宅する貴子と希をバス停に追掛けます。そして、母娘が乗るバスに同乗し言葉を掛けます。――小学校教師時代を語ります。平仮名が書けない子(SLD=限局性学習症)に対し、熱心に課外授業を繰り返したものの、周囲の生徒からのイジメが横行。で、その子の親に対し支援学級を薦めたところ、「ウチの子を障碍者にして厄介払いしたいのか!」と反発された凛。校長にもイジメ問題の解決を求めましたが、「我が校にイジメをする児童はいない。イジメが起こっていると安易に口に出してはいけない(=イジメの隠蔽)」と言われ辞職。それで、言語聴覚士になっていました。「ASDは母親のせいではない。イジメや不登校からお子さんを守る方法はあります」と、バスの車中で希が眠り込んでいる中、貴子を説得する凛。↲その翌日、来週にも特別支援学級の見学に行くことに決めた希の両親。貴子の夫、悟志(尾上寛之)が、それを佐山に報告。希の両親は、やっと、娘が普通ではないことを受け入れようとしています。――「さやま・こどもクリニック」の庭に咲くスノードロップの花言葉は希望。希望の「希」は「のぞみ」です。「エデンの園を追われたアダムとイブが悲しみに暮れている時、彼らを慰めようと天使が舞い降り、降る雪をスノードロップに変えて、「もう直ぐ春が来るから絶望してはいけません」と言いました。スノードロップとは、そういう花なんです」と、佐山が悟志に語り掛けます。スノードロップ、和名は待雪草。雪解け後、最初に咲く花です。↲
2023.02.04
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■フジ月10<カンテレ>(自損事故)■アンメット――ある脳外科医の日記/第三話(2024.4.29)/「忘れた婚約、安全の鬼の過去」あらすじ↲一年半前の交通事故(自損事故)現場に呼び出され、「僕たちは婚約していた。……一度、脳を調べさせてください。治る見込みがあります」と三瓶友治(若葉竜也)に告げられる川内ミヤビ(杉咲花)。ミヤビは担当医の関東医大病院脳外科教授、大迫紘一(井浦新)に「治療法は無く現状維持が精一杯」と言われていることを理由に、三瓶による検査を受け入れるか否かの答えを保留。ともあれ、「婚約していたことは日記には書かないでください」と釘を刺されるミヤビ。翌日、星前宏太(千葉雄大)に、三瓶が持っていた「ミヤビと三瓶のツーショット」写真を撮ったスマホ画像を見せられます。↲丘陵セントラル病院の津幡玲子(吉瀬美智子)看護師長が関東医大病院脳外科教授の大迫紘一(井浦新)を訪ね、ミヤビに手術をさせるべきではないと直談判したという噂が流れます。そして、三瓶が不在中、脳外科医のミヤビがいるにも関わらず、慢性硬膜下血腫の高齢患者の転院依頼(緊急手術)を断った津幡の越権行為に星前がクレームを入れ、藤堂利幸(安井順平)院長に、その非を訴えます。藤堂は、現在の津幡が安全に固執するようになった十年前の悲しい出来事を語ります。――関東医大病院勤務時代、津幡は、心臓外科医の山中教授、そして助手の藤堂の手術のオペ看を務めていました。患者はあゆみ。娘の絵麻、夫の彰がオペ室に入るあゆみを見送りました。で、手術中、脳の酸素飽和度が低下していましたが、優秀な麻酔科医を寄せ集めていたのが裏目に出ました。麻酔科が何も言わなかったことで、藤堂はそれを見逃していました。不都合を無意識に否定する「正常化バイアス」が掛かっていました。で、その結果、患者の脳に重大な障害が残り、数ヶ月後に死亡。警察沙汰の医療事故になり、脳外科トップの早川教授は辞職して病院を去ります。藤堂も関東医大病院には居ずらくなり、院長として丘陵セントラル病院に異動。その時、津幡を同病院の看護師長兼医療安全室長にと誘った藤堂。ただ、手術道具を持つと手が震えるというトラウマを抱えた津幡は、オペ看が出来なくなっています。↲そんな津幡をアスレチック施設に誘うミヤビ。怖い綱渡りを体験。「私は記憶障害を抱えることになったけど、それは人生の持ち物が増えただけ。ちょっと重くはなったけど、私自身が変わったわけではない」と言うミヤビに、「そうやって、あなたなりに戦っているんですね」と津幡。津幡は、大迫教授に、「川内先生の手術は可能だが、心の準備が必要。不安に負けない覚悟が無ければメスを握ってはいけない」と言われていたことをミヤビに伝えます。で、津幡が慢性硬膜下血腫の高齢患者の緊急手術要請を断ったのは、あの時、ミヤビが不安そうな顔をし、覚悟が足りていないと判断したからでした。そうミヤビに説明した津幡は、「そして、私に足りていないのは、あなたたちを信じること」と述懐。↲手術を明日に控える患者(金子潔)がベッドから落下。看護師たちの不注意により離床センサーが切れたままになっていて、落下した金子の発見が遅れます。急性硬膜下血腫で三瓶が緊急手術(開頭血腫除去手術)。オペ看を津幡、助手をミヤビが務め、麻酔医は成増貴子(野呂佳代)。後遺症も残らず、オペ成功。が、藤堂院長が看護師たちに安全確認ミスを指摘し、津幡が相談し難い雰囲気になっていたことを反省。「本当の安全というのは仲間を信じて協力し合うことだと教わりました。ありがとうございました」とミスのあった看護師たちに頭を下げます。藤堂、三瓶、星前、ミヤビ、成増らがオペ打ち上げの飲み会。高美武志(小市慢太郎)が店主で香織(阿南敦子)が女将の料亭居酒屋「たかみ」に津幡も遅れてやって来て合流。津幡と藤堂がカラオケで歌い、踊ります。その飲み会後、「私の心は三瓶先生を信じています。私の脳を検査してください」と三瓶に言うミヤビ。↲それより先に、MRI画像を貸して欲しいとミヤビの担当医の大迫教授に頼んでいた星前。が、脳外科秘書の西島麻衣(生田絵梨花)が、「大迫教授の指示により、お貸しできません」と返答。それを受け、西島麻衣宛に「MRI画像をお貸しいただけないということなので、こちらで川内先生の再検査をします」と星前がメールで通告。――一時間以上、ミヤビのMRI撮影を続け、「川内先生の記憶障害の原因が見当たりません」と、三瓶が星前に告げます。↲
2024.04.30
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■テレ朝水9/刑事事件ドラマ■特捜9 season7/第七話(2024.5.15)/「悪夢のリレー」あらすじ↲ジャンケンに負け特捜班の弁当を買い出しする新藤亮(山田裕貴)ボストンバックを抱えて倒れ込む男に遭遇。男は、「お願いします、娘を助けて」と言って意識を失ないます。男のスマホには、「娘は預かった。12時までに一億円用意しろ」、そして、やや時を置いて送られた「身代金一億円を13時までに西汐留駅に持って来い。1秒でも過ぎれば娘の命はない」という脅迫メッセージ。それに、猿轡(さるぐつわ)を噛まされ拘束された女児の画像。そしてバッグの中に一億円の札束。新藤は通りかかったフードデリバリー配達員、風戸達行(JP)に男を託し、一億円入りバッグを抱えて西汐留駅に走ります。そして、浅輪直樹(井ノ原快彦)主任に連絡。――倒れていた男は、議員秘書の谷繁秀輝(吉田悟郎)であり、彼の父は何かと黒い噂が絶えない国会議員、谷繁正秀(山田明郷)。誘拐されたのは、秀輝と明里(早瀬マミ)の娘で小学5年の風花(中村たんぽぽ)なのですが、これを警察には誘拐通報を入れず、内々で対処している谷繁家。↲時間内に西汐留駅に到着した新藤に、誘拐犯から「中央ふれあい公園」への場所変更の通知。その間、村瀬志保(羽田美智子)、高尾由真(深川麻衣)は、谷繁家に向かいます。秀輝の妻、明里が対応、「お父さん、警察に助けて貰った方が」と明里が言うのに、「勝手にしろ!」と谷繁正秀議員。↲青柳靖(吹越満)と矢沢英明(田口浩正)は谷繁秀輝が搬送された病院へ。秀輝の意識が戻り、身代金一億円の出所を尋ねます。秀輝は父、正秀の事務所に侵入して拝借したと証言。父の金庫から裏金の一億円を盗み出していた秀輝。↲「中央ふれあい公園」に到着する新藤。「金をトイレの裏に置いて帰れ」と誘拐犯からの連絡。そこに半グレ風の二人組が現れ、その金を奪おうとしています。と、「その二人組に金を渡すな。渡したら娘の命は無いぞ。……そこからタクシーに乗って、そいつらを巻け。新しい受け渡し場所は……。亀江戸方面に向かえ」と誘拐犯の電話。「江東中央駅前広場」が新しく指定された受け渡し場所。が、交通渋滞。タクシーを降りて走る新藤。再び、「中央ふれあい公園」のトイレで出会った二人組に追われますが、清掃員、警備員らの協力があって逃げ続けます。最後は二人組を倒し、指定場所に走る進藤。↲「丸い椅子の上の鞄(デリバリー鞄)にバッグごと金を入れろ。そして、鞄から離れろ」と誘拐犯からの電話が新藤に入ります。指示に従うと、突然、四人のデリバリー配達人が自転車に乗って現れます。一億円の入ったデリバリー鞄と各自が背負って来たデリバリー鞄をシャッフルし、各自がそれぞれの鞄を背負い走り去ります。誰に一億円が渡ったのか分からない状態にして、その場を走り去る四人の配達人。鞄が一つ残っていて、それを新藤が開けると、「お疲れ様」というメモ書きがあります。↲小学校下校後、塾に向かうルートと外れた道を歩き誘拐されている(姿を消している)風花。風花は明里の連れ子であり、秀輝は実の父ではありません。風花は義父になついていません。実の父は、焼き鳥居酒屋「鳥作」経営の中尾健治(金剛地武志)です。志保と由真が誘拐犯と当たりをつけた中尾の「鳥作」に入り、風花を探します。臨時休業の「鳥作」に風花はいません。その間、青柳と矢沢が中尾の行方を探し、グランルージュ品川(アイドルグループのイベント)で親子テートした帰り道の中尾と風花を発見。風花は誘拐されていません。猿轡画像は巧妙なフェイクでした。新藤を襲った半グレの二人組は、正秀議員に雇われて裏金の一億円を取り返しに来た者たちでした。↲誘拐犯は正秀議員に恨みを持つ者たちであり、倒れた秀輝の為に救急車を手配した風戸達行は、正秀議員の元秘書であり、その事務所の金庫に一億円の裏金が眠っていることを承知していました。で、短時間での一億円(身代金)要求をすれば、息子の秀輝は、その金を盗み出すはずという読みをした風戸。風戸の絵図による狂言誘拐でした。で、半グレ二人組から新藤を逃がすよう協力した清掃員の清田宗次(玉置孝匡)、警備員の守谷啓吾(福本伸一)、それに、タクシー運転手の轟卓志(諏訪太朗)が、最後に、デリバリー鞄を背負って逃走した四人組でした。――風戸、清田、守谷、轟が居酒屋「鳥作」に集結。「風花ちゃんとのデート楽しかった?」と中尾に聞いています。なかなか娘に会えない中尾に、娘を引き合わせようということでの四人の誘拐劇でした。「店続けて待ってますから」と、警察に連行される四人の常連客に言葉をかける中尾。↲志保、由真が正秀議員に空の鞄を返却。裏金の証拠物の金は、検察特捜部に持ち込まれています。↲
2024.05.15
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■フジ水10/救急医療エンターテインメント■新宿野戦病院/第二話(2024.7.10)/あらすじ↲トー横キッズのサラとリナが鎮痛剤を大量に摂取(オーバードール)した宮嶋まゆ(伊東蒼)17歳を自殺の名所千吉ビルで発見し「聖まごころ病院」に連絡。同時に、鼻の奥にワイヤレスイヤホンを詰まらせた10歳の男の子(つとむ)も搬送されて来ます。で、ヨウコ・ニシ・フリーマン(小池栄子)がイヤホンを鼻の奥から取り出します。まゆも翌日、車で迎えに来た母親のカヨと帰宅しますが、まゆは母親の交際相手の男(シンゴ)から性的虐待を受けており、寧ろ、家出の方が安全地帯。↲「歌舞伎町顔面偏差値テスト」の結果(人気投票)が発表され、性感染症内科医の田島琢己(馬場徹)が七位に選出。それがキッカケで田島は第八位になったホスト、ダイスケ・ダルメシアン三世(イケメン牧場)とダイスケ推しのリリカを巡りトラブル。美容整形外科医の高峰享(仲野太賀)はダイスケに顔面整形(百万円)を薦めます。↲何を思ったのか、ヨウコがイケメン牧場に入り、ダイスケのバースディー祝うシャンパンタワーに参加。そこにダイスケ推しでもともとシャンパンタワーを予約していたリリカが遅れてやって来ます。リリカは怒り、ダイスケの頬を打って退出。千吉ビル(五階)に走り込むリリカを追うダイスケ。「あんたの為に風俗行って、病気貰って、それで人気投票で一番になれないって何なの? それに、私があなたのバースディーを祝えないってどういうこと? うちが予約したシャンパンタワーを他の女とするってどういうこと?」とリリカは怒っています。「体を売れなんて俺は言っていない」と言うダイスケに、「体を売らなきゃ百万円なんて払えないよ。……ババアになってまで風俗やれない、もう死ぬわ」とリリカ。そこに、「ところが私がいる限り死ねない」とヨウコが登場。ということで、リリカが自殺を思い留まった直後、足を滑らせて千吉ビル五階から落下するダイスケ。足から落ちたダイスケは右膝関節開放骨折。ヨウコがリヤカーでダイスケを「聖まごころ病院」に緊急搬送。そして、ヨウコと高峰啓介(柄本明)院長が、応急処置として、止血から足先へのバイパス手術。その後、北新宿救命救急センターに搬送。センターの専門医(広重)からは、「もう少し丁寧にやって欲しかった」と言われますが、外傷性膝窩動脈損傷はスピードが命、もう少し処置が遅かったら足の切断を免れなかったと感謝されます。↲再び家出したまゆは「聖まごころ病院」階上のヨウコの隣のベッドを寝倉にして、トー横キッズ相手のボランティア活動に参加。↲ホストクラブのイケメン牧場から百万円(シャンパンタワー代金)の請求が届き、経理担当の白木愛(高畑淳子)は、ヨウコを責めます。↲
2024.07.11
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■フジ水10■全領域異常解決室/第九話(2024.12.11 )/「重要神の危機、救世主はスサノオ」あらすじ↲佃未世(石田ひかり)を刺殺した高橋亘来が弁護士を伴ない警察に出頭し、正当防衛を主張。――「事戸渡し」により神としての一切の記憶を消され「神隠し」された月読命の佃未世が神の総入れ替えを目論む寿正(野間口徹)に、「天石戸別神は興玉雅」と報せていたことを知った興玉は、その直後、遠隔操作されている(呪符を貼られている)宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)の宇喜之民生(小日向文世)局長に襲撃されペン(神器、天乃加久矢の矢尻)で刺されます。それは、雨野小夢(広瀬アリス)が襲われた際にも使われた特別な武器。出血が止まらず弱っていく興玉。豊玉妃花(福本莉子)、芹田正彦(迫田孝也)、村主虎飛矢(名村辰)が駆け付けます。興玉は天石戸別神であることを打ち明け、天石戸別神が生き残る為には一度、興玉としての人生を終わらせ、そこから再度神の魂へと生まれ変わるのが最善策なのですが、ヒルコに「興玉が死んだら小夢を殺す」と宣告されていると説明。で、興玉を救おうと小夢は芹田と荒ぶる神、建速須佐乃男命の元に向かいます。建速須佐乃男命なら興玉の出血を止められます。病気平癒の能力があります。酒乱の父、昭雄に虐待され、酒の万引きを指示されている少年(佐野速雄)が建速須佐乃男命。その少年が興玉を回復させます。↲荒波健吾(ユースケ・サンタマリア)警部は、内閣官房国家安全担当審議官、直毘吉道(柿澤勇人)のヒルコ情報を得て興玉雅(藤原竜也)とヒルコの関係を疑います。興玉は直毘を疑います。――変身能力のある一言主神の古戸沼人志を全決に呼び、直毘審議官に変身させます。で、荒波警部が全決に踏み込んだ際、誰から佃未世が全決にいるという情報を得たのか、その提供者の名前を聞き出そうとする興玉でしたが、「あなた(直毘)から」と荒波警部。続けて、「その情報元は誰だと言っていましたか?」と問うと、「テミスホールディングスCEOの寿正」と荒波警部は返答。荒波は直毘が偽物であることを見抜きます。で、興玉が事情説明。寿正の正体を暴く為の協力を要請。が「神なんか信じてたまるか」と拒否。↲寿正に直接会って真偽を確かめることにする興玉。虎飛矢が用意した毒薬(事度を渡される前の自決用)を持ち、そして、液体気化で周囲の人間を皆殺しに出来る白い毒物入りの小瓶を芹田に託します。「危険と判断したら、これで僕を殺してください」と依頼。興玉は芹田と豊玉を伴なって寿正に対峙。「あなたはヒルコではない。ヒルコは全決(呪符を貼りヒルコに成り代わった虎飛矢)にいる。呪符を貼り強制的に乗っ取っている。が、そのことをあなたは承知していない。ということは、呪符の能力を持っているのはあなたではないということ。本物のヒルコは誰だ?」と寿正を問い質す興玉。と、多数の男たちに取り囲まれる興玉と豊玉。芹田は白い液体入りの小瓶を持って物陰で待機。両腕を骨折させられた豊玉は寿正にスタンガンを当てられ意識が飛びます。芹田は小瓶を床に置き戦闘に加わりますが簡単にやられます。興玉もスタンガンで意識不明。寿正は、「ヒルコ様、天石戸別神を制圧しました。これから神の選別会議をします」と連絡。「私も出席します」と呪符でヒルコに成り代わっている虎飛矢が返答。↲佐野速雄が酒を万引きして来るのが遅いということで父親からの暴行を受け、意識不明で病院に緊急搬送。その時、小夢の名刺を握り締めていたとのこと。そのことを荒波警部の下で働く二宮のの子(成海璃子)警部補から聞く小夢。二宮は「これまで神が人間を甘やかして来たからこういうことになっている。新しい神が必要なんだ」と小夢に言います。――市中では疾走する車への飛び込み自殺、屋上からの飛び降り自殺をする者が続出。警察内部にも銃声が響き、多数の警官が自決。「もう止められないんだ」と二宮。「あなたがヒルコ?」と小夢。「おめでとう、お前には新しい神になる資格がある」と言って、小夢の首に呪符を貼る二宮。「行こう」と言う二宮に、「新しい世界へ」と応ずる小夢。↲
