鴎座俳句会&松田ひろむの広場

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ひろむ193808

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2021年10月27日
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テーマ: 楽しい俳句(373)
カテゴリ: 句会

19 回鴎座通信句会 全句データ (互選用)

俳句で免疫力アップ。新型コロナウイルス感染症に負けないで頑張りましょう。第 19 回鴎座通信句会は四十名二百句となりました。



選句と講評は鴎座代表、編集長、副編集長・Ⅰ欄同人・顧問などに依頼しました。また投句された方の互選も行います。

●互選選句 5 句。 (全句のなかから 5 句を選んでください。互選は任意です。また互選できるのは投句者のみです。句番号と上五、および選句者名をお忘れなく。)

選句締切 11 1 24 時必着。 メールまたはFAXでお願いします。メールアドレスは「鴎座」巻末に記載してあります。 句番号はランダムに変換されたものです。(誤字脱字・ 類句 などがありましたらご連絡ください)結果は全投句者にメールまたはFAXでお返しします。また次号「鴎座」に発表するとともにFACEBOOK・BLOGにも発表します。 2021 10 27 日         鴎座俳句会 代表 松田ひ

19 回鴎座通信句会全句データ〉

句番号   作品

1 炊飯器お焦げを知らず文化の日

2 敬老日自粛の手足持て余す

3 芋の露胃腸にやさし日が差して

4 踏切の音遠くより柿たわわ

5 青春の綻びに似て笑み柘榴

6 鹿の恋記者会見が始まって

7 蹈鞴 (たたら) を踏む木の間隠れの烏瓜 

8 蟹股の小振りはどれも男郎花

9 白鳥の攫はれゆくや黒鳥に

10 恋情に胸の塞がる石蕗の花

11 初紅葉はだかの心震わせて

12 一粒の霧細胞をすりぬけし

13 カレーパン割る大小を文化の日

14 銭湯にケロリンの桶黄落期

15 大安売りされてる曲がったままの茄子

16 母在らばぶっきら棒の走り蕎麦

17 金木犀香をやぶり来るものは誰

18 文化の日行方不明のたまごっち

19 木道の一部複線草紅葉

20 糸通す針を妻へと秋の午後

21 月光の髪を乾かす手の遊び

22 猫抱いて頭巾深々震度六

23 モナリザの山河いくたび紅葉なす

24 龍にのる黥面の漢天高し

25 息切らすリュックの横の野菊かな

26 秋雨の秋のさ中に子が病んで

27 指揮棒を待てづ厨に虫の声

28 衣被可も不可もなくこの道を

29 其処此処に捨てられている紙マスク

30 木枯らし一号九十の夫と茶碗蒸

31 無花果もぐ迷い人にはならぬよう

32 仏壇の祖母につげ口温め酒

33 草の花母乳知らずの水子仏

34 小萩露風を待つごと君を待つ

35 日向ぼこ背中合わせに干野菜

36 サンレミのささらほうさら秋の苑

37 告白の後の空白小鳥来る

38 栗ご飯体重減らせ医者の言ふ

39 「この骨は喉仏です」鵙の声

40 たわわに跳ねて弾いて水引草

41 燕帰る火星にも水あるらしき

42 一直線メタセコイアの薄紅葉

43 一人では出来ない喧嘩曼珠沙華

44 息かけて窓を磨くよ小鳥来る

45 肩凝りも腰痛もなく新酒酌む

46 長生きの相で焼芋半分こ

47 誰にでも青空のあり運動会

48 風元の身じろぎもせずきりぎりす

49 静脈をおだてられても青蜜柑

50 身の内を探られミイラ神の旅

51 合歓は実にねむり旦に目覚めあり

52 鵙猛るから期日前投票所

53 竜胆やしばらくと声掛け合いぬ

54 村と町繋ぐ石橋柿花火

55 丑の刻親の掻い巻き取り戻す

56 ケバブ屋のテント赤きを後の月

57 ヨットハーバー琵琶湖入江の蔦紅葉

58 湿布くらい自分で貼れる後の月

59 万葉の談山神社初紅葉

60 蛇に穴に金のなる木があったはず

61 コロナ禍の小さき短き秋でした

62 万歳のあとは散り散り花八手

63 三度目のワクチン恐い神の留守

64 夜学生ちゃらんぽらんと真面目いて

65 鳳仙花飛ばそう人生最終章

66 夫といふ嵩高なものそぞろ寒

67 鳩吹く風変異の株のしたたかさ

68 晩節の途中秋刀魚を裏返す

69 尼ひとりバスに乗り込む白い秋

70 竿の先飛行機釣れる鯊日和

71 自粛明け人這ひ出でて蛇穴に

72 ぶな黄葉幹の頂透けて青

73 ちんちろりん男ころころ気が変わる

74 要介護より復活の秋の薔薇

75 空低し襟掻き寄せて初時雨

76 研ぐものに五感いくさの月明り

77 グループホームの友О脚のまま冬二度

78 小鳥にも足音ありし落葉径

79 日短かMRIに身を委ね

80 摘み取る落葉松妻の項から

81 毬栗の割れて顔出す反抗期

82 ノーベル賞われにもありや好奇心

83 物は試しとたつた二日の秋遍路

84 秋天の足元透けてかずら橋

85 翡翠をひらりとかわす銀の鰭

86 交換日記一文字残し夕化粧

87 弧を描き行きつく先は青蜜柑

88 ゴッホにテオ子規には律が木守柿

89 ハロウイーン南瓜のにらぬケーキかな

90 そぞろ寒サプリメントの飲み忘れ

91 再検査結果待つ間のそぞろ寒

92 狐火の先を行くのは八咫烏

93 結婚するって本当ですかななかまど

