空想作家と専属イラストレーター＆猫７匹の　　　愛妻家の食卓

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2010.06.27

『屋根の上から』・　最終話

(20)

テーマ：猫のいる生活(143718)

カテゴリ：良平＆敦聡

最終話

その屋根の上には・・・

「愛美ちゃん？」

腰近くまである髪・・・見違えるほど綺麗になった愛美ちゃんが、そこに立っていた。

「愛美ちゃん！！」

《・・・》

すると、愛美ちゃんはすっとクマのシャボン玉を向けた。

《・・・遅いぞ淳》

その話し方・・・

「愛美ちゃん・・・僕もほらっ」

僕も同じクマのシャボン玉をかかげた。

《うん、ちゃんと届いたぞ、淳・・・届いた・・・》

「僕のシャボン玉が？」

《うん、このシャボン玉が淳を思い出させてくれた》

「本当に届いたんだ・・・沢山、飛ばしたんだ、想いをこめて」

《うん、伝わった・・・》

「そこに行ってもいい？」

《もちろん、今は私の家だから・・・ここで待っていた》

「うん！今、行くよ」

僕はトラを抱えたまま、その家に入り、２階に駆け上がり、屋根に飛び出した。

「愛美ちゃん・・・」

すぐ目の前に綺麗になった愛美ちゃんが居る・・・

「トラ・・・少しここで待ってて」

僕はトラをおろした。

《淳！！》

「愛美ちゃん！！」

僕たちは駆け寄り、抱き合った。

「会いたかった・・・」

《うん・・・ありがとう・・・淳》

溢れる涙・・・僕たちの想いは繋がっていた。

容姿は幼く、小さな愛美ちゃんじゃなかったけど、あの時と同じ・・・

《もう、離れたくない・・・》

「離れないよ、ずっと・・・」

《愛してる》

「うん、僕も愛してる・・・」

おわり。

お疲れ様でしたm(__)m

これで物語は終りです・・・

いつもの通り、不明なところやこの先は読んでくださった方々が空想してください。

長い間、本当に読んでくださって感謝しますm(__)m

『耳無にヘッドホン』から、いきなりのほのほの系・・・

始めは確か・・・適当にキーワード、自分にお題を出してスタートしました。

屋根の上・・・猫・・・天然少女・・・みたいな感じで・・・

あまり考えず、指に任せた感じで進めていきました。

いつものメッセージ感はどこへやら・・・

とにかく(汗)

アットフォームファンタジー　皆様はいかかだったでしょうか？

また次の物語をお楽しみに