2024.12.12
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■日テレ/土ドラ/学園エンタメ■なんで私が神対応/第三話(2025.4.26)/「生徒のリストラ」あらすじ↲理事長の甥で、次年度から理事長に就任する森口櫂(伊藤淳史)が、「かつての名新学園以上のブランド力を取り戻したいので、それを汚す可能性のある生徒を一掃せよ」ということで、75名に及ぶ生徒の退学勧告リストを提示。生徒を監視し退学に追い込む口実を発見せよと命ずる森口は、有益情報を掴んだ教師の10%昇給を約束。まず、成績優秀で生活態度も良好な宮沢圭太(吉田晴登)がターゲットになります。宮沢の家は母子家庭で経済的に苦しく、それがトラブルの元凶になるものと考える森口。その読みは的中しており、ママ活をしている宮沢は、クラブ勤めの理恵から高級時計(31万円相当)を貰うほか、金銭的支援(50万円程度)を受けていました。宮沢の担任教師である麗美静(広瀬アリス)は、ママ活を止めさせようと動き、理恵を「未成年を支配下に置いて連れ回すのは誘拐同様の犯罪行為」と諭します。それで、「彼は21歳と言って私を騙していた。詐欺で訴えてやる」と言っていた理恵を黙らせます。詐欺罪で訴えないこと、ママ活は無かったという「念書」も書かせます。それを持って、理恵から宮沢のママ活行為を通報されて事態を承知していた森口、新庄保(小手伸也)教頭を説得。宮沢の退学撤回を直談判しますが、退学は避けられません。↲「麗美静は人殺し」と大書された貼り紙が廊下に貼り出されます。↲
2025.04.26
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■フジ水10/救急医療エンターテインメント■新宿野戦病院/第九話(2024.8.28)/「三角関係終焉と患者家族のカスハラ」あらすじ↲自転車で子供に接触、転倒して股関節の後方脱臼と脊椎骨折により入院していた堀井しのぶ(塚地武雅)の母、房江(藤田弓子)が退院。ヨウコ・ニシ・フリーマン(小池栄子)、高峰享(仲野太賀)に出会ったことで生きる希望を見出した房江は、亡き夫に似ている強面のホームヘルパー、甲斐に伴なわれて帰宅。↲歌舞伎町のお巡りさん、岡本勇太(濱田岳)はラブホテルで半裸状態で目覚めます。NPO法人「Not Alone」 の南舞(橋本 愛)の赤いエプロンが残されていて、それをアメリカケーブルテレビの取材を受けている舞に届ける勇太。その後、テレビクルーは、「Not Alone」 に引き続き、「聖まごころ病院」の取材。が、その日に限って患者は皆無で画が撮れません。そこで高峰啓介(柄本明)院長は、当直医師の報告カンファレンスを提案。まず、小児科医の横山勝幸(岡部たかし)が、患者の母親、元看護士(星崎)のカスハラ(理不尽クレーム)に悩まされた一件を報告。腹膜刺激症状、虫垂炎、虐待(打撲痕)の疑いありと診断しますが、母親は横山の診察を拒否し子を連れて退院。次いで、泌尿器性病科医の田島琢己(馬場徹)が21歳男性のカッターナイフによる陰茎切断事案を報告。恋人を満足させられない男がその技術を学ぼうと女性用風俗店(快感俱楽部)のセラピスト(OSAMU)になり、そして、その顧客が夫との性生活に悩む女性。セラピストに徹して冷静に仕事に励んでいたOSAMUでしたが、顧客女性の体に反応し勃〇。それを恥じて自ら陰茎を切断。緊急搬送されたOSAMUの陰茎をヨウコが縫合。その後転院して経過は良好。その次は、享が診た19歳女性、片山涼香の充電コードによる縊頸(首吊り)自殺未遂案件。澄香にはメンタル久クリニックの通院歴があり、リストカットの痕多数。享は涼香の話を聞いて思いのたけを全部吐き出させようとしますが、逆に亨は自身のことを語り始めます。舞の誕生日に花束を用意してそれを手渡そうというタイミングで、別れを切り出されて落ち込んでいる亨。亨は、「別れよう。好きなお巡りさんが出来たの」と舞に言われたことで大いに傷付いています。「それは僕が良く知っているお巡りさんですか?」と聞いたことがダサかったと反省もしています。が、「ダサくないです。挫折を味わうのはお医者さんとして大切なこと。私は患者の痛みを知っているお医者さんに診て貰いたいと思う。先生、頑張ろう。私も頑張るからさ」と涼香に慰められる亨。↲カスハラの星崎が子を連れて再訪。星崎の息子は他の病院で盲腸の手術を受けていました。で、そこで腹膜炎を起こしかけていたと判明。「敗血症で命が危なかったと言われた。どう責任取るのか?」と横井に迫る星崎。ウイルス性腸炎(腹膜刺激症状)かとも診断していた横井は、子の腕の痣を見て母親のDVを疑っていました。で、虫垂炎も疑っていましたが、その声が小さくなっていて、母親はそれを聞き逃していました。ともあれ、腕の痣はDVではなく、自転車の練習で転んだ際の怪我と判明。星崎のカスハラは、点滴に異物を混入した看護師として、勤めていた病院をクビになった恨みによるものでした。――星崎の受け持ち患者(松本)が点滴でアナフィラキシーショックを起こしたのは、その処方を指示した研修医のミスだったのですが、この研修医が医局長の甥っ子でした。それで、星崎看護師のミスにされていました。で、患者と家族は示談に応じず警察が介入する事件になりましたが、嫌疑不十分で星崎は不起訴。が、クビの撤回は無し。↲腎血管筋脂肪腫の疑いがあった高峰啓三(生瀬勝久)の先輩、歌舞伎町の不動産王、刈谷(パパイヤ鈴木)が腎臓癌治療から生還。刈谷は癌治療を薦めてくれた「聖まごころ病院」のビル抵当権を放棄。そして、父啓介の介護をヨウコに丸投げしようという魂胆のはずき(平岩紙)は、医療メーカーの営業職男性との付き合いが始まり、交際は順調。月の半分を男性のいる三重で過ごしています。↲元トー横キッズのマユ<宮嶋まゆ>(伊東蒼)は高校を卒業。春から看護学生。学費は敬三が立て替え。そして新たな住まいは民間のシェルター。「たまに洗濯物持って行っても好い?」と母のカヨ(臼田あさ美)に聞くマユ。↲医師国家試験に合格のヨウコ。四月からは荒井時江(ともさかりえ)のいる勝どき医療センターでの研修医生活が始まります。それまでに一度アメリカに戻ろうとするヨウコでしたが、コロナでロックダウン。――接客業の男性が未知の新種ウイルスに感染。男性にはアメリカ渡航歴があり、日本人感染者第一号。↲
2024.08.29
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■フジ水10■全領域異常解決室/第二話(2024.10.16 )/「祠破壊とキツネツキ」あらすじ↲葛乃葉女子高体育館でダンス部の17名が集団失神。ヒルコ専従班長の荒波健吾(ユースケ・サンタマリア)の聞き取り調査によれば、一ヶ月前から生徒の授業中の居眠りが急増し、教師、生徒の七割が失神体験。そして、謎の神ヒルコを名乗る者の犯行声明。「全決」の興玉雅(藤原竜也)と雨野小夢(広瀬アリス)は女子高に赴き、阿部校長に生徒会長、剣持日向(清乃あさ姫)を紹介され、彼女の話を聞きます。その様子を生物教師の山杉幹夫(林泰文)が見ています。↲MEC(メック=警視庁音楽隊カラーガード)出身の小夢は、ダンス部の生徒たちと「きつねダンス」。ダンスで打ち解け、通常の聞き込みでは引き出せない本音を聞きます。二ヶ月前、剣持会長になる前の生徒会長、白石一香(井上音生)が飛び降り自殺した現場を聞き出します。現場の裏庭には多数の花が手向けられています。彼女が自殺する以前、白石会長と剣持副会長は、同じ生物部所属の親友でした。興玉が白石の自殺の原因を剣持に尋ねますが、彼女は言葉を濁します。が、一ヶ月前、「イケメン先生」と呼ばれ人気の歴史教師、生徒会顧問の池神春来(中尾暢樹)が失踪していたことを語ります。白石の自殺後、池神先生が失踪し、そして集団失神という流れになっています。で、お稲荷さんを祀った祠が無くなっていることに気付いた興玉が、「何故、解体したのか?」と剣持に尋ねると「ボロボロだったので生物部が解体した」と返答。祠の残骸を見た興玉は、「これが祟りの正体」と言います。↲翌日、興玉は全校生徒の前で集団失神の原因は「狐憑き」と断言。「狐憑き」とは、狐の霊に取り付かれて錯乱状態になることです。「この学校は稲荷の神の怒りを買い祟られている」と興玉。神の怒りを解くには罪を告白し身を清めることが必要と説き、隠し事の告白の為の目安箱を設置。そして、生物部の部長だった白石が池神先生と近しい間柄であったことも伝えます。その時、山杉先生が「うあーっ」と唸り錯乱。山杉先生は祠の解体を進めたことで狐憑きに遭っている様相です。↲山杉先生に話を聞く興玉と小夢。「山杉先生は生物準備室に何かを隠している」、「木の箱を隠しているのを見ました。あれが狐憑きに関係しているかも」、「お稲荷様の下に祟りの正体が眠っています」という書き付けが目安箱に投入されていて、それを山杉に示す興玉。そして、木箱の開示を求める興玉。木箱に入っていたのは、ただの綿毛にも見える「ケサランパサラン」。これは江戸時代から語り継がれる小さな妖怪、謎の生物。植物か動物かも不明な未確認生物(UMA)。餌はおしろい。桐の木箱の上蓋に呼吸穴。「ケサランパサラン」は幸運を呼びますが、一年にたった一回しか開いてはいけないというのが決まり。――山杉先生を祠のあった場所に引っ張り出す興玉。そこにヒルコ専従班長の荒波を呼び出す興玉。で、祠の下を掘り起こすと、池神先生のネームプレートが出て来ます。次いで、池神先生の遺体も出ます。怪しげなメイドカフェに通い、生徒や保護者から嫌われていた山杉先生。そして、そのメイドカフェでは白石と剣持がバイトしていたことを荒波は掴んでいます。白石と剣持は母子家庭で母親に苦労を掛けまいとバイトしていました。↲これで、山杉先生が池神先生を殺害して埋めたという筋書きが見えて来ます。その筋書き通り、山杉先生が剣持に、「お前だな。池神先生の遺体の場所を目安箱で密告したのは」と言い、クロロホルムを嗅がせます。で、剣持を人質にして生物室に立て籠もる錯乱状態の山杉。山杉は、バイト禁止の校則のある中、メイドカフェで働く白石と剣持を性的要求目的、あるいは金銭要求目的で脅していたものと思われます。指定校推薦で大学が決まっていた二人はバイトの発覚を恐れ、山杉の言うことに従っていました。が、それに耐え切れず白石は自殺。で、剣持は池神先生に相談。池神先生は山杉先生を呼び出し詰問。それで、口封じに池神先生の頭部を鈍器(祠の狐)で殴り殺害。そして、祠に埋めたという筋書きが見えて来ます。山杉は、白石と剣持に更衣室に盗撮カメラを仕掛けさせ、裏庭の祠でその映像データを受け取っていました。「ずっと生徒に馬鹿にされて生きて来た。それくらい当然の権利だ」というのが山杉の主張です。そんな山杉を「これで狐憑きの祟りは晴れます」と言って興玉が確保。↲山杉の逮捕後、「祠を破壊した理由は? 山杉は口封じに池神を殺害し祠に埋めた? 可笑しいですよね。祠を壊す必要が無いんですよね。なにより、<ケサランパサラン>を信じる山杉が大事な祠を壊しますかね?」と剣持に問う興玉。「古地図によれば、かつてあの場所には井戸があり、それを祀っていた。井戸を埋め蓋をすると神様が呼吸できなくなる。そこでお祓いをし、配管や竹を使って息抜きするのが作法。井戸の跡地に祠を立てて祀るというのも一般的。学校内の祠にも息抜きの竹が刺さっていた筈。祠を壊したのはあなたですね、剣持さん。そして、あなたが池神先生を殺した犯人ですね」と興玉。――山杉先生が生徒の剣持を庇っていました。二人のバイトに最初に気付いたのは、実は池神先生であり、盗撮を命じたのも池神でした。池神は、盗撮動画をネットで売り捌いて稼いでいました。で、山杉は二人の相談に乗ろうとしましたが、二人は盗撮のことを話せず、白石は追い詰められ自殺。白石が他界した後、剣持の指定校推薦が無くならないよう彼女が盗撮に加担していたことを喋らずに自身の強要の罪を償うことを池神に求めていた山杉。そんな山杉に対し、池神は反撃。「この盗撮データを山杉先生の生物室の机に入れよ。そして、盗撮は山杉の仕業ということにするから口裏を合わせよ。そうすれば、君がやったことは黙っている」と言われた剣持は、「そんなことできません」と即答。そこで揉み合いになり、池神が転倒。狐の置物に頭部を打って死亡。剣持は、「これまで何度も助けてって言ったのに……。人には誰にも言えなかったのでお祈りしていたのに」と祠に対して怒りを爆発させ、祠を破壊。そこに山杉が来て「全部私がやったことにする。剣持さんは何もしていません」と諭します。↲集団失神の原因を「狐憑き」と言った興玉の言葉を利用して、狐に取り憑かれた風を装い、「変態クソ野郎」を演じて、殺人犯の汚名を着ようとしていた山杉。興玉には、彼こそが高潔な教師に見えます。――拘留されている山杉に面会する剣持。剣持は全てを自供しています。山杉は「何のことです? 私が殺したんだ!」と絶叫。「あなたが捨てた池神のパソコンは彼女が拾って保管していた。それを調べれば、池神が彼女たちに盗撮を強要していたことがはっきりする」と荒波。「生徒に嘘を付かせるなんて教師失格ですね。自立と自尊心を手に入れた生徒を認めて下さい」と興玉。↲集団失神は井戸の息抜きを塞いだこと。それでメタンガスが校舎近くから漏れ出したものと考えられます。再び、井戸に息抜きを設けることで再発防止。――山杉は死体遺棄の罪を犯していることもあり、学校を退職。弁護士には情状酌量があると言われています。剣持にも情状酌量が付いて保護観察処分の見込み。彼女は退学になっても大学進学を目指します。↲山杉は、パワースポットの神社(人形町の豊玉神社)で「ケサランパサラン」が欲しいと祈り、そして、それを祠で入手していました。――豊玉神社で柏手を打つ「全決」局長の宇喜之民生(小日向文世)。その背後に、巫女姿の豊玉妃花(福本莉子)。「最近、暴れ過ぎ。目を付けられますよ」と言う宇喜之に、「神ってるね、私」と豊玉。↲
2024.10.17