94 鈴虫の鈴浄土への道標

95 どぶろくや武甲の肚を発破音

96 心臓はカテーテルに委ねたる銀河

97 追い炊きの齢へ後の更衣

98 葡萄一房数独ひとつ解けたなら

99 小鳥小鳥待合室はドア開放

100 カニカマと裂けるチーズの秋おしむ

101 縄文の遺伝子生きている辺野古

102 木枯らしやスカーフ止めを手に取りて

103 すぐに出ぬ言葉さがして秋の暮

104 霧出でど人の形に戻らざり

105 お求めは何匹ですか鯛焼

106 鬼の子のいつから足腰の不安

107 布袋腹弾けて笑う秋なすび

108 うそ寒の喋る自販機過干渉

109 青春の夢に上書き十三夜

110 茹で卵つぶして新米よごしをり

111 色鳥やレシピにのらぬ隠し味

112 ほととぎす傷口はまだ塞がらぬ

113 言の葉の浮いて沈んで神無月

114 胃カメラの闇汁の如喉麻酔

115 天然の鯛と柚子入り笹巻と

116 耳鳴りのささやきは何十三夜

117 二人なら新米二合たまご二個

118 肩パッド外した女猫じゃらし

119 新走り先史の森のツアー客

120 温度差疲労お見舞いはラフランス

121 重陽や花嫁同士上目して

122 物言わぬ一日と記す秋黴雨

123 青女来る赤いほっぺの津軽っ子

124 松前帰る忍路 (おしょろ) 高島手土産に

125 今朝の秋一気に流すトイレかな

126 口づけのマスクずらしつつと離る

127 かわいいといわれエプロン秋の色

128 洪水の轟音の中幾家族

129 秋の夜の地震列島夜目鳥目

130 栗飯やモノクロの夫栗を剥く

131 糸をつけ命の旅路雪迎え

132 明日嫁ぐ鞄の中に柿三つ

133 泡立ち草いつかこの地に溶け込んで

134 干柿の甘さほどほど総選挙

135 ひきだしに二千円札神の留守

136 熟柿吸う自然というを思いつつ

137 政変は雑木紅葉の戦ぎから

138 七曜に追はれ追はれてはや乾風

139 パトカーの右前輪や鬼やんま 

140 思い違いは誰にでも蛇穴に

141 豚シャブの ちょろちょろさせて冬に入る

142 紅葉かつ散る地球のどこかでテロ

143 葉鶏頭平等な会だったらなあ

144 葛根湯八十過ぎは秋思なく

145 漆色生かすボウルに秋野菜

146 紅葉踏む森までアフガニスタンまで

147 新松子旅の手足のもつるるも

148 小春日や解散風の吹き募る

149 菊薫る父が命を捧げし時代 ( とき )

150 圧してくる冬木両手で押し返す

151 コスモスの迷路だったらすぐに行く

152 夫を待つ雨の匂いと焼栗と

153 里山の鵙の一声ロスタイム

154 長き夜のジグソーパズル千ピース

155 彼岸花ところどころの白が好き

156 穂絮飛ぶ姫神の恋謡ひつつ

157 東名・名神あわだち草のひとりじめ

158 一礼の石の鳥居や草紅葉

159 唐辛子今日は沢山入れたい日

160 見おろせる鳶と目の合う秋麗

161 秋空や恋も空き巣も狙ひ撃ち

162 循環器センター黄落の真正面

163 真っ直ぐに生きてくなんて落葉焚く

164 水引草手相に夢中だった頃

165 瞑想か妄想か白曼殊沙華

166 秋高し吾に貝殻骨二つ

167 時雨るるや栄一像の眼まで

168 手紙書く金木犀が二度も咲き

169 ミサイルに首をすくめて鳥渡る

170 一日の栄えあればと白木槿

171 石榴割ればぽろり塞ぎの虫を吐く

172 秋晴や膝に手を当て瓶牛乳

173 胡桃割る非正規には明日がない

174 へなちょこのどこが天才かいつぶり

175 寮住みのLine呟き寒茜

176 雪迎え牛舎の牛がモゥと啼く

177 青空やのつぺらぼうの捨案山子

178 秋の雲遺品整理がまだできぬ

179 朝寒の鎌倉大路足かろし

180 父と子のこころの表裏鵙の贄

181 青葡萄おとこの乳首愛される

182 錠剤の一つ転がり秋深し

183 生きるため神経を抜く菊日和

184 鍋覆う花びらの山菊膾

185 蔦紅葉加齢の坂は一歩ずつ

186 鈴虫に香り揺らいでコーヒーを

187 天高し日本の川に三兄弟

188 敬老の思いを届け名月に

190 親ガチャは栴檀の実と無関係

190 待合室の底冷だれの忘れ靴

191 ばつたんこナウマンザウは化石ザウ

192 ひねもすや鵙も来なけりゃ孫も来ず

193 さびしんぼの寄せ算ならず芒原

194 秋蝶のこけつまろびつ光の環

195 来世ではきっと他人に鳳仙花

196 行き過ぎて戻りて仰ぐ金木犀

197 金の斧そしてぺろりと熟柿

198 食卓にスマホのたうつ文化の日

199 魂てらす十月桜昏なずむ

200 魚には魚のリズム秋高し

鴎座通信句会 は、ウイズコロナ時代の新しい句会のあり方として注目されています。昨年四月以降一年余りの開催の結果、新しく通信句会に参加される方などもあって予想以上の大きな成果が生まれています。今後も「 鴎座通信句会 」は独自の会として発展させて行きたいと思います。みなさんのご協力をよろしくお願いします。★締切は 毎月二十六日 です






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Last updated  2021年10月27日 18時01分32秒
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