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■テレ朝木曜ドラマ■警視庁アウトサイダー/第四話(2023.1.26)/「裏切り者が判明」あらすじ↲架川英児(西島秀俊)刑事の恩人であった警視庁生活安全部参事官、黒石俊範(井上肇)元警視正が自宅アパートで自殺。黒石は組織犯罪対策部の部長候補と目されていましたが、数ヶ月前、若い女性との不倫を週刊誌(水糸出版)に報じられ、依願退職。架川は黒石のアパートを訪れ、そこで、組対の藤原要(柳葉敏郎)警部と黒石の元妻、山川華絵(舟木幸)と遭遇。華絵が預かっていた架川宛の手紙を渡されます。そこには「あれは罠だ。私はハメられた。君も気を付けろ」というメッセージが記されています。架川は蓮見光輔(濱田岳)と鑑識の仁科素子(優香)を巻き込み、黒石を自殺に追い込んだ黒幕の捜索です。水木直央(上白石萌歌)には、黒石のスキャンダル相手、森沢未央(喜多乃愛)にホテルのバーで接触するよう依頼。未央は月会費五万円の高級スポーツクラブで黒石と会っていました。そして、彼女が働いていたクラブは鷲見組のシマ内にありました。どうやら黒石は、鷲見組が仕掛けたハニートラップに引っ掛かっていたことになります。――バーの外のホテルロビーで待機する架川と蓮見が組対課長で警視正の船津成男(金児憲史)、黒石に代わって部長になった警視長の椛島寿夫(戸田昌宏)、それに架川の元部下、深山哲司(北嶋哲也)、森田拓平(西村優)らと遭遇。蓮見は、もともと椛島の闇カジノ関与を疑っています。そもそも椛島は長野県警在籍時、県警刑事だった蓮見の父(梶間優人)が控訴しようとした時、それに圧力を掛けた人物でした。で、架川を鷲見組の犬と疑い所轄に飛ばしたのも椛島と思われ、であれば、架川と蓮見が追う敵は一緒です。↲ところで、信濃一家(鷲見組傘下)組長、当麻秀和(鈴木一真)というのは、2013年1月9日に長野県で発生した「ホステス殺害事件(18個所の刺し傷」の被害者、歌川チカ(水崎綾女)が働いていたクラブ(コフレ)のオーナー。で、当麻と内縁関係にあったのが小浜三代子(石野真子)。で、18個所もの刺し傷は三代子の犯行かと疑っている蓮見。そんな蓮見の素性(成り済まし)を怪しみ、そして、架川の鷲見組との関係を疑う警務部人事第一課監察係の羽村琢己(福士誠治)が、それぞれの証拠を求めて捜査しています。蓮見の遺したコーヒー缶のDNA鑑定を鑑識課に要請しています。↲背後に暴力団、鷲見組が絡んでいると睨んだ架川と蓮見は、鷲見組の敵対組織、「一途会」最高顧問、手嶌春(浅野ゆう子)の邸宅を訪れます。彼女は情報提供の見返りとして「新宿花久保町の闇カジノを見逃して金を受け取っている者が組対にいる。そのせいでこちらは商売あがったり。そいつの悪事の証拠を掴んで……」と要求。後日、椛島の部下になる深山の妻(エツコ)のネット銀行預金入出金リストを春に提示する架川と蓮見。その引き換えに「鷲見組の犬」を教えて貰います。春が部下に「椛島に連絡しな。お前の部下がやらかした収賄の証拠がある。それと引き換えに捜査対象になっているウチの構成員のリストを渡せ。場所は、白取町の算盤倉庫。時間は明日の夜九時」と命じます。「算盤倉庫に鷲見組の犬が現れる。明日を楽しみにして待つんだね」と春。↲暁リゾートのと社有地の森の土中に、長野県警の犬、折原大吾(亀吉)が埋められます。余計なことを話す前に消されます。――闇金リストにその名が記載されている折原大吾は、十年前には会計係長であり、梶間優人(蓮見の父親)の同僚でした。↲算盤倉庫に架川と蓮見。そこで「鷲見組の犬」が現れるのを待ちます。組対の藤原が現れます。「あなたが鷲見組の犬だったんですか?」と驚く架川。「もう全部終わりだ。俺も娘の麻里も終わりだ」と藤原。「麻里ちゃんに何があったのですか?」と問う架川に「麻里が交通事故を起こして、そのまま逃げた。その揉み消しを依頼して、組対課長の船津成男から条件を出された。<黒石が邪魔なんですよ、分かりますね>と言われ、それで、黒石にハニートラップを仕掛けた。更に、組対の情報を流せと船津と鶴んでいる鷲見組に言われ情報提供し、その罪をお前(架川)に擦り付けた。それにしても、一途会を使って黒石の一件を暴いたのは見事。これでお前は組対に戻れる。……麻里には常々言ったんだ。何かやらかしたら人を頼れ、それでやり直しが効くとね。俺にはお前がいて良かった」と藤原。藤原は、そのまま拳銃をこめかみに押し当てて自害しようとしていましたが、それを架川が阻止。藤原は「これから出頭して全部をぶちまける」と自首を決意。去り行く前に、捜査対象になっている一途会の構成員リストが入っているUSBメモリーを架川に託します。↲家族と正義、どちらを守るかで揺れていた藤原は、最期に「<ホステス殺害事件>で、凶器のナイフに付いていた梶間優人の指紋について、……相棒に伝えておいてくれ」と架川に電話連絡。続けて藤原は、鷲見組傘下の信濃一家を調べていて闇金リストを入手していたことを報告。「リストに氏名が載っていたのは梶間優人の同僚で会計係の折原大吾。が、彼は一週間前に失踪している。梶間優人の犯行を決定付ける証言をした折原大吾が消えている」と架川に電話で伝えた直後、夜の街中で射殺されます。――折原大吾を森に埋めた信濃一家の北岡(石田卓也)が藤原のスマホを拾い上げ、「これ以上踏み込むな、そこで止まれ」と架川に警告します。↲警視庁アウトサイダー The second act 1 (角川文庫) [ 加藤 実秋 ]警視庁アウトサイダー (角川文庫) [ 加藤 実秋 ]警視庁アウトサイダー2 (角川文庫) [ 加藤 実秋 ]警視庁アウトサイダー3 (角川文庫) [ 加藤 実秋 ]
2023.01.27
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■フジ月9(開局65周年企画)■風間公親――教場0/第六話(2023.5.15)/「三枚の画廊の絵」あらすじ↲熊之背山の登山口近くで、頭部と両手首が切断された変死体。犬の散歩をしていた近隣住民(中年女性)が発見。死亡推定時刻は四日前の夜。切断された頭部と手首は未発見。風間公親(木村拓哉)は、遠野章宏(北村匠海)に遺体の絵を描くよう指示。遠野は被害者の右肩が下がっていることに気付きます。――風間は、科捜研がDNAから行方不明者の照合を終えるまで(猶予三日間)に犯人を上げよと遠野に命じます。↲指導官室事務員の伊上幸葉(堀田真由)が現場近くに住んでいることを知った遠野は、彼女に協力を求めます。現場に集まった野次馬写真で、近隣住民とハイキング客を区分して貰います。そして、遠野はギャラリー経営の画家、向坂善紀(筒井道隆)に注目。向坂は二年前に妻と離婚。そして、その元妻の再婚相手が歯科医院を開業している刈部達郎(浜田信也)であり、その彼が三日前から行方不明。で、刈部の義理の息子、匠吾は向坂の実子です。匠吾は、母の連れ子として刈部家に入っていました。刈部は匠吾に医院の跡継ぎを求め、彼を医大に入学させるべく、好きな絵を描くことを許していません。↲写真を絵画に模写する商売をしている向坂に、二日間の期限で事件現場になった熊之背山の絵を依頼(代金は五万円)し、それをショーケースに飾るよう求める遠野。で、匠吾を尾行する遠野。「尾行が下手ですね。父が犯人なんですか?」と問う匠吾に「君は画家になりたいのですか?」と問い返します。「はい」と匠吾が答え、彼は、あくまでも芸術系大学志望です。↲風間が改めて遠野に「刑事を止められない理由は何か? 剣道を辞めた時、何があった?」と質問。「友との別れがありました。高校二年の大会直前に友が入院。直接のお見舞いを断られてメールのみの会話が続き、花が好きだった友は、毎日花の写真を送ってくれました。で、半年が過ぎ、<警官になるのが夢>と語っていた自分に、<あなたの夢が叶うことを願ってます>というメール。嫌な予感がして病院に駆け付けると友は他界していました。だから僕は刑事にならないといけない」と説明する遠野。↲向坂が注文の絵を完成させてショーケースに飾ります。そこに風間と遠野。遠野が遺体の右肩が下がる職業を断定。遺体は歯医者の刈部達郎と断定します。「あなたが刈部さんを殺した」と遠野。が、向坂は否認。向坂にとって最も大切な匠吾に熊之背山の絵を見せて、それで、彰吾の態度決定を促したい向坂。父と遊んで貰った熊之背山は匠吾にとっての原風景であり、それを見た匠吾が態度決定。向坂が、「息子(匠吾)の進路を巡って言い争いになり、刈部を殺してしまった。……自首します、息子は画家を目指すそうです」と遠野と風間に告げます。↲――遠野に宝石店強盗事件発生の緊急電話。現場に向かう風間と遠野。途中、怪しいバイク男が路肩にいて、風間と遠野の車を追います。そして、雨中、現場に到着した折り、別件の不審者を発見して、それを追った遠野。「勝手に持ち場を離れるな」と言う風間の制止を無視し別のビル内に飛び込み、刺されます。千枚通しで遠野を刺殺し、風間の片目を奪った犯人は、その逃走中、花の配達人、後日、白バイ隊員に憧れて警察学校にやって来る鳥羽暢照(濱田岳)とぶつかっていました。↲教場0 刑事指導官・風間公親 [ 長岡 弘樹 ]教場0 刑事指導官・風間公親 [ 長岡 弘樹 ]
2023.05.15
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■日テレ土ドラ10/タイムリミットバトルサスペンス■新空港占拠/第八話(2024.3.2)/「新・爆弾」あらすじ↲龍の駿河悠月(高橋メアリージュン)が率いる獣たちから、動画配信サイト、「獣ちゃんねる」を乗っ取った単独行動の鼠、新見大河(ジェシー)が、武蔵三郎(櫻井翔)の妻、裕子(比嘉愛未)に首輪状の時限爆弾を装着し、「武蔵、お前の妻は一年前に罪を犯した。夜明け(6時50分)までにその罪を明らかにしろ。間に合わなければ妻の首が吹っ飛ぶ」と宣告。――和泉さくら(ソニン)管理官の指揮本部では、汽笛の音などで大河と裕子の居場所(獣アジトのモトマチダンスホール跡)を特定し、武蔵と本庄杏(瀧内公美)、それに警官隊が急行。が、裕子を拉致した大河は既に脱出していて、蛻(もぬけ)の殻。↲一年前の大病院占拠事件後、界星堂病院から横浜湾岸病院に転勤した裕子は、そこで、SE-MAT(シーマット=特別救急医療支援隊)に配属されていました。横浜湾岸病院の徳島院長に話を聞く武蔵と本庄。その時、「武蔵っていう女の医師を出せ!」と喚いている中年女性(浅川)に遭遇。浅川の話を聞く武蔵。「娘より代議士の奥さんの手術を優先させ、その結局、娘は死んだ。一年前にも、同様のことがあったと聞いている」と浅川。一年前、浴槽で自殺を図った新見百花(楠木杏)を弟の大河が横浜湾岸病院に搬送。その時、一刻を争うものでは無かった「かながわ新空港促進協議会」会長で横浜ベイサイドホテル社長の丸亀雄一(宇納佑)の手術を優先した裕子。で、横領疑惑をデッチ上げられ自殺を図った白河組社長秘書の百花は他界。どうやら、これが裕子の罪です。が、手術の順番を決定したのは裕子ではなく、SE-MATのトップ、外科部長の棚倉誠でした。で、今、棚倉は「SE-MATの出動ということで横浜ベイサイトホテルにいる」と言う徳島院長。――横浜ベイサイトホテルでは、「かながわ新空港促進協議会総会」が行われています。かの丸亀洋一と県警警備部長の大久保豊輔(生津徹)が、「今日という日を台無しにするわけにはゆかない」、「直ぐに手立てを講じます」と密談しています。因みに、大久保警備部長というのは、和泉管理官から指揮権を強引に奪っておきながら失態を演じ、本部長から指揮権を剥奪されて指揮本部を去った人物です。↲蛇の駿河紗季(宮本茉由)が、大河と密に連絡を取り合っている裏切り者がいることに気付きます。デバイスのスマホを持っている者が裏切者ということになり、各自のスマホをチェック。全員セーフ。が、兎の浜松詩(安斉星来)が別のスマホを床に落とし機材の下に蹴り込み隠していました。兎の詩と羊の奏(山本千尋)の姉妹が大河に与する裏切者でした。「やるからには徹底的にやる。じゃないと、父さん(浜松功)が浮かばれない」と浜松姉妹。この浜松姉妹の他に、実は、猪の松長仁(後藤剛範)と鶏の重原瀬奈(山谷花純)が、悪党には死を求めている大河の同調者です。↲大河(鼠)指定の配信時間に間に合う武蔵。そこで、大河の姉、百花への対応が後回しになった裕子の罪を報告。「罪は暴いた。解放しろ」と武蔵。「権力に首輪で繋がれ飼い慣らされている。それが裕子の罪。裕子には制裁を与える必要がある。が、今じゃない。この女を殺すのはもう少し後だ」と言って、爆破スイッチを切る大河。裕子、とりあえず助かります。――「お前は獣の一味じゃないのか?」と問う武蔵に、「俺はケダモノだ。……好いことを教えてやる。残りの犬は、お前の近くにいる」と大河。「獣ちゃんねる」の動画配信サイトに、三日前に撮影された犬が登場。犬の面を取ると、県警捜査支援分析センター(KSBC)情報分析官の岩槻澪(白石聖)。「全員、動かないで」と言って立ち上がる岩槻澪。PCモニター類が爆破されます。「爆弾はもう一つある」と岩槻澪。武蔵の左耳のインカムに時限爆弾が仕掛けられています。インカムを外したら爆破します。室を出る者が一人でもいたら爆破されます。「この指揮本部は私が占拠しました」と岩槻澪。↲「武蔵二葉、時間だ」と紗季が二葉を引き立てて拘束。悠月が、「武蔵、最後の指令だ。今度は、二葉に答えて貰う。……30年前、お前の兄、武蔵健一(本多遼)に何があったのか答えよ」と言います。「本当に失踪したの?」と紗季。「知るわけないでしょ」と二葉。「私たちが獣になった元凶は、お前の家族にある。制限時間は60分。それまでに健一失踪の真実を話さないとお前の弟、武蔵三郎の頭が吹き飛ぶ」と悠月。「嘘だろ」と武蔵。↲
2024.03.03
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■木曜ミステリー■遺留捜査-第7シーズン/第十話/最終回(2022.9.15/あらすじ↲組織犯罪対策二課刑事の氷室翔太(崎山つばさ)が殺害(刺殺)された後日、元警察官の警備員、岩瀬隆介(津田寛治)が何者かに襲われます。現場に駆けつけた糸村聡(上川隆也)は、岩瀬が倒れていた場所付近から折り鶴を発見。↲刺殺された氷室はインサイダー情報を不正売買するダークウェブサイトの組織「土竜(もぐら)」を追っていました。そして、岩瀬は、結婚を約束していた小畠妙子(藤田瞳子)が殺害された通り魔殺人事件の犯人、沢村直哉(渋谷謙人)を追っていました。沢村は通り魔事件の半年後、桂川沿い(河原)の段ボールハウス不審火で焼死体となって発見されたとされていましたが、岩瀬は、この遺体が本当に沢村本人なのか疑念を抱いていました。その一方で、妙子の娘、舞妓の葉月こと小畠鈴乃(森日菜美)を陰から見守り何かと気に掛けていました。そして、鈴乃に渡す懐中時計の金色チェーン、母の妙子と一緒に娘へのプレゼントとして購入したチェーンを、氷室に託していました。――糸村ら特別捜査対策室メンバーは、氷室(殺人)と岩瀬(殺人未遂)の二人を襲った犯人が同一人物であり、それが土竜と推察します。↲科捜研の村木繁(甲本雅裕)が折り鶴の指紋を検出。それは河川敷で焼死体になっていたはずの沢村直哉のものでした。――焼死体の鑑定医が虚偽鑑定していたことになります。司法解剖した亀岡東病院の芝浦文雄外科部長は、物部泰弘(高橋英樹)院長の推挙により現在の職を得ており、それで物部の指示に従つて虚偽鑑定をしていました。娘の遥と同様、沢村を海外ボランティア活動の犠牲者と考えた物部は、沢村が焼死したことにして、沢村の逃亡を助けていました。焼死体は実は身元不明のホームレスでした。↲サイト情報の発信元、アジトの建物(拠点別荘)の所有者は、政界にも太いパイプを持つ物部総合病院の物部泰弘院長であり、この院長への疑惑が浮上。そんな物部院長は、元外務大臣、三窪保が次期総裁選に出馬するというニュース報道を苦々しく見詰めています。↲五年前、三窪保外務大臣の発案による外務省主催ボランティア、DREAM TEAMS PLANがブルネジアに渡っていました。その中に、将来外交官希望だった沢村がいました。彼は国家公務員試験に合格し、外務省からの内定を得ていました。が、ブルネジア渡航直後に治安が急激に悪化して内乱が激化。そして、戦火を逃れての帰国後は、ブルネジアで沢山の死者を見たことによる強いストレスで仕事が出来ない状態に落ち込んでいました。外務省の内定は取り消しになり、そして通り魔事件を起こした沢村。風船の割れる音が銃声に聞こえ、内乱の犠牲者が蘇りパニックに陥り事件を起こしていました。そんな沢村と行動を共にしていたのが、ボランティアに一緒に参加していた医師の物部遥でした。彼女は、ウィルス性の出血熱に感染し病死したことにされていました。遥の父の物部泰弘は、ボランティア参加を娘に強要したことを悔やんでいました。↲組織犯罪対策二課長、神代修馬(浜田学)が娘(優花)の命日の墓参り。そこに佐倉路花(戸田恵子)室長代理。――神代の娘は三年前に物部総合病院に難病で入院。保険適用外の高額治療を物部院長は完全フォロー。が、努力の甲斐なく娘は他界。「あの人(物部院長)には返し切れない恩がある」というわけで、雨宮宏(永井大)のパソコンにバッグドア(盗聴)を仕掛けて捜査情報を物部院長に流していました。更には、土竜の正体が沢村直哉であると掴んでいたのに、即刻逮捕に動かないことを氷室に責められていた神代。「少し、時間をくれ」と氷室に頼んでいた神代でしたが、その直後に、沢村逮捕を急ぐ氷室は刺殺されていました。↲沢村を雨宮、沖田悟(戸塚純貴)が確保。取調室で、「あなたが氷室と岩瀬を刺したんですね?」と雨宮。氷室を刺殺した後、岩瀬を刺し、そしてその現場に遥の折り鶴を落としていた沢村。↲物部院長に、沢村(土竜)と神代(情報漏洩)の逮捕を伝える神崎莉緒(栗山千明)と糸村。――科捜研で保管、解析中だった氷室のパソコンに仕掛けが施されていて、このパソコンは土竜(沢村直哉)にハッキングされていました。「オークション参加者へのギフト」として、氷室のパソコンに土竜こと沢村自身が「ブルネジア日報」を送付していました。それによると遥は病死では無く、反乱軍により射殺されていたことが判明。子供を庇い反乱軍のゲリラに背中を撃たれて即死した遥。ゲリラに捕まる車に沢村も同乗していました。沢村の目的は、現在総理候補になっている三窪保元外務大臣への復讐でした。安全地域だと言ってボランティア派遣し、実際射殺された者が出ると、病死として処理した三窪を許せなかった沢村。↲物部院長に院長室に呼び出される検査入院中の三窪保。――「おまえ、沢村を覚えているか?」と問う物部に、「通り魔事件後に死んだ男だろ」と三窪。物部は「あいつは生きている。沢村は人(小畠妙子)を殺し、逃げ場を無くして俺のところに来た。もし娘が生きていたら同じこと(精神を病み犯罪を犯すこと)になっていたかも知れないと思い、放って置けなかった。半年前、漸く立ち直った沢村は土竜を名乗り、ブルネジア軍部(反乱軍)に協力している日本企業の秘密情報を盗み出してはそれをオークションで売り捌いていた。そして、俺とお前が旧知の仲と知り、五年前の真相を打ち明けてくれた。お前がブルネジアでやったことも全部聞いた。絶対に危険は無いと断言し、ボランティア派遣していたお前を許せない」と言います。三窪は「この一件が明るみに出ると、なすべき憲法改正が遠退く。平和ボケしていては未来が暗澹たるものになる」と弁明しますが、「だからと言って、遥の死の真相を闇に葬って良いことにはならない」と物部。物部は三窪にナイフを突き立てますが、そこに糸村らが踏み込みます。三窪の安全を確保した後、遥の愛読書の中に挟まっていた折り鶴を物部に示し、自死しようとする物部を止めます。↲クレインジャパンというボランティア団体を立ち上げた若き日の物部。沢村は資金集め、その団体を通してブルネジアに物資を送るボランティア活動に協力していました。クレインは鶴であり、現在はNGO団体になっています。で、ずっと物部はこの団体に寄付金を寄せています。そんな父を知った遥は、自らブルネジア行きを決めていました。帰国後に沢村がハッキングを始めたのも、遥から聞き及んでいたクレインジャパンに支援金を送る為でした。――遥がブルネジアで折っていた長寿や平和への祈りを込めた折り鶴。父の考えに共感していた遥。父に強要されたからではなく、父の思いを引き継ごうとしていた遥。遥からの父へのメッセージが、遺された折り鶴ということになります。遥の遺した折り鶴の意味を知る物部。ナイフを床に落とし、糸村から手渡された遺品の折り鶴を抱く物部院長。↲――病院の屋上にいる岩瀬隆介の元に今は亡き婚約者(小畠妙子)の娘の小畠鈴乃。鈴乃が差し出す懐中時計に金色チェーンを取り付け、鈴乃に手渡す岩瀬。「これからも、よろしう、おたのもうします」と鈴乃に言われ、涙を流す岩瀬。↲神崎莉緒が「氷室君、全部解決したよ」と言って空席(隣り席)のグラスに酒を注ぎ、一人酒を飲みます。↲翌日、三窪保元外相は「ブルネジア銃撃事件を隠蔽」したことが明るみに出て議員辞職。そんなニュースが「京洛新聞」一面を飾っています。↲糸村は、机に自ら折った折り鶴を置き打ち上げの飲み会に向かいます。↲ザバス ホエイプロテイン100 ココア味(980g)【sav03】【2shdrk】【ザバス(SAVAS)】
2022.09.16
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■日テレ土曜ドラマ■祈りのカルテ――研修医の謎解き診察記録/第二話(2022.10.15)/あらすじ↲新たな研修先(外科)に移った諏訪野良太(玉森裕太)の指導医は冴木真也(椎名桔平)。――冴木が、胃癌の老齢患者、近藤玄三(伊武雅刀)に「腹部を切ることなく内視鏡を使った粘膜切除で胃癌は完治する」と告げると、見舞いに来ていた娘の幸子(伊藤麻実子)と孫の真緒(北澤響)は大きく安堵します。再来週に八十歳になる近藤も内視鏡手術を了解。手術までの日々を入院することになった近藤のベッドは、同じく自称癌を患う若宮悟志(前原滉)の隣です。↲翌日、諏訪野が病室を訪れると、そこに近藤が思い詰めた表情で戻って来て「手術を止める」と言い出します。諏訪野が理由を問いますと「これは癌じゃない」と返答。――諏訪野が外科のカンファレンスで、近藤が内視鏡手術を拒否していることを報告すると、外科部長らは「民間療法の業者に何か妙なことを吹き込まれたのかも知れない」と言われ、その対応を求められます。↲その夜、近藤と若宮は外科のスタッフステーションに忍び込み、パソコン内のカルテ確認をしています。若宮は「胆石」という診断に対して、本当は癌(自称癌患者)ではないかと疑っていて、それでカルテを確認しています。近藤もそれに便乗して、どの程度の癌なのかの確認です。そんな二人を諏訪野が見咎め、カルテ(診断)通り間違いないことを説明します。その後、近藤は、「やっぱり手術を受けますが、ただし、内視鏡ではなく開腹手術でお願いします」と言って来ます。開腹手術のリスクを説明してそれを拒否すると、他の病院を探すと言い出す近藤。↲近藤がロビーで会っていた不審な男は、やよい生命保険(株)の営業マン、山本誠(木原勝利)でした。山本は、「癌が粘膜内に留まっている(粘膜内癌の)場合、切除さえすれば100%完治します。ほぼ確実に治る粘膜内癌は癌では無いと保険規約に定義されている」と近藤に説明していました。つまり、たいていの癌保険というものは、悪性腫瘍で死の可能性のあるものを癌と定義しています。そこで近藤には、再来週の誕生日までに癌の進行状況を確定する為、内視鏡手術ではなく、開腹手術が必要になっています。因みに、癌の保険金は三千万円。その保険金が下りれば、孫(真緒)を大学に行かせられるというのが近藤の計算です。そのあたりのことを諏訪野が気が付きます。その三千万円を得る為には、保険が適用される八十歳までに開腹して、癌細胞のありか、その進み具合を確定しないといけません。諏訪野は、そういう近藤の事情を冴木に報告。↲翌週、全てを了解した冴木による開腹手術が始まります。即、切除した胃片を病理検査室に運びます。検査の結果、粘膜の下にある粘膜筋板という組織まで癌細胞が到達しており、粘膜内癌ではないと判定されます。が、そこまで到達していた癌細胞は極く僅かであり、冴木が全部取り除いたので転移の心配はありません。で、近藤は退院。――粘膜下の粘膜筋板まで本当に癌細胞が到達していたのか冴木に問う諏訪野。「私の診断を疑うのか?」と言う冴木に、その真を察知した諏訪野は、「外科ってなかなか好いですね」と言います。で、「次々に手術を熟さないといけない外科より、君は患者に寄り添える内科が向いている」と言われる諏訪野。↲祈りのカルテ (角川文庫) [ 知念 実希人 ]
2022.10.15
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■日テレ新日曜ドラマ■invert 城塚翡翠倒叙集/第一話(2022.11.20)/「雲上の晴れ間」あらすじ↲ITエンジニアの狛木繁人(伊藤淳史)がIT技術を駆使してアリバイ偽装し、恨みを抱くIT関連会社「ジェムレイルズ(GemRails)」の吉田直政(長田成哉)社長を殺害。漢方薬を煮込んでいる吉田社長宅を訪ねた狛木は、そこから発する湯気に咽て咳をします。で、そんな狛木に吉田社長がペットボトルを差し出します。そして「どうしても売るのか? 俺のプロジェクト(ピクタイル仕様書/企画開発/狛木繁人)を?」と問う狛木に、「俺のプロジェクト? 会社のプロジェクトだろ。もう決めたんだ」と吉田社長。そう言う吉田を用意して来た金槌(金属部を布で包み込んだ金槌)で正面から殴打。着衣を脱がせて風呂場の浴槽に運び、風呂場での転倒事故(溺死)に偽装。警視庁捜査一課、鐘場正和(及川光博)警部捕(降格)と雨野天子(田中道子)刑事らが臨場。死亡推定時刻は昨夜の七時から九時。鐘場警部はデスク上に残された「C」字形のマグカップ痕が気になります。――数日後、狛木のマンションの隣部屋に城塚翡翠(清原果耶)が引っ越し。狛木のハートを掴んだ翡翠は「声が聞こえます。殺された吉田さんの霊が見えます」と語り、狛木に急接近。千和崎真(小芝風花)の協力の元、狛木のアリバイ崩しに動きます。↲鐘場と雨野が狛木にアリバイを尋ねます。狛木は当夜、システムトラブルが発生し、八時から零時過ぎまで会社で対応していたと語ります。狛木と一緒にトラブル対応に当たった同僚社員の須郷(井手麻渡)は、自分は、自宅でリモート作業をしていたと証言。会社で作業をしていたという狛木との復旧作業の遣り取りはビデオ通話でした。――社長の事故の日の夜、狛木は七時に会社近くのコンビニに立ち寄っており、防犯カメラに彼の姿は写り込んでいて、そして、吉田宅までは車で一時間を要します。狛木が吉田宅に入り、犯行を行うのは不可能ということになります。↲喫茶店(BANFF)で翡翠と待ち合わせる狛木。千和崎真が店員に扮していて、狛木を「彼女さん、お待ちですよ」と迎えます。――そこで翡翠は霊感があることを狛木に伝え、「最近、ご家族かお友達を亡くしていませんか?」と尋ねます。霊視では、亡くなった男性がペットボトルを持っていたとも伝えます。狛木は、風呂場で転んで溺死した吉田のことを語りますが、翡翠は、あれは事故では無いと告げます。で、ベッドボトルを持った吉田の霊が現れると言う翡翠の求めに応じ、吉田の住んでいた高層マンションに彼女を案内。そして、霊視で見たペットボトルを冷蔵庫から確保。↲殺人の可能性を指摘する翡翠に、自分は社内でしか復旧できない作業をしていたことを強調する狛木。狛木が言うには、夜十一時に修正が完了し、零時には落ちてしまっていたサーバーは再開。トータル四時間もかかった大仕事であったと言います。そして、「プログラムは思った通りには動かず書いたとおりに動く」ということで、当夜のバグ発生理由を説明します。そこで翡翠は「C」字形に残されたマグカップ痕の現場写真を提示。漢方の煎じ薬を容れたマグカップの底痕からその一部が消えたのは、そこにパソコンを置いたからと推察。そこにパソコンの角が触れ、「〇」が「C」になっていました。↲再び、狛木を吉田宅に誘い出す翡翠。そこで、「吉田さんを殺害しましたね」と断定します。翡翠は、当初、現場写真を見て、ペットボトルの水滴跡に着目していました。そのボトル本体からは吉田の指紋が検出されていましたが、キャップ部分の指紋は拭き取られていました。それが犯行現場に吉田以外の者がいたという証拠になります。「しかし、僕にはアリバイがある」と言う狛木に「いいえ、あなたのアリバイは成立しません」と翡翠。――狛木は殺害現場の吉田社長宅で須郷とビデオ通話をしつつ、会社内で復旧作業をしている風を装っていました。ホワイトボードを背景に置くことで、須郷には狛木が会社内にいるものと錯覚させていました。あとは、復旧作業を完了させるのに、会社に四時間もいる必要が無いと翡翠が指摘して、そのアリバイを崩します。予め、意図的にプログラムバグ(ミス)を書き込み、当日にトラブルを誘発させ、その修復準備を事前にをした上で、会社にいると見せた吉田宅で作業をしている振りをしていた狛木。夜十一時まで須郷と一緒に復旧作業を行った風を装ってアリバイを確保した後、一時間をかけて会社に戻り、事前に用意していた復旧プログラムを入力していました。それで一気にサーバーを復旧させていました。↲須郷とのビデオ通話の為に吉田の机の上に置いたパソコンの角底には漢方の煎じ薬が付着。それで「〇」形が「C」字形になっていました。狛木が背中のバッグからパソコンを取り出すと、確かに底の角の滑り止め部分が変色していて、それは煎じ薬が付着しているからということになります。↲――吉田社長に青春を奪われていた狛木。中学生時代、吉田は狛木のせいで足に怪我を負い、下半身不随になっていました。片足を引き摺って歩く人になっていました。そのことで負い目を感じている狛木は、吉田から才能を利用される立場を甘んじて受けることになっていました。狛木が人生を賭けているプロジェクトを勝手に他社に売り払おうとしていた吉田社長。過去にも、そんなことが何度もありました。「決して晴れ間の無い、曇り空が続く日々」を過ごして来た狛木がいました。しかし、これを翡翠は「自分のふがいなさを吉田さんのせいにして僻んでいるだけ」と断罪。「人生は思った通りではなく行動した通りに動く。自分の弱さが原因だったかも知れない。今後は、経験を重ねバグを減らせるようにしたい……」と、狛木が呟きます。↲■【お知らせ】原作タイトルでmedium(霊媒、霊能者)と言っておきながら、最後に奇術師の探偵なのだと言った翡翠。自身のプロフィールについて、視聴者を騙していた翡翠。で、今回は、invert(倒叙)と言っておきながら、まず、殺害現場が写し出されていて、そこから事の推移のままに叙述されています。殺人者がいて、その被害者が明らかなところからスタートし、事件解決に向かっています。これでは、歴史的な事柄を遡って記述するという「倒叙」にはなっていません。犯人視点での物語というのなら、「倒叙」ではなく、もっと適切な別の言葉を選ぶべき。↲それよりも、なにより、今回の事件も犯行動機が希薄過ぎます。自作プログラムの売却に怒って社長の殺害に及んだということですが、それなら、社長の殺人ではなく、売却された先への転職がベストな選択です。そういう気概、姿勢を社長に日頃から見せていれば、社長も、あるいは簡単に他社にプログラム売却などしなかった可能性があります。故に、キャラ設定が不自然過ぎて話について行けず、それで話全体を纏め切れず、文字数だけが多くなってしまうことになります。話が理解できないので、ドラマで言っていることをそのままを記述するほか無い部分が多過ぎて、冗長になります。で、あらすじを書く者としては、妙に疲弊します。よって、ここまでで、残念ながら「城塚翡翠」は視聴を断念致します。↲で、その序に、このところ、私の疲弊が著しかった「記憶捜査」と「祈りのカルテ」も、同様の理由で視聴を断念します。前者の今週話は、同棲相手(バー経営者)がドラッグ販売をしていて、それを告発しようという女性を同棲女がスパナで撲殺するという話で、余りに不自然過ぎます。危険薬物に手を染める同棲男性に、そういう犯罪行為を止めるよう必死に説得していた女性が、男の犯罪を摘発しようという女性を撲殺してしまうのは、あまりに不自然。そういうキャラ設定が必要であれば、そういうことにならざるを得ない状況をもっともっと細かく説明しないといけません。そういう人物描写が必要なのですが、そういう努力は一切なく、単にドラッグ販売男の同棲相手として描かれています。そして、ドラッグが人間関係の「絆」を破壊するというまとめになっていましたが、危険薬物は単に犯罪を生むということでの断罪で良かったと思いました。↲また、後者の「祈りのカルテ」も、今週話が酷すぎました。元ヤクザ者の男が誕生日を迎える母に会おうという話でしたが、消化器内科に入院している母を訪ねて自ら緊急搬送されて来る元ヤクザ者というのが不自然過ぎます。そんなことをしなくても、母子関係を証明する書類を持って、正式に母の病室に面会申し込みをすれば良いだけの話なんですね。元ヤクザ者の「不審な行動」のその動機が不思議ということでは、真犯人の動機の不自然さと一緒。こちらも、話に付いていけず、断念します。↲↲medium 霊媒探偵城塚翡翠 (講談社文庫) [ 相沢 沙呼 ]invert 城塚翡翠倒叙集 [ 相沢 沙呼 ]
2022.11.21
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■テレ朝金曜ナイトドラマ■リエゾン――こどものこころ診療所/第八話/最終回(2023.3.10)/あらすじ↲弟の陽太郎(加藤矢紘)に優しく出来ないASD(自閉スペクトラム症)で聴覚過敏の優実(加藤柚凪)が、夜間に居なくなったと、父の丸山浩之(三浦貴大)からの連絡を受ける佐山卓(山崎育三郎)。間もなく優実は発見されますが、遊園地に行けば母(真耶子)に会えるものと思い、そちらに向かっていたことを、佐山と遠野志保(松本穂香)は知らされます。浩之は優実が遊園地で母に会えると思った理由に心当たりはないと言います。――優実は母の死を理解できていません。母の真耶子が事故に遭った夜、浩之は優実が求めていたブタさんマークの「シリアル」の買い物を忘れて帰宅。「<了解>ってメールで返事してたのに忘れちゃったの? 好いわ、私が買ってくるから、ご飯食べてて……」と妻が言い、そして死亡事故に遭遇。「何故、あの時、妻を行かせてしまったのか。なにより、私が買い物を忘れずに買って帰っていれば……」と悔やむ浩之。その一方で、急ぎ駆け付けた救急病院でも、母の死を悲しむ様子も無く、ただただ家に帰りたいと叫んでいた優実に怒りを覚えていた浩之。↲臨床心理士の向山和樹(栗山千明)が、優実の遊園地に向かった理由を察知。――グリーフケアで一緒になった友達(佐藤光太郎)が「お母さんは死んでお化けになりました」と言うのを聞いた優実は、遊園地の「お化け屋敷」に行けば、母に会えるものと考えていました。↲佐山は、かつて自分が母を亡くした際、叔母の佐山りえ(風吹ジュン)と交わした会話の記憶が蘇ります。その経験から、優実に母の死をきちんと伝えるべきと浩之を諭します。天国に行った、遠い所に行った、お星さまになった、お化けになったというのを子どもは信じてしまいます。りえは幼い佐山に「お母さんは何処にも居ない。お母さんは死んでしまったの」と、はっきり伝えていました。↲クリニックに佐山の父、佐山高志(小日向文世)が来訪。過去の確執を抱える佐山に、高志は佐山記念総合病院に新設する児童精神科の医長として迎え入れる計画の返事を迫ります。――「あなたの病院で足りないところがあれば私のところに、私の病院で足りないところがあればあなたの病院へというリエゾンをすれば好いのではありませんか」と言って佐山は父の申し出を拒否した上で、志保の後期研修先としての受け入れを要請。↲クリニックでは、「初期研修終了おめでとう」ということで志保の歓送会です。志保は遅刻や忘れ物も激減して、クリニックに始めてやって来た当初より、かなり凸凹症状は改善しています。で、佐山が志保にチェロ演奏(パッヘルベルのカノン)をプレゼント。これは、毎朝、心を落ち着かせる為に佐山が弾いている曲であり、「美しい音は心を癒すから」との理由で、りえが「療育」の一貫として佐山に勧めたもの。その後、「これは叔母(りえ)が記した遠野先生(志保)の五歳五ヶ月から六歳十ヶ月までのカルテです」と言って、その書類を渡される志保。「ここでの74日間の研修終了の記念に、このカルテは、あなたの手元に置いておいてください。そして、何かに行き詰まったら読み返してください」と佐山。カルテには、「今、あの子に必要なのは大丈夫という言葉。あの子は安心できる言葉が欲しいだけ。志保ちゃんは悪くない。あなたは好い子。そう言って守って……」と記されています。「これは、このクリニックに置いておいていただけませんか? 私、ここで読み返したいんです。後期研修の帰りに毎日ここに寄ります」と言う志保に、「ダメです。あなたはきっと好い医者になります」と佐山。「全ての子供が幸福に育つ環境は恐らく存在しない。けれど、子供時代の幸福な記憶は一生の宝物になる。子供たちがそんな風に育つよう切に願い、手を差し伸べる。それは全人生を賭けるだけの価値ある仕事」と言うりえのカルテの最後に「あなたにしかないものがある」の文字。そこに桜の花弁が舞い落ちます。↲
2023.03.11
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■テレ朝水9刑事ドラマ■刑事7人 シーズン7/第八話(2023.8.2)/「想夜」あらすじ↲新専従捜査班にとっては、十年前の「東関東連続強殺事件」の最後の三件目、山岡紀夫(山口大地)、夏美(篠原真衣)夫婦撲殺放火事件の真相解明と、「ポリス浄化ぁ(暴露チャンネル)」首謀者の特定が急務。↲十年前、山岡夫婦が殺害される前に言葉を交わしていた犯人(立ち退き要請者?)の声を食堂二階の自室で聞いていてその声を覚えている当時、高校生だった望月和沙(山崎紘菜)。彼女は火災の影響で両眼の視力を失なっていますが、三年前、その声を夫の浜崎修斗(堀井新太)と共に東新宿を歩いていた折りに聞いていました。良く通る大きな声で饒舌に会話していたと聞き取りに来た天樹悠(東山紀之)に証言。↲で、下松譲(宮川一朗太)元刑事を殺害して拘置されている修斗にも話を聞く天樹。修斗はもともと警察に協力的ではありませんでしたが、彼と共に事件を追っていた仲間、井手孝也(田中樹)が何者かによって殺害されたことを伝えると、東新宿を二人で歩いていた時、犯人と同じ声を聞いた和沙がその場に立ち尽くしていたと供述。で、その時、その場面の東新宿の防犯カメラ映像を海老沢芳樹(田辺誠一)が見付け、その場所が特定されます。青山新(塚本高史)、野々村拓海(白洲迅)、天樹がその現場に急行。近くの食堂から流れ出るラジオ放送が聞こえます。その放送を流しているFM東新宿スタジオに向かう天樹ら。三年前、和沙が声を聞いたという日時の出演者名をスタッフから聞き出します。FMラジオ「東新宿ビリーバー」のパーソナリティー、「DJ.TONEKAN」なる人物が特定されます。が、本名は非公開でスタッフは彼の本名を知りません。天樹がその足で和沙の元に向かい、録音された「DJ.TONEKAN」の声を聞かせると、彼女は荒い息をして体調悪化を訴えます。↲野々村の調べで、巨大デベロッパー、利根川建設創始者の利根川巌(山田明郷)の次男、利根川寛二(阿部進之介)こそが「DJ.TONEKAN」の正体と判明。寛二は大学卒業後、海外を転々と豪遊。三十代になって父親の会社に入り、開発部門担当の役員に納まります。そして、山岡夫婦撲殺放火事件の二ヶ月後に退社しています。因みに、刑事を辞めた後の下松が取締役に就任していたTN測量設計の親会社が利根川建設でした。「利根川寛二、引っ張るぞ!」と片桐。青山、野々村、天樹が確保に向かいますが、巧妙に躱されます。――それでも、片桐正敏(吉田鋼太郎)の調べにより、「やまお食堂」(山岡夫婦経営)を含む地域の「立ち退き」再開発計画を進めていた「利根川開発」と警察上層部との繋がりが何となく見えて来ます。事件の揉み消し構造が見えて来ます。↲利根川寛二が警察の尾行を撒いて逃走する中、利根川巌の前妻の息子(長男)で現利根川建設社長の利根川宗一(渡辺大)に会う天樹と海老沢。宗一は社内的には人格者という評判です。宗一は、当時、寛二が地域開発部長だったこと、そして、「やまお食堂」周辺が開発地域の買収対象だったと証言します。↲和沙が外出時に倒れて入院。天樹が見舞い。倒れる直前、「全部、私のせいなの」と誰かに電話していた和沙。「あなたが倒れていることを男性が119番通報していますが、その時、誰かと会っていたのでは? そして、病床に花が飾られていますが誰かお見舞いに来ましたか?」と天樹。と、「山岡さん夫婦の命を奪ったのは私です」と和沙が突然に告白。――十年前の女子高生時代、世話になっていた紀夫に片思いをしていた和沙。それを妻の夏美に気付かれていました。で、「ここを出て行きます」と言う和沙に、「ちょっと待って」と、それを引き留めていた夏美。その時、一階食堂から紀夫と犯人の声が聞こえました。それで夏美が一階に駆け下りた時、紀夫と並んで納まっている写真にライターで火を点けていた和沙。それが出火原因と考えている和沙。「大切なことを思い出せずにいて、すみません。きっと哀しいことに蓋をしていたのだと思います。……私がいなければ、紀夫さんも夏美さんも死なずに済んだんです」と天樹に言う病床の和沙。↲「ポリス浄化ぁ」が新しい動画をアップ。既に死刑執行されている鶴見達男(柳憂怜)は三件目の山岡夫婦殺害(放火)事件については冤罪という手記が公開されます。そんな大変な動画が公開されたことを首席監察官、正木哲也(山田純大)に報告する焼津大地(泉澤祐希)監察官。↲利根川巌が所属していた蔦池会(つたいけかい)メンバーを当たれば、事件を隠蔽した者が現われると考えていた片桐でしたが、下松刑事に事件揉み消しを指示できる者は見当たりません。よって、揉み消しが可能になっていたとすれば、利根川巌とよほど密接な関係者か、あるいは、大きな借りがあった者による隠蔽ということになります。↲監察医で義父の堂本を訪ねる天樹。――山岡夫婦の死因は両者ともに頭部強打。特に紀夫については、一発目で鼻付近を拳で殴られていて、その後、時間差があって二発目の鈍器が致命傷になっています。利根川寛二とは別の人物による二発目の殴打があったのではないかと推察する堂本。そして、「火元発生は一階の食堂フロア。……二階で写真に火を点けた和沙のライターが出火元では無い」と確信する天樹。↲東都大出身の有力者グルーブで形成される蔦池会を堂本は良く知っていました。「自分はそういう団体に興味はなかったが、医学部の前学部長は確か会員だったな」と堂本。「その方と繋いで貰えませんか?」と天樹。「残念ながら三年前に亡くなられた」と堂本。――進むべき道が見えなくなっています。それでも足を動かし続けないとゴールに辿り着けないと藻掻く天樹がいます。↲
2023.08.03
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■NHK大河ドラマ■どうする家康/第三十七話(2023.10.1)/「さらば三河家臣団」あらすじ↲豊臣秀吉(ムロツヨシ)の側室、茶々(北川景子/二役)が待望の男児、鶴松を出産したタイミングで、秀吉は北条討伐(小田原征伐)を決定。島津氏を降して九州を平定した秀吉にとって、最後の標的が関東の雄、北条氏になります。北条氏との和睦を望む徳川家康(松本潤)に秀吉は先陣を命じます。秀吉は、「勝てば北条領を与える」と家康に約束。北条領の獲得はそのまま故郷三河を捨て、関東(江戸城)への移封(入城)を意味しています。家康を含む秀吉軍は20万の兵で小田原城(北条軍)を取り囲みます。家康は北条氏政(駿河太郎)に降伏を勧告。――本能寺の変により家康の同盟者、織田信長が死去し、甲斐国、信濃国の主が不在になった折り、家康と北条氏直(西山潤)による甲信地方の領土争いが激化(天正壬午の乱)。このまま戦えば双方の被害が大きくなるということで、旧織田領の甲斐と信濃を徳川氏が、上野国を北条氏が治めることにして和睦。その同盟条件として、家康の次女、督姫(おふう)が氏政の後継者たる氏直の正室として嫁いでいました。家康としては篤姫の嫁ぎ先、北条氏を懐柔し上洛させたかったのですが、氏政はそれを断固拒否。しかし、父に異を唱え、義父の家康と通じた氏直が北条家存続の道を選択。降伏を受け入れます。家康は小田原城に入り、そして、氏政が家康に後を託し、責任を負う形で切腹。北条氏を滅ぼした秀吉の天下統一が完了します。家康は関東(八州)移封。北条旧領地に加え関東一帯を家康に委ねる関白、秀吉。↲三河家臣団は、関東移封により関東の辺縁に散らばることになります。故郷の地と離別することになります。江戸城の家康を中心に、主力家臣が、城持ちの大名になり、東海道、中山道、日光街道(奥州街道)、佐倉街道の要所に配置されます。井伊直政(板垣季光人)は、上野箕輪<みのわ>(群馬県高崎)12万石で中山道(信濃・越後)を抑えます。榊原康政(杉野遙亮)は上野館林10万石で日光街道(奥州街道)を関東総奉行として抑えます。本多忠勝(山田裕貴)は、上総万喜(千葉県)と大滝(大多喜)10万石を与えられ、房総半島全体に睨みを利かせ、外様大名、安房の里見家を監視。後、里見家は徳川家に従属。鳥居元忠(音尾琢真)は、下総矢作(千葉)。平岩親吉(岡部大)は、上野厩橋(前橋)。最後に、東海道の要所、相模小田原(神奈川県西部)は、大久保忠世(小手伸也)が抑えます。服部半蔵(山田孝之)は家康に従い江戸に入ります。「われら、離れ離れになっても心は一つ」と半蔵が声をかけ一同で祝杯。↲病床の秀長(佐藤隆太)に天下統一の報が伝わります。「とうとうやりなさったな、兄さま。しかし、これ以上の欲は張りなさんなや」と兄、秀吉の強欲を危惧。↲鶴松、病没(二歳)。放心状態で、でんでん太鼓を鳴らす秀吉が「次は何を手に入れようかの」と呟きます。――江戸普請奉行の伊奈忠次(なだぎ武)が、江戸城東の神田山を削り、南の日比谷入り江を埋め立てる計画を進めています。本多政信(松山ケンイチ)と家康の新たな側室、阿茶局(松本若菜)がそれを見守ります。そんな江戸開発に忙しい家康の元に、関白殿下(秀吉)の「朱印状」が届きます。戦が始まります。「朝鮮を従え明国を取る」と記されています。↲
2023.10.01
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■NHK大河ドラマ/歴史ドラマ■光る君へ/第七話(2024.2.18)/「おかしきことこそ」あらすじ↲花山天皇(本郷奏多)が寵愛した「弘徽殿の女御」こと藤原よし子(井上咲楽)が天皇の子を身籠ったまま十七歳で他界。懐仁親王(塩野瑛久)の一条天皇(第66代天皇)としての早期の即位を望む右大臣の藤原兼家(段田安則)は、陰陽氏の安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)に「藤原よし子が皇子を産まぬよう呪え」と命じていました。それでも兼家は、「女御様のお命まで奪えとは言うてはおらぬ」と抗議。が、安倍晴明は「腹の子が死のうと、よし子もろとも死のうと、国にとっては吉兆」と言い放ちます。そして、「私を侮っていると、右大臣一族も危うくなる」と脅します。↲深夜、直秀(毎熊克哉)の散楽一座は大内裏から盗んだ絹の反物を河原に置き、貧しい民に分配。そんな直秀に接近したまひろ(吉高由里子)は、道長(柄本佑)への想いを断ち切る為、散楽の台本書きを直秀に申し入れます。で、「右大臣家の面々を猿に見立て、その猿たちが神のフリをした狐に騙される」という笑い話を提供。それがウケて散楽は大盛況。噂を聞き付けた藤原兼家のお抱え武者が辻に集まり散楽一座を蹴散らします。そこに道長(柄本佑)が駆け付け騒ぎを鎮めようとしますが納まり切らず、居合わせたまひろの手を引いて、とりあえずその場を逃走。↲その年の秋。花山天皇は叔父、藤原義懐(高橋光臣)を権中納言(参議)に抜擢して政治を領導させます。義懐の他、乳兄弟(花山天皇の乳母子)の藤原惟成(吉田亮)という若い陣容が中心になって荘園整理令発布や貨幣流通の活性化など革新的な政策を実施。それが円融朝以来の実力者である関白、藤原頼忠(橋爪淳)らとの確執を招きます。懐仁親王の外祖父の右大臣、兼家も花山天皇の早期退位を願っているところから、宮中は義懐、頼忠、兼家の三つ巴の対立に至ります。↲妹、よし子の死を悲しむ藤原斉信(金田哲)が打毬試合を企画。道長、藤原公任(町田啓太)、藤原行成(渡辺大地)の四人チームを結成しますが、当日になって、行成が体調不良で欠場。その代役として、直秀を呼びます。で、見事な試合運び。その打毬試合見物に招待されていた左大臣、源雅信(益岡徹)の娘、源倫子(黒木華)、まひろ、それに、ききょう(ファーストサマーウイカ)ら。試合後、まひろは、逃げた子猫を追って、道長らの更衣室の軒下に入ります。そこで、「女の値打ちは帝に入内して皇子を産むこと」という女性蔑視の会話を聞きます。道長は仲間の会話に曖昧な返事をするだけで、特に、斉信らの言葉を否定しません。それにショックを受けるまひろ。――その直後、道長からの恋文が届きますが、それを躊躇なく燃やすまひろ。↲
2024.02.18
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■フジ月9/ファンタジーラブストーリー■君が心をくれたから/第八話(2024.2.26)/「きっと誰よりも幸せな今」あらすじ↲喫茶店で朝野太陽(山田裕貴)は長崎市役所勤務の望田司(白洲迅)に会い、雨が触覚を失なったこと、そして、あと一ヶ月で視覚をも失なってしまうことを伝え、「桜まつり」で自身の花火を見せると誓います。そして、「桜まつり」が終わったら花火師を辞め、雨を支えて生きようと決めています。夏場、花火師は忙しくなるので、雨を支える為には花火師の仕事は続けられません。で、自宅でできる仕事の紹介を司に依頼。↲「人は先のことを考えると不安になる。だから、今(十秒間)を精一杯幸せに生きることだけを考えたら」と逢原雨(永野芽郁)に助言していた千秋(松本若菜)が、太陽に、「自分の為に花火師を辞めると知ったら雨が悲しむ」と告げますが、太陽は、「雨にはそのことは言わない」と返答。日下(斎藤工)は、「太陽の選択を否定するなど案内人としてあってはならない」と千秋を非難。↲太陽は、父親の陽平(遠藤憲一)と妹の春陽(出口夏希)に、「今夜、雨にプロポーズする」と伝えます。そして、「雨が病気により五感を失ないつつある」ことを明かし、「今度の<桜まつり>が俺の花火を見て貰う最後のチャンスなんだ」と言います。その夜、線香花火をしながら、「結婚しよう、雨」と太陽。「考えさせて」と雨。日下が「プロポーズを受けてみたら」と優しいアドバイス。↲司から「太陽が雨ちゃんの世話の為、花火師を辞めるつもりでいる」ということを聞き付けた春陽が、太陽に怒りをぶつけます。母、明日香との約束はどうするのかと詰ります。そして、雨に対しても、「プロポーズを断って欲しい。おにいには花火師を続けて欲しい。おにいの前からいなくなって」と訴えます。――そんな時、「こころの病院」に入院中の母、逢原霞美(真飛聖)から連絡があり、「四月の初めに退院する予定なので、一緒に暮らさない?」と誘われます。後日、「迷惑かけるけど、私もお母さんと暮らしたい。長崎を離れた場所で暮らしたい」と母に連絡する雨。↲「もし私が母親だったら、私との約束はどうでも好い。<心のままに生きなさい>と言う。花火師は今という十秒に賭けるのが仕事」と、千秋が太陽に言います。その言葉に後押しされた太陽が、「私と結婚してください」と雨の返事を引き出します。――婚姻届の証人を司に頼み、あとはそれを役所に提出するだけなのですが、雨が、司に「この婚姻届は提出しない」と告げます。「あと一ヶ月で太陽君の前からいなくなります。私が五感を失なった後、太陽君に伝えて欲しい。<本当は結婚してないよ。だから何の責任も感じないで好いよ>と伝えて」と司に依頼する雨。↲「今は、どんな嘘を付いても神様は許してくれる」と雨に言う日下。あと一ヶ月だけ、太陽の奥さんという嘘を付く決心でいる雨は、婚姻届けを破り捨てます。そこに太陽が帰宅し、二人だけの結婚式。↲「全部捨てたと言ったが、実は母さんの写真があった」と言って、陽平が春陽に母、明日香の写真を見せます。太陽の母の明日香は、折に触れ、父親(千秋光太郎)に太陽を抱いた写真を送っており、それが残されていました。あの世の案内人の千秋が太陽の母、明日香でした。↲
2024.02.26
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■日テレ土ドラ9/痛快エンタメ■花咲舞が黙ってない S3/第九話(2024.6.8)/「さよなら臨店班」あらすじ↲花咲舞(今田美桜)は本部近くの公園で、支部統括部次長の芝崎太一(飯尾和樹)が若い女性、早瀬深月(朝倉あき)とその娘(陽菜)と親しげに話をしているのを目撃。相馬健(山本耕史)に、「芝崎さんが不倫をしているかも」と訴えますが、相馬の関心事は、東京第一銀行の大口取引先である東東デンキの巨額粉飾決算の新聞報道です。「過去二年にわたり不適切会計」と新聞報道されています。昇仙峡玲子(菊地凛子)が営業第三部調査役の木口憲吾を「通常の財務分析で何故粉飾を見抜けなかったのか?」と問い質します。――舞と相馬は東東デンキとの取引を続ける虎ノ門支店の応援ということで臨店。たまたま相馬とは北町支店時代の同僚で融資課の杉下と仕事終わりに飲みに出掛け、その時、東東デンキの元経理課長、市村(俵木藤汰)と邂逅。現在、市村は関連企業の経理部長として出向中です。そんな市村が「東東デンキ粉飾決算の件は新聞報道の二ヶ月前、銀行さんが気付き、それを東東デンキに指摘していた」と証言。東京第一銀行が新聞報道よりも先に粉飾の事実を把握していながらそれを隠蔽し、融資していたことになります。翌日、舞と相馬はその一件を報告書に纏め、芝崎に提出。報告書は、経営企画部長の紀本平八(要潤)に回されますが、昇仙峡に「無かったことに」と隠蔽を指示。昇仙峡が隠蔽理由を尋ねますと、紀本は、「東京第一銀行内には選ばれた者しか触れることのできない<エリア51>と呼ばれる極秘事項がある」と返答。昇仙峡は、恋人だった川野直秀(平原テツ)の遺品の手帳を開きます。そこには乱れた文字で「石垣」、「51」と記されています。七年前、川野は亡くなる直前まで、「エリア51」という「闇融資」の調査をしていました。辛島伸二朗(神尾佑)支部統括部長は「君たちのやりたいようにやって好いよ」と舞と相馬に進言。↲後日、芝崎が舞と相馬に紀本部長に却下された報告書を差し戻し謝罪。憤る舞。そんな中、東東デンキの第三者委員会が、東京第一銀行から粉飾を隠蔽するよう指示があったことを公表。東京第一銀行による隠蔽工作の実態が世間に流れます。東東デンキが巨額の粉飾決算をしていた事件を発端に、東京第一銀行内に潜む闇が暴かれます。不当融資「エリア51」という一部の役員しか知らない「闇融資」の存在が露見します。が、「エリア51」により、東東デンキへの融資を行なっていた東京第一銀行第三営業部、吉原俊二(平山祐介)部長は紀本部長の指示に従い記者会見を開き、牧野治(矢島健一)頭取とともに、東東デンキの発表(隠蔽)は事実誤認と主張。「エリア51の存在が産業中央銀行との合併話を有利にしているのか?」と紀本部長に問う昇仙峡。「知りたいか? それを知れば君は傍観者ではいられなくなり、後戻りできない。その覚悟があるのか?」と紀本部長。で、城西警察から川野の自死の報せを受けた時のことを思い出す昇仙峡。「女性初の頭取を目指す。勿論、真っ当なやり方でそこに辿り着けるとは思っていない」と紀本に宣言する昇仙峡。↲東東デンキの粉飾決算に気付いた笹塚支店勤務(元営業第三部)の早瀬深月は、現在、東東デンキに出向しています。で、この女性が芝崎次長と会っていた人物と気付く舞。深月は、芝崎の笹塚支店勤務時代の部下であり、告発者の彼女とその娘を守ろうとしている芝崎。深月が東東デンキに粉飾決算の公表を控えるよう要請していたことが公にならないよう芝崎が動いています。深月は何者かの指示によって行動していたとしても、それが公になれば、彼女も罪を免れません。↲深月を花咲健(上川隆也)の「花さき」に招く芝崎。そこで深月を待つ舞と相馬。「秘密を抱えたまま生きていけるのかな」と深月に問う芝崎。「銀行の膿を出そう」と説得。――深月は、東東デンキの帳簿の数字を調べていて不審な点があったので東東デンキに確認。同時に上司(吉原部長)に相談。後日、「気付かなかったことにしてください」と吉原部長の指示。「どういうことですか? 既に粉飾に関しては東東デンキに伝えてしまっていますが……」と深月が言うのに、「では、公表しないよう、再度、説得してください」と吉原部長。そして、隠蔽を強要された深月は、東東デンキの監視指導名目で出向を命じられました。で、隠蔽に耐え切れず粉飾の内部告発をした深月。しかもそれも、妙なことに吉原部長の指示であり、深月はその指示に従って新聞記者に情報を流していました。一度は隠蔽を指示した吉原部長が、その二ヶ月後、今度は新聞社に情報をリークせよと求めていました。自作自演になっています。「何か良くないことに加担している気がします」と深月。↲「吉原部長に責めを負って貰うしかない」と昇仙峡が紀本部長に進言。その翌日夜、昇仙峡は紀本部長から石垣信之介(大和田伸也)財務大臣を紹介されます。昇仙峡は、川野の手帳に遺された「石垣」、「エリア51」情報から、石垣と紀本の繋がりに潜む銀行の闇を感じます。「石垣」とは「石垣島」のことかと思っていましたが、石垣財務大臣のことと勘付きます。――「表か、裏か?」とコインを示す石垣大臣。「表」と昇仙峡。「残念」と石垣。「もう好い」と紀本。「失礼しました」と昇仙峡は退室。「若いね」と石垣。↲紀本部長に睨まれて本部臨店班調査役から富士見ノ丘支店(横浜駅から私鉄で20分の場所)融資課長に異動させられる相馬。相馬の後任は無し。舞のたった一人になった臨店班は解消の方向です。――深月は銀行を辞め新天地で頑張る決意。深月の退職、相馬の異動で落ち込む舞。相馬が「花さき」に来て酒を飲みます。「私は正しさを人に押し付けていた。独りよがりでした」と舞が奥の部屋からカウンター席の相馬に言います。「花咲は黙らなくて好い。ヒヤヒヤしてたけど、清々しかった。花咲が臨店班に来なかったら、俺も銀行と一緒に腐っていた。有難う。花咲は独りよがりじゃない。間違ったことを間違っていると言うのは誰にでもできることじゃない。花咲は今後も正しいと思うことを躊躇わずにやれ」と相馬。舞が相馬の前に顔を出し「私はこれからも黙りません。今までありがとうございました」と頭を下げます。↲川野の遺品の腕時計を腕に、臨店班の舞を訪ねる昇仙峡。「前に言ったことを訂正します。この銀行を変える為に力を貸して」と昇仙峡。↲
2024.06.09
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■フジ月10<カンテレ>■アンメット――ある脳外科医の日記/第九話(2024.6.10)/「記憶障害の原因、教授の告白」あらすじ↲綾野楓(岡山天音)が、西島麻衣(生田絵梨花)との入籍報告。そして、丘陵セントラル病院長の藤堂利幸(安井順平)が綾野病院との法人合併を報告。関東医大病院を辞した綾野は丘陵セントラル病院でカテーテル治療に専念。麻衣は綾野病院での経理を担当。↲川内ミヤビ(杉咲花)は、その昔、三瓶友治(若葉竜也)と綾野楓(岡山天音)と西島麻衣(生田絵梨花)の四人で食事したことを思い出します。ミヤビは三瓶との婚約について、麻衣が何か知っているのではないかと考え、自宅での餃子パーティーに招いて、そのことを尋ねます。で、その記憶は南アフリカのケープタウン(脳神経科医の国際会議)で三瓶と初めて出会った時のものであることが分かります。そこでは、フィラデルフィア病院から参加していた三瓶が学会で最優秀発表者に選ばれていました。その時、ミヤビと三瓶は良く一緒に行動していましたが、それは綾野の告白アプローチを躱す為の嘘から始まったことと分かります。が、ミヤビと三瓶が婚約に至った経緯については麻衣も詳しくは知らず、真実を知るのは三瓶のみ。その後、麻衣から「大迫教授はミヤビちゃんの記憶障害について、言ってないことがある」と告げられたミヤビは、関東医大病院脳外科教授の大迫紘一(井浦新)を訪ねます。ミヤビの追求に「隠していることは無い」と大迫教授。その帰り、西島医療グループ会長、西島秀雄(酒向芳)と出会ったミヤビは、西島の隣を歩く鵜原建設の押尾晴人(黒田大輔)を見て恐怖を覚え、エレベーターに駆け込みます。で、押尾に会った際の恐怖感を三瓶らに報告。その頃、押尾は大迫教授に「関東医大病院の設計最終プラン」を提示しています。↲ミヤビの記憶の一部が戻ります。――「大迫君、(関東医大病院の建て替えについて、)君まで買収されたのか!」という建設反対派の工藤理事の罵声を聞いた直後、自損事故を起こしていたことを思い出すミヤビ。結局、ミカという女性との不倫関係を突かれ、押尾が用意した大金入りスーツケース(賄賂)を受け取った工藤理事。その現場を偶然に目撃してしまったミヤビ。「今の、聞いちゃった?」と押尾。ミヤビがそこから走り去り、それを追う大迫。そして、ミヤビの自損事故。で、記憶障害。↲関東医大病院を去ることになった綾野が大迫教授に挨拶。その時、重度障害の姉がいたことを語る大迫教授。安全で公平な医療を希求している大迫教授。当初は何も答えなかった大迫教授が、ミヤビの記憶障害の原因と、本当のことを言えなかったその理由をミヤビに語ります。――昔、大迫と三瓶は帝東医大病院に勤務。意識障害で昏睡状態の奈緒という少女に出会っていました。母の佳苗が「娘には意識がある」と訴え続けているのを、担当医の麻生教授が頑なに否定。が、三瓶が奈緒の意識があるとして、ITB(筋肉緊張をほぐす治療法)導入を進言。筋肉が解れることで口が利けるようになるのではと考える三瓶。そうこうするうち肺炎を併発した奈緒。体が硬直していてタンを出せません。それを診た三瓶は、未承認薬のITB治療を独断で実施。奈緒の指が動き、目が開きます。そして、「お母さん」と呟きます。しかし、その数日後、肺炎で奈緒は他界。そんな話を大迫教授は語り、「僅かな光で周りの人間を惑わせる三瓶の怖さ」をミヤビに教えます。ほんの少しでも希望があればリスクを冒して、それを治そうとする三瓶は、大迫教授から見ると危険人物です。「彼は君の記憶障害の本当の理由を知れば、手術をすると言い出す。そして、君の命を危険に曝す」と言って、超精細7テスラMRI画像をミヤビに示す大迫教授。ノーマンズランド(=人がメスを入れてはいけない領域)に、ミヤビの記憶障害の原因がありました。で、手術は不可能と考え、現状維持が最善と判断した大迫教授。「もし手術をすれば二度と目覚めることは無い。だから、三瓶先生には本当のことを知らせたくなかった」と言う大迫教授。↲汚職、不正融資、背任などの企業犯罪(知的犯罪)を扱う警視庁捜査二課の橋口刑事らが西島会長に任意同行を求めます。大迫教授が西島会長の暴走を止める為、西島の悪事を警察にリークしていました。西島会長は三瓶を呼び出し、ミヤビの手術に向かうよう誘導していました。そうしてミヤビの記憶を完全に葬ろうとしていた西島会長。三瓶に「可哀そうなあの子を君なら助けてあげられるのではないか」と唆していた西島会長。将来の大勢の患者を助ける為にミヤビの命を危険に曝そうとする西島会長の動きを阻止した大迫教授。「そうかな。あの子だからだよね。見えない誰かなら、君は犠牲にできた。――好いんだよ、人間なんて、皆、そんなもんだから、はっはっはっ」と警察に連行される西島会長。↲三瓶が大迫教授に会ったミヤビの話を聞きます。「帝東医大時代の話を聞きました」とミヤビ。「ところで、放課後、何してましたか?」とミヤビが問い、「兄と蟻を見てました」と三瓶。「お兄さんがいるんですね、私には妹がいます」とミヤビ。「三つ上の兄は重度障碍者で、既に亡くなっています。僕が八歳の時、兄は重度障碍者施設に入った。皆がそれが最善だと思っていたが、兄は泣いていた。実際、今にして思えば、ただ遠くに兄を追いやり、見えないようにしていただけ。……奈緒ちゃんのことも正解かどうかは分からない。僕はまだ光を見付けられていません」と三瓶。↲「私が奈緒ちゃんだったら嬉しかったと思う。もし、聞こえてたんなら、ちゃんと聞こえてるよと言いたかったと思う。……光は自分の中にあれば好い。それで暗闇でも明るく見える。三瓶先生は、私を灯してくれた」とミヤビ。三瓶が涙を零し、ミヤビの胸に顔を埋めます。それをミヤビが抱き締めます。暫く後、二人は体を離します。「ごめんなさい、どなたですか?」とミヤビ。一過性健忘の症状がミヤビに現れます。↲
2024.06.11
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■日テレ土9/ミステリー×ヒューマンエンタメ■GO HOME~警視庁身元不明人相談室~/第一話(2024.7.13)/「骨格模型が本物の人骨の謎」あらすじ↲遺体を身元特定し家族に戻す警視庁身元不明人相談室という部署に自ら志願した三田桜(小芝風花)。メンバーは、利根川譲治(吉田鋼太郎)室長以下、堀口尚史(戸次重幸)、武藤春夫(半海一晃)。そして十歳年長の同期、月本真(大島優子)。そこに捜査一課の手嶋淳之介(阿部亮平)と科捜研の芹沢菜津(柳美稀)がやって来ます。都内中学校で盗み出されようとしていた骨格模型が本物の人骨(頭蓋骨、腕など骨折)だったということで、その白骨特定を求められます。因みに窃盗団は一網打尽で逮捕。↲鑑定では、白骨は約一年前に死亡した男性、推定年齢は20代後半から30代。そうこうするうち、標本マニアの理科教師、西川(坂本真)が、奥多摩の山中で動物の死骸を探していた折り、男が合掌した後に崖から飛び降り自殺するところに遭遇、その遺体を持ち帰って薬品で白骨化させたことを認めます。その後、科捜研の早瀬郁美(高島礼子)所長の鑑定と西川が持ち帰っていた遺留品のワッペンから、白骨は一年前に行方不明になっていた元バスケット選手(TOKYO BAKERS所属、背番号7)、富田純也(浅利陽介)と判明。ところが、純也の妻、聡美(仁村紗和)は、頑なに「夫ではない」と言って遺体引取りを拒否。↲富田純也は、日本代表チームに選ばれた直後に腕を骨折し、行方不明になっていました。で、その骨折は聡美が歩道橋階段を転げ落ちるのを咄嗟に純也が庇った際に負ったものでした。その為、「彼を引退に追い込み、そして、彼がいなくなったのは私のせい」と思い悩んでいる聡美。が、実は、それ以前から純也は競技生活に限界を感じていて、引退の機会を狙っていました。で、腕の骨折を理由に引退したことで、聡美を傷付けたことに気付いた純也も、悩んでいました。↲嘘の体調不良を理由に休暇を取って、奥多摩捜査に向かう桜と真。食堂(陣屋)店主への聞き込みで新情報。あの日、純也はカツ丼の大盛りを注文し、それからスマホ充電のお礼に色紙にサインをしていました。それを聞いて、自殺は有り得ないと確信する桜。桜もカツ丼大盛りを注文。↲その後、奥多摩山中での純也のスマホ探しに堀口と武藤も加わります。金属探知機が反応し、バスケットボールキーホルダーに続き、純也のスマホ発見。科捜研に持ち込みますが復旧不能。が、純也が奥多摩で最後に撮った動画はクラウドにバックアップされていました。それをDVDディスクに保存し聡美に見せます。「富田純也さん、スマホ映像/2023.06.05」というのがDVDタイトルです。「尾幌岳から眺める夕陽を見ることで夫婦支え合って生きて来た」という雑誌の投稿記事を見て、純也は奥多摩の山に登っていました。つまり、妻と見たかった景色を撮影する為に奥多摩の山に登った純也。そして、沈み行く夕陽をバスケットボールに見立てて手を伸ばし、足を滑らせて崖から滑落。純也は骨折が理由で引退したのではなく、従って聡美を恨んでなどいなかったことを真と桜に説明され、それで、「彼に会わせて下さい」と言って白骨を夫と認める妻。遺骨が聡美の元に戻されます。↲【追記】【現役時代、アウトオブバウンズ(エリア外にボールが出てしまうこと)になりそうなボールに対し危険を顧みず、それを味方にパスしようと飛び込んで行った純也を思い出し、夫の滑落は、太陽のアウトオブバウンズ(夕陽)に向かって跳ぶことになってしまった結果かと納得する妻。しかし、沈み行く夕陽を見て、それを自らの消滅(現役引退)を重ね合わせ、それで自殺したという線も有り得るので、ここは、沈む夕陽ではなく、昇る朝陽の動画がクラウドに保管されていたという設定の方が良かったのかな。が、それだと、アウトオブバウンズに果敢に飛び込むという純也の特徴的なプレーが生かされないということなのかな。ともあれ、第一話目から、着地が曖昧なドラマになっていますが、制作側はその曖昧さを狙っているのかなとも思われます。】↲
2024.07.13
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■TBS9日曜劇場/医療(メディカル)エンタメ■ブラックペアン s2/第六話(2024.8.18)/「メスを持つ看護師、去り行く医師」あらすじ↲維新大の菅井達夫(段田安則)教授は、ウエスギモータースの上杉歳一(堺正章)会長のオペを成功させることによる医学会長の座を狙っています。そのオペの鍵となるのが、失脚した野田吉行(池田鉄洋)の後を受け、そして、東城大の高階権太(小泉孝太郎)の協力を得た早川玲子(瀧内公美)が開発した「エルカノダーウィン(エルカノⅡ)」。天城雪彦(二宮和也)のダイレクトアナストモーシスが必要な状態の上杉に、「エルカノダーヴィン」による自動オペを提案する菅井教授。上杉はそれを操作する医者も世界一を要求。そこに現れた天城。――菅井は上杉のオペの前にダイレクトアナストモーシスを「エルカノダーウィン」に学習させる為、天城に臨床試験オペを依頼。天城は上杉会長の莫大な総資産額(六千億円)を聞き、それを了承。臨床試験を前に菅井教授らと東城大にやって来た玲子は、維新大病院時代に目の敵にしていた主任看護師の猫田麻里(趣里)と遭遇。猫田は八年前まで維新大病院の看護師でした。八年前、手術中の玲子が他の患者の緊急事態に一時退出した時、取り残された猫田の目の前の患者が大動脈から出血。それを止める為に猫田が医療行為(大動脈縫合)をし、維新大病院をクビになっていました。 ↲臨床試験当日。臨床試験の患者の状態を見た天城は、ダイレクトアナストモーシスが不要の患者と判断してオペを中止。そんな中、玲子が胸を押さえ倒れ込みます。ダイレクトアナストモーシスが必要な状態になった玲子に、菅井教授は新たな治験患者になるよう要求。が、「エルカノダーウィン」の操作をしようにも天城はVIPとのゴルフで右腕を怪我。玲子の前段階のバイパス手術が高階権太(小泉孝太郎)によって進み、後は、ダイレクトアナストモーシスという時、オペ看として入っていた猫田が「エルカノダーウィン」の動きを止めます。猫田が「エルカノダーウィン」の誤作動を察知し、「エルカノダーウィン」のアームを引き抜きます。縫合を続けようとしている誤作動を猫田は止めたのですが、その適切な判断に気付いているのは天城のみ。その誤作動は、初期エルカノの開発リーダーだった野田が後発AIの成功を阻止しようとして、オペ前日に病院に忍び込んで仕組んでいました。そして、なんと猫田は、医師免許を持っていました。渡海征司郎(二宮和也/二役)に拾われて東城大病院で看護師を続けることになった猫田は、佐伯清剛(内野聖陽)院長の計らいで東城大医学部に入学、卒業して医師免許を取得済。結局、オペは天樹、猫田と「エルカノダーウィン」の共同作業ということになり、成功。――単独ではどうにもならなかった「エルカノダーヴィン」での臨床試験失敗を経て、上杉歳一は改めて天城の手によるダイレクトアナストモーシスを依頼。天城との賭けは、臨床試験が成功するか否かでした。上杉は「失敗」に賭けていて、天城は手術を受諾。↲海外の病院のオファーを受け、東城大病院を去る猫田。「私は悪魔のような医者を目指します」と天樹に言って猫田は去ります。↲で、東城大病院に移った上杉歳一の容態急変。↲
2024.08.19
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■日テレ土ドラ9/ヒューマンドラマ■放課後カルテ/第三話(2024.10.26)/「先天性心疾患の少年を救う」あらすじ↲かつて関東医科大学病院東多摩医療センターで担当医として診ていた冴島直明(土屋陽翔)の姉が、6年2組の啓(岡本望来)と知る牧野峻(松下洸平)。啓は、悪い噂を流すことで牧野が小学校から放逐され直明のいる病院に戻されるよう画策していました。因みに、直明は先天性心疾患を患っており、手術に耐え得る体力作りを継続中。↲牧野が小学校に赴任した後の直明の主治医は牧野の指導医だった咲間大地(吉沢悠)。咲間は、春頃には手術が可能ではないかと父の裕二(田中幸太朗)と母の環(ソニン)に伝えています。で、一旦退院することになった直明。が、直明の体調を第一に考える環は、体力向上に必要な直明の当校を許しません。しかし、好奇心旺盛な直明は、環が留守(祖母の体調不良の見舞い)の隙を狙って外出。啓もそれに同行。小学校に忍び込んだ直明は啓の目を逃れ校内探険。そして、校内怪談ツアーで隠れていた笹本拓真(柊吾)、谷口宏哉(吉田奏佑)、池村大和(山口暖人)と出会った直明は、この六年生の彼らと「友達」になります。その頃、弟を見失なった啓は牧野に助けを求め、一緒に直明を探しますが、直明は六年生と一緒に身を隠します。で、徐々に体調を悪化させた直明を牧野と啓が発見救出。↲直明に対し何事につけ過保護な環に、「直明は歩ける。学校探検も出来た。階段も昇れる」と啓が報告。それに怒った環が、啓の頬を打ちます。で、「自分はいない方が良いのか?」ということで、啓が姿を消します。啓は保健室に逃げ込んでいました。牧野が啓に、「お前の責任ではない」と諭します。――直明が姉の啓に早く会いたいと母の環にせがみ、保健室に向かいます。直明を見た牧野が、「このまま治療を続ければ、毎日、皆と遊べるようになる」と牧野。「直明が遊べるようになる姿をお母さんに早く見せたい」と啓。環が頬を打ったことを啓に謝罪。↲
2024.10.26
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■テレ東ドラマ9/ヒューマンミステリー■D&D~医師と刑事の捜査線~/第六話(2024.11.22)/「盲目の容疑者、地主親子の秘密」あらすじ↲空き家倉庫で地面詐欺師、草壁琢磨のレンガによる撲殺遺体(脳挫傷)を宅配業者が発見。弓削文平(寺島進)と牧野真二(前田拳太郎)が臨場。事件発生の時間帯に現場近くで盲目の日浦塔子(藤野涼子)27歳を見たという近隣住民の目撃証言を得ます。塔子は母の光江(堀内敬子)と二人暮らしで、紙子良(藤木直人)が始めた「いきいき健康教室」(ダイエットに有効なストレッチなど)に参加していました。↲被害者の草壁は20年前、かつて大地主だった日浦家に土地を騙し取ろうと企て出入りしていました。――「草壁を殺しました」と自首する塔子。「父が亡くなった後(20年前)、遺産目当てで母に言い寄った草壁。その草壁が今になって再び金の無心に現れた。母がそれを拒むと、散歩中の私を倉庫に引き摺り込み脅した。それで私はレンガで殴り、その場から逃げた」と塔子。で、塔子は拘留。↲草壁の所持していた名刺のひとつ、スナック「たそがれ」。ママに話を聞きますと、その昔、草壁は「土地建物売買詐欺」の仲間と良く飲みに来ていたのだと言います。その四人の詐欺仲間のひとりが写真の光江でしたが、その女は瀬田真知子なのだとママが証言。その他の二人は行方不明の大石繁之(リーダー格)と海外逃亡の鎌田陸人の二人。その後、この二人は海外で死亡していると判明。――紙子も光江と名乗る女が本人ではないことに気付きます。光江と名乗っている真知子の首に、光江の甲状腺腫瘍摘出手術(10年以上前)の痕が無いからです。↲真知子は20年前、塔子の眼が見えないのをいいことに母親に成り済まして日浦家に潜り込んでいました。本物の母親の光江を詐欺仲間の草壁と青森に駆け落ちさせていました。塔子は20年間、偽の母親に騙されていたことになります。日浦家の土地を不正に手に入れようとして近付き、それが露見すると逃亡を図っていた四人組の詐欺グループのひとりが真知子ということになります。それを塔子に伝える牧野。「私が母だと思っていた人(瀬田真知子)は、草壁に金銭を要求されていました。それを拒否すると、一緒に死のうと首を絞められていました。それで、思わず近くにあったレンガで殴っていました。私はその現場に居合わせました」と塔子。で、真知子の取り調べ。「草壁は金目的で私に接触して来た。そんな草壁を私がレンガで撲殺しました。家で殺害し、遺体を倉庫に運びました。……光江さんの居場所は分かりません」と真知子。塔子は釈放。↲介護者の真知子が逮捕され、塔子にケアホームを紹介する紙子。が、それを塔子は拒否。「ここ(日浦家)で静かに暮らしてゆきたい」と塔子。塔子は三つの仕掛けをしていました。一つ目は、自身の犯行に見せて捜査を攪乱。そして、日浦家で草壁を殺し、その遺体を倉庫に運んだ真知子の逮捕は二つ目の仕掛けでした。真知子が逮捕されることはあっても、本当に隠したいことさえバレなければ良いと考えていた塔子。彼女が本当に隠したかったのは、庭に埋めた本物の母親(光江)の遺体でした。それさえ知られなければ、真知子の刑務所からの出所を待って再び一緒に暮らすことが可能になります。そんな塔子の思惑とは別に、真知子が真実を弓削に語ります。彼女が「掘れ」と言った日浦家の庭を鑑識が掘ります。――「草壁が光江を誑かして土地売買を持ち掛けた。が、契約直前になって詐欺が発覚し、大石と鎌田が揉めて連絡が取れなくなった。草壁も光江と青森に逃走。それで、母親からネグレクトを受けて怯えていた塔子の面倒を私が見ないわけにはいかなくなった。でも、優しく接することであの子の笑顔が増え、犯罪者だった私も救われた。それから10年、光江が突然に現れ、<日浦家から出て行け!>と言われた。が、塔子の人生を守りたい私は光江と揉み合いになり絞殺。そこに塔子が帰宅。塔子は私に、<ありがとう、私を救ってくれて>と言い、二人で遺体を庭に埋めた」と真知子。庭に光江が埋まっていることさえ露見しなければ、塔子と真知子は母娘として一緒に暮らせるという算段でした。↲「真知子さんとあなたには本物の親子以上の崇高な絆がある。やり直せる」と紙子。「この家で、ずっと母(真知子)を待ち続けます」と塔子。↲
2024.11.23
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■日テレ土ドラ9/ヒューマンドラマ■放課後カルテ/第七話(2024.11.23)/「不登校児救出」あらすじ↲6年1組担任教師の藤岡雅史(平岡祐太)の依頼で、牧野峻(松下洸平)は不登校児、園川聡(渡邉斗翔)の家庭訪問に同行。――聡は父親(哲也)が家族を捨てて家を出て以来、自室に籠って母の順子(市川由衣)とも顔を合わせません。食事はドア前に運ばれている状態です。牧野は聡の健康状態を心配しますが、関東医大の看護師(オペ看)の順子は急な仕事が入り、話もそこそこに出勤。牧野と藤岡が聡が籠っている部屋に向かうと、聡は上履きを穿いて窓から逃走。そこに好奇心から聡の様子を見に来ていた三本れいか(畠中一花)が現れ、れいかのお節介が始まります。れいかは聡の不登校を「勇気ある行動(?)」と面白がっていて、聡に付き纏います。で、聡がバスに乗るのに同乗。れいかは周囲の空気を読まずに言いたいことをズケズケ言うことから、渡邊アローラ(コール・レクシー)らに「感じ悪い」と指摘され孤立していますが、聡に対してもお構い無しに聡の家族のことに付いて根掘り葉掘りズケズケと質問攻め。聡は父親が勤務する魚谷の「魚谷モータース」(車整備会社)を訪ね、そこで父親とキャッチボールをしようとしています。野球グローブをバッグに入れて持参しています。↲牧野はバスに乗った二人を自転車で追跡。父親がここにいると言って残したメモを頼りに「魚谷モータース」に辿り着く聡。そこで父のことを尋ねたいのですが、上手く喋れない聡にれいかが代役。しかし、結局、父親は先月、仕事を辞めており空振り。牧野は、倒れ込んで健康状態が懸念される聡を関東医大病院に運びます。そこで母の順子との会話が可能になります。日頃の両親の夫婦喧嘩に嫌気をさして、「喧嘩ばかりしているくらいなら別れれば好いだろ」と言ってしまい、それで父親が家を出て行ったと考え悔やんでいる聡。母親にも済まないと思っている聡は、だから口を閉ざしていました。そして、聡が喋らなくなったことに寂しさを感じていた順子。ここでも、れいかのお節介が母と息子の乖離を解決。「僕が元気でいないと母さんは辛い」と気付いた聡が登校。れいかも、「嫌なこととか、空気を読めていないことを私が言ったら、それを教えて欲しい」とクラスメイトに言って教室に戻ります。↲
2024.11.23
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■TBSドラマイズム/火深夜/MMAドラマ■レッドブルー/第三話(2025.1.7深夜)/「寝業師へ」あらすじ↲ストラカー(打撃系)の赤沢拳心(椿泰我)を倒す為、グラップラー(組技系)になると決めた鈴木青葉(木村慧人)は、家庭(妻娘)を守る為に経済的に不安定なプロ格闘家を引退して五年のサラリーマン寝技師、雨地渉(笠松将)に教えを請いますが拒絶されます。それでも雨地の技を吸収しようと彼を観察しメモを取り続けます。が、そもそも雨地は、「MMA甲子園」に挑む「主人公気取り」になっている青葉が苦手。営業職の雨地は日常的に理不尽な扱いを受けており、それで、若さ故に明るい雰囲気で前向きでいられる青葉のようなタイプが大嫌い。で、「夢を追う若者の中では居心地が悪い。自分の居場所がない」という理由で、ジムを辞めると時和金成(佐野岳)代表に通知。その時、青葉が最後のスパーリングを挑み、「一本取れなければ、あなたにとって目障りになっている俺の方がジムを辞めます」と代案を提出。――で、雨地の動きの癖をメモしていたことが生き、制限時間ギリギリにフロントチョークを決めます。何本もタップを奪い続けていた雨地が、最後にタップします。が、雨地は約束を反故にしてジムを出て行こうとします。その時、岩瀬三之助(長谷川慎)が、「こいつは優しくしてくれた拳心に逆切れしたヤバい奴なんです。座席を譲ってくれた若者にキレる老人みたいな奴なんです」と青葉のキャラを説明。で、「君もこっち側(ルサンチマン側)の人間だったのか」ということで、雨地は青葉を受け容れます。↲「MMA甲子園」の予選組み合わせ決まります。Aブロック(全4ブロック)初戦は関矢翔。同ブロックには晴天道場に所属する空手の高校生チャンピオン(ストライカー)の羽鶴結雅(大久保波留)がいます。雨地の寝技指導が開始されます。↲
2025.01.08
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■持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~/第十話/最終回(2022.6.21)/あらすじ↲不破颯(磯村勇斗)のプロポーズを受けた沢田杏花(上野樹里)は、彼がマレーシアに旅立つ前に返事すると約束。その颯の告白場面を陰から目撃していた東村晴太(田中圭)は、半ば杏花との結婚を断念。↲晴太の元妻、高見沢安奈(瀧内公美)が、大阪の万博プロジェクト(三年間)参加のオファーを受けてその地に旅立つ前に、晴太の家を挨拶に訪れます。そこで、虹朗(鈴木楽)の発熱時、大切な仕事(レッスンスタジオの契約)の打ち合わせを反故にして、虹朗の元に駆け付けていた杏花の行動を伝えます。杏花が決して仕事最優勢の生き方では無いことを伝え、杏花との結婚を前向きに考えるよう促します。↲杏花の父、林太郎(松重豊)との真剣交際が始まった日向明里(井川遥)が、杏花への挨拶を希望。沢田家を訪れた明里は、「お父さんと結婚させてください」と杏花に言い、そして、杏花は、「不束(ふつつか)な父ですが、末永く宜しくお願いします」と応じます。――その夜、母の陽子(八木亜希子)が林太郎に渡していた離婚届の話題が持ち上がります。結婚した時、妻に渡された離婚届を受け取らなかった林太郎。林太郎は、とっくに捨てたと思っていましたが、妻は死ぬまでそれを持っていました。その母の署名入りの離婚届を形見に貰う杏花。↲呼び出され杏花の家を訪ねる楓。そこで「ごめん。私、颯とは結婚出来ない」と杏花。――颯が晴太を訪ね、プロポーズを断られたことを告げます。そして、自分に届いていた林太郎と明里の結婚式での最前列の家族席の招待状(Wedding Invitation)を晴太に差し出します。颯は沢田家の家族(一員)として結婚式に招待されていたのですが、それを晴太に渡し、直ぐに、林太郎と明里の結婚式会場(教会)に走るよう促します。↲林太郎と明里の教会での結婚式。「これは事実婚であり、週末婚」と林太郎が結婚の形を報告。――そこに晴太が飛び込み、「虹郎(鈴木楽)のお父さんになって貰えませんか? 僕がお母さんでも好いんです。僕と結婚してください」と杏花に迫ります。「はい」と杏花が応じてキス、抱擁。↲その一年後。――「結婚とは、愛し合う他人同士が分かり合いたいと願い、共に齢を重ね、互いの変化を慈しみ、それでも尚、分かり合えないことを知る営み。古来、人類が繰り返して来た挑戦」と、パソコンに打ち込む林太郎。↲一方、晴太と杏花は「breath curry」というカレー専門店を海辺の施設で開業していて、その広い庭では、杏花のヨガレッスンが開かれています。その片隅では、虹郎がマレーシアで働く颯とテレビ電話。ホテル経営の他、学校を作る準備を進めている颯。そこで、杏花に振られた颯と同様に、好きだった栞奈(小川向日葵)に振られたことを報告する虹朗。「持続可能な恋は、適わなかった恋だけなんだよ……」と颯が優しい言葉を虹朗に投げ掛けます。虹朗は明日、大阪で働く母、安奈の所に遊びに行く予定です。↲「自然や時の流れに身を委ねて、人に優しく、自分に優しく暮らしていると、自分らしい生き方ができます。ありのままに、今のこの瞬間を感じましょう」と言って、杏花はヨガレッスンを終えます。↲持続可能な恋ですか? 父と娘の結婚行進曲(上) (扶桑社文庫) [ 吉澤智子 ]↲持続可能な恋ですか? 父と娘の結婚行進曲(下) (扶桑社文庫 扶桑社文庫)
2022.06.22
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■テレ朝木9■ハヤブサ消防団/第八話/最終回(2023.9.14)/「理想の世界」あらすじ↲随明寺住職、江西佑空(麿赤兒)が、義妹の山原展子(小林涼子)を聖母とする「聖母アビゲイル教団」を歓迎。佑空は高校生時代に幼い展子を救えなかったことを悔いていて、その償いの気持ちから教団に逆らえません。――「聖母アビゲイル教団」は、皆既日食の日に他界したとされる聖母、展子の後継者として立木彩(川口春奈)を祭り上げ、聖母降臨の儀式を執り行なおうとしています。この太陽と月の円が重なる皆既日食に聖母降臨という教団儀式集会を、三馬太郎(中村倫也)たちハヤブサ消防団は阻止しようと動きます。教団を裏で操る杉森登(浜田信也)の歪んだ支配欲、世界を変えられるものと妄信している安っぽいエゴを打ち砕かねばなりません。草英社編集部の中山田洋(山本耕史)も駆け付けます。↲謎の老婆、野々山映子(村岡希美)が太郎の桜屋敷を訪れます。映子は幼馴染みだった展子を良く知る人物でした。「ノブちゃんは母親(江西忠男<河野マサユキ>の妾だった倫子)の投身自殺で一人になりハヤブサからいなくなった」という話から始まる映子の言葉を詳しく聞き取り、そして、展子の義兄の佑空からも話を聞き、「聖母アビゲイルと呼ばれて~山原展子の生涯」というタイトルの脚本を書き上げた太郎。「聖母アビゲイルの生涯をドラマ化しないか?」と言って、それを彩に読ませます。――展子を世話して面倒を見ていた佑空が兄弟として過ごしたのは僅か一年。江西忠男は子供のいなかった遠い親戚の家に展子を養子に出していました。で、新しい家でも辛い目に遭わされていた展子は、たびたび、助けを求めて佑空に会いに来ていました。が、暴君だった父に逆らえず、結果的に展子を突き放すことになつていた佑空。その後、展子は成人して夜の女になっていました。そして、スーパーでカップラーメンを万引きし、店員(鈴木理学)に捕まります。そのあたりまでを読み進めた彩は、「なんですか、これは」と怒り始めます。「それが展子さんの生涯です」と言う太郎に、「侮辱です、聖母アビゲイルの生涯は教本に書かれています。教本は絶対です」と彩。そこで、「続きを読んでください。病に侵され入退院を繰り返していた展子さんは患者仲間に誘われてサークル参加。教団の創設メンバーと出会います。教団幹部は余命僅かな展子さんのニックネームが、ノビーからアビーになっていたことを利用。アビーはアビゲイルの愛称であり、そこで展子さんを聖母にデッチ上げて、<アビゲイル騎士団>と教団名を決定したのです」と太郎が説明。↲展子は死の直前、病院に見舞いに来た佑空に「教団幹部の先生は、私には予言の力があると言っているが、私にはそんな特別な力はない。そんな、みんな(信者)を騙すやり方は間違っている」と語っていました。で、展子の死後、その遺骨は教団が確保。展子の遺骨を貰い受けたいという佑空に、杉森は「教団への協力」を求めていました。いずれにせよ、教本に書かれていたことは全部嘘でした。展子は皆既日食の日に亡くなったわけでもありませんでした。↲――大人になってから映子と展子は再開。「私、アビゲイルにいる」と言った展子の言葉を思い出し、後年、映子も教団に入信。そこで展子が死んで聖母として利用されていることを知ります。逆らうものには鉄槌を下すという教義に対しも、「展子ちゃんは、そんな事せん」と疑問を感じた映子。で、アビゲイル騎士団の教祖、高斎道春(森下創)に聖母についての話を聞こうとして地下室に向かった映子。そこで教義に異議を唱える信者に対し、暴力的に考えを改めさせている現実を知ります。暴力によるコントロールは杉森の指示によるものでした。聖母の展子が「逆らう者には鉄槌を下す」と言ったとされ、暴力行為が正当化されていました。それを見てしまった映子も、酷い目に遭わされました。映子は話の最後に「聖母アビゲイルなんておらん、彩ちゃんを救って」と太郎に言います。↲「聖母の展子さんより、本当の展子さんの生き方の方が尊敬できる。必死で生きていた展子さんは強い人だった」と言って彩を説得する太郎。「今日は儀式(集会)に行かないで、ここにいてください。焼きそばを作ります。一緒に食べましょう」と太郎。が、彩は桜屋敷を出ます。で、ハヤブサ消防団は儀式の阻止に向け出動。↲儀式で信者が丘の上に集結する中、彩の村内アナウンス。「ハヤブサは無限の円。ハヤブサはユートピアになると言いたいところですが真実を伝えます。まず、連続放火についてですが、あれはアビゲイルが起こした放火です。実行犯は徳田省吾(岡部たかし)、それを指示していたのは太陽光発電企業ルミナスソーラー営業の真鍋明光(古川雄大)。滝壺の水死体で上がった山原浩喜(一ノ瀬ワタル)も、真鍋による殺害。徳田省吾の水死も真鍋の犯行。アビゲイルの事実上のトップである杉森登は、これらの犯罪の全てを把握している。私もそれを知っていて隠していた。申し訳ありませんでした。……私は聖母なんかじゃない。ユートピアは幻想です」と彩のアナウンスが続きます。儀式に集まっていた信者は解散。――桜屋敷で太郎の帰りを待つ彩。「探偵ハヤブサの事件簿(八百万町町おこしドラマ)が完成したので、一緒に見ましょう」と彩。その時、皆既日食が始まり、そして、「教義の為に死ね!」と言って、真鍋が猟銃の銃口を彩に向けています。太郎が盾になって撃たれます。その時、駆け付けたハヤブサ消防団部長の山原賢作(生瀬勝久)が真鍋に猟銃を向けます。岐阜県警の警察官、本田康男(古澤蓮)も駆け付けて「賢作さん、銃を下すんや!」と叫びますが、「省吾の仇や!」と言って、真鍋を撃つつもりの山原賢作。それをハヤブサ分団長の宮原郁夫(橋本じゅん)が、「あかん」と止めます。真鍋、現行犯逮捕。そして、皆既日食が進行。「太郎さん、死なないで」と叫ぶ彩の後方に微笑む展子の幻影を見る瀕死状態の太郎。↲永野誠一(おかやまはじめ)警察署長が「居酒屋さんかく」で酒を飲む杉森登を逮捕。「アビゲイルは無限のループ。この世に迷いが生ずる限りアビゲイルは滅びない」と杉森。↲教団に抑えられていた展子の遺骨が江西佑空住職の手に戻ります。「展子、お帰り」と言って、丘の上で遺骨散布。その傍らには野々山映子もいます。↲「翠色の鍵」が当たり、ベストセラー作家の仲間入りをする太郎。「売れっ子になっても僕を見捨てないでくださいよね」と川沿いのオープンカフェーから太郎に電話する中山田洋。その背後を通る派手な衣装の女性(ちゃんみな)。その女性が「翠色の鍵」の新刊本を持っていて、「三馬さんのファン発見です」と中山田が報告。その女性が歩む先の席では、信者の女性スタッフ(南部天美)が、「お困りの状況は分かりました。私たちが力になれます」と言い、そして、他の男性スタッフが、「今日は、僕らのリーダーに来て貰いました」と相談者(教団勧誘の対象者)の女性に告げています。「こんにちわ、アビーって呼んでください」と「翠色の鍵」を手にしたケバい女性が言っています。↲加蔵拘置所(岐阜県加蔵群)に収監されている彩からの手紙が太郎の桜屋敷に届いています。――消防訓練中、「緑に囲まれるハヤブサ、静かに時が流れる平和な日々が続くものと信じている」と呟く太郎。↲
2023.09.15
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■テレ朝水9、刑事ドラマ■相棒S22/第十四話(2024.1.31)/「亀裂」あらすじ↲休日。杉下右京(水谷豊)は、著名な美術コレクター、道明寺道隆(小林隆)とチェス喫茶で対局、勝利。一方、亀山薫(寺脇康文)は妻の美和子(鈴木砂羽)と陶芸教室に参加。講師は道明寺が支援している芸術家、島川雪乃(清水葉月)。近々、ニューヨークに拠点を移すということで、これが最後の教室です。で、道明寺と右京との対局中、道明寺宅のコレクションルーム内で頭から血を流した窃盗前科者、新田真司(祐楽)の遺体が発見されます。昨日深夜の犯行であり、コレクションルーム内にあった美術品の全て(二十億円相当)が盗み出されています。現場の物陰に陶器の破片がひとつ、残されています。警察は、ここ一ヶ月で二件発生している美術品強盗グループの一連の犯行と見ていますが、右京はこれまでの手口と侵入方法が違う点を指摘。これまでは宅配業者を装って押し入っていましたが、今回は合鍵で侵入しています。因みに、道明寺は三年前に妻に先立たれ、通いのお手伝いさんの世話を受けています。前日の道明寺は京都での美術オークションに出席していてアリバイがあります。↲伊丹憲一(川原和久)ら捜査1課刑事と右京、亀山が道明寺に話を聞いている時、洋画家の横井正孝(小野健斗)が出国前の挨拶ということで道明寺宅を訪問。こちらは近々、パリに拠点を移す予定になっている洋画家です。で、昨夜の彼はパリ行きの準備で自宅にいたとのこと。↲道明寺邸の客室には、関口倫之助(坂口辰平)の水墨画、「百舌鳥ひとり」の一幅が置かれています。それに注目する右京。上隅に百舌鳥がぽつんと描かれていて、それは、孤高に一人隅に佇む作者を具現化しているように見えます。で、この絵がコレクションルームに無かったことが気になる右京。「百舌鳥ひとり」は十年前の作品であり、道明寺が最初に支援した芸術家が関口でした。で、関口倫之助のアパートを訪ねる右京と亀山。創作意欲を無くして世間から消えた関口には、道明寺に捨てられた恨みありそうです。それから、島川雪乃にも話を聞きますが、昨日はアート誌の取材の後、食事をし、その後はオンラインでのシンポジウム会議をしていたとのこと。そして、彼女にコレクションルームに残されていた陶器の破片の画像を見せると「器の悲鳴が聞こえる」と言って驚く雪乃。そこに「雪乃さんに大事な話がある」と言って道明寺が来訪。そして腹部を抑えて蹲り、即、入院。余命三ヶ月で緩和ケアに入っている道明寺。「心臓にヒビが入っている」と道明寺。そんな道明寺を見舞う横井正孝。「横井くん、自首しなさい。あの日、事件発生後に私の家を訪ねて来たのは警察の動きを探る為でしょう」と道明寺。↲連続強盗事件の現場に残されていた足跡と合致する高級スニーカーを履いている浅原亮(高尾悠希)を、伊丹、芹沢慶二(山中崇史)、出雲麗音(篠原ゆき子)が彼のアパートで確保。それより先に、被害者になっていた新田真司は浅原亮の仲間であり、同じ強盗(闇バイト)グループの一員であることが判明していました。ネット上で繋がる犯罪人、所謂「トクリュウ」でした。匿名の流動型犯行(闇バイト)グループでした。裏にいる黒幕は「スコルピオン」。「スコルピオン」が盗品を闇マーケットに流しています。――確保した浅原亮を取り調べる伊丹。「闇バイトリーダーの指示で三人組の闇バイト仲間と合鍵で入った。だけど、コレクタールームの美術品は、既に空っぽだった」と浅原は供述。↲司法書士に遺言を依頼しようという道明寺に呼び出される右京と亀山。「自分の命が尽きるのに、コレクションが生き残るのが悲しい。コレクションも私と一緒の運命を辿るのが望み」という感覚の道明寺。↲島川雪乃が闇バイトの発注者でした。道明寺の芸術品コレクションを写真撮影し、それを盗み出すよう闇バイト集団に依頼していた島川雪乃。その写真を浅原亮が持っていて、その写真のガラス窓に雪乃の特徴的な大きな耳飾りが映り込んでおり、その美術品写真を浅原に流したのが雪乃と断定されます。――事件の数日前、雪乃と横井の目の前で、道明寺はコレクションの一つ、小鉢を叩き割ろうとしていました。「遺言書を書こうと思う。私の死後、美術品の全てを火葬することにした。だが、全ては棺に入らないので幾つかは私の手で葬らないといけない」と雪乃と横井に告げ、一つの小鉢を手にし、それを割った道明寺。雪乃は一部が欠けた小鉢を拾い上げ、持ち帰って金継を施そうと考えました。で、金継の為に欠けた破片を探し、その時、破片は発見できませんでしたが、道明寺邸の鍵の束を発見。合鍵を作って闇バイトグループに送っていました。闇バイトに美術品を盗み出すよう依頼していました。美術品が闇コレクターの手に渡るにしても、破壊されるよりはマシと考え、そうしていました。↲闇グルーブ三人目の杉野雄大(川端康太)を確保。二十億円の美術品が無かったことで新田真司と口論になり、揉み合った弾みで押し倒された新田が後頭部を痛打して他界していました。――雪乃からの発注で杉野、浅原、新田の三人が道明寺邸に入る前に、横井がコレクションを盗み出していました。横井が借りていた美術品専門の貸倉庫で盗難品が発見されます。「身勝手な遺言書のせいで二人を犯罪者にしてしまった。全て私のせいです」と右京に言う道明寺。「演技は結構。全てはあなたの計画通り」と右京。コレクションルームにあった水墨画「百舌鳥ひとり」だけが、何故、盗まれる直前に客室に移動していたのかを疑問視していた右京。京都に向かう日の朝、「百舌鳥ひとり」を客室に移動させていたのは、道明寺が予め盗難にあうことを承知していたからでした。特に思い入れのある「百舌鳥ひとり」だけは最後まで手元に置きたかったのでした。つまり、家の入口の鍵を放置したのも、京都に外泊したのも、自分の支配下から逃れ出ようとしている雪乃と横井を犯罪に走らせる為でした。↲ことの始まりは関口倫之助でした。海外に出て世界観を広げようとしていた関口を押し留めようとしていた道明寺。「芸術を極める為に、あらゆる人間関係を断て」と道明寺に命じられていた関口。ファン、友人、恋人、家族と会うことさえ禁じた道明寺。「私の助言を断った故に、彼はつまらない絵を描くようになり消えた。描くべきものを見失なった。あいつは私の失敗作。それを繰り返したくなかった」と道明寺。ニューヨークに拠点を移そうという雪乃、パリに飛ぼうという横井に翻意を促したかった道明寺。手元に置いていた芸術家が遠くに羽ばたこうとするのを許さない道明寺。「犯罪者になれば孤独の中で最高の芸術が産まれる」と言う道明寺に、「止めて下さい」と横井。↲筆を断っていた関口が、鳥が飛び立つ絵を描き始めています。――「真の愛情とは自立を願って手放すことじゃないですか?」と右京が道明寺に諭します。↲
2024.02.01
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